【NBA 2023-24】祝得点王ドンチッチ 得点ランキングベスト10まとめ

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NBA2023-24シーズンも、おおいに楽しませてもらいました。

NBAを35年間観つづけてきたわたくしリトルが、NBAの進化をもっとも感じるのが、シュート力です。

スポーツ全般(なんにしてもそうですが)人間は進化していくと、わたくしリトルは考えています。

35年前に比べて、現在のNBA選手のシュート力はけた違いです。

もちろんハンドチェックの禁止などルールの影響もありますが、シュート力やスキルは35年前と比べると大いに進化しています。

ただ35年前のマイケル・ジョーダンのプレーを観ると、お口あんぐりになっちゃいますが。

今回は2023-24シーズンの得点ランキングベスト10の選手を語っていきます。

レッツラゴー!

目次

2023-24 NBA得点ランキングベスト10

まずは2023-24シーズンの平均得点ランキングベスト10をまとめましょう。

2023-24 NBA得点ランキング ※( )内は昨シーズンの順位と平均得点です
1 ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
  33.9得点
 (2位 32.4)
2 ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
  30.4得点 
(5位 31.1)
3 シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
  30.1得点 
(4位 31.4)
4 ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)
  28.7得点 
(20位 24.0)
5 ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)
  27.1得点 
(外 29.1)
6 デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)
  27.1得点 
(外 27.8)
7 ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)
  26.9得点 
(6位 30.8)
8 ディアーロン・フォックス(サクラメント・キングス)
  26.6得点 
(14位 25.0)
9 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
  26.4得点 
(外 29.4)
10 二コラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)
  26.4得点
 (18位 24.5)

※昨シーズンのケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ステフィン・カリーは出場試合数もしくは総得点が規定に達しなかったためランキング外

平均得点30点超えが3人もいるのはすごいですが、昨シーズンはなんと6人もいる異常事態でした。

あまりにもオフェンス有利な状況にNBAがメスを入れたのか、今シーズンはオールスター明けから急にファウルコールが少なくなってしまいました。

現地時間2024年2月18日に行われた今年のオールスターは、211対186でチームイーストが勝利。

あまりにもディフェンスレスな試合に、多くのファンが失望していました。

ディフェンスがソフトすぎて、バスケの醍醐味はなくなってしまったかのようでした。

しかしオールスター明けのレギュラーシーズンには、90年代のNBAの激しさがもどってきたようなプレーが随所にみられます。

明らかに審判のファウルコールが少なくなったのです。

少々の接触では笛が吹かれなくなりました。

ニューヨーク・ニックスは3試合続けて対戦相手を80点台に抑えましたし、現地時間4月9日に行われたボストン・セルティックス対ミルウォーキー・バックス戦では、セルティックスのフリースロー試投数はなんと0でした。

ちなみにバックスのこの試合でのフリースロー試投数は、ヤニス・アデトクンボが放った2本だけです。

試合を通じてフリースローが2本だけ。

明らかに審判の笛をふく基準が変わりましたが、NBAは「審判になにも指示はしていない」と語っています。

本当かな・・・?

なにはともあれ、最近あまりにも笛が軽すぎると思っていたわたくしリトルにとっては、よい変化だと思いました。

ランキング上位をみると、常連の選手たちの顔ぶれが並んでいます。

2022-23シーズン、ランキング4位(31.4得点)に突如現れた、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーのような驚きの選手は、今回はいないようです。

2年連続得点王だったジョエル・エンビードがケガで39試合にしか出場できず(34.7得点)、除外されたのも残念でしたね。

それでは、ランキング10位の選手から語っていきましょう。

得点ランキング10位 二コラ・ヨキッチ

二コラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)
211㎝ 129㎏ センター 28歳
79試合出場
平均26.4得点 
シーズン最高42得点(×2回)

今シーズン3度目のシーズンMVPを獲得し、現代最高のオールラウンドプレイヤーと呼ばれるヨキッチ。

ちなみにリバウンドは平均12.4本でリーグ4位。

アシストは平均9.0本でリーグ3位に輝いています。

決してセルフィッシュなプレーに走ることなく、味方のよい部分を引き出しながら、自身で平均26.4点することは驚異的といえるでしょう。

巨体を生かしたインサイドプレーはもちろん、スキあらば楽々と3ポイントをきめてくるシュート力。

Wチームで抑えられれば、広い視野と高いテクニックから繰り出されるトリッキーなパス。

正直止めるすべがありません。

211㎝の高さがありながら、ダンクを決めるとファンがざわつくほど、身体能力は低いヨキッチですが、バスケセンスではルカ・ドンチッチと唯一戦える、NBAの世界でも特別な存在となっています。

今シーズンの1試合最高得点は、1月21日に行われたワシントン・ウィザーズ戦(113-104で勝利)と、4月2日に行われたサンアントニオ・スパーズ戦(110-105で勝利)で記録した42点でした。

得点ランキング9位 ステフィン・カリー

スティフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
188㎝ 84㎏ ポイントガード 36歳
74試合出場
平均26.4得点 
シーズン最高60得点

史上最高のシューター、ステフィン・カリーも36歳。

数々の奇跡を生み出した天才シューターも、キャリアの終盤にさしかかっています。

いまだにリーグ最高の3ポイントシューターであることは間違いありませんが、やや安定感にかける試合も目立った今シーズン。

現地時間12月17日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦では、8本放った3ポイントシュートをすべて外し、自身初の1ケタ得点(7得点 8アシスト)に終わります。

チームは勝利しましたが、2018年11月8日のミルウォーキー・バックス戦以来つづいていた、毎試合3ポイントシュート成功のNBA記録(レギュラーシーズン)が268試合で途切れてしまいました。

まあ次の試合で11本中6本の3ポイントシュートを沈め、33得点を記録しホッとさせてくれたんですが・・・。

今シーズンをとおしてみると、好不調の波が大きかったように感じます。

これまで1度もなかった1ケタ得点で終わった試合が4試合。

そのうち3試合は3ポイントシュートが1本も入らず。

やはり年齢による衰えがついに始まってしまったのでしょうか・・・。

しかしその一方で、クラッチタイムでの爆発力は変わらず。

試合最後の5分間で5点差以内の状況で、カリーはNBAトップとなる189得点を記録。

クラッチタイムでのフィールドゴール成功数59本、3ポイントシュートの成功数32本もリーグトップとなり、今シーズンのクラッチプレイヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

まだまだカリーには奇跡を見せつづけてほしいですね。

今シーズンの1試合最高得点は60点!

2月3日のアトランタ・ホークス戦で記録しましたが、残念ながらチームはオーバータイムの末134-141で敗れています。

得点ランキング8位 ディアーロン・フォックス

ディアーロン・フォックス(サクラメント・キングス)
191㎝ 84㎏ ポイントガード 26歳
74試合出場
平均26.6得点 
シーズン最高44得点

サクラメント・キングスのスピードスター、ディアーロン・フォックス。

今シーズンは3ポイントシュートが好調で、試投数が昨シーズンの5.0本⇨7.8本、成功率も32.4%⇨36.9%と大きく改善し、プレーの幅が広がりました。

平均得点は自己最高の26.6点を記録しています。

昨シーズンウエスタンカンファレンス3位と旋風を巻き起こしたキングスは、今シーズンは46勝36敗と勝ち越しながらもウエスタンカンファレンス9位。

プレーオフ出場も叶わなかったため、昨シーズンに比べるとフォックスのインパクトも少なかったように感じますが、安定感のある得点力でチームを支えました。

1ケタ得点は1試合のみ。

40得点以上は8試合、30得点以上は26試合あります。

スピードを生かしたドリブルだけでなく、弱点とされた3ポイントシュートの精度が上がったフォックスは、まだまだ大きなポテンシャルを秘めています。

ベテランのような貫禄があるものの、まだ26歳。

キングスのエースとして、来シーズンも大暴れを期待します。

今シーズンの1試合最高得点は、3月6日に行われたロサンゼルス・レイカーズ戦で記録した44点でした。

得点ランキング7位 ジェイソン・テイタム

ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)
203㎝ 95㎏ パワーフォワード 26歳
74試合出場
平均26.9得点 
シーズン最高45得点(×2回)

今シーズン圧倒的な強さをみせつけ、NBAチャンピオンに駆け上ったボストン・セルティックスのエース、ジェイソン・テイタム。

強豪チームのエースと呼ぶには、やや安定感にかけると言われることもありますが、得点だけでなくリバウンド(平均8.8)、アシスト(平均4.9)、そしてディフェンスと、勝利のために必要なことには全力で取り組む、オールラウンドプレイヤーです。

平均得点は自己最高だった昨シーズンの30.1点から26.9へ3.2点も落としましたが、これはチームに平均20得点できるクリスタプス・ポルジンギスや、スコアリング能力も高いドリュー・ホリデーが加入した影響が大きいですね。

テイタムは俺が俺がで点をとるタイプのプレイヤーではありませんから。

勝利のためにプレーができる選手だと思います。

レギュラーシーズンでリーグトップの64勝18敗を記録し、NBAチャンピオンを勝ちとったことからも、テイタムのプレーが勝利につながっていることは証明できたと言えるでしょう。

今シーズンは初めてシーズンを通してパワーフォワードとしてプレーしましたが、まったく問題なかったですね。

5アウトからの1on1やカッティングで、相手ビッグマンを置き去りにしていました。

多少勝負弱いところもありますが、まだ26歳。

これからさらにどんな進化をとげていくのか、楽しみな選手です。

今シーズンの1試合最高得点は、11月20日のシャーロット・ホーネッツ戦と、1月10日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で記録した45得点でした。

得点ランキング6位 デビン・ブッカー

デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)
196㎝ 93㎏ シューティングガード 27歳
68試合出場
平均27.1得点 
シーズン最高62得点

ビッグ3体制となったフェニックス・サンズ、生え抜きエースのデビン・ブッカー。

開幕前にブラッドリー・ビールを獲得し、NBAトップクラスのスコアラー3人を擁しながらポイントガードがいないという、斬新なチーム編成で挑んだ今シーズンのサンズ。

結果はレギュラーシーズン49勝33敗でウエスタンカンファレンス6位。

プレーオフでは1stラウンドでミネソタ・ティンバーウルブズに4連敗。

かけているお金と期待値から考えると、決して成功とはいえないシーズンでした。

新加入のブラッドリー・ビールがケガとチームプレーに苦戦する中、ブッカーとデュラントは例年どおりの得点力を発揮。

ブッカーは様々なテクニックと創造性にあふれたプレーで、得点を量産しました。

シュート力も高くスピードも爆発力もあるブッカーは、ゾーンに入ると止まらない、爆発力のあるスコアラーです。

今シーズンの自己最高得点は、1月26日のインディアナ・ペイサーズ戦で記録した驚異の62点!

ただ、ブッカーが62得点しても、131-133で敗れているのが、今シーズンのサンズを象徴しているようです。

昨シーズンにケビン・デュラント、そして今シーズン開幕前にブラッドリー・ビールと、2人の大物スコアラーを獲得したため、サンズにはドラフト指名権もなく、サラリーの関係で大物FAを獲得することもできません。

優勝にはブッカーの成長が欠かせないんです。

スーパースター3人に未来を託したフェニックス・サンズは、いったいどんな結末をむかえるのでしょうか・・・。

得点ランキング5位 ケビン・デュラント

ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)
208㎝ 109㎏ パワーフォワード 35歳
75試合出場
平均27.1得点 
シーズン最高45得点

NBA17シーズン目を終えた大ベテラン、ケビン・デュラント(KD)。

35歳となっても、得点力に陰りはみえていません。

208㎝の長身ながら(実際は210㎝以上あるそうですが)ドライブからのダンク、ジャンパー、フローター、3ポイントシュート、あらゆる方法で得点できる、歴代屈指のスコアラーです。

特にドライブの能力は飛びぬけていますね。

クロスオーバーやヘジテーションを交えたドライブから、わずかなスキをみつけて放つジャンパーは、224㎝という驚異的なウイングスパン(両腕を広げた長さ)もあり、止めることはできません。

昨シーズンは2月にブルックリン・ネッツからフェニックス・サンズへ移籍したものの、ケガのため欠場が続いていました。

プレーオフには復帰しましたが、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツに敗退。

サンズのフロントはブラッドリー・ビールを獲得し、ビッグ3体制にオールベットします。

超攻撃的ビッグ3に期待が集まる中、今シーズンのKDはゴールデンステイト・ウォリアーズに所属していた2018-19シーズン以来7年ぶりに、年間を通じて健康体を維持し、75試合に出場。

6位で紹介したデビン・ブッカーとともに、得点を量産しました(2人がまったく同じ平均27.1得点というのもすごいですね)。

しかしサンズは期待された強さを発揮できませんでした。

これまで優勝できそうなチームへの移籍をくり返し、〝バスライダー″の異名をつけられたデュラントは、今後サンズのビッグ3で戦って行くのか。

それともシーズン途中でまたもやトレード希望を出してしまうのか。

今後のKDの動きに注目が集まります。

シーズン最高得点は3月9日に行われたボストン・セルティックス戦で記録した45点でした。

得点ランキング4位 ジェイレン・ブランソン

ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)
188㎝ 86㎏ ポイントガード 27歳
77試合出場
平均28.7得点 
シーズン最高61得点

常連がそろう今シーズンの得点ランキングベスト10の中で、大きなインパクトを与えたのが、ニューヨーク・ニックスのエースとして誰もが認めるジェイレン・ブランソンです。

昨シーズンダラス・マーベリックスからニューヨーク・ニックスにFAで移籍。

マーベリックスで6thマンをつとめていたブランソンに、ニックスが提示した契約は4年1億400万ドル(157億400万円 1㌦=151円)という莫大なものでした。

高額契約に多くの批判が集まったものの、プレーで批判を歓声に変えたブランソン。

小柄ながら当たり負けしない強靭な身体をもち、爆発的なスピードとフィニッシュ力、どこからでもゴールを射抜けるシュート力をもったブランソンは、現役トップクラスのスコアリングガードです。

ニックス1年目(2022-23シーズン)から期待以上の活躍をみせ、リーグ9位となる平均26.6得点を記録。

ニックス2年目の今シーズンは平均28.7得点とさらに攻撃力をアップし、チームを牽引しました。

特筆すべきは、ブランソンの勝負強さ。

今シーズンはレギュラーシーズンで平均28.7得点でしたが、プレーオフでは平均32.4得点を記録。

大事な場面でこそ真価を発揮するブランソンのすがたに魅了され、厳しいことで有名なニックスファンたちからも絶大な信頼を得ています。

無駄なアピールをせず、黙々とバスケに取り組む姿にもシビレちゃいますね。

今シーズンのニックスは、ジェイレン・ブランソンに大学時代チームメイトだったジョシュ・ハート、ドンテ・ディビンチェンゾを加えた〝ビラノバ三銃士″が大活躍し、レギュラーシーズンではイースト2位!

プレーオフではカンファレンスセミファイナルまで進みましたが、最後はケガ人だらけとなり、ペイサーズとの最終第7戦で力尽きてしまいました。

ニックスのヘッドコーチ、トム・シボドーは特定の選手に頼りすぎる傾向があり、プレーオフでの13試合で最も出場時間が長かったジョシュ・ハートは平均42.2分出場(!)、ブランソンもチーム2位の平均39.8分出場でした。

プレータイムについてシボドーHCももう少し考えないと、疲労からのケガで、ブランソンの才能を潰してしまいかねないと思うんですが・・・。

現に今シーズン最終戦となったカンファレンスセミファイナル第7戦の第3クオーター、ブランソンは左手を骨折して離脱しています。

27歳とまだまだこれから全盛期を迎えるであろうブランソン。

シボドーHCお願いしますよ。

今シーズンの最高得点は3月29日のサンアントニオ・スパーズ戦で記録した61点!

ただし怪物新人、スパーズのビクター・ウェンバンヤマに40得点 20リバウンド 7アシストの活躍を許し、126-130で敗れています。

得点ランキング3位 シェイ・ギルジャス・アレキサンダー

シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
198㎝ 88㎏ ポイントガード・シューティングガード 25歳
75試合出場
平均30.1得点 
シーズン最高43得点(×2回)

昨シーズン初めてオールスターに出場し、オールNBA1stチームに選出とブレイクしたシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)。

今シーズンは、自身の能力が本物であることを証明しました。

2年連続で平均得点は30得点超え、スコアラーとしての才能をみせつけています。

フィールドゴール成功率は自己最高の53.5%と、ガードとしては突出した決定力を誇るSGA。

3ポイントシュートの成功率は35.3%とやや低いものの、ここぞという場面で決めてくる印象があります。

変幻自在のドライブは、スピードに頼るだけでなく、緩急をつかいヌルヌルとゴール下に侵入。

ユーロステップやフェイダウェイなどの多彩なテクニックを使い、確実に得点につなげています。

アシスト(6.2)やスティール(2.0)でも、自己最高を記録したSGAは、オクラホマシティ・サンダーをレギュラーシーズンウエスト1位に導き、MVP投票では二コラ・ヨキッチに次ぐ票を集めました。

スコアリングガードといえば、スピードやジャンプ力など身体能力が突出しているタイプが多かったのですが、SGAはテクニックとシュート力で淡々と点をとる、これまであまりいなかったタイプのプレーヤーだと思います。

感情を爆発させることもなく冷静に状況を分析し、1on1で敵を圧倒する姿は、とても25歳の若者のプレーではないですね。

点をとるテクニックという点でSGAに対抗できるのは、ルカ・ドンチッチのみでしょう。

有能な若手選手がそろい、ドラフト指名権を大量にもつサンダーは、SGAを中心に王朝をつくりあげるのかもしれません。

今シーズンの最高得点は43点とやや控えめですが、30得点以上あげた試合は51試合!

得点王ルカ・ドンチッチの50試合を上回っています。

恐ろしいまでの冷静さと安定感を武器に、SGAは今後もNBAを席巻していくでしょう。

得点ランキング2位 ヤニス・アデトクンボ

ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)
211㎝ 110㎏ パワーフォワード 29歳
73試合出場
平均30.4得点 
シーズン最高64得点

ギリシャの怪物ヤニス・アデトクンボ。

211㎝ 110㎏、筋骨隆々の肉体と圧倒的な身体能力を武器に、ダンクの雨を降らせるモンスターです。

昨シーズンに続き、2年連続平均30得点を超える活躍をみせました。

3ポイントシュート成功率は27.4%とキャリア平均を下回ったものの、フィールドゴール成功率は自己最高の61.1%!

リーグ7位の高確率で、平均30.4得点をあげるヤニスを止めるすべはありませんね。

今シーズンは自己最高の平均6.5アシストも記録し、プレーの幅も広げました。

個人成績は文句なしだったヤニスですが、ややインパクトに欠けるシーズンでもあったように思います。

理由は2つ。

まずはシーズン最終盤にケガをして、プレーオフに出場できなかったこと。

そして所属するミルウォーキー・バックスの停滞感があったこと。

ケガは仕方がないですが、バックスが期待されたほどの成績をあげられなかったことは、かなり大きなダメージでしたね。

ポイントガードのドリュー・ホリデーを放出し、スコアラーのデイミアン・リラードを獲得したバックスでしたが、ディフェンスの弱体化は予想以上でした。

ドリュー・ホリデーが加わったボストン・セルティックスが圧倒的な強さで優勝を果たしたことも、ダメージをさらに大きくしています。

バックスのフロントは、大金をはたいてチームを弱くしてしまったのですから。

シーズン中のゴタゴタで、エイドリアン・グリフィンHCを解任し、なにかと話題のドック・リバースHCが新コーチとして就任したことも、話題になりました。

ドック・リバースがヤニスとリラードを軸にどんなチームをつくっていくのか。

来シーズンのバックスは楽しみです。

まあ、これだけのモンスタースタッツを残しながら、インパクトがうすいと言われるヤニスは本当のモンスターですね。

シーズン最高得点は、12月13日のインディアナ・ペイサーズ戦で記録した64得点!

シュートを28本試投し20本成功(71.4%)。

64得点に加え14リバウンドも記録し、チームを140-126の勝利に導いています。

得点ランキング1位 ルカ・ドンチッチ

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【歴代4位タイの73点🔥】アンストッパブルモード発動! ルカ・ドンチッチが73点の大爆発|2023-24シーズン ... 日本時間1月27日、マーベリックスのルカ・ドンチッチがホークス戦で、73点・10リバウンド・7アシストと大活躍!▼【お知らせ】「NBA LEAGUE PASS for 楽天モバイル」の無償...

ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
201㎝ 104㎏ ポイントガード 25歳
70試合出場
平均33.9得点 
シーズン最高73得点

2023-24シーズンNBA得点王は、2位に3.5点の大差をつけた、ルカ・ドンチッチです。

まだ25歳ながら、バスケのすべてを知りつくしたかのような、テクニック満載のプレーで得点を量産しました。

代名詞のステップバックスリー、相手を押しこんでのターンアラウンドフェイダウェイ、ドライブから急激にスピードを落とし、ファールを受けながらバスケットカウントをもらう技術、すべてが超一流です。

ドンチッチの恐ろしいところは、得点だけでなく、リバウンド(9.2 リーグ15位)、アシスト(9.8 リーグ2位)もリーグトップクラスであること。

あらゆる手段でチームを勝利に導くスーパースター、ドンチッチを止める術はありません。

決して身体能力は高くないものの、バスケットボールIQは、歴代最高だといっても過言ではないかもしれませんね。

今シーズンはついにダラス・マーベリックスを、NBAファイナルの舞台まで導きました。

ただNBAファイナルでは、ボストン・セルティックスにチーム力の違いを見せつけられます。

ドンチッチはファイナルでも平均29.8得点 と力をみせつけましたが、チームとしては1勝4敗と完敗。

個の力ではチーム力に勝てないことを思い知る、悔しいファイナルとなりました。

今シーズンNBA制覇へ一つステージを上ったドンチッチは、来シーズン優勝するために、どんな進化をとげるのか。

現代最高のバスケットボールプレイヤーの今後に期待しましょう。

今シーズンドンチッチの最高得点は、リーグトップの73点!

長いNBAの歴史の中で、1試合に個人があげた得点で4位となる大記録です。

1月26日に行われたアトランタ・ホークス戦で記録しました。

自信をドラフト指名したチームから73点を奪うとは、ドラマチックですね(ドラフト当日にドンチッチとトレイ・ヤングがトレードされています)。

アトランタ・ホークスのフロントの気持ちを考えると・・・。

試合は148-143でダラス・マーベリックスが勝利しています。

まとめ

今回は2023-24シーズンのNBA得点ランキングベスト10の選手を語りました。

今シーズンから個人賞受賞するためには65試合以上に出場しなければいけなくなったため、ジョエル・エンビード(39試合出場 34.7得点)、ドノバン・ミッチェル(55試合出場 26.6得点)らは、出場試合数が足りずにランキングから外されています。

いくら得点能力が高くても、年間82試合のうち65試合に出場しなければランキング入りできない厳しい世界です。

ランキング入りした10名の選手たちは、全員現在のNBAを代表する、スター選手ばかり。

ただし優れたスコアラーがいるからといって優勝できるとは限らないのが、バスケットボールの面白いところ。

得点王のルカ・ドンチッチ擁するダラス・マーベリックスが、ランキング7位のジェイソン・テイタム擁するボストン・セルティックスに、NBAファイナルで完敗したことからも、おわかりいただけるかと思います。

それでもファン目線でみると、圧倒的な得点力をもつ選手にはたまらない魅力を感じてしまうんですよね。

ちょっと気が早いですが、来シーズンの得点ランキングの顔ぶれはどうなるんでしょうか。

常連の選手たちが例年どおり強さをみせつけるのか?

今シーズンケガで苦しんだ選手たちが復活するのか?

それともビクター・ウェンバンヤマが一気に得点ランキングトップに踊りでるのか?

はやくも来シーズンのNBAが楽しみでしかたありません!

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