【ニックス⇔ウルブズ】衝撃のトレード!タウンズ、ランドル、チェンゾの運命は?

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驚きのトレードが飛びこんできました。

昨シーズン躍進をとげた2チームによるビッグトレードが、開幕まで1か月を切った今、スクープされたのです。

2023-24シーズン、イースト2位の50勝32敗を記録したニューヨーク・ニックスと、ウエスト3位の56勝26敗を記録したミネソタ・ティンバーウルブズが行った大型トレード。

ここまでインパクトの大きいトレードが、キャンプ開始直前に行われるとは・・・。

衝撃のトレードの全容を、徹底的に語ります。

目次

ニックス⇔ウルブズ トレード詳細

まずはトレードの内容をまとめます。

ニューヨーク・ニックス獲得
カール・アンソニー・タウンズ


ミネソタ・ティンバーウルブズ獲得
ジュリアス・ランドル
ドンテ・ディビンチェンゾ
ドラフト1巡目指名権
(ピストンズ経由 条件付き)

正直キャンプ直前にここまで大きなトレードが起きるとは、思っていませんでした。

単純に戦力的にも大きなトレードですが、かかわった3選手ともあまりにもドラマがありすぎて、感情が揺さぶられてしまいます。

ニューヨーク・ニックスが獲得したのはセンターのカール・アンソニー・タウンズ。

2015年のNBAドラフト1巡目全体1位でウルブズが指名した、生え抜きのオールスターセンターです。

昨シーズンは、一皮むけたアンソニー・エドワーズ(アント)にエースの座をゆずった感のあるタウンズですが、NBA入りして8シーズン、大黒柱としてウルブズを牽引してきました。

「ミネソタで素晴らしいことを成し遂げたい」と以前から語っていただけに、昨シーズンカンファレンスファイナルまで進んだウルブズに手ごたえを感じていたと思います。

タウンズとアントに加え、2022年夏に獲得したルディ・ゴベアがフィットしだした2023-24シーズン。

プレーオフのカンファレンスセミファイナルで、前年のチャンピオン、デンバー・ナゲッツを倒したのですから、「来シーズンこそは」との思いも強かったでしょう。

タウンズのディフェンスで、ナゲッツの大エース、二コラ・ヨキッチを抑え込むことに成功していましたからね。

213㎝ 112㎏のビッグマンであるタウンズは、その巨体に釣り合わないスピードとテクニック、そしてシュート力を兼ねそなえています。

昨シーズン4回目のNBA最優秀守備選手賞を獲得したルディ・ゴベアとのツインタワーも、お互いの長所を生かしあえる、すばらしいフィットをみせていました。

たしかにこのオフ、サラリーキャップの問題で、タウンズのトレードのうわさはチラホラ出ていましたが、優勝に手が届くところまできたチームに、オーナーも贅沢税を支払う気持ちを固めたのだと思っていたんですが・・・。

ミネソタ・ティンバーウルブズが獲得したのは、ドラフト1巡目指名権と、パワーフォワードのジュリアス・ランドル、そしてシューティングガードのドンテ・ディビンチェンゾ。

ランドルは203㎝ 113㎏のパワーフォワード。

2014年のNBAドラフト1巡目全体7位でロサンゼルス・レイカーズに指名され、NBA入りしたランドルは、デビュー戦で右足を骨折するという波乱のスタートを切りながらも、翌年からは得点力を武器に活躍をつづけ、2019年の夏に加入したニックスでは、エースとして覚醒します。

2022年夏にジェイレン・ブラウンが加入してからは、エースの座を奪われた感はありますが、頑強なからだに似合わぬシュート力で、リーグの底辺チームだったニックスを、プレーオフに導いてきました。

ただ、大事な場面で急に存在感がなくなることもあり、過激なニューヨークのファンからしばしばブーイングをうけることもありましたね。

ビッグマンながらボールを保持したがるスタイルも、ファンからは不評でした。

ニックスに加入してから3度のオールスター選出、2度のオールNBAチーム入り(2021 2nd : 2023 3rd)を果たすなど、実力は申し分なかったランドル。

ただ、ジェイレン・ブランソンという圧倒的なエースが誕生したニックスでは、扱いが難しい選手となっていました。

もう一人、ドンテ・ディビンチェンゾは、昨シーズンからニックスに加わった193㎝ 92㎏のシューティングガード。

たった1シーズンニックスでプレーしただけで、ファンからの絶大な信頼を勝ちとりました。

当初控えシューティングガードとしてプレーしていたディビンチェンゾでしたが、トレードやケガ人が出た影響でシーズン途中からはスターターに抜擢。

レギュラーシーズン平均15.5得点をあげる活躍をみせました。

特筆すべきは3ポイントシュート。

1試合平均8.7本の3ポイントシュートを放ち、40.1%の高確率で沈めています。

また、執拗なディフェンスでも評価をあげました。

ヘッドコーチのトム・シボドーの酷使にも耐え、プレーオフでは全13試合に出場し、1試合平均35.8分プレー。

平均17.8得点 4.0リバウンド 2.6アシスト 3P42.5%を記録。

アグレッシブなディフェンスでも存在感を発揮し、ニックス躍進の一因となりました。

なんといっても、ジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハートとの「ビラノバ三銃士」の活躍に、ニックスファンは熱狂しました。

ビラノバ大学を優勝に導いた3人が集い、全力で戦う姿は、厳しいニューヨークのファンの心を熱くしていました。

今シーズンは、ビラノバ大学を優勝に導いたもう一人のスター、ミケル・ブリッジスを大型トレードで獲得したニックス。

ビラノバ大学を優勝に導いた4人を中心に戦う「ビラノバカルテット」を楽しみにしていたんですが・・・。

私たちファンよりも、本人たちが4人で挑むニックスでのプレーを楽しみにしていたと思うんですがねえ。

選手たちのモチベーションが心配です。

タウンズ ランドル ディビンチェンゾ スタッツ比較

今回トレードされた3人のスタッツを比較します。

スタッツは昨シーズン(2023-24)のものです。

ウルブズ⇒ニックス
カール・アンソニー・タウンズ

62試合(全試合先発)32.7分出場 
21.8得点 8.3リバウンド 3.0アシスト FG50.4% 3P41.6%

ニックス⇒ウルブズ
ジュリアス・ランドル
46試合(全試合先発)35.4分出場
24.0得点 9.2リバウンド 5.0アシスト FG47.2% 3P31.1%

ドンテ・ディビンチェンゾ
81試合(63試合先発)29.1分出場
15.5得点 3.7リバウンド 2.7アシスト FG44.3% 3P40.1%

あらためて昨シーズンのスタッツをみた感想は「ランドルがんばってたなあ」です。

ランドルは1月27日のヒート戦で右肩を脱臼するまでは、すばらしいシーズンを送っていました。

2年連続のオールスターにも選ばれ、順風満帆だったんですよね。

ランドルが離脱したあとも、ビラノバ三銃士(ジェイレン・ブランソン ジョシュ・ハート ドンテ・ディビンチェンゾ)の活躍でニックスが好調を維持したため、影は薄くなってしまいましたが、前半戦のランドルは間違いなくチームの大黒柱でした。

ディビンチェンゾは、ランドルが離脱した後、ニックスの救世主となりました。

ランドルがいた46試合の平均得点が11.4得点だったのに対し、ランドルが離脱したあとの36試合(うち35試合出場)では21.0得点を記録したディビンチェンゾ。

3ポイントシュートは成功率44.3%と、NBAでもトップクラスの成功率を残しています。

正直出来すぎだった気もしますが、トム・シボドーHCの酷使にも耐えたディビンチェンゾが抜けるのは、ニックスにとって大きいですね。

タウンズはこれまでの実績からすると、やや控えめなスタッツですが、これはアンソニー・エドワーズが大きく成長したためでしょう。

「俺が俺が」というタイプではないタウンズは、チームの勝利のために無理なシュートを減らしていたと思います。

昨シーズンのウルブズはインサイドにルディ・ゴベアが陣取っていたため、タウンズはアウトサイドに出てスペースをつくることが多かったのですが、3ポイントシュート成功率は41.6%と、センターとしては驚異的な決定率を記録しました。

2022年のオールスターウイークエンドでは、3ポイントコンテストで優勝していますからね。

1月22日のシャーロット・ホーネッツ戦では62得点を記録するなど、爆発力のあるタウンズ。

オールスターにも出場したオフェンシブセンターの離脱は、ウルブズにとって大きな損失ですね。

ニックス側のメリット・デメリット

ニックス側のトレードのメリット

今回ニューヨーク・ニックス側がトレードに踏みきった理由は、センター不在の状況が大きいと思います。

昨シーズン大活躍をみせた213㎝のセンター、アイザイア・ハーテンシュタインがFAとなり、3年8700万ドルでオクラホマシティ・サンダーと契約。

残るはケガがちのミッチェル・ロビンソンと実績のない208㎝のジェリコ・シムズのみ。

そんな中9月24日に「ミッチェル・ロビンソンは5月に手術した左足首の回復が遅れ、戦列復帰は12月か1月の見込み」というニュースが流れてきます。

「ランドルをセンターでも起用する」という報道もありましたが、優勝を目指すためにはあまりにも高さが足りない状態でした。

このサイズ不足、センター不足の解消には、カール・アンソニー・タウンズの獲得は100点の回答だと思います。

213cmありながら、スペースを埋めることなく、3ポイントシュートも高確率で決めるタウンズは、ドライブを好むジェイレン・ブランソンとの相性も間違いなくいいでしょう。

2016年にNBA各チームのGMが「今日から球団を新設する場合、現役NBA選手の中で誰をフランチャイズプレイヤーにしたい?」というアンケートで、48.3%の支持を集め、堂々の1位に選出されたタウンズ。

大都市ニューヨークで一皮むけたプレーをみせてくれるかもしれません。

タウンズが覚醒すれば、セルティックスを倒す可能性も十分ありえると思います。

カール・アンソニー・タウンズはそれだけの力をもつビッグマンです。

ニックス側のトレードのデメリット

デメリットは、個人的にはディビンチェンゾが去ることになり、ビラノバカルテットが観れなくなることですね。

優秀ながらも選手を酷使しするシボドー監督の下、魂で戦うニューヨーク・ニックス。

シボドー監督の酷使にも耐えられる、チームの団結にもっとも適した選手、元ビラノバ大学のミケル・ブリッジスを獲得し、大学優勝チームのスターティング5のうち4人が揃う予定でした。

選手たちもファンも、ビラノバカルテットでのプレーを、楽しみにしていたのではないでしょうか。

そこからドンテ・ディビンチェンゾが抜けることになったのですから、ガッカリしちゃいますよね。

ファンでもガッカリするのですから、当の選手たちの失望は大きいのではないでしょうか?

選手たちのモチベーションが本当に心配です。

※と記事を書いたところで「ディビンチェンゾはニューヨークではアンハッピーで、ビラノバニックスには興味がなかった」という記事が出てきました。

それならまあいいか(笑)。

もう一つ、サラリーの面でも選手間の確執が生まれそうな予感がします。

この夏7月13日に、エースのジェイレン・ブランソンがニックスと延長契約をむすびました。

4年1億5650万ドル(約234億7500万ドル 1㌦=150円)の大型契約でしたが、本来ブランソンは来年の夏に5年2億6910万ドル(約403億6500万円)の巨額な契約をむすぶ権利をもっていました。

ただ自らのサラリーでチームのキャップスペースを埋めてしまい、主力選手との契約ができなくなることを懸念したブランソンは、1億1260万ドル(約168億9000万円)もの減額で延長契約をむすぶことを決意したのです。

そんな中、加入するのが2022年にスーパーマックス契約を締結しているカール・アンソニー・タウンズ。

2024-25シーズンからの4年間で、2億2400万ドル(約336億円)を受け取るタウンズの獲得は、キャップスペースを圧迫するだけでなく、ニックスの鉄壁のチームワークにヒビを入れることにもなりかねません。

正直、タウンズにここまで莫大なサラリーを払うのなら、昨年活躍したハーテンシュタインを引きとめておいた方がよかったのでは・・・とも思います。

タウンズが本来の活躍をみせ、優勝をつかみとることができれば、誰も文句を言わなくなるかもしれませんが、ニックス崩壊の要因になる可能性も大きいと思いますね。

ケガの多い選手でもあるタウンズは、シボドーHCの酷使に耐えられるのか。

不安はいっぱいです。

ウルブズ側のメリット・デメリット

ウルブズ側のトレードのメリット

ウルブズ側のトレードのメリットは、まずはサラリーの削減ですね。

先述したように、スーパーマックス契約をむすんでいるタウンズがいなくなったことで、ウルブズのサラリーは大きく改善します。

昨シーズンウルブズの年俸総額は1億6600万ドルでしたが、2024-25シーズンからアンソニー・エドワーズとジェイデン・マクダニエルズの新契約が始まるため、贅沢税(ラグジュアリータックス)の支払いをまぬがれない状況だったのです。

エドワーズは昨シーズン1350万ドル(約20億2500万円 1㌦=150円)だったサラリーが4230万ドル(63億4500万円)へ、マクダニエルズは390万ドル(5億8500万円)から2300万ドル(34億5000万円)へと大きくアップします。

チームが躍進をみせる中、選手の価値も高まり、サラリーはふくれあがりました。

ファンとしては贅沢税を払ってでも戦力をキープしてほしいところですが、チーム売却を進めている現オーナーのグレン・テイラーと、新オーナーを目指している大リーグのレジェンド、アレックス・ロドリゲスと実業家のマーク・ロアの間でトラブルが起こっており、贅沢税を支払う余裕がないのが現実です。

ウルブズ側としてはサラリーカットを考えた時、もっとも放出したい選手はルディ・ゴベアだと思いますが、残り2年で9000万ドル(約135億円)の契約が残るゴベア獲得を希望するチームはないでしょう。

トレード価値が高く、サラリーカットのため放出が可能なのはタウンズ一択だったのです。

チームの財務管理を厳格にするため、昨シーズンから取り入れられた「1stエプロン」「2ndエプロン」のルールがカギになりましたね。

これまでは贅沢税(ラグジュアリータックス)の支払いのみでしたが、サラリーキャップを一定額超えると、トレードや契約などに制限が課せられるようになりました。

特に2ndエプロンに達すると、より激しい契約やトレードの制限、ドラフトの制限が課せられてしまいます。

優勝候補にあげられるチームの主力を放出することは、ファンにとってはショックですが、タウンズの放出は必然だったのかもしれません。

タウンズ放出が必然だったとして、その見返りがランドルとディビンチェンゾだったことは、ウルブズにとっては良かったと思います。

ランドルは昨シーズンタウンズがプレーしたパワーフォワードのオールスターです。

昨シーズンケガで離脱するまでは、オールスターにふさわしい活躍をつづけていました。

3ポイントシュートはタウンズに及びませんが、シュート力は高く、ミドルジャンパーは安定しています。

213㎝のタウンズに対して、ランドルは203㎝と高さで劣りますが、113㎏の肉体を誇るため、インサイドでも強みを発揮する、優秀なオフェンシブプレイヤーです。

タウンズが抜けたポジションに、オールスター選手を入れられるのは、ウルブズにとってダメージを最小限におさえる動きだったと思います。

下手をしたら、ランドルが覚醒してより強力なスターティング5が完成する可能性すらありますね。

ディビンチェンゾの獲得も、ウルブズにとってはすばらしい動きだったと思います。

昨シーズン、リーグ屈指の3ポイントシューターとしてだけでなく、ペリメーターディフェンダーとしても大活躍したディビンチェンゾ。

ウルブズは昨シーズンカンファレンスファイナルで、ルカ・ドンチッチ&カイリー・アービングのダラス・マーベリックスに敗れました。

ドンチッチとカイリーを抑えることができず、敗れたウルブズにとって、優秀なペリメーターディフェンダーであるディビンチェンゾの獲得は大きいと思います。

ウルブズ側のトレードのデメリット

ウルブズのデメリットは、チームの象徴であったカール・アンソニー・タウンズの放出につきるでしょう。

ドラフト1位でウルブズに指名され、9シーズンにわたって活躍。

弱小チームだったミネソタ・ティンバーウルブズを、エースとして牽引してきました。

オールスターにも4度選出、2016年にはスキルズチャレンジ、2022年には3ポイントコンテストで優勝するなど、ビッグマンらしからぬスキルの高さは誰もが認めるスター選手です。

人気がないミネソタの地に、強い愛情も示していたタウンズ。

2022年7月にチームとスーパーMAX契約をむすんだ際は「僕はミネソタにいるのが大好きだ」「僕の夢はここ(ミネソタ)で引退することであって、自分のNBAキャリアをウルフとして生きていくことなんだ」と語っていました。

エースの座をアンソニー・エドワーズに譲りながらも、優勝のためにすべてを受け入れて戦っていたタウンズは、ウルブズの象徴でした。

ファンからも愛されたタウンズの放出は、戦力的なもの以上にマイナスが大きいのではないでしょうか。

なんだかゴベアに対しての批判がまた大きくなってしまう気が・・・。

戦力的なマイナスも考えられます。

昨シーズンカンファレンスセミファイナルで、ウルブズが前年王者のデンバー・ナゲッツを4勝3敗で倒すことができたのは、二コラ・ヨキッチを抑えることができたためだと思います。

ウルブズのクリス・フィンチHCは、サイズと機動力のあるタウンズをヨキッチにマッチアップさせ、ゴベアをカバーにまわす作戦をとり、チームを勝利に導きました。

ヨキッチ対策の答えが出たようなシリーズでしたが、203㎝のランドルでは、ヨキッチを抑えるのは難しいでしょう。

今回のトレードの勝者はニックスでもウルブズでもなく、ナゲッツだと言われているのも、わかる気がしますね。

まとめ 

今回はニューヨーク・ニックスとミネソタ・ティンバーウルブズの大型トレードについて語ってきました。

久しぶりに気持ちをおおきく揺さぶられたトレードですね。

ニックスもウルブズも、昨シーズン大きく躍進し、今シーズン本気で優勝を狙っているチームです。

今回のトレードが両チームにとって、いい結果となることを願っています。

特にタウンズには、ニックスでもすばらしい時間をすごしてほしい!

史上最高のシュート力をもつビッグマンになれる逸材ですから。

はたしてどちらのチームが勝者となるのか・・・。

2024-25シーズンのニックスとウルブズからは目が離せませんね。

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