【ニコ・ハリソン解雇】ドンチッチ放出は失敗だった!今後のマブスの動きは?

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2025年11月12日、朝起きたらビッグニュースが!

ついにダラス・マーベリックスがニコ・ハリソンGMを解雇することを決定しました。

世界中のマブスファンは思ったでしょう「そりゃあそうだろう」。

わたくしリトルもその一人です。

なんといってもダラス・マーベリックスの顔であり、‶レジェンド″ダーク・ノビツキーを継ぐ男、ルカ・ドンチッチを今年の2月に突然トレードで放出した男ですからね。

ニコ・ハリソンのせいで、どれだけのマブスファンが枕を涙で濡らしたのでしょうか。

わたくしリトルもその一人です。

今回はニコ・ハリソンGM解雇について、考察したいと思います。

レッツラゴー!

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目次

ニコ・ハリソン解雇までの流れ

現地時間11月11日、ダラス・マーベリックスは、GM(ゼネラルマネージャー)のニコ・ハリソンを解雇することを発表しました。

これはもちろん、2025年2月にダラス・マーベリックス不動のエースだったルカ・ドンチッチを、ロサンゼルス・レイカーズとのトレードで放出した責任をとらせるためでしょう。

ニコ・ハリソンがドンチッチを放出した最大の理由は「マブスが優勝するため」でした。

ドンチッチのディフェンス力の低さを問題視し、リーグ屈指のディフェンス力を誇るアンソニー・デイビスと、ペリメーターディフェンスに定評のあったマックス・クリスティを獲得したのです。

マブスファンから絶大な人気を誇っていたスーパースター、ルカ・ドンチッチを放出してまでも優勝を目指したニコ・ハリソン。

しかし現在の状況を見てみると・・・。

11月12日現在ロサンゼルス・レイカーズは8勝3敗でウエスタンカンファレンス4位。

ダラス・マーベリックスは3勝8敗でウエスタンカンファレンス14位。

まだシーズンが始まったばかりとはいえ、マブスの惨状には目もあてられません。

ここで、トレードされた主要メンバー3人のスタッツを比較してみましょう。

2025-26スタッツ【レイカーズ】
ルカ・ドンチッチ 
7試合 37.1分出場
37.1得点 9.4リバウンド 9.1アシスト 1.7スティール
FG49.1% 3P32.1% FT79.3%


2025-26スタッツ【マブス】
アンソニー・デイビス
5試合 29.8分出場
20.8得点 10.2リバウンド 2.2アシスト 1.6スティール 1.2ブロック

マックス・クリスティ
11試合 29.9分出場
13.1得点 3.0リバウンド 2.5アシスト 0.5スティール

ルカ・ドンチッチの異次元のスタッツが際立っていますね。

ちなみに11月12日時点で、マブス、レイカーズともに11試合を戦っていますが、全試合出場はクリスティのみ。

ドンチッチは左手の指の捻挫と左下腿の打撲のため途中4試合を欠場しましたが、今は元気に復帰しています。

問題はアンソニー・デイビス(AD)。

ADは開幕から4試合連続で得点とリバウンドのダブルダブルを記録する好スタートを切っていましたが、5戦目のインディアナ・ペイサーズ戦の第1クオーターで左足ふくらはぎの肉離れのため離脱。

当初は軽傷と発表されていましたが、いまだに復帰はできていない状況です。

正直開幕前から、ADの離脱は予想できていました。

今年のプレシーズンマッチに現れたアンソニー・デイビスは明らかに激太りしていましたから。

オフが明け、練習している姿が公開されると、ネット上では「ルカがやせてADデブになってるやん」の声があふれます(笑)。

ニコ・ハリソンがドンチッチ放出にふみきった理由の一つに「コンディショニング不安」がありました。

ESPNでは「食事に関するドンチッチの規律のなさに関して、球団内でフラストレーションが大きくなっていた」と報じられています。

すぐに体重が増えてしまうドンチッチを見限り、放出を決断したニコ・ハリソン。

代わりに獲得したADが思いっきり食べちゃって太っちゃったという、コントのような展開になってしまいましたね。

ドンチッチは逆に、この夏トレーニングにはげみ、うそみたいなアスリート体型に生まれ変わっていますから・・・。

コンディショニングが不安なドンチッチを放出し、よりコンディショニングの不安が大きいADを獲得したニコ・ハリソンの決断は、素人からみても意味わかんないトレードでしたねえ。

トレードされた時点でドンチッチが25歳だったのに対し、ADは31歳。

マックス・クリスティとドラフト1巡目指名権が一つついたとはいえ、とうていつり合いのとれないトレードでした。

NBAの歴史の中でもトップクラスのオフェンス力をもつスーパースター、ドンチッチをみずから手放し、実力は確かだがケガがちのビッグマンADと、丈夫だがロールプレイヤーの域を出ないクリスティを獲得したマブス。

優勝するためのトレードだと強調していたニコ・ハリソンでしたが、チームは弱くなり、ADはケガで離脱。

おまけに人気の高かったドンチッチを放出したことでファン離れも深刻となっています。

マブスのホームアリーナ「アメリカンエアラインズ・センター」に響く「Fire Nico!(ニコを首にしろ!)」のチャントは、日に日に大きくなっていました。

現地時間11月10日ホームで行われたミルウォーキー・バックス戦では、第4クオーター残り1.2秒、3点ビハインドの場面でPJ・ワシントンが3本のフリースローを獲得。

同点に追いつく大事なフリースローの場面でも、アリーナのマブスファンたちは「Fire Nico!」のチャントをやめることはありませんでした。

チャントが影響したのか、PJ・ワシントンは3本のうち2本を外し、マブスは敗れています。

NBAを37年間観つづけてきたわたくしリトルも、こんな異様な光景はみたことがありません。

今年のドラフト1巡目全体1位でクーパー・フラッグを奇跡的にゲットした時には「ニコ・ハリソン許されたかな」と思ったのですが、そうはいきませんでしたね。

クーパーの実力は間違いないと思うのですが、ジェイソン・キッドHCの方針でまさかのポイントガード起用されているため、能力を発揮しきれていない状況です。

キッドは以前ミルウォーキー・バックスのヘッドコーチだった時に、ヤニスをポイントガード起用した経験がありますから、やるかもとは思っていましたが・・・。

正直ヤニスもポイントガード起用されている時には、決して成功しているとはいえませんでした。

ただその後のヤニスの大活躍で、ポイントガードとしてプレーした時の経験が生きていると評価されているのです。

今優勝をするためにドンチッチを放出し、ADとクリスティを獲得したマブスには、クーパー・フラッグをポイントガードでプレーさせる余裕はないはずです。

どうもすべてがチグハグなマブス。

この嫌な流れを断ち切るには、世界中のファンが望んでいるであろうニコ・ハリソンの解雇しかなかったのだと思います。

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オーナーの後悔 そして謎の青年の正体は

11月10日のミルウォーキー・バックス戦で注目されたのが、コートサイドでマブスのパトリック・デュモンオーナーと会話する青年。

ルカ・ドンチッチのレイカーズのユニフォームを着た青年と、オーナーがなにやら話し合う姿が話題になった翌日ニコ・ハリソンが解雇されたため「ハリソン解雇の黒幕はこの青年なのでは?」とネットは大騒ぎとなりました。

現地のメディア『The Athletic』によると、青年の正体はダラス在住のマブスファン。

デュモンオーナーの4列後ろの席のシーズンチケットを家族で保有している18歳だそうです。

デュモンオーナーが、シーズンチケットホルダーのマブスファンと交流するのはよくある光景ですが、青年がレイカーズのユニフォームを着ていたことと、翌日にニコ・ハリソンが解雇されたことで世界中から注目されました。

現地メディア『The Athletic』が青年を取材したところ、デュモンオーナーはドンチッチのトレードについて後悔していたとのこと。

青年がドンチッチのトレードを行ったことにヤジを飛ばしていたことを謝罪すると、デュモンオーナーは「みんなにつぐないたい」と語っていたそうです。

たしかにドンチッチ放出の計画を立てたのはニコ・ハリソンでしょうが、最終的に了承したのはデュモンオーナーですからね。

表向きにはニコ・ハリソンをかばっていたデュモンオーナーですが、やはりドンチッチを放出したことを毎日毎日後悔していたのかもしれません。

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これからマブスはどこへ向かう?

ニコ・ハリソンにすべての罪をおしつけて解雇したマブス。

はたしてこれからどのような動きを見せるのでしょうか?

ニコ・ハリソンが去ったGMの座には、暫定的にマット・リカルディとマイケル・フィンリーがつくこととなりました。

古いNBAファンの方ならピンと来たと思いますが、マイケル・フィンリーはNBAで15シーズンプレーし、1996年から2005年の間ダラス・マーベリックスに在籍したあのマイケル・フィンリーです。

オールスターにも2度出場し、サンアントニオ・スパーズに在籍していた2007年にはNBAチャンピオンにも輝いているレジェンド、フィンリーが今後どのような動きをみせるのかを予想してみましょう。

なんといっても新しいGMは思いきったトレードを行い、自分の仕事をアピールする傾向にありますからね。

今優勝するためにドンチッチを放出し、ADとクリスティを獲得したマブスですが、チームの主力であるADとカイリーはケガで離脱。

昨シーズンから加わったクレイ・トンプソンは深刻なシュートスランプ。

とても優勝を目指せるチームではありません。

こうなればGMが目指すのは、クーパー・フラッグを中心にしたチームづくりとなるでしょう。

タイムラインが合わない高額のベテラン選手たちを放出し、フラッグ体制で優勝を目指せるように、ドラフト指名権の獲得を目指していくことが考えられます。

まずは太ってケガしたアンソニー・デイビスのトレード先を探すことから手をつけるのではないでしょうか?

32歳のケガがちな選手が、思いっきり太って新シーズンに現れたのですから、見切りをつけるのは当然です。

ただこれまでのいざこざは、すべて世界中に筒抜けですから、どこのチームもマブスの足元をみてくるでしょう。

果たしてADでどれだけの対価を得ることができるのか、新GMの腕のみせどころですね。

そしてドンチッチとともに獅子奮迅の活躍を続けてきた、カイリー・アービングの放出も噂されています。

昨シーズンチームトップとなる平均36.1分をプレーしていたカイリー。

今年3月3日のサクラメント・キングス戦でACL(左膝前十字靭帯)を断裂し、長期離脱となっています。

これまで数々のトラブルを巻きおこしてきたカイリーですが、マブスに移籍してからは真摯にバスケに取りくみ、リーダーシップを発揮していました。

今シーズン開幕時はアンタッチャブルだと思われていたカイリー。

レギュラーシーズン後半にカイリーが復帰すれば、マブスは優勝争いも夢ではないと思っていたんですがねえ。

今回ニコ・ハリソンが解雇されたことで、カイリーも放出される可能性が高まってきました。

中途半端に勝利するよりも、今の時点でクーパー・フラッグの周囲に優秀な選手が集められるよう、ドラフト指名権をあつめることの方が重要ですから。

もちろん可能であればクレイ・トンプソンの放出も行いたいところですが・・・。

当初は優勝を目指せるチームにドラフト1位のクーパー・フラッグが加わったらどうなるのか、大きな期待を集めていたマブスでしたが、そううまくはいきませんでしたね。

今はタンクをしてでも優秀な若手を集めることが優先されるでしょう。

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まとめ

今回はニコ・ハリソンの解雇について語ってきました。

ダーク・ノビツキーのプレーに魅了され、マブスの応援を続けてきたわたくしリトルにとって、ニコ・ハリソンはすべてを破壊したにっくきGMでした。

ただ今回ニコ・ハリソンが解雇されてみると「これでいいのか?」となんだか腑に落ちないところもあるんですよね。

ハリソンだけを悪者にして終わらせていいのかという疑問もありますし、いくらハリソンを解雇してもドンチッチは帰ってこないんだという虚しさもあります。

とにかくマブスのフロントは、未来をみすえて動いていくしかありません。

ファンも応援を続けながら、マブスを見守っていくしかないのです。

ファンの声援が選手を、そしてチームを動かしていくでしょう。

「Fire Nico!」のチャントが、ニコ・ハリソンGM解雇を現実のものとしたように。

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