ベン・シモンズのNBA人生をふりかえる 契約するチームは?まさか引退?

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NBAファンたちが2025-26シーズン開幕を心待ちにする中、注目を集めているのがベン・シモンズの行方です。

昨シーズン途中にブルックリン・ネッツとのバイアウトに合意し、ロサンゼルス・クリッパーズと契約。

クリッパーズデビューとなった2月13日のユタ・ジャズ戦で、ベンチから12得点 7リバウンド 6アシスト 3スティール 1ブロックを記録し、復活を期待させたベンシモでしたが、その後はまったく活躍できませんでした。

シーズン終了後に無制限フリーエージェント(FA)となったシモンズですが、2025年9月20日現在まだ新たな契約をむすぶことはできていません。

まだ29歳になったばかりながら、引退も噂されているシモンズ。

今回は〝ネクストレブロン″とも呼ばれた、ベン・シモンズのデビューから現在までを、まとめていきたいと思います。

それでは、レッツラゴー!

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目次

ベン・シモンズ 基本情報 スタッツ

まずはベン・シモンズの基本情報とスタッツをまとめましょう。

基本情報・スタッツは2025年9月現在のものです。

ベン・シモンズ 基本情報
サイズ:208㎝ 108㎏
ポジション:ポイントガード
生年月日:1996年7月20日
出身:オーストラリア メルボルン
所属チーム:76ers⇨ネッツ⇨クリッパーズ
ドラフト:2016年1巡目全体1位

受賞歴
新人王(2018年)
オールNBA3rdチーム(2020)
オールディフェンシブ1stチーム×2(2020 21)
オールスター×3(2019-21)
NBAスティール王(2020)

208cmと規格外のサイズをもつポイントガード、ベン・シモンズ。

ビッグマンなみの体格と、NBAでもトップクラスのパス能力とドライブ能力、そして圧倒的なディフェンス力で、NBAに強烈なインパクトを与えてきた超大型ポイントガードです。

オールラウンドな能力をもつシモンズは〝ネクストレブロン″と呼ばれるほど、大きな期待をよせられていました。

まさか本家のレブロンより早く引退する危機が訪れるとは・・・。

ベン・シモンズ スタッツ
通算(2017-25)
383試合 31.1分出場
13.1得点 7.4リバウンド 7.2アシスト 1.5スティール
FG55.8% 3P13.9% FT59.2%

ベストシーズン(2019-20)
57試合 35.4分出場
16.4得点 7.8リバウンド 8.0アシスト 2.1スティール
FG58.0% 3P28.6% FT62.1%
   

ベン・シモンズのスタッツをみると、最近のNBAトレンドとは、かけ離れた選手であることがわかります。

高身長ポイントガードであるため、リバウンドやアシストのスタッツは高く、スティールをみてもわかるように、NBAトップクラスのディフェンス力も誇っています。

問題はシュート力。

ドライブからのフィニッシュが多いため、フィールドゴール成功率は高いものの、3ポイントシュートとフリースロー成功率はNBA最低クラス。

シモンズの場合、3ポイントシュートは苦手を通りこして、打つ気さえありません。

通算383試合に出場しながら、3ポイントシュートの試投は36本、成功はなんと5本のみです。

ちなみにベストシーズンにあげた2019-20シーズンは、3ポイントシュートを7本打って2本成功しています。

フリースローの成功率はポイントガードとは思えない通算59.2%。

3ポイントシュートが重要視される現代NBAの中では、異彩をはなつポイントガードです。

それではベン・シモンズのデビューから現在までの、波乱にみちたキャリアをふり返っていきましょう。

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ベン・シモンズ 誕生~NBAデビュー

1996年7月20日、オーストラリア・メルボルンで、元プロバスケットボール選手の父とバスケットボールコーチの母のもとに生まれたシモンズ。

幼少期からバスケットボールに夢中になったシモンズは、高校時代にアメリカへ移住し、名門モントバード・アカデミーで全米トップ選手として活躍、注目をあつめました。

進学したルイジアナ州立大学でも、1年生ながら平均19.2得点 11.8リバウンド 4.8アシストと異次元の活躍をつづけ、2016年のNBAドラフト1巡目全体1位でフィラデルフィア・76ersに指名されます。

当時の76ersは、まちがいなくNBA最弱チームでした。

2015-16シーズンは、2014年のNBAドラフト1巡目全体3位指名したジョエル・エンビードが2年連続で全休したこともあり、10勝72敗と散々な結果におわった76ers。

チーム再建のカギは、シモンズとエンビードにたくされます。

しかしシモンズはトレーニングキャンプ中に右第5中足骨基部を骨折し、1年目の全休が決定してしまいました。

むかえた2年目の2017-18シーズン、シモンズは鮮烈なデビューをかざります。

ワシントン・ウィザーズとの開幕戦で18得点 10リバウンド 5アシスト 2スティール 1ブロックを記録。

チームは惜しくも敗れたものの、強烈なインパクトを残しました。

デビューから4戦目のピストンズ戦では、早くも21得点 12リバウンド 10アシストと自身初のトリプルダブルを記録。

チームを勝利に導きます。

ルーキーシーズン、シモンズは81試合に出場し、平均15.8得点 8.1リバウンド 8.2アシスト 1.7スティールを記録し、新人王を受賞。

チームも52勝30敗と大きく勝ちこし、イースタンカンファレンス第3シードでプレーオフに進出します。

76ersにとって6シーズンぶりのプレーオフは、1stラウンドでマイアミ・ヒートに4勝1敗で勝利したものの、カンファレンスセミファイナルでボストン・セルティックスに1勝4敗で完敗。

プレーオフ全10試合に出場したシモンズは平均16.3得点 9.4リバウンド 7.7アシスト 1.7スティールと大活躍し、チームの明るい未来を予感させました。

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ベン・シモンズ 未来を期待されるスターへ

衝撃的なルーキーシーズンを終え、シモンズとエンビードへの期待はおおいに高まっていました。

新人王にかがやいたシモンズと、2年目のシーズン22.9得点 11.0リバウンド 1.8ブロックを記録したエンビード。

二人はリーグ最高級のデュオになると期待されていました。

2018-19シーズン、シモンズはエンビードとともにオールスターに選出され、1月15日にはNBA史上オスカー・ロバートソンに次ぐ2番目の速さで通算2000得点 1000リバウンド 1000アシストを記録。

通算125試合目での達成は、マジック・ジョンソンより9試合、レブロン・ジェームズより33試合早い記録達成でした。

シーズンでは79試合に出場し、平均16.9得点 8.8リバウンド 7.7アシスト 1.4スティールを記録。

76ersの51勝31敗、イースタンカンファレンス第3シード獲得に大きく貢献しました。

プレーオフでは1stラウンドでブルックリン・ネッツを倒すと、カンファレンスセミファイナルでこの年初優勝するトロント・ラプターズと激突。

シモンズ、エンビード、そしてシーズン途中にミネソタ・ティンバーウルブズとのトレードで加わったジミー・バトラーを擁する76ersは第7戦までもちこむ健闘をみせたものの、NBA史に残るカワイ・レナードのブザービーターにより、シーズンを終えました。

もしこのレナードのシュートが外れていれば、76ers、そしてシモンズの未来は大きく変わっていたかもしれませんね。

優勝したラプターズを最も苦しめたのは、まちがいなく76ersでしたから。

2019-20シーズン、開幕前にバトラーは76ersのカルチャーに不満を訴え、マイアミ・ヒートに去っていきます。

ネガティブなイメージがついた76ersでしたが、攻守両面でシモンズが躍動。

ケガのため53試合の出場にとどまったシモンズですが、平均16.4得点 7.8リバウンド 8.0アシストを記録し、2年連続のオールスター出場に加え、初めてのオールNBAチーム入り(3rdチーム)を果たしました。

シモンズの評価を大きく高めたのは、ディフェンス力。

1試合平均2.1本でスティール王に輝いたシモンズは、ポイントガードからセンターまですべてのプレイヤーを抑えこめる、当時リーグ最強のディフェンダーの一人でした。

シモンズはオールスター、オールNBA3rdチームに加え、NBAオールディフェンシブ1stチームにも選出。

チームはケガ人の多さと得点力不足により、43勝30敗(コロナによる短縮シーズン)のイースト6位、プレーオフでも1回戦でセルティックスにスウィープされ期待外れに終わったものの、シモンズ個人は評価をあげたシーズンでした。

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ベン・シモンズ 運命の2020-21シーズン

208㎝の高さとスピードを生かした迫力満点のドライブと、ディフェンス力の高さ、そして広い視野から繰り出すアシストパスで評価が高まったシモンズですが、大きな懸念点もあげられていました。

アウトサイドシュートのなさです。

ポイントガードでありながら、3ポイントばかりかミドルシュートを打つことも少ないシモンズには、批判も集まっていました。

2020-21シーズン、シモンズは自己最高となるシーズン3ポイントシュート成功数を記録するのですが、その数はわずか3本。

毎年シーズン開幕前の練習で、シモンズが3ポイントシュートをスパスパ決める動画がバズるのは、お約束になっていたのですが・・・。

しかしレギュラーシーズン、シモンズは圧倒的なディフェンス力とオールラウンドな活躍で、周囲の不安を吹きとばします。

58試合に出場し、平均14.3得点 7.2リバウンド 6.9アシスト 1.6スティールと、スタッツはやや落としたものの、相手エースを1on1でおさえこむディフェンス力に磨きをかけ、2年連続のNBAオールディフェンシブ1stチーム入りをはたします。

当然3年連続のオールスターにも選出(当日はコロナの安全性プロトコルで不出場)。

最優秀守備選手賞の投票では、ルディ・ゴベアに次ぐ2位の票をあつめ、NBAで最強のペリメーターディフェンダーと呼ばれるようになりました。

シモンズのディフェンス力に加え、エンビードが平均28.5得点をあげた76ersは、49勝23敗(コロナによる短縮シーズン)、ついにイースタンカンファレンス第1シードでプレーオフに進みます。

プレーオフ1stラウンド、76ersがワシントン・ウィザーズに3連勝してむかえた第4戦で、ウィザーズはわざとシモンズにファールして苦手なフリースローを打たせる「ハック・ア・シモンズ」を敢行します。

この試合シモンズは11本のフリースローを打ちながら6本をミス。

114-122で76ersは敗れ、シモンズに批判が集まりました。

第5戦は76ersが力の差をみせつけ1stラウンドを突破したものの、大きな不安を残したままカンファレンスセミファイナルに進みます。

カンファレンスセミファイナルの相手は、第5シードのアトランタ・ホークス。

NBA3年目のトレイ・ヤング中心のホークスでしたが、76ersが圧倒的に優位とみられていました。

むかえた第1戦。

ホークスのトレイ・ヤングに35得点をあげる活躍をゆるし、76ersは124-128で敗れてしまいます。

右膝半月板の軽度損傷と診断されていたエンビードは39得点をあげ、フリースローを15本中14本決める活躍。

シモンズは17得点 10アシスト 4スティールを記録したものの、フリースローは10本中3本しか決めることができず。

ホークスが勝負所でハック戦術(フリースローが苦手な選手にわざとファールする作戦)をしかけてくるのは明白な中、不安の大きい第1戦となりました。

第2戦、第3戦は76ersが完勝したものの、第4戦は3点差でホークスが勝利。

敗れた第4戦でもシモンズのフリースローは5本中1本しか決まらず、批判はさらに高まっていました。

2勝2敗でむかえた第5戦。

76ersは序盤からホークスを圧倒し、前半を終えて62-40と大きくリードを奪います。

後半に入ってからも勢いはかわらず、第3クオーター残り9分では70-44と26点差に。

そこからホークスがじりじりと追い上げたものの、87-69と76ersが18点をリードし第4クオーターへすすみます。

しかし最終クオーター、ホークスの伏兵ルー・ウイリアムズが次々とゴールを射抜き、エースのトレイ・ヤングも爆発。

ルーとヤングの2人が第4クオーターだけで13得点づつあげる活躍をみせ、ホークスが大逆転勝利をあげました。

この試合ホークスは当然のようにハック・ア・シモンズを敢行。

シモンズは14本のフリースローを打ちながら、4本しか決めることができず、その成功率はわずか28.6%でした。

8得点 4リバウンド 9アシスト 1スティール 1ブロック。

ディフェンスやゲームメイクで違いをみせたシモンズでしたが、ファンからは戦犯にあげられ、不穏な空気が広がっていきます。

第6戦は76ersが勝利したものの、シモンズは6得点に終わり、不安を払拭することはできず。

そして運命の第7戦。

勝負を決する一戦で、シモンズは後世に語り継がれる致命的な判断ミスを犯してしまいます。

試合残り時間3分35秒、86-88と2点を追う場面でシモンズはローポストでの1on1からディフェンスについたダニーロ・ガリナリをかわし「あとはダンクをたたきこむだけ」という場面でなんとパスを選択。

パスを受けたマティス・サイブルは2人のディフェンダーに囲まれていたため、ファウルでつぶされてしまいます。

この場面、シモンズはゴール下でノーマークだったものの、カバーに来たトレイ・ヤングが自分にファールしてくるのを恐れたため、パスをしたのではと言われています。

76ersとの7試合で、シモンズはフリースローを45本打ちながら15本しか決められていません(成功率33.3%)。

1stラウンドのウィザーズとの5試合でも、フリースロー成功率は35.7%。

プライドの高いシモンズにとって、フリースローラインに立つことは「恐怖」だったのかもしれませんね。

結局サイブルはフリースローを1本しか決めることができず、勢いを失った76ersは96-103で第7戦に敗れ、シーズンを終えてしまいました。

試合最後の54秒間をベンチで見守ったベン・シモンズのうつろな視線が印象的でした・・・。

第7戦のベン・シモンズのスタッツは、35分間出場し5得点 8リバウンド 10アシスト シュートの試投数はわずか4本。

あきらかにシュートを打つことを恐れているようでした。

ファンからの批判が日々大きくなる中、シモンズのメンタルは限界まで追いつめられていたのでしょう。

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ベン・シモンズ 76ersとの決別

76ersの敗退が決まった試合後、一部のシクサーズファンからは「Trade Ben Simmons」という強烈なチャントも巻き起こります。

試合終了後には、SNSでベン・シモンズへの怒りを訴える動画が拡散。

一種の社会現象となりました。

試合終了後の会見でヘッドコーチのドッグ・リバースは「彼(シモンズ)がフリースローラインで苦しんだことが、このシリーズの敗因になってしまった。それは間違いない。ただ、私は彼の力を信じている。これから練習場でやらないといけないことは多い」とコメント。

また、インタビュアーからの「ベン・シモンズはNBAタイトルコンテンダーのポイントガードになれると思うか?」という質問に対して「今はわからない」と答えました。

このドッグ・リバースの答えに深く傷ついたと、後にベン・シモンズは語っています。

膝の痛みに耐えながら最終戦で31得点 11リバウンドと奮闘したジョエル・エンビードは試合後の会見で「正直に言う。ターニングポイントは、なんと言えばいいかわからないが、オープンショットでフリースローの1点に終わった場面だと思う」と、シモンズがダンクでなくパスを選んだ場面を敗因にあげました。

NBA最高のデュオになると思われていた二人の仲が、決裂した瞬間でした。

「NBAの未来をになうエリート大型ポイントガード」から「シュートを打てない臆病者」へ評価を大きく落としたシモンズは、76ersに対する不信感だけがふくれ上がっていきます。

シーズン終了後にシモンズは76ersに自身のトレードを要求。

2020年から始まる5年1億7700万ドルのマックス契約を結んでいたシモンズの、身勝手なトレード要求に批判はさらに大きくなります。

チームメイトのジョエル・エンビード、トバイアス・ハリス、マティス・サイブルらが会って話をするため、シモンズの住むロサンゼルスへ飛行機で向かおうとしたものの、シモンズはチームメイトたちと会うことを拒否。

2021-22シーズン開幕前のトレーニングキャンプにもシモンズの姿はありませんでした。

シモンズとコンビを組み、度々シモンズを擁護する発言をくりかえしていたエンビードも「ここで戦っているすべての選手を軽視している背信行為だ」と厳しく批判。

開幕直前に代理人のリッチ・ポールとシクサーズ経営陣、ドック・リバースHCが話し合いの場をもち、練習に復帰することになったものの、シモンズはやる気をみせず、ディフェンスドリルへの参加を拒否します。

リバースHCから「家に帰れ」と言われ、ボールを置いて練習場を去ったシモンズ。

シクサーズは約140万ドルの罰金処分と1試合出場停止の処分を発表しました。

シーズン開幕前にチームの輪を乱しまくっているシモンズに対して「チームに戻ってほしいか?」とインタビューをされたエンビードは「俺は誰かの子守りをするためにここにいるわけじゃない」と答えます。

ベン・シモンズとジョエル・エンビードのコンビが解消されたのは、明らかでした。

2021-22シーズンが開幕してもまったくチームに合流しようとしないシモンズに対して、76ersのフロントは年俸の25%の支払いを拒否。

試合に出場しない場合は罰金を課すことを発表しますが、シモンズが再び76ersのユニフォームを着ることはありませんでした。

結局シーズン開幕後もベン・シモンズはプレーを拒否しつづけ、ようやく新天地が決まったのは2月のトレードデッドライン。

トレード内容は・・・

ブルックリン・ネッツ獲得
ベン・シモンズ
セス・カリー
アンドレ・ドラモンド
2022年1巡目指名権
2027年1巡目指名権(プロテクト付)


フィラデルフィア・76ers獲得
ジェームズ・ハーデン
ポール・ミルサップ

シモンズの新天地は、ケビン・デュラント、カイリー・アービング、2人のスーパースターが在籍するブルックリン・ネッツに決まります。

シモンズとのトレードで76ers入りしたハーデンがその後76ersにトレード要求をつきつけ、大騒動になることを考えると、76ersのフロント側にも大きな問題があるのかもしれませんね。

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ベン・シモンズ ネッツでの日々

ようやく76ersから離れ、心機一転コートにもどってくることを期待されたシモンズですが、ネッツに移籍後もコンディション不良がつづき、結局2021-22シーズン、シモンズがプレーすることはありませんでした。

メンタルの問題を指摘され続けてきましたが、実際もっとも深刻だったのは、腰と背中の痛みでした。

シモンズはシーズン終了後の5月5日に、椎間板ヘルニアの手術を施行。

リハビリを経て、シモンズは2022-23シーズンついにNBAのコートにもどってきます。

2022-23シーズンの開幕戦、対ペリカンズ。

ネッツのスターターはカイリー・アービング、ケビン・デュラント、ロイス・オニール、ニック・クラクストン、そしてベン・シモンズ。

ちなみにベンチには渡邊雄太選手もいました。

期待された復帰戦でしたが、この試合シモンズは4得点 5リバウンド 5アシストに終わり、チームは108-130で完敗。

2戦目のラプターズ戦は勝利したものの、シモンズが先発した6試合で、ネッツは1勝5敗と苦しみます。

批判の矛先はもちろんベン・シモンズに集中。

開幕からの6試合でシモンズのスタッツは、平均31.7分出場し6.2得点 6.5リバウンド 7.3アシスト FG44.1% FT46.7%。

特にフリースロー成功率の低さと、積極的にシュートを打たない姿勢は、NBAファンやコメンテーターから集中砲火を浴びます。

シモンズはその後4試合を欠場し、復帰後はベンチからの出場となりました。

11月20日のメンフィス・グリズリーズ戦で6試合ぶりにスターターに復帰したシモンズは、22得点 8リバウンド 5アシストとかつてのオールスターの片りんをみせ、ネッツの勝利に貢献します。

このグリズリーズ戦が、2022-23シーズンのベストゲームでした。

2月15日のマイアミ・ヒート戦、ベンチから20分28秒出場し、2得点 4リバウンド 4アシストを残したのを最後にシモンズは残りのシーズンを全休。

2022-23シーズン、シモンズのスタッツは・・・

42試合(うち先発33試合)26.3分出場
6.9得点 6.3リバウンド 6.1アシスト
FG56.6% 3P0% FT43.9%

かつてのオールスターの面影はありませんでした。

2023-24シーズン、開幕戦でスターターをつとめたシモンズですが、コンディション不良は続き、わずか15試合の出場にとどまります。

2023-24シーズン、シモンズのスタッツは・・・

15試合(うち先発12試合)23.9分出場
6.1得点 7.9リバウンド 5.7アシスト
FG58.1% 3P0% FT40.0%

フリースローはもうイップスどころではない状態ですね。

3月には2度目の腰の手術を行ったシモンズ。

ネッツで一番の高給取りながら、試合に出場すらできない状況に、批判とあきらめのブーイングが飛びかっていました。

2024-25シーズン、シモンズは開幕戦からスターターとして出場したものの、かつての輝きは失われていました。

2月にはブルックリン・ネッツとの契約バイアウトに合意。

ロサンゼルス・クリッパーズに加わることが発表されました。

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ベン・シモンズ 引退してしまうのか?

シモンズが加わったロサンゼルス・クリッパーズは、カワイ・レナード、ジェームズ・ハーデン、ノーマン・パウエル、イビツァ・ズバッツなど、実力者がそろう強豪チーム。

シモンズのオールラウンドな能力が生かせるのではと期待されていました。

シモンズのクリッパーズデビューとなった2月13日のジャズ戦では、ベンチから27分2秒出場し、12得点 7リバウンド 6アシスト 3スティール 1ブロックと期待にこたえる活躍をみせ、復活を予感させます。

毎日楽しみにしているYoutube番組『ニコラス武ラジオ』で、ニコラス氏が感動したと語っていたのが印象的でした。

しかしその後はまったくインパクトを残せず。

結局クリッパーズ加入後のシモンズのスタッツは・・・

18試合出場(うち先発なし)16.4分出場
2.9得点 3.8リバウンド 3.1アシスト
FG43.4% 3Pなし FT85.7%

初戦で12得点をあげたものの、その後の17試合で合計40得点しかあげることができませんでした。

デンバー・ナゲッツ相手に第7戦まで戦ったプレーオフでは、5試合に出場したものの第1戦、3戦、5戦で無得点。

第2戦、4戦でも2得点づつしか上げることができず。

勝負のかかった第6戦、7戦では出場することはありませんでした。

シーズン終了後FAになったシモンズですが、9月20日現在まだ所属が決まっていない状況です。

しかもシモンズにとっては、あまりよろしくないニュースが入ってきています。

まずはシモンズがエージェントのバーニー・リーと決別したという報道。

しかもエージェント側からの契約解除ということなので、シモンズの価値はかなり低下しているといえるでしょう。

現在のシモンズの状況は『ニコラス武ラジオ』を聞いていただくのが、一番わかりやすいかと思います。

はたしてベン・シモンズはどこのチームで2025-26シーズンを戦うのでしょうか?

腰の状態にもよりますが、簡単に「引退」の二文字を選んでほしくないと思うのですが果たして・・・。

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まとめ

今回は引退が噂されているベン・シモンズについて語りました。

衝撃的なデビューから、NBAを代表するオールラウンダーとなり、その後どん底に落ちたシモンズ。

ネタ的にあつかわれることも多い選手ですが、デビューの時の衝撃を味わったわたくしリトルにとっては、まだまだあきらめきれない選手でもあるんですよね。

208㎝のポイントガードなんて、ロマンしかありませんから。

まだまだリバウンドやアシスト、そしてディフェンスは十分に通用すると思うのですが、なにしろシュートが・・・。

腰の状態も心配です。

ただシモンズはまだ29歳。

「ネクストレブロン」と言われてきたシモンズが、本家レブロン・ジェームズより早く引退するなんて、許せませんよ。

最後にもうひとあがきしてほしい!

ミニマムでいいじゃない!

まだまだNBAでプレーするベン・シモンズを応援したい!

この声がベン・シモンズに届くことを祈りたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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