【パリオリンピック】バスケドイツ代表2024メンバーまとめ NBA選手四天王

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昨年のワールドカップでみごと優勝をはたしたドイツ代表。

現役のNBA選手は4人しかいないものの、抜群のチームワークと勝負強さで、世界の頂点に立ちました。

2021年に就任したカナダ人指揮官ゴードン・ハーバートHC(ヘッドコーチ)が掲げた「3年計画」の2年目に、ワールドカップ優勝という快挙を達成したドイツ。

もちろん最終目標はパリオリンピックでの優勝です。

今回は日本代表がワールドカップに続きパリオリンピックでも初戦でたたかう、優勝候補の一角、ドイツ代表についてまとめました。

主にNBA選手4人の2023-24シーズンの活躍を中心に語っていきたいと思います。

レッツラゴー!

目次

ドイツ代表の現在

昨年のワールドカップで優勝し、パリオリンピックの出場権を勝ちとったドイツ。

ゴードン・ハーバートHCがかかげる「3年計画」でつくりあげたチームは、大きな変化なく、より精度をましてパリオリンピックに挑みます。

ただ今回はアメリカ、フランスをはじめ、ワールドカップよりも大きく戦力をアップしている国が多いため、個の力に対抗できるのかという心配もありますね。

ネームバリューでいえば、アメリカやフランス、カナダなどには到底かないませんから。

しかしドイツが「3年計画」で継続したチームづくりを続けてきたのは、スーパースターの寄せ集めチームを倒すため。

チームケミストリーでは絶対に負けないプライドをもっています。

ドイツがチームプレーで再び旋風をまきおこすのか、個の力に屈してしまうのか。

そしてなによりパリオリンピック初戦で戦う日本代表がつけ入る隙はあるのか?

今回はパリオリンピックに挑むドイツ代表の、現役NBA選手の4人の2023-24シーズンの活躍を中心に語ります。

パリオリンピックドイツ代表 メンバー一覧

まずはパリオリンピックに挑むドイツ代表12人のメンバーをまとめます。

所属チームは、昨シーズンプレーしたチームです。

ダニエル・タイスは来シーズンニューオーリンズ・ペリカンズ移籍が決定。

以前レイカーズやウィザーズで活躍したアイザック・ボンガはバイエルン・ミュンヘンを退団し、来シーズンはセルビアのKKパルチザンと契約するとみられています。

2024パリオリンピック ドイツ代表

0 アイザック・ボンガ(前バイエルン・ミュンヘン) G/F 203㎝

1 オスカー・ダ・シルバ(バイエルン・ミュンヘン)F 206㎝

4 マオド・ロー(オリンピア・ミラノ) G 191㎝

5 ニールス・ギファイ(バイエルン・ミュンヘン) G/F 201㎝ 

6 ニック・ヴァイラー・バブ(バイエルン・ミュンヘン)G 196cm

7 ヨハネス・フォークトマン(オリンピア・ミラノ) C 211㎝

9 フランツ・バグナー(オーランド・マジック) F 208㎝

10 ダニエル・タイス(ロサンゼルス・クリッパーズ) F/C 206㎝

13 モリッツ・バグナー(オーランド・マジック) F/C 211㎝

17 デニス・シュル―ダ―(ブルックリン・ネッツ) G 185㎝

32 ヨハネス・ティーマン(アルバ・ベルリン) F/C 205㎝

42 アンドレアス・オブスト(バイエルン・ミュンヘン) G 191㎝

バスケワールドカップの優勝メンバーからガードのジャスタス・ホラッツとデイビッド・クラマーが外れ、ガードのニック・ヴァイラー・バブとパワーフォワードのオスカー・ダ・シルバが加わりました。

12人中10人は変わらず。

チームの戦術面は、今回のオリンピック出場国のなかで、もっとも完成しているといえるのではないでしょうか。

NBAで活躍する4選手が中心となるドイツ代表ですが、国内の強豪バイエルン・ミュンヘンから5選手が選ばれていることにも注目です。

チームワークを重視するハーバートHCが信頼する12人で、世界のスーパースター軍団に挑みます。

パリオリンピック ドイツ代表主力選手

ドイツ代表の中で、現役のNBAプレイヤー4人を深掘りします。

年齢は、オリンピックが始まる7月27日時点のもの、所属チームは昨シーズン終了時のものです。

背番号17 デニス・シュル―ダ―

デニス・シュル―ダ― (ブルックリン・ネッツ)
代表背番号 17
ポイントガード
185㎝ 78㎏
1993年9月15日生(30歳) 


2023-24 80試合出場(先発58試合)
14.0得点 3.0リバウンド 6.1アシスト FG43.5% 3P37.5%


NBA通算 767試合出場(先発375試合)
14.0得点 2.9リバウンド 4.8アシスト FG43.4% 3P34.2%

NBAで10シーズンを過ごしたベテランポイントガード、デニス・シュル―ダ―。

ドイツ代表の司令塔は、昨年のバスケワールドカップでチームを優勝に導き、大会MVPに輝いています。

準決勝のアメリカ戦で17得点9アシスト、決勝のセルビア戦では28得点を記録し、チームを牽引しました。

2022-23シーズンは264万ドルのミニマム契約でロサンゼルス・レイカーズで戦ったシュル―ダ―でしたが、バスケワールドカップ開幕前の2023年6月30日、トロント・ラプターズと2年総額2600万ドル(約37億7000万円 1㌦=145円)の契約を結んでいます。

ラプターズは長年司令塔をつとめたフレッド・ヴァンブリートがヒューストン・ロケッツにFAで移籍したことを受け、シュル―ダ―を獲得したのです。

圧倒的なスピ―ドとテクニックで得点を狙うスコアリングポイントガードであると同時に、優秀なペリメーターディフェンダーでもあるシュル―ダ―。

ベテランとしてのリーダーシップも期待されていました。

2023-24シーズン開幕戦からシュル―ダ―は先発出場し、チームトップの22得点と活躍。

その後も先発ポイントガードとして、堅実なプレーをみせていました。

潮目がかわったのが現地時間12月30日に行われた、トロント・ラプターズとニューヨーク・ニックスのトレード。

トレードの内容をまとめると・・・

ラプターズ獲得
RJ・バレット
イマニュエル・クイックリー
2024年のドラフト2巡目指名権


ニックス獲得
OG・アヌノビー
プレシャス・アチウワ
マラカイ・フリン

なかなかインパクトのある大型トレードでしたね。

ラプターズは攻守にすぐれたフォワードOG・アヌノビーらを放出した代わりに、シューティングガード・スモールフォワードのRJ・バレットと、ポイントガードのエマニュエル・クイックリー、期待の若手二人を獲得しました。

クイックリーはその名の通りスピードがあり、得点力も高く、優秀なペリメーターディフェンダー・・・まるでシュル―ダ―の説明をしているようですね。

シュル―ダ―が30歳なのに対し、クイックリーは当時23歳でより爆発力があります。

必然的に、クイックリーが先発ポイントガードとして使われるようになりました。

ベンチから出場を続けていたシュル―ダ―でしたが、現地時間2月8日のトレードデッドラインに行われたトレードで、ラプターズからブルックリン・ネッツへ放出されます。

トレード内容は・・・

ネッツ獲得
デニス・シュル―ダ―
サディアス・ヤング


ラプターズ獲得
スペンサー・ディンウィディー

ラプターズは獲得したスペンサー・ディンウィディーをすぐにウェイブ(解雇)していますので、明らかにサラリーカットが目的のトレードでした。

ネッツに移籍したシュル―ダ―は、再び先発ポイントガードとして躍動したものの、なかなかチームを勝利に導くことはできず。

フラストレーションのたまるシーズンとなってしまいました。

勝利に飢えたシュル―ダ―は、パリオリンピックでどんな活躍を見せてくれるのでしょうか?

正直、NBAのシュル―ダ―とドイツ代表でのシュル―ダ―は別人です。

NBAではまずまずのポイントガードですが、ドイツ代表では絶対的なリーダーに変貌します。

昨年のバスケワールドカップのように、ドイツを頂点に導くことができるのか、スター選手がそろうスーパーチームに屈してしまうのか・・・

シュル―ダ―の活躍にかかっているといっても、過言ではありません。

背番号9 フランツ・バグナー

フランツ・バグナー (オーランド・マジック)
スモールフォワード
208㎝ 100㎏
2001年8月27日生(23歳) 


2023-24 72試合出場(先発72試合)
19.7得点 5.3リバウンド 3.7アシスト FG48.2% 3P28.1%


NBA通算 231試合出場(先発231試合)
17.8得点 4.6リバウンド 3.4アシスト FG47.9% 3P33.2%

ドイツ代表の若きエースフランツ・バグナー。

昨年のバスケワールドカップでは初戦の日本代表戦で負傷し、その後4試合を欠場しました。

準々決勝のラトビア戦でようやく復帰し、いきなり16得点 8リバウンドの活躍をみせると、準決勝のアメリカ戦で22得点 5リバウンドと爆発。

ドイツが優勝候補アメリカを倒す原動力となりました。

決勝のセルビア戦でも19得点 7リバウンドを記録し、28得点をあげたシュル―ダ―と共にドイツ優勝の立役者となっています。

2023-24シーズンのNBAでもフランツは大活躍。

パオロ・バンケロとフランツ・バグナー、若きWエース体制で挑んだシーズン、オーランド・マジックは47勝35敗と勝ち越し、イースタンカンファレンス5位に食いこむ大健闘をみせました。

前年の2022-23シーズンが34勝48敗のイースタンカンファレンス13位でしたから、大躍進といえますね。

フランツ・バグナーの強みは208㎝の高さがありながら、なんでもできる高いスキルと、バスケIQの高さです。

ビッグマンのサイズを持ちながら、視野の広さを生かしたパス、一瞬のスピードでディフェンスを置き去りにするドライブ、今シーズンは不調だったものの広いレンジをほこる3ポイントシュートなど、多才な武器をもっています。

なんでもできる器用さをもちながらバスケIQが高いため、いつの間にかノーマークになっていることも多い、得点力の高い選手ですね。

初めて進んだプレーオフでも、平均18.9得点 6.9リバウンド 4.4アシスト 1.3ブロックと活躍をみせたフランツでしたが、マジックは第7戦までもつれた死闘の末、クリーブランド・キャバリアーズに敗れシーズンを終えています。

最後は悔しい思いもあったでしょうが、充実したシーズンを過ごしたフランツ。

今シーズンは7試合で30得点以上を記録しています。

まだまだ伸びしろだらけのフランツ・バグナーは、これからも日々成長を続けていくでしょう。

今回のパリオリンピックで、フランツはさらに大化けしてしまうのかもしれません。

ドイツが再び世界の頂点に立つためには、フランツ・バグナーの覚醒は絶対条件ですね。

ちなみにパリオリンピック第1戦、日本対ドイツの試合が行われる8月27日は、フランツ・バグナーの誕生日です。

日本を応援する側からみると、なんだかイヤな感じですねえ・・・。

記事を書いている途中、新たなニュースが飛びこんできました。

オーランド・マジックがフランツ・バグナーと5年2億2400万ドル(約384億円 1㌦=160円)のルーキーMAX契約を結んだそうです。

いや、もう金額がバグっています。

それだけマジックがフランツに期待しているということでしょうが・・・。

これからのチーム運営は大変ですねえ・・・。

背番号13 モリッツ・バグナー

モリッツ・バグナー (オーランド・マジック)
センター
211㎝ 111㎏
1997年4月26日生(27歳) 


2023-24 80試合出場(先発1試合)
10.9得点 4.3リバウンド 1.2アシスト FG60.1% 3P33.0%


NBA通算 333試合出場(先発56試合)
8.8得点 3.9リバウンド 1.2アシスト FG52.1% 3P32.0%

「ドイツ代表の若きエース」フランツ・バグナー。

そのバグナーの兄が、このモリッツ・バグナーです。

2021年のNBAドラフト1巡目8位でオーランド・マジックに指名され、チームの主力として3シーズンに渡り、出場した全試合で先発出場を続けるサラブレッドの弟に対し、兄モリッツはNBAの世界でもがき苦しんできました。

2018年のNBAドラフト1巡目25位でロサンゼルス・レイカーズに指名されたモリッツは、ルーキーシーズン主にベンチから43試合に出場し、平均4.8得点をあげたものの、シーズン終了後にトレードでワシントン・ウィザーズに放出されます。

2年目のシーズン、ウィザーズで43試合に出場し、平均18.6分の出場で8.7得点を記録する活躍をみせました。

3年目の2020-21シーズンもウィザーズで貴重なバックアップセンターとして戦っていましたが、シーズン終盤の3月25日、トレードでボストンセルティックスへ放出。

セルティックス加入後は平均6.8分の出場時間しか与えられず、1.2得点 2.1リバウンドと戦力にはならず。

たったの9試合に出場しただけで、ついに解雇されてしまいました。

そんなモリッツに救いの手を差し伸べたのがオーランド・マジック。

4月27日にマジックとシーズン終了までの契約を結んだモリッツは、シーズン残りの11試合(うち10試合先発)に出場。

平均26分の出場時間を与えられ、11.0得点 4.9リバウンドを記録する活躍をみせます。

シーズン終了後の8月23日には活躍を評価され、オーランド・マジックと再契約。

この時、弟のフランツはドラフトでマジックに指名されおり、背番号21をつけることが決まっていましたが、兄が再契約したため21を兄に譲り、自分は22をつけています。

いい弟ですねえ。

その後3シーズンに渡り貴重な控えビッグマンとして活躍を続けたモリッツは、先日2年2200万ドル(約35億2000万円 1㌦=160円)でマジックと再契約を結びました。

がんばりましたねえ。

ここまでみると「苦労人モリッツ・ワグナーを応援したいなあ」と思う人も多いかと思いますが、これがなかなかの嫌われ選手です(笑)。

フィジカルを前面に押し出してくるプレースタイルのモリッツは、相手のエースプレイヤーを挑発し、テクニカルファウルをゲットする天才なんです。

激しいぶつかりあいを好むモリッツですが、相手とのちょっとした接触でおおげさに倒れ、ファウルをもらう演技力も

もっています。

はっきり言って姑息です(笑)。

正直対戦相手のファン目線でみると、にくたらしい選手ですね。

それでも常に全力で戦い、身体をはるモリッツは、マジックファンからは人気の高い選手です。

相手のオフェンスチャージングを誘う、テイクチャージの技術は、NBAでもトップクラス。

得点力も高く、汚れ仕事もいとわない、優秀なロールプレイヤーなんです。

昨年のバスケワールドカップ、初戦の日本代表戦では、チームトップの25得点をあげて、日本に格の違いをみせつけたモリッツ・バグナー。

ビッグマンが弱い日本にとって、圧倒的なフィジカルをもつモリッツは最悪の相性でした。

しかしパリオリンピックでは八村塁選手が帰ってきますからね。

モリッツ・バグナーをどう抑えるのかが、日本のカギになってくるのかもしれません。

背番号10 ダニエル・タイス

2019年のバスケワールドカップのハイライト ちょっと古いですが・・・

ダニエル・タイス (ロサンゼルス・クリッパーズ)
パワーフォワード/センター
203㎝ 111㎏
1992年4月4日生(32歳) 


2023-24 60試合出場(先発3試合)
6.3得点 4.1リバウンド 1.0アシスト FG53.2% 3P36.6%


NBA通算 373試合出場(先発151試合)
7.4得点 4.8リバウンド 1.2アシスト FG54.1% 3P33.1%

NBA7年目のシーズンを終えたダニエル・タイス。

昨年のバスケワールドカップでは先発パワーフォワードとして全8試合に出場し、平均10.9得点 5.4リバウンドとドイツの優勝に大きく貢献しました。

タイスの強みはチームの勝利に貢献できること。

スタッツ以上に攻守でチームに貢献できる、縁の下の力もち的存在です。

辛口で有名なシャックことシャキール・オニールが、「あの選手はすべてのプレーでコートを走り回っている」と絶賛するくらいですから、相当なもんですね。

NBAの世界でもタイスの献身性は評価をされてきました。

ドイツリーグで活躍を続けたタイスは2017年、25歳の時にボストン・セルティックスと契約を結びNBAデビュー。

ルーキーながら強豪セルティックスの貴重なバックアップセンターとして63試合に出場、3月11日に右膝半月板の損傷で一足早くシーズン終了となったものの、ハードワークでブラッド・スティーブンスHCの信頼を勝ちとりました。

3年目の2019-20シーズンには出場した65試合のうち64試合で先発出場、セルティックスのカンファレンスファイナル進出に大きく貢献します。

4年目の2020-21シーズンも、セルティックスの先発センターとして十分な働きをみせていましたが、シーズン終盤の3月25日にボストン・セルティックス、シカゴ・ブルズ、ワシントン・ウィザーズがからむ3チーム間トレードで、シカゴ・ブルズに移籍。

ちなみにこのトレードで、モリッツ・バグナーがワシントン・ウィザーズからボストン・セルティックスへ移籍しています。

ブルズでは出場した23試合のうち14試合で先発。

平均25.0分の出場で10.0得点 5.9リバウンド 1.8アシスト FG52.2%と、期待にこたえる活躍をみせました。

2021-22シーズンはヒューストン・ロケッツに移籍し、4年3600万ドル(約39億2400万円 1㌦=109円)の契約を結びます。

ロケッツでも献身的なプレーで奮闘したタイスでしたが、チームはリーグ最下位争いをする日々。

チームは若手の育成にかじを切っていました。

そんな中2022年2月10日、タイスは再びトレードの駒とされます。

トレード内容は・・・

セルティックス獲得
ダニエル・タイス


ロケッツ獲得
デニス・シュル―ダ―
エネス・カンター(フリーダム)
ブルーノ・フェルナンド

リーグ最下位のロケッツから、優勝を狙う古巣のセルティックスへ移籍となったタイス。

セルティックス優勝のためのラストピースとして、GMのブラッド・スティーブンスが獲得を熱望したのがタイスでした。

ここではドイツ代表のエース、シュル―ダ―が交換相手に含まれていますね。

1対3のトレードが、タイスへの期待をあらわしています。

古巣にもどったタイスはハードワークでセルティックスの貴重なバックアップとして活躍します。

タイスが加わったシーズン終盤、18勝6敗を記録したセルティックスはイースタンカンファレンス2位でプレーオフに進出。

ブルックリン・ネッツとの1stラウンドで、タイスは4試合すべてに先発出場し、4勝0敗スウィープでの勝利に大きく貢献しました。

しかしその後2ndラウンドからは急激にプレータイムが少なくなっていきます。

ミルウォーキー・バックスと第7戦まで死闘を繰り広げたカンファレンスセミファイナルでは、平均7.6分の出場で2.8得点。

再び第7戦までもつれこみ、なんとか勝利をかざったマイアミ・ヒートとのカンファレンスファイナルでは、平均11.4分の出場で3.8得点。

そして第6戦で敗れ去ったゴールデンステイト・ウォリアーズとのNBAファイナルでは、平均10.0分の出場で1.5得点と、タイスの献身性を発揮する機会は与えられませんでした。

シーズン終了後にセルティックスはインディアナ・ペイサーズのマルコム・ブログドンを獲得するために、タイスを含む複数の選手を放出します。

トレード内容は・・・

ペイサーズ獲得
ダニエル・タイス
アーロン・ネスミス
ニック・ストウスキス
マリーク・フィッツ
ジュワン・モーガン
2023年ドラフト1巡目指名権


セルティックス獲得
マルコム・ブログドン

正直知らない選手が多いですが、アーロン・ネスミスが見事に花開いたため、ペイサーズにとっても悪くないトレードになりましたね。

2022-23シーズン、タイスは膝のケガにより7試合の出場にとどまります。

シーズン終了後に行われたバスケワールドカップでは大方の予想に反してすべての試合に出場し、優勝に大きく貢献。

復活を印象づけたタイスには、翌シーズンペイサーズでの活躍が期待されていました。

むかえた2023-24シーズン、ペイサーズは若手の選手たちの出場時間を確保するため、タイスをコートに送ることはほとんどありませんでした。

チームが11試合を終えた時点で、タイスの出場は1試合、8分26秒のみ。

タイスとペイサーズは、バイアウトすることで合意し、タイスはフリーエージェント(FA)になります。

タイスを獲得したのは、控えセンターのメイソン・プラムリーがケガのため離脱したロサンゼルス・クリッパーズ。

カワイ・レナード、ポール・ジョージにジェームズ・ハーデンが加わった、強力ビッグ3擁する強豪チームでした。

クリエーション能力が高い選手たちの中で、タイスは輝きをとりもどします。

ピック&ロールのスクリーナーとしても優秀なタイスは、献身的なハードワークでクリッパーズに勢いを与えました。

ただ、ケガで離脱していたメイソン・プラムリーが復帰すると、タイスの出場時間は限られていきます。

ダラス・マーベリックスに4勝2敗で敗れたプレーオフ1stラウンドで、タイスは1試合(4.4分)のみの出場で終わってしまったのです。

現在タイスはクリッパーズとの契約を終え、フリーエージェントの状態です。

ただ献身的なプレーに定評のあるタイスには、メンフィス・グリズリーズ、ニューオーリンズ・ペリカンズ、ミルウォーキー・バックスなど、多くのチームが関心をもっていると言われています。

タイスは来シーズン、どこで戦うのでしょうか?

そしてパリオリンピックでは試合勘をとりもどし、再びワールドカップの時のような安定感のあるプレーをみせてくれるのでしょうか?

要注目の選手です。

と記事を書きおわったところで、ニュースがとびこんできました。

ダニエル・タイス、ニューオーリンズ・ペリカンズと1年契約!

いやあ、よかったですね。

ペリカンズはセンターのヨナス・ヴァランチュナスがFAとなり、ワシントン・ウィザーズに移籍してしまったため、誰を獲得するのか注目されていました。

今年のドラフト1巡目21位で指名したイブ・ミッシ(211cm)しかセンターいませんでしたからね。

試合にも出場できそうですし、タイスにとってもとてもいい契約になったと思います。

ブランドン・イングラム、ザイオン・ウイリアムソンとスター選手がならぶペリカンズのフロントコートで、タイスの献身性は生きてくると思うのですが、はたして・・・。

日本がドイツに勝利するには

パリオリンピックで日本が最初に対戦するチームがドイツです。

昨年のバスケワールドカップでも日本とドイツは対戦し、63ー81の18点差で日本が敗れています。

この試合日本は3ポイントシュートを35本放ち、6本しか決められず。

3ポイントシュート成功率17.1%では、勝負にならないですよね。

ただドイツの3ポイントシュートも33本放ち6本成功(3P18.2%)と、ひどい状況でした。

勝負をわけたのはペイントエリアでの得点とリバウンド。

ペイントエリアでの得点は日本の34点に対し、ドイツは52点。

リバウンドは日本の36に対し、ドイツは47。

ただここは仕方ないところもあります。

今回あげたドイツの4選手は全員ペイントエリアでの圧倒的な強さがあります。

バグナー兄弟とタイスは、インサイドでの高さと強さを武器としていますし、シュル―ダ―もドライブからのレイアップのうまさは一流です。

日本も河村勇輝選手のスピード感あふれるレイアップや、ホーキンソン選手の強さはありますが、ペイントエリアではドイツには対抗できないでしょう。

となると、やはり勝利するためには「スピードと3ポイントシュート」がカギになります。

ドイツはバスケワールドカップの優勝国。

まともに戦っても力の差をみせつけられるだけだと思います。

試合を通じてディフェンスでプレッシャーをかけ続け、ボールを奪ったら速攻、キックアウトからの3ポイント。

これをどれだけの精度で決められるか。

ホーバス監督が常に言っている「3ポイントシュート成功率40%」は最低のノルマですね。

ただ、正直今の日本代表に、そこまで3ポイントシュートが得意な選手がいないのが現実です。

2023-243ポイントシュート成功率が40%を超えているのは、比江島慎選手(44.0% Bリーグ3ポイント王)、ジョシュ・ホーキンソン選手(41.2%)、そしてNBAの八村塁選手(42.2%)の3人だけです。

富永啓生選手は、ネブラスカ大学で素晴らしいシーズンを送りましたが、今期3ポイントシュート成功率は37.6%。

相手チームに研究されつくされた上で、ディープスリーを打ちまくっての37.6%はすごいのですが・・・。

3ポイントシュートに定評のある富樫勇樹選手は31.2%、河村勇輝選手は31.8%と決して高くはない成功率に終わっています。

ただ、富樫選手も河村選手も、ゾーンに入った時の決定力はみなさんもご存じのとおりでしょう。

ドイツに勝つためには、奇跡的な3ポイントシュート成功率をたたきだすしかないのです。

世界の頂点に立ったチームを倒すには、奇跡をおこすしかないんです。

まとめ

今回はパリオリンピックで優勝をねらうドイツ代表について語りました。

NBAのスーパースターを集めたアメリカ、フランス、カナダなどに注目が集まる中、ドイツは3年計画で地道にチームづくりを続けてきました。

今回あげた4人のNBA選手のほかにも、シューターのアンドレア・オブストやビッグマンのヨハネス・フォークトマン、元NBAのイザック・ボンガなど、優秀なチームプレイヤーがそろっています。

ドイツのチーム力が、世界のスーパースター軍団にどこまで通用するのか。

そしてパリでの初戦で我らが日本代表が、どこまで食いさがれるのか。

ドイツ代表は、日本国民にとって、要注目のチームです。

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