【OKCの強さの秘密】NBA最強のサンダーは73勝9敗を超えれるのか?

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オクラホマシティ(OKC)・サンダーが止まりません。

昨シーズンのチャンピオンサンダーは、今シーズン25試合を終えた時点でなんと24勝1敗。

これは2015-16シーズンにゴールデンステイト・ウォリアーズが73勝9敗を記録した時とまったく同じペースです。

当時のウォリアーズは開幕から24連勝を記録し、25試合目のミルウォーキー・バックス戦ではじめて敗れました。

ちなみに、ヤニスに無双されたのかと思いましたが、当時のヤニスはまだ3年目でオールスターにも選出される前。

ウォリアーズの連勝を止めた試合では11得点に終わっており、もっとも活躍したのは28得点をあげたグレッグ・モンローでした。

話がそれてしまいましたが、今年のOKCはNBA史上最強のチームと肩をならべています。

今シーズン、OKCはこのまま勝利をかさねつづけ、圧倒的な強さで優勝してしまうのか?

NBA記録の73勝9敗を超えてしまうのか?

今回は史上最強のチームになりうるオクラホマシティ・サンダーについて語っていきたいと思います。

レッツラゴー!

※記事を書き終わった瞬間にNBAカップ準決勝でスパーズに負けてしまいました・・・。

※スタッツは12月13日現在のものです。

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目次

オクラホマシティ・サンダーの現状

2025-26シーズンのOKCは、別格の強さを見せつけています。

開幕戦のヒューストン・ロケッツ戦、2戦目のインディアナ・ペイサーズ戦と、史上初の開幕から2試合連続ダブルオーバータイムとなった接戦を制したOKCは、開幕から8連勝を記録。

9戦目でポートランド・トレイルブレイザーズに119-121で敗れたものの、その後も勝利を積み重ねています。

25試合を終えて24勝、異次元の強さをみせつけているOKC。

ただしOKCにも不安がないわけではありません。

今シーズンはケガでプレーできない選手も多くなっています。

それでも負けないんですよね。

開幕からの19試合は、チームのナンバー2、ジェイレン・ウイリアムズ(J-Dub)が離脱していたことを考えても、OKCの強さは異常です。

絶対的エースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)が今シーズン初めて欠場した12月7日のユタ・ジャズ戦も、131-101で圧勝しましたからね。

ちょっと異次元の強さを発揮しつづけています。

それでは、OKCの強さの秘密をまとめてみましょう。

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OKCの強さ① 圧倒的なディフェンス力

昨シーズンOKCはリーグ1位のディフェンシブレーティング107.5を記録。

リーグ2位のオーランド・マジック(109.6)に2.1の差をつけていました。

それが今シーズン、サンダーのディフェンシブレーティングはなんと104.7。

リーグ2位のデトロイト・ピストンズ(111.9)になんと7.2の大差をつけています。

ちょっと異次元のディフェンス力ですね。

ディフェンス力が高い選手がそろっているのはもちろんですが、全員がチームのディフェンスコンセプトをしっかり守っている印象です。

サンダーのフロントが、ディフェンスに真摯に取り組むチームプレイヤーをコツコツあつめてきた結果がみごとにあらわれていますね。

特筆すべきなのはペリメーターディフェンダーの充実ぶりです。

昨シーズンNBAオールディフェンシブ1stチーム入りをはたしたルーゲンツ・ドート、圧倒的な対人ディフェンス能力をもつアレックス・カルーソ、そして今シーズンディフェンス能力がワンランクアップし現在平均スティール、スティール総数ともにリーグトップのケイソン・ウォーレス。

19試合ケガで欠場し、復帰したばかりのジェイレン・ウイリアムズは、昨シーズンのNBAオールディフェンシブ2ndチームですし、エースのSGAも優秀なディフェンダーです。

そしてインサイドではリーグ最強クラスのリムプロテクター、チェット・ホルムグレンとアイザイア・ハーテンシュタインのツインタワーが待ち受けています。

何より全員がディフェンスの手を抜くことが一切ありません。

結果、サンダーは相手のターンオーバーを1試合平均17.9回誘発しており、これはもちろんリーグトップ。

NBAの歴史をみても、最強クラスのディフェンス力だといえるでしょう。

37年間NBAを観つづけてきたわたくしリトルが思う、NBA最強のディフェンスといえば、1988-89、1089-90と2連覇した‶バッドボーイズ″ピストンズなど、どうしても暴力的で荒々しいチームを思い出してしまいます。

しかしサンダーのディフェンスは、洗練されているんですよね。

個人個人が常に敵にプレッシャーをかけ続け、一瞬のスキを見逃さずスティールを狙い続けています。

敵がなんとかディフェンスを振り切ってドライブしても、スピードのあるビッグマンが待ちかまえていますから・・・。

まさに窒息ディフェンス。

相手チームにとってはたまらないですよね。

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OKCの強さ② 質の高いオフェンス

NBA史上最強クラスのディフェンスを強みにしているOKCですが、オフェンスもかなり強力です。

(12月13日現在)1試合平均得点はデンバー・ナゲッツに次いでリーグ2位。

フィールドゴール成功率50.1%はリーグ3位。

3ポイントシュート成功率はリーグ5位の38.1%で、フリースロー成功率はリーグ2位の83.2パーセントと、シュート成功率はすべてリーグトップクラスです。

アシストはリーグ12位の26.7と、意外と低いですが、一人ひとりのフィニッシュ力が高いことも関係しているのでしょう。

まあ後ほど語りますが、サンダーにはとんでもない化け物が一人いますからね。

そのSGA以外にも、優れたスコアラーがそろう今シーズンのOKC。

12月13日現在7人の選手が2桁得点を記録しています。

SGAに次ぐチーム2位の平均得点をあげているのがビッグマンのチェット・ホルムグレン。

216cmの高さと広いシュートレンジを武器に、平均18.8得点を記録しています。

今シーズンは3ポイントシュート成功率が39.5%と高確率。

フィールドゴール成功率も58.1%と自己最高のシーズンを過ごしています。

最強クラスのディフェンダーでありながら、オフェンスでも強力な武器となっているホルムグレン。

NBA入りした時には216㎝ 88㎏(現在は94㎏)の細々体型で、フィジカルの弱さが心配されていたホルムグレンですが、かなり力強くなりましたね。

チーム3位の得点をあげているのが、ケガで長期欠場をつづけていたジェイレン・ウイリアムズ(J-Dub)。

まだ復帰したばかり(6試合出場)ですが、平均17.3得点を記録しています。

昨シーズン平均21.6得点をあげていることを考えると、これからエンジンがかかってくればさらに得点力をあげてくるでしょう。

特筆すべきなのが、チーム4位の平均得点をあげているエイジェイ・ミッチェル。

2024年のNBAドラフト、2巡目全体38位でニックスに指名されたシューティングガードは、トレードされたサンダーでデビューすると、1月に右足つま先を手術するまで36試合に出場し、平均6.5得点を記録しました。

むかえた2年目の今シーズン、ミッチェルは大化けしています。

J-Dubが離脱していたこともあり、出場時間を昨シーズンから大幅にのばした(16.6分⇨26.3分)ミッチェルは、ここまで平均14.2得点を記録。

サンダーの新しい武器となっていますね。

サンダーのフロントはどんだけ優秀なんでしょうか?

ドラフト2巡目選手からもこんなに当たりを引いてくるとは、もう恐ろしいほどです。

ちなみにチーム5位の平均13.2得点をあげているアーロン・ウィギンズ、6位の12.9得点をあげているアイザイア・ジョーもドラフト2巡目指名の選手。

ウィギンズはサンダーが指名、アイザイア・ジョーは76ersに指名されたものの2シーズンで解雇されてしまった選手です。

スター選手に頼るだけではなく、才能のある選手を発掘し育てる力をもつOKCは、理想的なフランチャイズといえるでしょう。

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OKCの強さ③ SGAのモンスター化

シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)が、ここまでモンスター化するとは、誰が想像していたでしょうか?

ルーキーシーズン、ロサンゼルス・クリッパーズで平均10.8得点を記録したものの、ポール・ジョージとの交換選手の一人としてサンダーに移籍。

当時から技術の高さには定評がありましたが、シーズンMVPを受賞するまでになるとは、夢にも思っていませんでした。

クリッパーズのフロントはどんな気持ちで今のSGAを観ているのでしょうか?

今シーズンのSGAは12月13日現在、24試合に平均33.1分出場し、32.6得点 4.6リバウンド 6.5アシスト 1.5スティールを記録。

シーズンMVPを受賞した昨シーズンと同様の高いスタッツを残しています。

特筆すべきは圧倒的なシュート効率。

フィールドゴール成功率は自己最高ペースの56.2%と、昨シーズンの51.9%から大幅にアップしています。

特に好調なのが3ポイントシュートで、その成功率は驚異の45.4%!

正直もう止めようがありません。

クラッチタイムの圧倒的な強さも含め、現在のNBAで最強のガードといって間違いないでしょう。

チームの勢いが停滞した時には独力でディフェンスを切り裂き得点を重ね、流れがいい時には司令塔としてゲームメイク。

ディフェンスでも敵の脅威となっているSGAにもはや欠点はありませんね。

圧倒的なスタッツを残しながらも決してセルフィッシュではなく、チームを勝利に導くSGAは、究極のエースといえるのかもしれません。

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OKCの強さ④ 全力でバスケを楽しむ姿勢

24勝1敗を記録している今シーズンのOKCですが、ここまでチーム状況が最高というわけではありませんでした。

チームのナンバー2、ジェイレン・ウイリアムズをはじめリーグトップクラスにケガ人が多かったOKCでしたが、試合をみているとチームの雰囲気はとても明るいんですよね。

まあ24勝1敗のチームだからというのはありますが、ベンチでは笑顔もよくみれますし、選手全員が勝利にむかって一つにまとまっている感がハンパありません。

まるで日本の強豪高校のバスケ部のような、必死さとプレーできる楽しさが混在している、そんないいムードに包まれています。

皮肉にもSGAを放出したロサンゼルス・クリッパーズの最悪なムードとは正反対ですね。

それぞれの選手が自分の武器、チームメイトの武器を理解し、勝利のために必死に戦っているOKCの選手たちには、エゴがありません。

何十億円ものサラリーを受け取っているNBAのスター選手たちにエゴはつきものです。

ここまで純粋に勝利に向かって一つになるNBAのチームって、あまり記憶にないですね。

主力がみんな若い選手たちということもあるとは思いますが、マーク・デイグノルトHCの手腕によるところも大きいでしょう。

とにかく今のサンダーには、勝利のために、優勝するために、一試合一試合全力を出し切り、バスケを楽しむいい雰囲気が満ちあふれています。

一番強いチームが一番全力で走り回っているのですから、ぶっちぎりでリーグ首位を走っているのも当然ですね。

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サンダーは73勝9敗を超えることはできるのか?

これまでサンダーの強さをさんざん語ってきました。

そこで誰もが考えるのが「今年のサンダーはNBAのシーズン最高勝率を記録することができるのか?」。

2015-16シーズンにゴールデンステイト・ウォリアーズが記録した73勝9敗のNBA記録。

あらためてみるとものすごい記録ですが、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを中心におそろしい強さをみせていたウォリアーズも、NBAファイナルではレブロン擁するクリーブランド・キャバリアーズに敗れ、チャンピオンには届きませんでした。

NBA連覇を目指す今シーズンのオクラホマシティ・サンダーは、正直最多勝利記録にそこまで執着しないのではないでしょうか。

NBAを37年間観つづけてきたわたくしリトルは、今シーズン、サンダーが73勝9敗のNBA記録を超えることはないと断言します。

もっとも大きな理由は、2月のスケジュールの厳しさです。

2月に12試合が予定されているのですが、ブルックリン・ネッツを除くほとんどのチームがプレーオフ進出を予想される勝率上位のチーム。

2日連続の試合となるバック・トゥ・バックも3回あり、2日目に戦うのはスパーズ、バックス、ピストンズとなかなかの強豪ぞろいです。

ケガが心配なこともあり、主力をあるていど休ませ、プレーオフに照準を合わせていくのではないでしょうか?

「OKCの強さ④」で語ったように、選手たち全員が全力を出し切って戦っているサンダーですから、ある程度ヘッドコーチがブレーキをかける可能性も高いと思います。

最多勝利記録にこだわらなくなったOKCは、優勝に向けてさらに恐ろしいチームになっていくのではないでしょうか?

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まとめ

ここまでオクラホマシティ・サンダーの強さを語ってきましたが、NBA記録の73勝9敗にはとどかないと結論づけました。

みなさんの予想はいかがでしょうか?

昨シーズンNBAチャンピオンとなり、今シーズンは記録的な強さを発揮しているサンダー。

優勝するために大量の指名権を放出し、スーパースターを獲得することが、強豪チームをつくるセオリーだったんですが・・・。

現在のサンダーは最強でありながら、有望な指名権も手にしているチート状態です。

来年のNBAドラフト2026でサンダーは3つの1巡目指名権を手にする可能性があります。

ポール・ジョージを放出したトレード(SGAを獲得したトレードですが)で獲得したクリッパーズの1巡目指名権のほかに、ユタ・ジャズのトップ8プロテクト付き指名権、フィラデルフィア76ersのトップ4プロテクト指名権を保有しているサンダー。

NBAファイナル優勝直後のドラフトで、1巡目指名選手3人を加える可能性もあるのです。

特にクリッパーズのノンプロテクトの指名権に関しては、当初クリッパーズが優勝候補に挙げられていたため、1巡目下位指名になると思われていました。

それが現在クリッパーズはウエスタンカンファレンス14位と最下位争いをする始末。

下手すればチャンピオンチームがドラフト全体1位指名権を獲得する可能性すらあります。

ただでさえ若手選手が主力のサンダーにとって、今シーズンがピークではないという、恐ろしい状況になっています。

はたしてサンダーはどこまで勝利数をのばしていくのか?

今シーズンわたくしリトルの予想がはずれ、サンダーがNBAの新しい記録をつくるところも観てみたい気はしますねえ。

ちなみにNBAカップの準決勝をみながら記事のまとめを書いていたんですが、今サンダーがスパーズに敗れてしまいました。

ビクター・ウェンバンヤマの凄まじさを再認識させられた試合でしたね。

バスケの楽しさがつまった素晴らしいゲームでした。

ウェンビーはNBAのGOAT争いに加わってくるかもしれません。

健康体を維持することさえできれば・・・。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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