【2024-25結果発表ウエスト編】順位予想の答えあわせと新シーズンの展望

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ついに目をそむけていた現実と、向きあう日がやってきました。

現在2025年8月。

ルカ・ドンチッチがやせたり、ジェームズ・ハーデンが太ったり、色々なNBAニュースが飛びこんできていますが、そろそろ2024-25シーズンの順位予想の答え合わせをやらなきゃいけないと、思い始めた今日この頃です。

ひさしぶりに昨シーズン開幕時に順位予想した記事を読んでみると、なんだか胸がキューっとしめつけられるような感覚になってしまいますね。

だからなかなか結果発表したくなかったんですが・・・。

なにはともあれ、NBAを36年間観つづけてきたわたくしリトルが、昨シーズン開幕時にどんな予想をしていたのか、答え合わせをしていきましょう。

それでは、レッツラゴー!

目次

リトル的2024-25シーズン 順位予想

まずは昨シーズン開幕時に発表した、わたくしのウエスタンカンファレンスの順位予想をみてみましょう。

2024-25 開幕時順位予想
1
(1) オクラホマシティ・サンダー
2
(10) ダラス・マーベリックス
3
(6)  ミネソタ・ティンバーウルブズ
4
(7)  ゴールデンステイト・ウォリアーズ
5
(11) フェニックス・サンズ
6
(4)  デンバー・ナゲッツ
7
(3)  ロサンゼルス・レイカーズ
8
(8)  メンフィス・グリズリーズ
9
(9) サクラメント・キングス
10
(2) ヒューストン・ロケッツ
11
(5)  ロサンゼルス・クリッパーズ
12
(14) ニューオリンズ・ペリカンズ
13
(15) ユタ・ジャズ
14
(13) サンアントニオ・スパーズ
15
(12) ポートランド・トレイルブレイザーズ

※ ( )内は実際の順位

いやあ、なんともいえない結果ですね。

的中はたったの3つ・・・。

1位のサンダーは的中していますが、よっっぽどのへそ曲がりNBAファン以外は、だいたい1位予想していたでしょう。

8位のグリズリーズも、まあケガ人さえいなければ激戦のウエスタンカンファレンスでも、十分に戦える戦力をもっていましたから、前年の13位から上げてくるとは思っていました。

9位のキングスも、だいたいそれぐらいと予想した人が多かったのではないでしょうか?

問題は大はずしした、マブス、サンズ、ロケッツですね。

特にロケッツの大躍進を予想できなかったことが、悔しくてたまりません。

というのも予想はしていたんですよね・・・。

ただほかのチームの戦力を考えると、上位に持ってくる勇気がなかったんです・・・。

予想の記事で「10位予想したわたくしリトルをあざ笑うかのような躍進を期待しています」と書いていますが、本当にあざ笑われてしまいました。

マブスはまさか若きスーパースターをトレードに出すとは思いませんでしたし、サンズはここまで絶望的な状況になるとは思っていませんでした。

予想できないからこそ面白いのがNBAではあるんですけどね。

それでは2024-25シーズンの実際の結果順に、予想の答え合わせをしていきましょう。

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1位(予想1位)サンダー

オクラホマシティ・サンダー
68勝 14敗 勝率82.9%
最終成績 優勝

自信をもって1位予想していたオクラホマシティ・サンダー。

若き選手たちは躍動し、1995-96シーズンのシカゴ・ブルズに次ぐ歴代2位のネットレーティング(100ポゼッションあたりの得失点差)を記録する圧倒的な強さでレギュラーシーズン1位の座をつかみました。

プレーオフでも激戦を繰り広げ、NBA優勝をはたしています。

若きエース、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)が得点王、シーズンMVP、ファイナルMVPを独占する圧倒的な活躍をみせ、チームを牽引。

相棒のジェイレン・ウイリアムズも初めてオールスターとオールNBA3rdチームに選出されるなど、優勝に大きく貢献しました。

チェット・ホルムグレンは11月10日に右腸骨翼の骨折で約3か月離脱したものの、シーズン前に獲得したアイザイア・ハーテンスタインが、チェットの穴をうめる活躍をみせ、苦しい時期を乗りこえます。

チェットが復活してからはハーテンスタインとのツインタワーを形成し、昨シーズンリーグ27位だったリバウンド力がリーグ11位にアップするなど、チームの弱点を克服しました。

またジョシュ・ギディーとの交換で獲得したアレックス・カルーソも、ケガには苦しんだものの圧倒的なディフェンス力でチームに貢献。

特にプレーオフでは、驚異的な対人ディフェンスで相手の攻撃の芽をつみ、優勝に大きく貢献しました。

開幕時に予想していた内容はほぼ当たっているのですが、「ドラフト指名権を大量に保有している」ことを理由に、シーズン中に指名権を武器にスター選手を獲得するかも・・・という予想は外れましたね。

というよりも、指名権を使うまでもなく優勝してしまったというのが事実です。

エースのSGAが27歳、そのほかも20代半ばの若い選手たちが主力のサンダーは、NBAでは久しぶりの連覇をはたすチームとなるかもしれませんね。

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2位(予想10位)ロケッツ

ヒューストン・ロケッツ
52勝 30敗 勝率63.4%
最終成績 PO1stラウンド敗退

予想大はずし1チーム目。

いやあ悔しい!

正直昨年予想記事を出した直後から「なんでロケッツもっと上にしなかったんだろ」とずっと悔やんでいました。

シーズン予想では、どうしてもトレードなどでチーム強化を図ったチームを上にしがちなんですよね。

ドラフト1巡目3位で指名したリード・シェパードは、期待どおりの活躍とはいきませんでしたが、ジェイレン・グリーンやアルペレン・シェングン、アメン・トンプソン、ジャバリ・スミスJr.ら23歳以下の若手が躍動し、チームに勢いをあたえました。

フレッド・バンブリート、ディロン・ブルックスらベテランも持ち味を発揮し、チームに一体感が生まれましたね。

予想の時に「昨シーズン途中に加入したスティーブン・アダムスの右膝が治癒し、プレーできるようになれば、リーダーシップを発揮し、よりチームがまとまるかもしれません」と書きましたが、実際プレーオフ1stラウンドでのアダムスの無双ぶりはすさまじかったです。

それぞれの選手の持ち味を引き出したイメ・ウドカHCの采配もすばらしかったと思います。

第2シードで挑んだ5年ぶりのプレーオフでは、1stラウンドでゴールデンステイト・ウォリアーズに4勝3敗で敗れてしまいましたが、大きな可能性を感じたシーズンでした。

先日ジェイレン・グリーン、ディロン・ブルックス、ドラフト指名権との交換で、ケビン・デュラントを獲得したロケッツ。

本気で勝負をかける2025-26シーズンのロケッツは、要注目のチームです。

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3位(予想7位)レイカーズ

ロサンゼルス・レイカーズ
50勝 32敗 勝率61.0%
最終成績 PO1stラウンド敗退

昨シーズンもっとも驚きをあたえてくれたロサンゼルス・レイカーズ。

もっとも、本当にあたえてくれたのはダラス・マーベリックスですが・・・。

シーズン途中のトレードで、アンソニー・デイビス&マックス・クリスティーを放出し、若きスーパースター、ルカ・ドンチッチを獲得するという前代未聞の大トレードを敢行したレイカーズ。

青天の霹靂とは、まさにこのことですね。

トレード時にはケガをしてプレーできない状況だったドンチッチですが、2月10日のユタ・ジャズ戦で復帰すると徐々にギアを上げ、4月9日に行われた古巣ダラスで行われたマブス戦では、45得点 8リバウンド 6アシストを記録。

トリビュート映像とマブスファンからの大歓声に、感激の涙を流す姿がうつくしかったですね。

ドンチッチ加入でやや影がうすくなったレブロン・ジェームズですが、40歳となった今期も平均24.4得点 7.8リバウンド 8.2アシストと衰えはまだ見えず。

昨年のNBAドラフト2巡目55位でレイカーズが指名した、ブロニー・ジェームズとの親子共演も話題になりました。

オースティン・リーブスは平均20.2得点を記録するなど、大きく成長し、我らが八村塁選手も攻守に安定感のあるプレーをみせ、チームの勝利に貢献しました。

指導歴がないことを不安視されていた新ヘッドコーチ、JJ・レディックは、予想以上の結果を残し、イケメン名コーチとしてパット・ライリー的な雰囲気をかもしだしています(笑)。

レギュラーシーズンを3位という予想を上まわる結果で終えたものの、プレーオフでは1stラウンドでウルブズに完敗。

それでも今年のレイカーズは大成功の1年だったと言えるでしょう。

今後NBAの歴史に残るであろう若きスーパースター、ルカ・ドンチッチを獲得できたのですから。

この夏肉体改造に成功したといわれるドンチッチは、今後どんなモンスターになっていくのか、楽しみですね。

レブロンの胸中は複雑かもしれませんが・・・。

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4位(予想6位)デンバー・ナゲッツ

デンバー・ナゲッツ
50勝 32敗 勝率61.0%
最終成績 POカンファレンスセミファイナル敗退

わたくしリトルの予想を上まわる結果を残したデンバー・ナゲッツ。

やはり二コラ・ヨキッチは別格でしたね。

NBAを36年間観つづけてきたわたくしリトルは、ヨキッチはすでに歴代ナンバー1センターと認めていましたが、まさかシーズントリプルダブルを達成するとは思っていませんでした。

いやはや化け物ですな。

これでバスケをお仕事的にこなしている(早く引退して馬たちと暮らしたい)なんて、信じられない男です。

昨シーズン開幕前に、優秀な3&Dとしてチームを支えていたケンテイビアス・コールドウェル・ポープを放出し、代わりにラッセル・ウエストブルックを獲得したことで、ナゲッツは安定感を欠くのではないかと予想していました。

シーズンをとおしてみると、ウエストブルックは確かに安定感を欠くところはあったものの、チームにエナジーを注入する良い働きをしていたと思います。

ヨキッチが61点を記録した2025年4月1日のウルブズ戦、ダブルオーバータイム残り17.7秒、1点リードの場面からウエストブルック劇場が開幕。

ノーマークのレイアップをミスし、ウルブズのラストプレーで相手の3ポイントシュートにファールをするという、考えられないミスを連発したウエストブルックは、ウルブズ大逆転勝利の立役者となってしまいました。

こういう豪快なミスもありましたが、常に全力プレーをみせるウエストブルックは、シーズンを通してみると、ナゲッツに良い影響を与えていたと思います。

わたくしリトルが、ナゲッツを6位予想としていたもう一つの懸念点がジャマール・マレーでした。

ヨキッチの相棒として2023年の優勝に大きく貢献したマレーでしたが、ケガも多く、カナダ代表として出場したパリオリンピックでもあきらかに不調で、心配されていました。

そんなマレーと昨年の夏、ナゲッツは4年2億785万ドル(311億7750万円 1㌦=150円)の大型契約を結んだのですが、正直リスクが大きすぎると思ったんですよね。

マレーが早々にケガをしたり、明らかに不調がつづけば、チームにいやなムードが広がる・・・と思っていたのですが・・・。

終わってみるとレギュラーシーズン67試合に出場し、自己最高の平均21.4得点を記録。

クラッチタイムでも強さをみせ、周囲の不安をふきとばす活躍をみせました。

結果ナゲッツは50勝をあげ、プレーオフ1stラウンドで勢いのあったクリッパーズを撃破。

カンファレンスセミファイナルでは、優勝したサンダーを第7戦まで追いつめる素晴らしい戦いをみせました。

この夏積極的な補強に動いたナゲッツは、2度目の優勝を本気で狙っています。

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5位(予想11位)クリッパーズ

ロサンゼルス・クリッパーズ
50勝 32敗 勝率61.0%
最終成績 PO1stラウンド敗退

昨年の夏、チームの主力だったポール・ジョージとラッセル・ウエストブルックを放出したクリッパーズ。

エースのカワイ・レナードが右膝の手術をしていたこともあり、ポジティブな要素は薄いと思っていました。

しかしシーズンが開幕すると、レナードが不在の中、司令塔のジェームズ・ハーデンを中心にバランスのいいチームオフェンスと、固いディフェンスで予想外の強さをみせます。

特筆すべきは、ノーマン・パウエルとイビツァ・ズバッツの成長。

パウエルは31歳でむかえた10シーズン目で自己最高の平均21.8得点を記録し、クリッパーズ好調の要因となりました。

これは予想できませんでしたね・・・。

ズバッツはケガ人が多いチームの中で80試合に出場し、平均16.8得点 12.6リバウンド を記録。

前年の11.7得点 9.2リバウンドを大きく超える自己最高のスタッツを残したズバッツは、NBAオールディフェンシブ2ndチームに選ばれるなど、大きく飛躍した1年となりました。

不動のエース、カワイ・レナードが1月から復帰すると、チームは好調を維持。

プレーオフではデンバー・ナゲッツを第7戦まで追いつめたものの、あと1歩届かず1stラウンドで姿を消しました。

11位予想したのは、大失敗でしたね(笑)。

正直ジェームズ・ハーデンをなめていました。

35歳となり(8月26日で36歳)、シュート力に衰えがみえたハーデンでしたが、ゲームメイクの上手さは一級品でしたね。

この夏、積極的に補強に動いたクリッパーズ。

昨シーズン大活躍したノーマン・パウエルを放出したものの、ブルック・ロペス、ブラッドリー・ビール、クリス・ポールと元オールスターのおっさんたちをチームに加えました。

27歳のパワーフォワード、ジョン・コリンズもはまれば、実力的には優勝を狙えるだけのチームになったと思います。

ケガさえなければ・・・。

歴代最高齢のメンバーになったクリッパーズがどこまで戦えるのか、本当に楽しみです。

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6位(予想3位)ウルブズ

ミネソタ・ティンバーウルブズ
49勝 33敗 勝率59.8%
最終成績 POカンファレンスファイナル敗退

2023-24シーズン、サンダーとともに旋風を巻きおこしたウルブズ。

アンソニー・エドワーズ(アント)とともに、Wエースとしてチームを牽引していたカール・アンソニー・タウンズを放出し、ニックスからジュリアス・ランドルとドンテ・ディビンチェンゾを獲得したトレードは、1年前に大きな話題となりました。

結果はニックス、ウルブズともにwin-winとなる、両チームにとってよいトレードになっています。

今のところは。

レギュラーシーズンは49勝33敗のウエスタンカンファレンス6位と、やや予想を下回る結果でしたが、プレーオフではレイカーズ、ウォリアーズをやぶり、カンファレンスファイナル進出を果たしました。

予想の中で「アントが一皮むけてSGAやドンチッチを超える活躍をみせることができれば、ウルブズは昨シーズン以上の結果を残せると思うのですが・・・」と書いていますが、正直アントの活躍が期待値を下回ってしまったことが、レギュラーシーズンの結果に現れたと思います。

2024-25シーズンのアントは、自己最高となる平均27.6得点を記録。

5.7リバウンド 4.5アシスト 1.2スティールも記録し、オールスター、オールNBA2ndチームに選出されています。

素晴らしいスタッツですが、正直わたくしリトルが期待しているアントは、こんなもんじゃないんですよね。

攻守に圧倒的なマイケル・ジョーダンの現代版を、アントには体現してほしいのです。

期待値が高すぎるのは重々承知ですが、アントは8月5日に24歳になったばかり。

信じられませんが、まだまだこれからの選手です。

今はSGAやドンチッチに比べるとムラのあるアンソニー・エドワーズですが、来シーズンこそファンの高すぎる期待を超える活躍をみせてくれるのではないでしょうか。

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7位(予想4位)ウォリアーズ

ゴールデンステイト・ウォリアーズ
48勝 34敗 勝率58.5%
最終成績 POカンファレンスセミファイナル敗退

わたくしリトルが約35年間応援しつづけているゴールデンステイト・ウォリアーズ。

史上最高のシューター、ステフィン・カリーを中心に4回の優勝をはたしたチームも、高齢化が進んでいます。

正直昨シーズンの4位予想も、かなり願望がはいっていたのですが・・・。

開幕からの15試合を12勝3敗と、最高の開幕ダッシュをみせたのですが、その後5連敗するなど徐々に勢いを失っていったウォリアーズ。

このままズルズルとプレーオフ圏外で終えるのかと思っていましたが、トレードデッドラインで大きく動きました。

2022年の優勝に大きく貢献したアンドリュー・ウィギンズらを放出し、マイアミ・ヒートのエース、ジミー・バトラーを獲得したのです。

36歳でケガの多いバトラーの獲得は物議をかもしましたが、ウォリアーズはバトラー加入後23勝8敗を記録。

結果でトレードが成功だったことを証明しました。

第7シードで挑んだプレーオフでは、第2シードと勢いにのるヒューストン・ロケッツを最終戦で下し、見事にアップセットを果たしたものの、ウルブズとのカンファレンスセミファイナル初戦で、カリーがハムストリングを負傷。

カリーを失ったウォリアーズは、初戦こそ勝利したものの、その後4連敗でシーズンを終えました。

カリーが元気な状態であればどんな結果になっていたのか・・・。

チームの高齢化は進んでいるものの、まだまだあなどれないチームであることを証明できたシーズンだったと思います。

昨年の予想の段階で、バディ・ヒールドとカイル・アンダーソンの新加入組をポイントにあげていましたが、残念ながらカイル・アンダーソンは大きなインパクトを残すことなく、ジミー・バトラーとのトレードで、ウィギンズとともにマイアミ・ヒートへと去っていきました。

ただしヒールドはまずまずの活躍をみせてくれましたね。

平均11.1得点 3.2リバウンド 1.6アシスト 3P37.0% FG41.7%。

平均得点とアシストはルーキーだった2016-17シーズンに次ぐ低さで、スタッツ的には期待を裏切ったといえるのかもしれませんが、全82試合に出場しチームを支えました。

特筆すべきは3ポイントシュートを11本中9本沈め、ゲームハイの33得点を記録したロケッツとのプレーオフ1stラウンド第7戦。

あとのない試合で超人的な活躍をみせたヒールドは、一気に英雄になりました。

クレイ・トンプソンを失ったウォリアーズでしたが、ヒールドの活躍で戦力ダウンを最低限におさえましたね。

この夏はクミンガ問題で、まったく補強に動けていないウォリアーズ。

カリー&ジミーのおっさんコンビで、ぜひもう一度ヒリヒリするようなプレーオフを観たいのですが・・・。

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8位(予想8位)グリズリーズ

メンフィス・グリズリーズ
48勝 34敗 勝率58.5%
最終成績 PO1stラウンド敗退

今回予想が的中したグリズリーズ。

前年(2023-24シーズン)ケガ人続出でウエスタンカンファレンス13位に沈んでいたグリズリーズでしたが、やはり実力のあるチームでした。

シーズン途中まで上位争いをしていましたが、終盤に負けがこみ、ウエスタンカンファレンス8位まで落ちてしまいましたが、十分戦えるチームであることを証明しましたね。

プレーオフではサンダーに完璧にたたきつぶされましたが。

ジャ・モラントとジャレン・ジャクソンJr.(JJJ)のコンビは健康でさえあれば強力で、デズモンド・ベイン、ピッペンJr.、アルダマ、新人のザック・イディーなどほかの選手たちも、一人ひとりが持ち味を生かすよいチームでした。

レギュラーシーズン最後にヘッドコーチを電撃解任する荒療治に出たときは驚きましたが、トーマス・イサロ新HCの元、今後どんなチームづくりをおこなっていくのか、楽しみです。

この夏デズモンド・ベインを放出し、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープとコール・アンソニーを獲得するトレードをオーランド・マジックとまとめたグリズリーズ。

思いきった動きは、チームにどういう影響を与えるのか、楽しみにみていきましょう。

そして最後に河村勇輝選手の活躍にふれないわけにはいきません。

プレシーズンマッチで印象的な活躍をみせ、2way契約を勝ちとった河村選手。

1年を通じて、本当にわたしたち日本のファンを楽しませてくれましたね。

衝撃的なアシストで何度もハイライトシーンを演出し、メンフィスのアリーナに響き渡る「We want Yuki!」のチャントは、フェデックス・フォーラムの名物となりました。

河村選手によってグリズリーズの雰囲気もよくなり、モラントやJJJらチームメイトからも愛されていることが十分伝わってきて、なんだかほっこりさせられましたね。

正直173㎝の河村選手が、ここまでインパクトを残すとは思っていなかったです。

残念ながら契約を更新することはありませんでしたが、河村選手がすばらしいNBA1年目をおくることができたことに、感謝したいと思います。

グリズリーズのみなさん、ありがとうございました!

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9位(予想9位)キングス

サクラメント・キングス
40勝 42敗 勝率48.8%
最終成績 PIトーナメント敗退

昨シーズン大きく動いたサクラメント・キングス。

シーズン開幕前にデマー・デローザンを獲得すると、トレードデッドライン前にはエースのディアーロン・フォックスを放出しザック・ラビーンを獲得と、チーム改革を行いました。

かなり思い切った動きでしたが、正直キングスのイメージあんまり変わってないんですよね。

デローザンとラビーンがもともとシカゴ・ブルズでコンビを組んでいたことも、目新しさがない理由かもしれません。

優勝しそうな雰囲気もないですし・・・。

大黒柱のドマンタス・サボニスは、19.1得点 13.9リバウンド 6.0アシストと例年通りオールラウンドな活躍をみせ、3年連続のリバウンド王に輝きました。

新たな武器3ポイントシュートは1試合平均2.2本を放ち、41.7%と高確率で沈めています。

これだけの活躍をみせながらも、チームの勝利につながらない現状に、「サボニスがトレードを要求する」とのニュースが飛びかっていましたが、現在まで動きはみられません。

中途半端なチーム改革を行ったキングスが、今後どういう方針をうちだすのか、要注目です。

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10位(予想2位)マーベリックス

ダラス・マーベリックス
39勝 43敗 勝率47.6%
最終成績 PIトーナメント敗退

今回予想を大はずししたダラス・マーベリックス。

まさかドンチッチを放出するなんて思いませんやーん!

前年カンファレンスファイナルまで進んだチームに、ベテランのクレイ・トンプソンが加わった昨シーズン開幕前「もしかすると」と期待していた1年前の自分に「ドンチッチいなくなるよ」と言っても、絶対信じないでしょうね。

ドンチッチはトレード前まで、ケガで27試合を欠場(22試合出場)していましたが、出場した試合では平均28.1得点 8.3リバウンド 7.8アシストと、とてつもないパフォーマンスをみせていました。

ノビツキーの時代からマブスを応援し続けていたわたくしリトルには、言いたいことがたくさんありますが、キリがないので、トレードについては以前の記事をごらんください。

正直まだ納得していません。

ドンチッチとの交換で獲得したアンソニー・デイビス(AD)は1試合素晴らしいプレーをしただけで負傷離脱。

シーズン終盤で復活したものの、カイリー・アービングまで左膝前十字靭帯断裂で失ったマブスを救うことはできませんでした。

ウォリアーズファンでもあるわたくしリトルが期待したクレイ・トンプソンには、やや厳しい評価をしなければならないでしょう。

3ポイントシュートは39.1%と、まだまだ優秀なシューターであることを証明しましたが、平均14.0得点はルーキーシーズンに次ぐ低い数字でした。

さて、ドンチッチとの決別を選択したマブスは、今後どういう戦略で戦っていくのでしょうか?

ドンチッチを放出し、ADとマックス・クリスティーを獲得するトレードを発表した際、GMのニコ・ハリソンは「ディフェンスがチャンピオンシップをもたらす」と語りました。

当然、マブスはディフェンス力を高め、優勝をめざしていくでしょう。

今年のドラフトで奇跡的に1位指名権を引き当て、クーパー・フラッグを獲得したマブス。

フラッグの活躍によっては、ドンチッチのトレードが大正解だった・・・と言われる日が来るのかもしれません。

ニコ・ハリソンが大逆転で賞賛される日は来るのでしょうか?

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11位(予想5位)サンズ

フェニックス・サンズ
36勝 46敗 勝率43.9%
最終成績 PI圏外

ある意味もっとも衝撃的だったフェニックス・サンズ。

ケビン・デュラント(KD)、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールのビッグ3を擁し、チームサラリーがNBA全体1位のチームが、プレーインすら逃すとは、誰も予想していなかったでしょう。

昨シーズン開幕前にポイントガードのタイアス・ジョーンズを獲得したことで大いに評価をあげ、多くの評論家がサンダーに次ぐ上位予想をしていました。

そんな中、わたくしリトルの5位予想は控えめな予想だったのですが・・・。

結果は負けこしてのウエスタンカンファレンス11位と散々なシーズンとなりました。

ケガでビッグ3がなかなかそろわず。

3人そろっても連動性がみられず、個の力にたよるのみ。

センターのヌルキッチは途中から戦犯のように干され、雰囲気は最悪でした。

シーズン終了後にKDをトレードで放出し、ビールはバイアウト。

ヘッドコーチの名将マイク・ブーデンホルザーも解雇されてしまいました。

ビッグ3を解体し、生え抜きのブッカーとは2年総額1億4500万ドル(約211億5000万円 1㌦=145円)の巨大な契約を結び、チーム再建に舵をきっています。

KDとのトレードでロケッツから獲得したジェイレン・グリーン、ディロン・ブルックスを加えたサンズは、ドラフトで218㎝のカマン・マルアチ(デューク大学)を獲得。

シャーロット・ホーネッツからも213㎝のマーク・ウイリアムスを獲得し、センターの層を厚くしています。

ビッグ3をあきらめたサンズが、2025-26シーズン、どんな戦いをみせるのか?

注目していきましょう。

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12位(予想15位)ブレイザーズ

ポートランド・トレイルブレイザーズ
36勝 46敗 勝率43.9%
最終成績 PI圏外

サンズと同じ36勝46敗でシーズンを終えたブレイザーズ。

絶望的だったサンズとは対照的に、希望の光がみえたシーズンとなりました。

ルーキーシーズン散々だったスクート・ヘンダーソンは、波はあるものの1月14日のブルックリン・ネッツ戦で39得点を記録するなど、非凡なポテンシャルがあることをみせつけています。

開幕前に獲得したデニ・アディブヤはオールラウンドな活躍をみせ、シーズン終盤に出場した10試合では平均26.8得点 10.8リバウンド 5.5アシスト 1.3スティールとオールNBA級のスタッツを残しました。

そしてもっともサプライズだったのがトゥマニ・カマラの覚醒。

2024年ドラフト2巡目52位で指名された201cmのフォワードは、2年目の2024-25シーズン、最強のディフェンダーとして開花。

NBAオールディフェンシブ2ndチームに選出されるなど、大躍進のシーズンとなりました。

若き選手たちの成長で、シーズン最下位予想をしていたブレイザーズはシーズン後半を23勝18敗と勝ち越し、プレーオフまであと一歩と奮闘しました。

2025-26シーズンは5年ぶりのプレーオフ進出を目指すブレイザーズ。

チャウンシー・ビラップスHCのもと、着実に力をつけています。

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13位(予想14位)スパーズ

サンアントニオ・スパーズ
38勝 48敗 勝率41.5%
最終成績 PI圏外

14位と予想していたサンアントニオ・スパーズは13位。

トレードデッドラインにディアーロン・フォックスを獲得し注目をあつめたものの、2月にビクター・ウェンバンヤマが深部静脈血栓症のため離脱し、実質シーズンエンドとなりました。

予想の段階では、クーパー・フラッグを狙いタンクするのではないかと思っていましたが、そこまで露骨な動きははかったですね。

大ベテランクリス・ポールは予想に反して82試合すべてに先発出場。

8.8得点 7.4アシストと衰えはかくせなかったものの、ゲームメイクの安定感は若手の模範となりました。

新人のステフォン・キャッスルは新人王を獲得。

総じて若手選手の底上げができたシーズンだったと思います。

期待されたディアーロン・フォックスは左手小指の手術のため17試合の出場にとどまりましたが、シーズン終了後にMAX契約を結び、ウェンバンヤマが完全復帰する2025-26シーズンに向けて調整をすすめています。

この夏ドラフト1巡目全体2位でシカゴ・ブルズで活躍したロン・ハーパーの息子、ディラン・ハーパーを指名したスパーズ。

ウェンバンヤマを中心に、再びスパーズ王朝を築くことができるのか、今後がもっとも楽しみなチームです。

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14位(予想12位)ペリカンズ

ニューオリンズ・ペリカンズ
21勝 61敗 勝率25.6%
最終成績 PI圏外

昨年の予想記事で「ケガがちのザイオンをエースとすることが果たして正しいのか」という議論について取り上げていました。

「健康問題がすべて」とも書いていましたが、まさしく心配したとおりの結果となりましたね。

ザイオン・ウイリアムソンはケガで30試合の出場にとどまり、遠征の集合時間に遅刻してチームから出場停止処分されるなど、散々なシーズンとなりました。

シーズン終了後には元恋人から「虐待的、支配的、脅迫的な行為」で訴えられるなど、問題山積みのザイオン。

ポテンシャルは最強なのですが・・・。

ペリカンズはトレードデッドラインでブランドン・イングラムをラプターズに送り、ブルース・ブラウンとケリー・オリニクとドラフト指名権を獲得しましたが、正直メリットが大きかったとは思えません。

トレイ・マーフィーJr.の成長のみがポジティブな要素ですが、出場は53試合にとどまりました。

シーズン終了後にCJ・マッカラムらを放出し、ウィザーズからジョーダン・プールらを獲得したのですが、正直ペリカンズの目指す方向性がみえてきません。

2025-26シーズンもまったく明るい兆しがみえないのが、現在のペリカンズですね。

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15位(予想13位)ジャズ

ユタ・ジャズ
17勝 65敗 勝率20.7%
最終成績 PI圏外

2024-25シーズンのユタ・ジャズが目指したのは、おそらくクーパー・フラッグの獲得でした。

予定どおりリーグ最下位の座を獲得し挑んだドラフトロッタリー。

結果は5位指名と撃沈。

この1年の努力(?)が無駄になりました。

ジャズの最下位は誰もが予想していたと思いますが、ストックトン&マローン時代からジャズを応援してきたわたくしリトルは「あからさまなタンクではなく、全力で戦ってほしい」との願望をこめて、13位予想としていましたが「やっぱりな」というのが正直な感想です。

この夏、チームの主力だったコリン・セクストン、ジョン・コリンズらをトレードで放出。

FAとなったジョーダン・クラークソンもチームを去り、弱体化することに成功しています。

2025-26シーズンのユタ・ジャズの目標は、来年のドラフトでAJ・ディバンツァを獲得することですね。

選手たちには、全力で戦い、フロントの思いどおりにさせないよう頑張ってほしいのですが。

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まとめ

今回は2024-25シーズンのウエスタンカンファレンスについてふりかえりました。

やはり予想は難しいなというのが、正直な感想です。

1位予想したサンダーが優勝したのはよかったのですが、当然の結果ですからねえ。

2位のロケッツを当てたかったですねえ。

チラっと考えていましたから、悔しいです。

チームの方針が間違っていなかったチーム、大きな方針転換を余儀なくされたチーム。

それぞれのチームが、それぞれの目標をもって新シーズンを迎えます。

新しいシーズン、主役となるのはどこのチームか、新しいスターは誕生するのか。

2025-26シーズンも、超人たちの躍動する姿を堪能したいですね。

次回はイースタンカンファレンスの答え合わせを行いたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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