カール・アンソニー・タウンズ徹底解説 ニックス魂 もうキャットとは言わせない 

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サンアントニオ・スパーズとニューヨーク・ニックスが激突するNBAファイナルが大盛り上がりをみせていますね。

優勝にあと一歩とせまったニックスで、攻守に奮闘し評価をあげているカール・アンソニー・タウンズ

これまで大事な場面でヘタレることが多く、たびたびトレードの噂が飛び交うなど、決して評価が高くなかった男が、今年のプレーオフでは素晴らしい活躍を続けています。

今回はNBAファイナルの大舞台で躍動している、カール・アンソニー・タウンズについて、語っていきたいと思います。

レッツラゴー!

目次

カール・アンソニー・タウンズ 基本情報

タウンズ基本情報(2026.6.7現在)
誕生日:1995年11月15日(30歳)
出身地:ニュージャージー州エディソン
出身校:ケンタッキー大学
サイズ:213㎝ 112㎏
ドラフト:2015年1巡目全体1位(ウルブズ)
年俸:5314万ドル


タウンズ受賞歴
NBAカップチャンピオン(2025)
オールNBA3rdチーム×3(2018 22 25)
NBA新人王(2016)
NBAオールスター×6(2018 19 22 24-26)
NBA3ポイントコンテスト優勝(2022)
NBAスキルズチャレンジ優勝(2016)

213㎝ 112㎏のサイズをもちながら、NBAトップクラスのシュート力をもつカール・アンソニー・タウンズ。

2015年のNBAドラフト1巡目全体1位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名されたセンタープレイヤーです。

当然のように満票で新人王を獲得したタウンズは、2016年開幕前に全チームのGMに行った「今日から球団を新設する場合、現役NBA選手の中で誰をフランチャイズプレイヤーにしたい?」というアンケートで48.3%の票を獲得し、「もっともフランチャイズプレイヤーにしたい選手」に選ばれています。

ちなみに昨年の同じアンケートで「もっともフランチャイズプレイヤーにしたい選手」に選ばれたのは、83%の支持を集めたビクター・ウェンバンヤマでした。

かつてのタウンズは、ウェンバンヤマなみに注目を集め、NBAの未来を背負うと期待された選手だったのです。

タウンズはこれまで6度のオールスター選出、3度のオールNBA3rdチーム選出など、スタープレイヤーとして活躍を続けてきました。

ただ、当初期待されたほどの成功をおさめているとはいえません。

213㎝ 112㎏のどでかいボディをもち、3ポイントコンテストで優勝するほどのシュート力、そしてスキルズチャレンジで優勝するほどのテクニックをもつプレイヤーですからねえ。

NBAを制圧するほど、それこそ二コラ・ヨキッチなみの成功をおさめていてもおかしくない選手だと思うのです。

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カール・アンソニー・タウンズ 通算スタッツ

タウンズRS通算スタッツ
720試合(全試合先発)33.7分出場
22.8P 11.1R 3.1A 1.1B
FG52.2% 3P39.7% FT84.0%


タウンズPO通算スタッツ(6月8日時点)
66試合(全試合先発)33.7分出場
19.2P 10.7R 2.9A 0.9B
FG49.3% 3P37.6% FT84.6%

タウンズの通算スタッツを改めてみると、一流センターの証であるダブルダブルはしっかりクリアしています。

通算スタッツの平均11.1リバウンドは、アキーム・オラジュワンやシャキール・オニール、ティム・ダンカン、二コラ・ヨキッチらを上回る素晴らしい数字です。

現役選手ではアンドレ・ドラモンドに次ぐ平均リバウンドを記録しています。

得点に関しては、2年目の2016-17シーズンに、すでに平均25.1得点を記録していることを考えると、やや物足りないですね。

ただウルブズ時代にはアンソニー・エドワーズ、現在のニックスにはジェイレン・ブランソンというエースプレイヤーがいたため、タウンズはセカンドスコアラーの役割を受け入れています。

「俺がエースだ!」ではなく、エースの座をゆずるところが、タウンズの弱いところでもあるし、今のニックスの強さににつながっているところでもあると言えるでしょう。

もしタウンズがエースの座に執着し、スコアリングにこだわりをみせていたら、平均得点はもっと高かったでしょうが、ウルブズはドアマットチームのままだったかもしれせん。

高いオフェンス能力をもつタウンズですが、ディフェンスが弱点だと長い間言われ続けてきました。

平均1.1ブロックは、213㎝のセンターとしては、やや物足りない数字ですね。

ちなみに2025-26シーズン、タウンズの平均ブロックは0.5。

リード・シェパードやモーゼス・ムーディーよりも少ないのは、なかなか厳しいですねえ。

これほどディフェンスを批判されていたタウンズが、NBAファイナルでビクター・ウェンバンヤマをおさえこむとは、わからないもんです。

タウンズの特徴としてあげられるのが、プレーオフでの弱さ。

主要スタッツはフリースローの成功率以外、すべてレギュラーシーズンよりプレーオフの方が低くなっています。

これまでタウンズが実力以上に批判されてきた理由は、ここにあります。

プレーオフになると、カール・アンソニー・タウンズの「KAT」をもじって、大事な時に弱気でおとなしくなる「CAT(猫)」と呼ばれるのも、毎年の恒例となっていました。

ただ勝てば官軍なのがNBAの世界。

今シーズンニューヨーク・ニックスを優勝に導くことができれば、タウンズの評価は一変してしまうでしょう。

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タウンズ 誕生~NBAドラフトまで

1995年11月15日、米国人の父親とドミニカ共和国身の母親の間に生まれたタウンズ。、

幼いころから真面目で努力家だったタウンズは、文武両道の優等生でした。

セントジョセフ高校に入学したタウンズは、1年目からチームをニュージャージー州の州チャンピオンに導く活躍をみせます。

最終学年のシーズンには平均20.9得点 13.4リバウンド 6.2ブロックを記録。

学業でも優秀な成績を残したタウンズは、アメリカの優秀な高校生アスリートに贈られる「ゲータレード・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

「ゲータレード・プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」とは、スポーツと学業で優秀な成績を残し、地域社会に貢献した優れた人格を持つ高校生に贈られる権威ある賞です。

タウンズは地元の病院を訪れて入院中の子供たちと交流するなど、ボランティア活動にも熱心な少年でした。

全米の関係者から注目を集めたタウンズは、多くのリクルートの中から名門ケンタッキー大学への進学を決めるのです。

ケンタッキー大学では名将ジョン・カリパリHCのもと、タウンズは1年生から主力として活躍します。

カリパリHCは各プレイヤーの出場時間を制限する「プラトーン・システム」を採用していたため、1年生のタウンズの平均出場時間はわずか21.1分。

この時のケンタッキー大学はデビン・ブッカーをはじめ、のちにNBAでプレーする選手が9人も在籍するスーパーチームでした。

NCAAトーナメントではファイナル4まで勝ち進んだケンタッキー大学ですが「プラトーン・システム」のおかげで8選手が平均20分以上のプレータイムを得ており、タウンズはチーム2位の出場時間です。

その中でタウンズは1試合平均10.3得点 6.7リバウンド 2.3ブロックを記録し、才能の片りんをみせつけました。

スタッツは平凡でしたが、タウンズのプレーはNBA各チームのフロントから高い評価をあつめ、1年プレーしただけでNBAへ挑戦することを表明します。

NBAのフロントからみると、ジョン・カリパリHCの選手個人に負担をかけないスタイルは、健康面でも魅力的にうつるのかもしれませんね。

タウンズは2015年のNBAドラフト1巡目全体1位でミネソタ・ティンバーウルブズから指名されます。

チームメイトだったデビン・ブッカーは、大学時代38試合すべてでベンチから出場し、平均21.5分のプレータイムでチーム3位の10.0得点をあげ、タウンズとともにドラフトに挑み、全体13位でフェニックス・サンズから指名を受けました。

そのほかにもこの年のNBAドラフトではケンタッキー大学から、6位でウィリー・コーリー・スタイン(キングス)、12位でトレイ・ライルズ(ジャズ)、2巡目44位でアンドリュー・ハリソン(サンズ)、48位でダカリ・ジョンソン(サンダー)と実に6人もの選手が、指名を受けています。

当時のケンタッキー大学がいかにスーパーチームだったのか、カリパリHCがNBA選手を育てるのに定評があるコーチだったのかが、おわかりいただけるでしょう。

ちなみに2015年のドラフトで指名された全選手の中で、これまでオールNBAチーム入りしたことがあるのは、タウンズとブッカーの2人だけです。

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タウンズ ウルブズ時代

NBAデビュー~初のプレーオフ

タウンズが入団したミネソタ・ティンバーウルブズは、当時NBA最弱チームの一つでした。

2014年のドラフト全体1位で指名したアンドリュー・ウィギンズや、得点力の高いベテランシューティングガードケビン・マーティン、スペインの至宝リッキー・ルビオ、未来のオールスターザック・ラビーンなどがいましたが、前年の成績は16勝66敗でリーグ最下位。

だからこそ、ドラフト全体1位指名権をゲットできたんですけどね。

タウンズはNBAデビューとなった開幕戦で、14得点 12リバウンドのダブルダブルを記録すると、第2戦では28得点 14リバウンドと新人とは思えない大活躍をみせます。

当時20歳以下のルーキーが開幕から2試合連続ダブルダブルを記録したのは、史上初の快挙でした。

タウンズはルーキーシーズン82試合すべてに先発出場し、平均18.3得点 10.5リバウンド 2.0アシスト 1.7ブロックを記録し、満場一致で新人王に選ばれます。

当時NBAの歴史上、20歳で平均18得点 10リバウンド FG成功率50%以上を記録したのは、シャキール・オニールとタウンズの2人だけでした。

タウンズは素晴らしい活躍をみせたものの、チームは29勝53敗、プレーオフにはほど遠い状態でした。

2年目の2016-17シーズン開幕前に行われたGMアンケートで、先ほど記したように「もっともフランチャイズプレイヤーにしたい選手」に選ばれたタウンズ。

その期待に応えるように、2年目のシーズンタウンズは、大きく飛躍します。

このシーズンも82試合すべてに先発出場し、1試合平均25.1得点 12.3リバウンド 1.3ブロックを記録。

ティム・ダンカン以来15年ぶり、史上15人目のシーズン2000得点 1000リバウンドを達成しました。

NBA史上もっとも若い25-10プレイヤーともなりましたが、ウルブズは31勝51敗と低迷が続き、タウンズもオールスターに選ばれることはありませんでした。

3年目の2017-18シーズン、タウンズは初めてオールスターに選出される活躍をみせます。

3月28日のアトランタ・ホークス戦では、1試合56得点 15リバウンドを記録し、ウルブズのフランチャイズ記録を更新しました。

ウルブズも好調を維持。

4月11日に行われたシーズン最終戦では、46勝35敗で並ぶデンバー・ナゲッツと、プレーオフ最後の枠を争う直接対決に挑みました。

大事な試合でタウンズは26得点 14リバウンドと真価を発揮、31得点をあげたジミー・バトラーとともにチームを勝利に導き、初のプレーオフの舞台に進みます。

開幕前にシカゴ・ブルズから移籍してきたジミー・バトラーとのコンビは強力でしたね。

知的でおだやかなタウンズと、勝利のために闘志むき出しで戦う闘将バトラーは、当初いいコンビのように見えたのですが・・・。

次第にバトラーと、タウンズをはじめとする若手選手たちの不仲説が噂されるようになります。

プレーオフでは、1stラウンドでヒューストン・ロケッツに1勝4敗で敗れ、シーズンを終えてしまいました。

批判が集まった単独エース時代

2018-19シーズン開幕前にはジミー・バトラーがフロントにトレードを要求します。

チーム練習のミニゲームで、バトラーは自らの希望でサードチームの一員としてプレーし、タウンズら先発チームを圧倒。

トム・シボドーHCやチームメイトにむかって攻撃的な言葉を並べ、スコット・レイデンGMには「俺が必要なんだろ。俺がいなきゃ勝てないんだろ!」と言い放ったと報道されました。

あまりにも有名な「俺がいなきゃ勝てないんだろ事件」のおかげで、タウンズは今でも「ソフトな選手」の印象がついてしまっていますね。

ジミーはシーズン開幕からウルブズで10試合だけプレーし、76ersにトレードで去っていきました。

ジミーが去ったウルブズが前年より大きく成績を落とし(36勝46敗)プレーオフを逃したのも、タウンズにとっては厳しい結果でした。

ジミーが言ったとおりの結果になってしまいましたからねえ。

タウンズは77試合に出場し、平均24.4得点 12.4リバウンド 3.4アシスト 1.6ブロックを記録し、オールスターにも選ばれたものの「チームを勝たせることができないエース」のレッテルが貼られてしまった1年でした。

2019-20シーズンは世界的なコロナウイルスの蔓延で、シーズンが中断、短縮となる異常事態となったシーズンでした。

開幕4戦目の76ers戦で、マッチアップするジョエル・エンビードと乱闘騒ぎを起こし、2試合の出場停止処分を受ける意外なスタートを切ったタウンズ。

このシーズンは3ポイントシュートが絶好調で、1試合平均7.9本を放ち41.2%の高確率で沈めています。

1試合平均7.9本の試投数は、いまだに自己最多です。

1試合平均26.5得点 10.8リバウンドを記録したタウンズですが、このシーズンはとにかくケガに泣かされました。

左膝、左手首のケガで長期欠場を繰り返し、自己最少となる35試合の出場にとどまっています。

チームは19勝45敗、ウエスタンカンファレンス14位に終わり「チームを勝たせることができないエース」のイメージはさらに強くなってしまいました。

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アンソニー・エドワーズとの共存

2020-21シーズンもコロナウイルスの影響で72試合の短縮シーズンとなったNBA。

いまだ世界が混沌とする中、ウルブズはドラフト1巡目全体1位の指名権をゲットし、アンソニー・エドワーズを指名します。

粗削りな19歳の若者は、圧倒的な身体能力を武器に、チーム3位の平均19.3得点を記録。

チームトップの平均24.8得点 10.8リバウンドを記録したタウンズとの強力コンビは、話題となりました。

しかしチームは23勝49敗と大きく負け越し、シーズンを終えています。

活躍をみせたタウンズでしたが、1月中旬にコロナに感染し13試合を欠場するなど、出場は50試合にとどまりました。

2021-22シーズンは、ウルブズにとって飛躍のシーズンとなりました。

46勝36敗と大きく勝ち越し、4年ぶりにプレーオフに進んでいます。

タウンズは1試合平均24.6得点 9.8リバウンド 3.6アシストを記録。

フィールドゴール成功率52.9% 3ポイントシュート成功率41.0%とシュートも絶好調で、4年ぶりにオールスターにも選出されています。

3月14日のサンアントニオ・スパーズ戦では、この時点でキャリアハイとなる1試合60得点を記録し、能力の高さをあらためて証明しました。

残念ながらプレーオフでは1stラウンドでメンフィス・グリズリーズに敗れてしまいましたが、明るい未来を予感するシーズンとなりました。

2022-23シーズン、ウルブズに大きな変化が現れます。

タウンズの定位置だったチームのエーススコアラーの座を、21歳のアンソニー・エドワーズが奪ったのです。

このシーズンタウンズはふくらはぎを痛め29試合の出場にとどまりました。

1試合平均20.8得点 8.1リバウンドを記録しましたが、平均得点はルーキーシーズンに次ぐ低い記録、リバウンドは自己ワーストに終わっています。

新しく加入しルディ・ゴベアとのツインタワーもいまいちフィットせず、チームは42勝40敗と期待はずれに終わりました。

タウンズがウルブズで過ごす最後のシーズンとなった2023-24シーズン、チームは快進撃をみせます。

ウルブズ加入2年目のルディ・ゴベアがチームにフィットし、新エースとなったアンソニー・エドワーズはオールNBA2ndチームに選出される大活躍。

タウンズも1月22日のホーネッツ戦で自己最高を更新する、62得点を記録するなど復調をみせました。

タウンズは62試合に出場し、1試合平均21.8得点 8.3リバウンドを記録し、2年ぶり4度目のオールスターに選出されています。

ビッグ3以外にも、オールディフェンシブ2ndチーム入りしたジェイデン・マクダニエルズや6thマン・オブ・ザ・イヤーを受賞したナズ・リードら若手の成長もあり、ウルブズは強豪がそろうウエスタンカンファレンスで第3シードを獲得しました(56勝26敗)。

シーズン終盤の3月13日にタウンズが左膝半月板断裂の修復手術を受け、シーズン終盤の18試合を欠場するピンチもありましたが、プレーオフ前になんとか復帰。

プレーオフでは1stラウンドでサンズをスウィープ、カンファレンスセミファイナルではナゲッツを第7戦で撃破し、ケビン・ガーネットがいた2003-04シーズン以来のカンファレンスファイナルに進みます。

カンファレンスファイナルではルカ・ドンチッチ&カイリー・アービングのコンビに圧倒され、1勝4敗で敗れ去りましたが、明るい未来を予感させたシーズンとなりました。

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タウンズ 傷心のトレード

ウルブズを優勝候補にあげるアナリストも多かった2024-25シーズン開幕前に、衝撃的なニュースが飛び込んできました。

9月27日にシャーロット・ホーネッツ、ニューヨーク・ニックス、そしてミネソタ・ティンバーウルブズの3チームが絡むトレードが合意したと『The athletic』『ESPN』が報道。

トレードにはニックスのジュリアス・ランドルとウルブズのカール・アンソニー・タウンズが含まれるというものでした。

この一報が流れた時、タウンズは自身のXアカウントで「・・・」と投稿し、動揺の大きさを表しています。

のちにタウンズが自ら語ったところによると、タウンズがニックス行きを知らされたのは、世界中にニュースが流れるわずか4分前だったそうです。

タウンズがトレードされた理由は、高額なサラリーにありました。

2022年に結んだ4年2億2400万ドル(約318億円)のスーパーマックス契約が、適用されるタイミングで、ウルブズのフロントはタックス回避のため、タウンズのトレードを決断したのです。

ルーキー時代からウルブズのフランチャイズプレイヤーとして9シーズンを過ごしてきたタウンズにとって、トレードのニュースはどれほどのショックだったでしょう。

トレード後、タウンズは「ここ(ミネソタ)で引退することになるだろうと思っていた。キャリアの中でずっと、ホームと呼べる場所になるんだろうと思っていたんだ」と語っています。

前年カンファレンスファイナルまで進み、いよいよ優勝を目指せるチームになったタイミングでの放出は、あまりにもつらい体験だったようですね。

しかもトレード先は、ファンが厳しいことで知られるニューヨーク。

優しい性格で、時に「ソフトすぎる」と批判されてきたタウンズにとっては、過酷な環境に思えました。

ニックスファンは、ほぼ阪神タイガースファンのノリですから・・・。

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タウンズ ニックス時代

長年ニックスを支えたジュリアス・ランドルと、ビラノバカルテットの一人ドンテ・ディビンチェンゾとの交換でニックス入りしたタウンズに、熱狂的なニックスファンは期待と疑惑の目を向けていました。

タウンズのソフトすぎるプレーと、ケガの心配をしていたニックスファンたち。

特にケガについては、ヘッドコーチがスターターを酷使することで有名なトム・シボドーだったため「タウンズは1シーズンもたないだろう」というのが、多くの識者の予想でした。

しかしウルブズ時代にシボドーHCの元で3シーズンにわたってプレーしていたタウンズは、ニックスでむかえた2024-25シーズン、予想に反して大きなケガなく72試合に平均35.0分出場し、1試合平均24.4得点 12.8リバウンドと大活躍をみせます。

ニックスの絶対的エース、ジェイレン・ブランソンとの相性もよく、ニックスは51勝31敗を記録し、イースタンカンファレンス第3シードでプレーオフへ進みました。

プレーオフでは1stラウンドでデトロイト・ピストンズとの激戦を制すと、カンファレンスセミファイナルで優勝候補のボストン・セルティックスを倒し、カンファレンスファイナルへ。

ニックス優勢の声が大きい中、ペイサーズのタイリース・ハリバートンの奇跡的な活躍の前に、2勝4敗で敗れてしまいます。

しかしタウンズはカンファレンスファイナルの大舞台でも24.8得点 12.2リバウンドと素晴らしい活躍をみせ、ニックスファンの信頼を勝ちとりました。

タウンズはニックスでの1年目に5度目のオールスター出場、3度目のオールNBA3rdチーム入りをはたしています。

おおいに期待されむかえた2025-26シーズン、ニックスは新ヘッドコーチ、マイク・ブラウンの元、開幕から好調なスタートをきります。

最初の30試合で21勝をあげ、12月16日に行われたNBAカップ決勝では、サンアントニオ・スパーズを124-113で下し、3代目王者となりました。

53年ぶりの優勝に期待が高まる中、ニックスは大スランプにおちいっていきます。

12月31日のスパーズ戦から1月19日のマブス戦までの11試合で、2勝9敗と大きく負け越したニックス。

ファンは怒りの矛先を、タウンズに向けました。

タウンズはこの間の10試合で(1試合欠場)1試合平均17.9得点 10.9リバウンドを記録。

フィールドゴール成功率は43.7% 3ポイントシュート成功率は33.3%とシュートタッチが悪く、ディフェンス力の低さも指摘され、トレードに出すべきだとの声があふれました。

しかしその後復調したタウンズは、残りの35試合で1試合平均19.0得点 12.1リバウンド FG54.6% 3P38.5%を記録し、ニックスの第3シード獲得(53勝29敗)に大きく貢献しています。

3年連続オールスターにも選出され、リーグ屈指のシューティングセンターとして誰もが認める存在となったタウンズですが、プレーオフではさらに進化をみせました。

1stラウンドのアトランタ・ホークス戦、1勝2敗と苦しいスタートを切ったニックスは、現状を打開するために、第4戦からタウンズにポイントセンターの役割を与えます。

ボールをタウンズに集めると、ジェイレン・ブランソン、OG・アヌノビー、ミケル・ブリッジズ、ジョシュ・ハートらが連動的に動き回り、そこにタウンズが素晴らしいパスを通す。

タウンズはホークスとの第4戦から勝負を決めた第6戦までの3試合で、平均16.0得点 11.7リバウンドに加え、8.7アシストを記録。

自らのフィールドゴール試投数が7.0本だったのに対し、アシストは8.7本と、これまでのタウンズでは考えられないパサーとしての能力が花開いたシリーズでした。

マイク・ブラウンHCおそるべしですね。

カンファレンスセミファイナルでもタウンズの76ers戦、カンファレンスファイナルのキャブス戦をどちらも4勝0敗のスウィープで勝ち抜けたニックス。

特にキャブスとの第1戦は、試合残り時間7分52秒で22点リードを許す絶体絶命のピンチから、大逆転勝利をおさめたのですが、この試合でもタウンズの献身的なプレーは光っていました。

逆転の主役は、第4クオーターだけで15得点をあげる爆発をみせたジェイレン・ブランソンでしたが、タウンズも4得点に加え7リバウンドをあげ、エネルギーを注入しました。

かつての弱気だったタウンズはもういません。

いや、たまに出てくることもありますが・・・(笑)。

そして今、たどりついたNBAファイナルで戦っているタウンズ。

傷心のトレードを経てたどりついたニューヨークの地で、タウンズは宇宙人を相手に奮闘しています。

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まとめ

今回は今もっとも注目されているニューヨーク・ニックスのキーマン、カール・アンソニー・タウンズについて語ってきました。

心優しきビッグマン、カール・アンソニー・タウンズはニューヨーク・ニックスの不動のセンターとして誰もが認める存在となっています。

シュート力の高さだけでなく、泥臭いリバウンドや、味方を生かすアシスト、そして苦手といわれてきたディフェンス。

今のタウンズはチームの勝利のために全力をつくし戦っています。

ついこの間まで「タウンズをトレードするべきだ」と怒りの声をあげていたニックスファンは、今タウンズに大きな歓声をおくっているでしょう。

愛すべきビッグマン、カール・アンソニー・タウンズの歓喜の涙をみたいと心から願っています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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