【2026年夏トレードまとめ③】 ジャ・モラントのブレイザーズ移籍を語る

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これまで【2026年夏トレードまとめ】として、ヤニス・アデトクンボのヒート移籍、ラメロ・ボールのウルブズ移籍について語ってきました。

第3弾の今回は、ジャ・モラントのブレイザーズ移籍について語り、トレードの評価をしていきます。

我らが河村勇輝選手の兄貴分としても知られるモラントは、いまやNBAきっての問題児と化してしまいました。

少し前までは、誰もが認めるメンフィス・グリズリーズのフランチャイズビルダーだったんですが・・・。

グリズリーズのフロントはこの夏、エースの放出と若手中心のチーム再編を決断しました。

個人的にモラントは思い入れもあり、大好きな選手なので、ポートランドの地で復活をはたしてほしいと強く願っています。

それでは今回のトレードを、ブレイザーズとグリズリーズ、それぞれのチーム目線で評価していきましよう。

レッツラゴー!

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目次

ブレイザーズ グリズリーズ トレード内容

ヤニス・アデトクンボのマイアミ・ヒート入り、ラメロ・ボールのミネソタ・ティンバーウルブズ行きに続く、この夏のビッグトレード第3弾は、ジャ・モラントのポートランド・トレイルブレイザーズ行きでした。

といってもモラントがグリズリーズから放出されることは、誰もが覚悟していたことだったため、驚きは少なかったですが。

ただトレード先としては、フェニックス・サンズ、サクラメント・キングス、トロント・ラプターズなどが上がっていたため、ブレイザーズに決まった時は、意外に感じました。

それではこのビッグトレードの内容をみてみましょう。

ポートランド・トレイルブレイザーズ獲得
ジャ・モラント


メンフィス・グリズリーズ獲得
ジェラミ・グラント
クリス・マレー

最近では珍しい、ドラフト指名権が絡まないシンプルなトレードです。

それだけモラントのトレード価値が落ちてしまったということなんでしょうが・・・。

ブレイザーズは2023年の「銃チラ見せ事件」以来、素行とケガの影響で大きく市場価値を落としたモラントを獲得。

グリズリーズはNBAで12シーズンをすごしたベテランスコアラーのジェラミ・グラントと、ブレイザーズで3シーズンを過ごした25歳(8月19日で26歳)のフォワード、クリス・マレーを獲得しています。

前回ラメロ・ボールのトレードに関して「晴天の霹靂」と表現しましたが、モラントのトレードは誰もが想定していた予定通りの動きでした。

ただそれでもブレイザーズへの移籍は、ちょっとビックリしましたね。

当初フェニックス・サンズやサクラメント・キングスとのトレードの噂がたっていましたから。

ドリュー・ホリデー、スクート・ヘンダーソン、デイミアン・リラードと、ポイントガードが豊富にそろうブレイザーズへの移籍は、考えていませんでした。

ここからブレイザーズのフロントはどんな動きをみせるのでしょうか?

それでは両チームの視点にたって、トレードの評価を行っていきましょう。

最高評価の「S」から最低評価の「D」まで、独断と偏見バリバリで評価していきます。

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ブレイザーズ側 トレード評価「A-」

昨シーズンのポートランド・トレイルブレイザーズは42勝40敗と5シーズンぶりに勝ち越し、プレーインでもフェニックス・サンズに勝利し、第7シードでプレーオフに進出する躍進をみせました。

プレーオフではサンアントニオ・スパーズに1勝4敗で敗れたものの、希望を感じたシーズンでしたね。

チームのエースは初めてオールスターにも選出されたスモールフォワードのデニ・アブディヤ。

強力なドライブを武器に、ディフェンスでも違いをつくれるオールラウンダーとして、評価を上げています。

シューティングガードには得点力の高いシェイドン・シャープ、パワーフォワードにはディフェンス力に定評のあるトゥマニ・カマラ、センターには218㎝ 127㎏の巨体をもつドノバン・クリンガンと、有望な若手がそろうブレイザーズ。

ポイントガードは優勝経験もある大ベテラン、ドリュー・ホリデーと、期待の若手スクート・ヘンダーソン、アキレス腱断裂のため昨シーズン全休したブレイザーズのレジェンド、デイミアン・リラード、昨シーズン途中にホークスから移籍したヴィト・クレイチと、最も層が厚いポジションでした。

ここに、メンフィス・グリズリーズの絶対的エース(だった)ジャ・モラントを加える判断をした、ブレイザーズのフロントの狙いはどこにあるのでしょうか?

これまで【2026年夏トレードまとめ】としてヤニスを獲得したヒート、ラメロを獲得したウルブズについて語ってきました。

ヒート、ウルブズともに、チームの弱みだったポジションにスター選手を加えるため、大きな対価を出しています。

この2チームとは違い、チームの強みであるポイントガードに、新たにスター選手(問題は多々ありますが)を加える判断をしたブレイザーズ。

自チームの戦力状況よりも、モラントという才能を安く獲得できるチャンスを優先したのだと思われます。

数々の問題行動とケガにより評価は落ちているものの、モラントは3シーズン連続で平均25得点以上を記録するなど、特別な才能をもつスター選手であることは間違いありません。

空中でディフェンスを置き去りにするジャンプ力と、爆発的なスピード、華麗なテクニック。

モラントはすべてを持ち合わせている数少ないプレイヤーでした。

残念ながら数々の問題行動とケガにより、現在大きく評価を落としていますが、モラント復活を期待するブレイザーズフロントの動きには、わたくしリトルも同意したいと思います。

モラント獲得の対価としてブレイザーズが放出したのは、32歳のベテラン、ジェラミ・グラントと、昨シーズン平均5.8得点に終わったクリス・マレー、2人のフォワードのみです

NBAを37年間観つづけてきたわたくしリトルにとって、ハーベイ・グラントの息子で、ホーレス・グラントの甥っ子でもあるジェラミ・グラントは特別な思いがある選手ですし、まだまだ20得点は計算できる、素晴らしいスコアラーであることは間違いありません。

それでも、グラントとマレーの2人を失うことは、今のブレイザーズにとって大きな問題にはならないでしょう。

モラントが復活すればブレイザーズにとって大成功のトレードとなりますし、もしダメでもダメージは少なくてすみます。

そりゃあ、多少チームバランスが悪くなっても、賭けてみたくなりますよね。

今回のトレード、ブレイザーズの評価は「A-」とします。

なんといってもジャ・モラントほどのスター選手を獲得するのに、ドラフト指名権をつけなくてよかったのが、評価される点ですね。

放出したジェラミ・グラントは能力は高いものの、現在の主力とはタイムラインが合わず、クリス・マレーは期待されたほどの活躍ができていませんでした。

この対価でジャ・モラントを獲得できるとなれば、そりゃ賭けてみたくなるでしょう。

ここ3シーズン合わせて79試合しか出場できていないモラントですが、8月10日に27歳をむかえる、まだまだこれからの選手。

復活は十分可能だと考えます。

モラントを獲得したことで、ポイントガードのドリュー・ホリデーやスクート・ヘンダーソンなどの放出も考えられますが、ブレイザーズが注目のチームとなったことは間違いないでしょう。

デイミアン・リラードとモラントのバックコートコンビなんかも観てみたいですよね。

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グリズリーズ側 トレード評価「B-」

昨シーズンのグリズリーズは25勝57敗と大きく負け越し、チームの大改革にむけ進みだしました。

シーズン開幕前にシューターのデズモンド・ベインをオーランド・マジックに放出。

2月のトレードデッドラインには、モラントとともにグリズリーズを支えてきたジャレン・ジャクソンJr.(JJJ)ら4選手をユタ・ジャズとのトレードで放出。

2つのトレードで、大量のドラフト1巡目位指名権を獲得しました。

今年のドラフト1巡目全体3位では、パワーフォワードのキャメロン・ブーザーを指名。

着々とチーム改革が進んでいます。

この流れの中で、ジャ・モラントがトレードされるのは、必然ですよね。

2019-20シーズンにルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2021-22シーズンにはオールNBA2ndチーム入りしたモラントは、爆発的なスピードと身体能力を武器に、豪快なダンクやブロックが連日ハイライトに登場する人気選手でした。

そんなモラントの順調なNBAキャリアが一変したのが、2022-23シーズン。

3月4日に行われたデンバー・ナゲッツ戦を終えたモラントは、ナイトクラブを訪れ、インスタライブで拳銃をチラ見せさせながらラップを披露し、大問題となります。

その後もわずか2か月後に再度インスタライブで銃をチラ見せし、25試合の出場停止をリーグから課されるなど、スーパースターへの階段を確実に上っていると思われたモラントは、一気に要注意人物となってしまいました。

2025年のプレーオフ前に、モラントのデビュー時からともに歩んできたテイラー・ジェンキンスHCが電撃解任され、トゥオマス・イーサロHCが就任すると、モラントはヘッドコーチとの衝突を繰り返すようになります。

問題行動に加えケガも重なり、かつての輝きを失ったモラントに、グリズリーズのフロントは見切りをつけたかたちですね。

2024-25シーズン、われらが河村勇輝選手がグリズリーズに所属した際は、兄貴分として温かく見守り応援してくれたモラント。

できれば新しい環境で、かつての輝きをとりもどしてほしいと思います。

今回のトレードで難しかったのは、グリズリーズがモラントを放出する先を探していることを、誰もがわかっていたこと。

どうしても足元をみられてしまいますよね。

当初ドラフト指名権の獲得を希望していたグリズリーズですが、結果はベテランのジェラミ・グラントと伸び悩んでいる若手のクリス・マレーの獲得のみに終わっています。

それでもグリズリーズにとっては、モラントを放出することこそが最重要ミッションでしたから、仕方のない結果ですね。

ドラフト1巡目指名権はベインのトレードで4つ、JJJのトレードで3つ獲得していますから、トータルでみたら上出来ともいえるでしょう。

今回のトレード、グリズリーズの評価は「B-」とします。

まあこれは仕方ないですかね。

かつてのシーズンMVP候補も、市場価値は大きく下がってしまい、思うような対価を得ることはできませんでした。

それでもグリズリーズにとってはモラントを放出し、チームを再構築することこそが最優先事項。

今回獲得したクリス・マレーはまだ若いため、環境が変わり大化けしたらもうけものですし、ジェラミ・グラントはこれまでの経験を若手に伝えながら、スコアラーとしても活躍してくれるでしょう。

まあ、ジェラミ・グラントは2023年にむすんだ「5年総額1億6000万ドル」の大型契約が、まだ2年残っている状態ですから、グリズリーズとしては厳しいものもあります。

モラントの「5年総額1億9700万ドル」と大きく変わりませんからね。

まあだからトレードが成立したわけではありますが。

今回本来はC判定としたいところですが、モラントを放出することが最大の目標だったことを考え「B-」としました。

グリズリーズには現在セドリック・カワード、ジェイレン・ウェルズ、ザック・イディーら有望な若手がそろっています。

ここに今年のドラフト1巡目全体3位で指名したキャメロン・ブーザーが加わる布陣は、なかなか面白いですね。

ジャズ好きのわたくしリトルにとって、カルロス・ブーザーの息子であるキャメロン・ブーザーは、甥っ子みたいなものですから(笑)。

グリズリーズの一時代を築いたともいえるジャ・モラントを放出しむかえる2026-27シーズン。

少し残念な気持ちもありますが、新生グリズリーズの第1章の幕開けを楽しみにしましょう。

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まとめ

今回はジャ・モラントを中心としたトレードを、ブレイザーズとグリズリーズ視点で評価してみました。

第1弾のヤニス、第2弾のラメロと違い、今回のモラントは放出することこそが最大のミッションだったため、グリズリーズにとって厳しい結果になることはわかっていました。

それでもグリズリーズにとっては、引き取り手をみつけることができてよかったと言えます。

反対にブレイザーズにとっては、良いトレードになったといえるでしょう。

サラリーが高いベテランと期待を裏切っている若手を放出し、復活を期待できる元スター選手を獲得できたのですから。

ポイントガード多い問題はありますが、ドリュー・ホリデーとデイミアン・リラードはともに36歳と高齢で、スクート・ヘンダーソンはまだ若く波が大きい選手であることを考えると、モラントの活躍によっては1stオプションになることは十分考えられます。

今回のトレードを機に、勝負をかけるブレイザーズと、チーム再編を目指すグリズリーズ。

将来両チームにとっていいトレードだったと思える未来がくればいいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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