【ヨキッチvsオラジュワン】NBA最高の新旧センター対決 勝つのはどっち?

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NBAを約35年間観つづけてきて、「人生豊かにしてもらったなあ」と感じているリトルです。

それにしても、とんでもないモンスターですね。

二コラ・ヨキッチ

2021年、2022年と2年連続でシーズンMVP受賞。

さすがに3年連続は・・・と思っていましたが、現時点(2023年1月22日)でMVPを選ぶとしたら、ほとんどの方がヨキッチの名前を挙げるのではないでしょうか?

2023年1月22日現在、ほぼシーズントリプルダブル(25.1得点 11.0リバウンド 9.9アシスト)。

デンバー・ナゲッツはウエスト首位と、文句のつけようがありません。

ヨキッチと言えば、現在NBAで最もシュート力とテクニックを兼ね備えたセンターです。

では、わたくしリトルが観て来た約35年間のNBAの中で、最もテクニックの優れたセンターは誰かと考えると・・・

アキーム・オラジュワンでしょう!

ドリームシェイクを武器に、ディフェンスをあざわらうかのようなプレーは、ある種ヨキッチと通じるところがあります。

今回は対決シリーズ第2弾として、【ヨキッチvsオラジュワン】のテクニカルセンター対決とします!

目次

結論:ヨキッチvsオラジュワン 勝者アキーム・オラジュワン(今のところ) 

最初に結論から書くと、2023年1月の時点で、NBAを約35年間観つづけてきた、わたくしリトルのジャッジは・・・

アキーム・オラジュワンの勝利(今のところ)となりました。

前回の対決シリーズ、「ルカ・ドンチッチvsラリー・バード」と同じような結果になって申し訳ないです。

ただ、今回の記事を最後まで読んでいただければ、納得していただけるのではないでしょうか。

ヨキッチとオラジュワン、2人ともその時代のNBAを変えた偉大なビッグマン。

まずはプレーをご覧ください。

ヨキッチは、2022年12月26日に行われたサンズ戦のダイジェスト。

この試合でヨキッチは、41得点 15リバウンド 15アシストとモンスタースタッツを残しています。

ヨキッチが記録しても、そんなに驚かなくなっているところが恐ろしいですね。

つづいてオラジュワンは、1987年3月10日に行われたシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)戦のダイジェストです。

この試合のオラジュワンは、38得点 17リバウンド 6アシスト 7スティールに、なんと12ブロック!

こちらもモンスタースタッツで、得点・リバウンド・ブロックのトリプルダブルで、チームを勝利に導いた試合です。

NBAの歴史上、最高のセンターを争う、規格外の2人であることが、おわかりいただけたでしょうか?

ヨキッチvsオラジュワン 7年目までの成績

ヨキッチは、現在NBA8年目のシーズンを戦っています。

すべてを知りつくした、大ベテランのようなプレースタイルですが、まだ27歳の若者です。

ここでは、ヨキッチとオラジュワンの7年目までの成績を比べてみます。

まずはヨキッチ。

1年目 10.0得点  7.0リバウンド 2.4アシスト
2年目 16.7得点  9.8リバウンド 4.9アシスト
3年目 18.5得点 10.7リバウンド 6.1アシスト
4年目 20.1得点 10.8リバウンド 7.3アシスト
5年目 19.9得点  9.7リバウンド 7.0アシスト
6年目 26.4得点 10.8リバウンド 8.3アシスト
7年目 27.1得点 13.8リバウンド 7.9アシスト

2014年のNBAドラフト2巡目全体41位で、デンバー・ナゲッツに指名され、NBA入り。

当初はあまり期待された存在ではなかったヨキッチ。

2年目からデンバー・ナゲッツの主力となると、6年目の2020-21シーズンに大きく成績を伸ばし、ドラフト2巡目の選手としては、史上初めてMVPを獲得しました。

翌2021-22シーズンもさらに成績を伸ばし、2年連続のMVPに輝いています。

正直、NBA入りした際、将来MVPを獲得する選手になるとは、誰一人として思っていなかったでしょう。

ヨキッチ本人でさえも。

とんでもないシンデレラストーリーを歩み続けているヨキッチ。

どこまで登りつめていくのでしょうか?

続いてオラジュワン。

1年目 20.6得点 11.9リバウンド 1.4アシスト
2年目 23.5得点 11.5リバウンド 2.0アシスト
3年目 23.4得点 11.4リバウンド 2.9アシスト
4年目 22.8得点 12.1リバウンド 2.1アシスト
5年目 24.8得点 13.5リバウンド 1.8アシスト
6年目 24.3得点 14.0リバウンド 2.9アシスト
7年目 21.2得点 13.8リバウンド 2.3アシスト

オラジュワンは、1984年のドラフト1巡目全体1位で、ヒューストン・ロケッツに指名されています。

そう、1984年のNBAドラフトといえば・・・

3位 マイケル・ジョーダン(シカゴ・ブルズ)
5位 チャールズ・バークレー(フィラデルフィア・76ers)
16位 ジョン・ストックトン(ユタ・ジャズ)

オラジュワンも含めて、後の殿堂入り選手が4人も指名された歴史的なドラフトです。

ちなみに、全体208位で陸上のスーパースター、カール・ルイスもブルズから指名されています(笑)

ヨキッチと違い、フランチャイズプレイヤーとしてNBA入りしたオラジュワンは、1年目から期待通りの大活躍。

2年目以降も、チームの絶対的エースとして活躍し、NBAを代表するセンタープレイヤーの地位を確立していきました。

7年目までの成績を比較すると、ヨキッチの驚異的な成長と、オラジュワンの安定感が際立っていますね。

ヨキッチの成績では、特にアシストの多さが異常です。

優秀なポイントガードのアシスト記録ですね。

オラジュワンは、リバウンドの強さが目立ちます。

5年目(1989年)、6年目(1990年)には、リバウンド王のタイトルも獲得。

オラジュワンの18シーズンという長い現役生活の中で、リバウンド王はこの2回だけというのは、ちょっと意外ですが。

7年目までの成績をトータルでみると、甲乙つけがたいですね。

ここは引き分けとしましょう。

ドラフト全体1位の選手と、全体41位の選手が、並べて語られていることが凄いんですが。

ヨキッチvsオラジュワン ベストシーズンの成績

次に、2人のベストシーズンの成績を比較しましょう。

ヨキッチのベストシーズンは、2回目のシーズンMVPを獲得した、昨シーズン2021-22シーズンとします。

オラジュワンは、ヒューストン・ロケッツが初優勝し、自身もシーズンMVPに輝いた1993-94シーズンとします。

ヨキッチ(2021-22)
27.1得点 13.8リバウンド 7.9アシスト 0.85ブロック FG% .583

オラジュワン(1993-94)
27.3得点 11.9リバウンド 3.6アシスト 3.7ブロック  FG%.528

どちらもシーズンMVPを獲得したシーズンだけあって、すばらしい成績です。

ヨキッチのオフェンスにおけるオールラウンダ―ぶりはとんでもないですね。

とくに驚かされるのが、フィールドゴール%の高さ。

通常ゴール下でポジションを確保し、リバウンドを取って押し込む、パワー・マッチョ型のセンターであれば、フィールドゴールが6割を超えることもあります。

しかし、ヨキッチは3ポイントも含め、アウトサイドからのシュートを多用するテクニカルなセンター。

意表をついたフローターも難なく決めてきます。

その中での58.3%の高確率は異常というしかありません。

高確率な中での27.1得点に7.9アシスト。

オフェンス効率が半端ないですね。

また、ディフェンスでも、大きな身体を生かして13.8リバウンドと、前年から大きく成績を伸ばしています。

正直、2020-21~今シーズンの間のヨキッチの活躍は、長いNBAの歴史の中でも、特筆すべきものだと思います。

オラジュワンも素晴らしい成績ですね。

特にブロックショットは、ヨキッチの0.85に対して3.7と大きくリードしています。

オラジュワンは、オフェンスも一流でしたが、ディフェンスは〝超″一流でした。

実際この1993-94シーズンは、シーズンMVPと同時に、最優秀守備選手賞も受賞しています。

センタープレイヤーとして望まれるすべてを兼ね備えている、究極の大黒柱ですね。

ベストシーズンの比較は、難しいですねえ。

オラジュワンのオフェンス/ディフェンスの安定感も素晴らしいんですが、センターでありながらチームのオフェンスを指揮するヨキッチの衝撃といったらないです。

約35年間NBAを観つづけてきた、わたくしリトルですが、ヨキッチのような司令塔センターが現れるとは、夢にも思っていませんでした。

かつてクリーブランド・キャバリアーズでマーク・プライスとコンビを組んでいた、ブラッド・ドアティもパスが上手いセンターでしたが、それでも1992-93シーズンの平均アシスト4.4が最高の成績。

ヨキッチの7.9アシストはやばいですね。

ちなみに前年の2020-21シーズンは8.3アシスト、今シーズンは1月22日現在で9.9アシスト。

2022-23シーズン1月22日現在、NBAアシストランキングでは、今年大活躍のポイントガード、タイリス・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)に次ぐ2位。

もし、センターでありながらアシスト王に輝くと、1968年のウィルト・チェンバレン以来の記録です(チェンバレンすごいな)。

リバウンドを大きく伸ばしたことも評価して、ベストシーズン対決は、僅差でヨキッチの勝利とさせていただきます。

ヨキッチvsオラジュワン チームに与えた影響力

今度は、2人が加入して、チーム成績がどのように変化したのかをみていきましょう。

まずはヨキッチがデンバー・ナゲッツに加入する前のシーズンと加入してからの3シーズンの成績の変化をみていきます。

デンバー・ナゲッツ
ヨキッチ加入前(2014-15シーズン)⇨ 加入後3シーズン
30勝52敗 ⇨ 33勝49敗・40勝42敗・46勝36敗

ルーキーシーズンは3勝アップにとどまっていますが、ドラフト2巡目で加入し、プレー時間も限られていたことを考えると、当然の結果だと思います。

しかし、その後は着実に強豪チームへと変貌しています。

次はオラジュワンがヒューストン・ロケッツに加入する前のシーズンからの、成績の変化をみていきましょう。

ヒューストン・ロケッツ
オラジュワン加入前(1983-84シーズン)⇨ 加入後3シーズン
29勝53敗 ⇨ 48勝34敗・51勝31敗・42勝40敗

ルーキーシーズンになんと19勝アップ。

2年目には、NBAファイナルに進出と、期待通りにチームを強豪に押し上げます。

ファイナルではラリー・バード擁するボストン・セルティックスに2勝4敗で敗れましたが、未来は明るいと思われました。

しかし3年目の1986-87シーズンは、ツインタワーを形成していた224㎝のラルフ・サンプソンが、ケガでシーズンの半分を欠場したこともあり、大きく成績を落としています。

それでもチームに与えた影響力、インパクトを考えると、ここはオラジュワンの勝利ですね。

ヨキッチvsオラジュワン 受賞・タイトル

最後に、ヨキッチとオラジュワン、それぞれが勝ち取った受賞・タイトル歴についてまとめます。

まずはヨキッチ。

NBAシーズンMVP ×2回(2021、22)
オールNBAファーストチーム ×3回(2019、21、22)
オールNBAセカンドチーム ×1回(2020)
NBAオールスター選出 ×4回(2019-22)

くどいですが、ドラフト2巡目でNBA入りしたとは思えない輝かしい受賞歴です。

得点王やリバウンド王などの個人タイトルはないものの、スーパースターが揃う現代のNBAで最高の評価を受けています。

あとは、チャンピオンリングだけですね。

次にオラジュワン。

NBAチャンピオン ×2回(1994、95)
NBAファイナルMVP ×2回(1994、95)
NBAシーズンMVP ×1回(1994)
オールNBAファーストチーム ×6回(1987-89、93、94、97)
オールNBAセカンドチーム ×3回(1986、90、96)
オールNBAサードチーム ×3回(1991、95、99)
最優秀守備選手賞 ×2回(1993、94)
オールディフェンシブファーストチーム ×5回(1987、88、90、93、94)
オールディフェンシブセカンドチーム ×4回(1985、91、96、97)
NBAリバウンド王 ×2回(1989、90)
NBAブロック王 ×3回(1990、91、93)

NBAオールスター選出 ×12回(1985-90、1992-97)
NBA50周年記念オールタイムチーム
NBA75周年記念チーム
ヒューストン・ロケッツ永久欠番 34番

いやはや、とんでもない。

パトリック・ユーイングデビッド・ロビンソンシャキール・オニールなど、支配的なセンターがしのぎを削っている時代に、これだけのタイトルを勝ちとっているオラジュワン。

歴代最高のセンターにあげられる理由がおわかりいただけたでしょうか?

なんといっても、チャンピオンリングを2個獲得していることが、オラジュワンの選手としての〝格″を押し上げていますね。

ロケッツが優勝した1994、1995年は、マイケル・ジョーダンが前期スリーピートを達成したあと、野球に挑戦していた2年間。

鬼の居ぬ間に・・・と言われることもありますが、ジョーダン以外にも多くのスーパースターが活躍する中、2連覇を果たしたことは、賞賛に値します。

〝受賞・タイトル″に関しては、文句なしでオラジュワンの圧勝とします。

もちろん、ヨキッチが今後、オラジュワンを超えるキャリアを歩んでいく可能性は十分ありますが。

まとめ 

今回の勝敗をまとめると・・・

4年目までの成績・・・引き分け
ベストシーズンの成績・・・ヨキッチ
チームに与えた影響力・・・オラジュワン
受賞・タイトル獲得歴・・・オラジュワン(圧勝)

今回の結果はオラジュワンの勝利(今のところ)となりました。

ただし、二コラ・ヨキッチには、今後の活躍で大いに逆転する可能性があります。

今後大きなケガがなければ、NBAの歴史上最高のセンターとなる日が来るかもしれません。

2022年7月1日、ヨキッチは所属するデンバー・ナゲッツと5年総額2億6400万ドル(約356億4000万円)のスーパーマックス契約を結びました。

契約最終年(2027-28シーズン)の年俸は、なんと6000万ドル(約81億円)と、とんでもないことになっています。

NBA史上最高額での契約です。

大型契約を結ぶと、ケガをしたり成績を落としたりして、不良債権と呼ばれる選手も多いですが、ヨキッチに関しては今のところ心配なさそうですね。

それに引きかえ、オラジュワンはロケッツのフロントと、常に揉めていたイメージがあります。

同期のマイケル・ジョーダンと常に比較される不運もあり、なかなか正当な評価を得られなかったのです。

ケガで離脱した時に、ロケッツのフロントが本当にケガをしているのかと疑い、オラジュワンが激怒したこともありました。

オラジュワンら、歴代のスターたちが築いてきた土台があるからこそ、NBAの繁栄があり、ヨキッチら現在の選手が恩恵を受けているんですね。

オラジュワンは、引退後、自分のテクニックをあますことなく若い選手に伝えています。

コービー・ブライアントドワイト・ハワードレブロン・ジェームズカーメロ・アンソニーなど、多くの選手が、オラジュワン道場の門をたたき、ドリームシェイクを学び、ステップアップしていきました。

バスケを愛し、NBAを愛しているオラジュワンは、現在のヨキッチの活躍も、心から喜び、楽しんでいるんじゃないでしょうか。

さて、2022-23シーズンも後半に突入しました。

ヨキッチをはじめ、モンスターぞろいのNBAを、楽しんでいきましょう!

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