最弱争いとみられた【ユタ・ジャズ】 覚醒したマルッカネンと快進撃! 

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NBAの2022-23シーズンがついに始まり、熱い戦いが繰り広げられています。

優勝を目指し、大型トレードで戦力アップしたチーム。

来年のドラフト1巡目1位指名権で「ビクター・ウェンバンヤマ」を獲得するため、主力を放出し、今年は最下位を目指しているチーム(おおっぴらには言えませんが)。

さまざまなチームの思惑の中、選手は全力で戦っています。

そんな中、開幕5試合を終えた時点で、最も注目を浴びているのが〝ユタ・ジャズ″です。

今回は、ビクター・ウェンバンヤマ獲得レースに参加するとみられながら、驚きの快進撃をみせているユタ・ジャズについて語ります。

目次

2022-23シーズン ユタ・ジャズ開幕直後の快進撃

2022-23シーズン開幕からの対戦結果(左側がホームチーム)

第1戦 ジャズ 123 ー 102 ナゲッツ    
第2戦 ティンバーウルブズ 126 ー 132 ジャズ 
第3戦 ペリカンズ 121 ー 122 ジャズ 
第4戦 ロケッツ 114 ー 108 ジャズ 
第5戦 ジャズ 109 ー 101 ロケッツ
第6戦 ナゲッツ 117 ー 101 ジャズ

誰もが予想していなかった開幕3連勝。

しかも、ホームゲームは開幕戦の1試合のみ。

敵は2年連続MVPの二コラ・ヨキッチ擁する、ケガ人が復帰した優勝候補デンバー・ナゲッツ

ジャズからルディ・ゴベアを獲得し、優勝を目指すミネソタ・ティンバーウルブズ

昨年のプレイオフチームに、ザイオン・ウイリアムソンが完全復帰し、開幕2連勝して勢いに乗っていたニューオーリンズ・ペリカンズと、どこも前評判の高い強豪チームでした。

わたくしリトルを含め、誰もがジャズの3連敗を予想していたと思います。

第4戦は、バック・トゥー・バック(2日連続の試合)だったこともあり、再建を目指すと思われるヒューストン・ロケッツに敗れてしまいましたが、第5戦でしっかり借りを返しています。

このままユタ・ジャズの快進撃は続いていくのでしょうか?

それとも、予想どおり 低迷⇨主力放出⇨タンク となってしまうのでしょうか?

ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベア 放出の衝撃

2022-23シーズン開幕前に、ジャズはエースのドノバン・ミッチェルと、守護神ルディ・ゴベアをトレードで放出します。

正直、ゴベアの放出は予想していましたが、まさか本当にミッチェルまでトレードに出すとは思っていませんでした。

「ジャズがニックスとミッチェルのトレード交渉をしている」と第一報がはいった時は、驚きましたね。

その後ニックスではなく、大どんでん返しでクリーブランド・キャバリアーズ入りが決まった時は、衝撃でした。

ミッチェルのトレードは、結果ジャズ、キャブス、どちらにとってもよいトレードだったんじゃないでしょうか?

ジャズはセクストン、マルッカネンに加え、3つのドラフト1巡目指名権と2つの指名交換権を獲得。

ゴベアのトレードでも4つの指名権と1つの指名交換権を獲得しており、明るい未来が約束されたようなもんです。

キャブスは、チームの核となる選手を残したまま、エースとなれるスターを手に入れることができました。

指名権を捨ててでも、今勝負をかけ優勝を目指すキャブスの姿勢は、評価されるべきだと思います。

ジャズは得点力の高い貴重なベテランシューター、ボーヤン・ボグダノビッチもあっさりとピストンズへ放出します。

大量の指名権を手にしたジャズのフロントが、〝今″の勝利を捨てて、〝未来″の成功のために チームを解体することは、既定路線だと思われていました。

ユタ・ジャズ 開幕前の状況 ドノミチとゴベア放出後

昨シーズンまで、ユタ・ジャズは、「ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアとその仲間たち」というとらえ方をされていたように思います。

エース二人が抜けたら、ジャズは最下位争いだ」と思っていたファンも多いのではないでしょうか?

しかし、ミッチェルとゴベアをトレードしたことで、大量のドラフト指名権を獲得した上、多くの地味ながら優秀なプレイヤーが加入してきました。

新規加入選手 ※移籍元チームのあと、G(ガード)F(フォワード) C(センター)

㉓ ラウリー・マルッカネン(⇦クリーブランド・キャバリアーズ) F
  213㎝ 109㎏  1試合平均 14.8得点 5.7リバウンド 1.3アシスト

② コリン・セクストン(⇦クリーブランド・キャバリアーズ)   G
  185㎝ 87㎏   1試合平均 16.0得点 3.3リバウンド 2.1アシスト

㊶ ケリー・オリニク(⇦デトロイト・ピストンズ)        F/C
  211㎝ 109㎏  1試合平均 9.1得点 4.4リバウンド 2.8アシスト

⑤ マリーク・ビーズリー(⇦ミネソタ・ティンバーウルブズ)   G/F
  193㎝ 85㎏  1試合平均 12.1得点 2.9リバウンド 1.5アシスト


⑧ ジャレッド・ヴァンダービルト (⇦ミネソタ・ティンバーウルブズ)F/C
  206㎝ 97㎏  1試合平均 6.9得点 8.4リバウンド 1.3アシスト


⓪ テイレン・ホートン・タッカー (ロサンゼルス・レイカーズ) G/F
  193cm 106㎏ 1試合平均 10.0得点 3.2リバウンド 2.7アシスト

新規加入選手をざっとまとめても、これだけ多くの有力選手が加入しています。

そのほかに、今年のドラフト1巡目全体14位のオチャイ・アバジ、22位のウォーカー・ケスラーも加入。

昨年からチームの主力として活躍していた、チームの司令塔マイク・コンリー、スコアリング能力が高いジョーダン・クラークソン、ベテランのルディ・ゲイ、2年目の若手シューティングガードニキール・アレキサンダー・ウォーカーなどと合わせて、実力者が揃いました。

ただし、マイク・コンリー(35歳)ルディ・ゲイ(36歳)は年齢的なものもあり、ここ数年個人成績は下降しています。

加入してきた選手も、それぞれのチームで怪我やチーム戦術に合わずに放出となった選手たち。

メンバーが揃ったばかりで、チームワークの構築も難しい。

ジャズのファンでも、今年のメンバーをみて、勝利を期待する人はほぼいなかったのではないでしょうか?

ジャズのフロント(CEOのダニーエインジ)が、今年1年は最下位になってもいいから、来年のドラフトの目玉「ビクター・ウェンバンヤマ」を指名したいと考えていてもおかしくない状況です。

昨年からチームに残っているマイク・コンリー、ジョーダン・クラークソン、ルディ・ゲイらを放出して、チームを再建するという噂も飛び交っている中、シーズンが開幕。

今NBAで問題となっているタンク(チームのフロントが戦力を意図的に落として順位を下げ、上位のドラフト指名権を得ようとする行為)に走るかと思われていたジャズが、まさかのスタートダッシュを決めてしまいました。

ユタ・ジャズ新指揮官ウィル・ハーディー

2014年からHC(ヘッドコーチ)をつとめ、ジャズを強豪に押し上げたクイン・スナイダーが、プレイオフ敗退後の2022年6月退任を発表。

スナイダーがジャズで指揮をとった期間、通算372勝264敗(勝率58.5%)と安定した成績を残してきましたが、プレーオフでは勝ちきれず。

直近4年間で3度1回戦敗退。

2020-21シーズンは、ウエスタン・カンファレンス1位(52勝20敗)でプレーオフに進出しながら、2回戦で姿を消してしまいました。

ジャズが新指揮官に指名したのは、チームのポイントガード、マイク・コンリーより年下、34歳のウィル・ハーディーでした。

若いながらもサンアントニオ・スパーズで11年間、グレッグ・ポポビッチの下で働き、昨季はボストン・セルティックスのアシスタントコーチとしてファイナル進出に貢献したエリートです。

スーパースター不在の現在のジャズに、ハーディーHCの戦術がはまれば、さらなる快進撃もありえるのではと期待させる戦いをみせてくれています。

覚醒したマルッカネンと安定のマイク・コンリー

ジャズのスタートダッシュの最も大きな要因は、ラウリー・マルッカネンの覚醒でしょう。

213㎝のサイズと、シュート力を兼ね備えながらも、どこか器用貧乏なイメージがついていたマルッカネンのイメージを変えたのが、シーズン前に開催されたヨーロッパ選手権でした。

フィンランド代表のエースとしてチームを牽引。

ベスト8をかけたクロアチア戦では、43得点 9リバウンド 3スティールと大爆発し、チームを勝利に導きました。

マルッカネンは、ヨーロッパ選手権の勢いそのままに、NBAでも第6戦を終えた時点で、1試合平均21.2得点 9.0リバウンド 2.7アシストと、ジャズのエースとして文句のつけようがないプレーをみせています。

もう一人、ジャズのキーマンとなっているのが、ベテラン司令塔マイク・コンリーです。

35歳のベテランは、グリズリーズの象徴として12年間プレーし、2019年にジャズへ移籍。

昨年は、守備面での衰えを指摘されることも多く、高額な年俸(2268万ドル)もあり、現在再建のための放出候補と言われています。

しかし、落ち着いたプレーメークは健在で、マルッカネンをはじめ若く勢いのある選手たちが生き生きと躍動しているのは、コンリーによるところが大きいと感じています。

NBAの中で、すべてを悟った師匠ヨーダのような存在であり、今のジャズには欠かせないと思うのですが・・・。

ウェンバンヤマが欲しい(と思われる)フロントは、どう考えるのでしょうか?

今後のユタ・ジャズ チーム維持?解体?

わたくしリトルは、スーパースターを集めて優勝を目指す、2010年からのマイアミ・ヒート(スリーキングス)のようなチームづくりは嫌いです。

反対に今シーズンのジャズのように、まったく期待されていないチームの快進撃は、ドラマがあり、ワクワクさせられます。

しかし、現実は厳しいのではないでしょうか。

おそらく、チームは徐々に勢いを失い、コンリーやジョーダン・クラークソンはトレードの駒にされると思います。

フロントは、ビクター・ウェンバンヤマ狙いに走るでしょう。

しかし、ジャズにはがむしゃらに勝利を目指す選手たちがいます。

野望に燃える新指揮官ウィル・ハーディがいます。

ぜひ、わたくしリトルの予想を裏切って、2022-23シーズンの台風の目になってほしい!

CEOのダニー・エインジには、ウェンバンヤマもいいけど、「今いる選手もなかなかのもんやないの!」と言ってあげたい今日この頃です。

まとめ

今回は、現在予想を裏切る快進撃をみせているユタ・ジャズについて語りました。

わたくしリトルが約35年前にNBAを観始めて、最初に好きになった3チームの一つがユタ・ジャズです(他はシカゴ・ブルズ ゴールデンステイト・ウォリアーズ)。

ストックトン&マローンを中心としながらも、マーク・イートンなどロールプレイヤーたちも輝いている一体感が大好きでした。

今シーズンのジャズにも、新加入の選手が多い寄せ集めチームながら、ふしぎと一体感を感じます。

決して今後の見通しは甘くないと思いますが、心からがんばってほしい。

チーム解体はもったいないよ!

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