見事にアジア1位となり、パリオリンピック出場権を獲得し、日本中にバスケブームを巻き起こした、バスケ男子日本代表〝アカツキジャパン″。
「アカツキ(暁)」を辞書で調べると、「夜明け、明け方」とありました。
まさに、今、日本男子バスケ界は夜明けを迎えたと言えるでしょう。
これまで日本代表として世界に挑み、世界の強豪に圧倒的な差を見せつけられ、敗れてきた歴代の日本代表選手たち。
そんな代表チームに失望してきたファンやバスケ経験者たち。
多くの人々が、今回のバスケワールドカップ日本代表に、それぞれ自分自身の思いをこめ、心の底から声援を送り続けました。
漫画や映画でスラムダンクに夢中になりながら、バスケの試合を観たことがないという人々。
まったくバスケやスポーツに興味がなかった人々。
今回、初めてバスケがゴールデンタイムに民放でテレビ中継されたことで、多くの新しいバスケファンを獲得し、日本中から集まるファンの声援に押され、「アジア1位 パリオリンピック出場権獲得」の目標を達成できたのだと思います。
この大きなムーブメントは、フィンランド戦での大逆転勝利がなければ、生まれなかったでしょう。
こんな奇跡は、そうそう見られないと思っていました。
まさか、すぐにまた衝撃的な逆転劇が観られるとは・・・。
前回、アカツキジャパンのグループリーグ3試合を記事にまとめました。
今回はパリオリンピックを決めた、順位決定リーグの2試合を振り返ります。
バスケW杯2023 日本代表総括
とにかく、最高にバスケットボールを楽しめた9日間でした。
バスケワールドカップ2023 日本代表結果
1次リーグ
日本 63-81 ドイツ
日本 98-88 フィンランド
日本 89-109 オーストラリア
順位決定ラウンド
日本 86-77 ベネズエラ
日本 80-71 カーボベルデ
日本代表は1次リーグ、フィンランドに劇的な逆転勝利をあげると、順位決定ラウンドでも2勝をあげ、3勝2敗でアジア1位となり、パリオリンピックの出場権を獲得しました。
中学校でバスケ部に入部し、高校では、今では考えられないような愛のムチを受け、大学・社会人では、楽しみながらバスケを続けてきたわたくしリトル。
高校生の時にNBAに夢中になり、約35年間NBAを観つづけてきました。
そんなわたくしリトルが、これまで体験したことがなかった興奮と感動を味わうことができるとは・・・ワールドカップが開幕した時点では、夢にも思っていませんでした。
6月に八村塁選手が欠場を発表し、7月にジョシュ・ホーキンソン選手が右股関節を負傷。
そしてワールドカップ前の強化試合アンゴラ戦で、渡邊雄太選手が捻挫。
1次リーグの3チームがNBAのスターがそろう強豪ばかり。
正直、これまで日本代表が国際大会でことごとく負け続けてきた歴史も考えると、今回もか・・・とネガティブな結果を予想していました。
それだけに、フィンランド戦での大逆転勝利には心の底から興奮したし、喜びの涙を流しました。
貴重な1勝をあげた1次ラウンドについては、前回の記事をご覧ください。
今回は、パリオリンピック出場をかけた、順位決定ラウンドの2試合の死闘を振り返ります。
第4戦 対ベネズエラ スタッツリーダー
日本代表 ベネズエラ戦スタッツリーダー
得点
1位 比江島慎 23得点
2位 渡邊雄太 21得点
3位 河村勇輝 19得点
リバウンド
1位 J・ホーキンソン 11リバウンド
渡邊雄太 8リバウンド
3位 河村勇輝 4リバウンド
アシスト
1位 河村勇輝 11アシスト
J・ホーキンソン 3アシスト
馬場雄大 3アシスト
1次リーグでアジア勢唯一の1勝をあげ、日本中でバスケ熱が高まってきた状態で行われたベネズエラ戦。
結果は77対86で日本が劇的な逆転勝利をかざりましたが、本当に息がつまるような苦しいゲームでした。
ベネズエラは世界ランキング17位と日本(36位)よりも格上ながら、1次リーグでは、スロベニア、カーボベルデ、ジョージアに3連敗。
前日に行われた3戦目のジョージア戦には、59対70で完敗していました。
1日の休養日があった日本に対し、ベネズエラは2日連続の試合となることもあり、格上相手ではあるものの、どこか楽勝ムードが日本中に漂っていたように思います。
しかし、試合が始まるとベテラン揃いのベネズエラが攻守にそつのないプレーをみせ、ペースを握ります。
特にベネズエラの最年少、23歳のスモールフォワード、ガーリー・ソホを止めることができず、第1クオーターだけで12得点を奪われる苦しいスタートとなりました。
第2クオーターもなかなか日本はペースを握ることができず、前半を終わって36対41。
第3クオーター、渡邊雄太選手の連続3ポイントで1点差に迫る場面もありましたが、逆転にはいたらず。
第3クオーター残り6分49秒には、馬場雄太選手が相手のシュートをブロックしようとしてゴールの支柱に激突し、肩を痛めてロッカーに下がるアクシデントもありました。
勢いを失った日本代表は、第3クオーター終了時には53対62、9点ビハインドと追いつめられます。
そして運命の第4クオーター。
肩の負傷が心配された馬場選手もコートに戻り、会場の大歓声を受けて、最終クオーターに挑んだ日本代表でしたが、立て続けにベネズエラにシュートを決められ、残り8分11秒には15点差がついてしまう絶体絶命のピンチ。
しかし、次のターンで河村選手が自らのドライブでシュートを決めると、ここからは比江島劇場が開幕します。
ゴール正面から3ポイントを射抜くと、ベネズエラはたまらずタイムアウト。
それでも日本の勢いを止めることはできず、比江島選手が3ポイント、ミドルを立て続けに決め、5点差に縮めると、会場は熱狂的な盛り上がり。
大歓声の中残り4分26秒、河村選手のパスを受けた比江島選手が、左45度から第4クオーター3本目の3ポイントをヒット!
2点差まで追い上げますが、その後はベネズエラも根狩りをみせ、一進一退の攻防が続きます。
会場のファンは、大歓声で日本をあと押し。
ホーキンソン選手や渡邊選手のフリースローで得点をつなぎ、苦しい時間をしのぐと、相手のボールをスティールした馬場選手が速攻に持ち込み、比江島選手にラストパス。
相手にファールを受けながら、比江島選手はしっかりレイアップを決めきり、残り1分55秒、75対74、ついに逆転を果たしました。
比江島選手はフリースロー1本も確実に決め、2点差。
残り1分15秒に河村選手が3ポイントを決めますが、相手にも決められ、再度2点差。
そして残り47.1秒、河村選手のパスを左サイドで受けた比江島選手は、ステップバックでディフェンスとの空間を作ると、第4クオーター4本目の3ポイントシュートを、左コーナーから決め、会場を熱狂の渦に巻き込みました。
3本指を突き出し、首を横に振るセレブレーション(本家ミケル・ブリッジスも反応してましたね)で、喜びをあらわす比江島選手。
完全にベネズエラの選手たちの、心が折れた瞬間でしたね。
最後は河村選手のレイアップ、河村選手からゴール下の馬場選手へのアシストが決まり、最終スコアは86対77、終わってみれば完勝でした。
テレビの前で観ている私たちが、涙を流すほど大興奮したベネズエラ戦。
沖縄アリーナで応援することができた人は、感情どうなっていたんでしょうか(笑)。
比江島慎という男
ベネズエラ戦は、とにかく比江島慎選手につきますね。
33歳とチーム最年長でありながら、後輩たちにいじられまくるキャラでおなじみの比江島選手。
わたくしリトルが比江島選手を知ったのは、洛南高校2年生のウインターカップでした。
福岡第一高校との決勝戦、28得点をあげ、洛南のウインターカップ2連覇に貢献した比江島選手。
圧倒的なスキルに、驚かされたのを覚えています。
青山学院大学でインカレ2連覇した際は、当時のバスケ仲間で「比江島飛んでもねえな!」と盛り上がりました。
ベネズエラ戦は、学生時代の圧倒的な比江島慎が帰ってきたようでしたね。
第3クオーターまでにファール4つで後がなくなった比江島選手でしたが、第4クオーターは完全にゾーンに入っていました。
比江島選手はこの試合7本中6本の3ポイントシュートを含む、チーム最多の23得点を記録しましたが、勝負が決まる最後の7分間、一人で17得点を獲得する大活躍。
神がかった活躍をみせた比江島選手に、試合終了後後ろから抱きつく渡邊雄太選手と、どうしたらいいかわからない様子の比江島選手。
さっきまで次々とシュートを決めて、大逆転の立役者になったとは思えない、挙動不審な姿がそこにはありました(笑)。
なんだか雰囲気をほっこりさせてくれる比江島選手。
オーストラリアリーグに挑戦し、うまくいかなかったり、国際試合で結果を残せず批判にさらされたり、圧倒的な能力を持ちながら、順風満帆ではなかった比江島選手ですが、ベネズエラ戦でこれまでの努力がむくわれて、本当によかったと思います。
今回の日本代表でも、私たちオールドバスケファンからすると、〝比江島慎″には、特別な思い入れがあるんです。
ずっと、やればできる子だと思っていましたよ。
試合後のインタビューで、渡邊雄太選手が言っていたことがよくわかります。
「みなさんは『まこ(比江島)そんなできるんだ』と思っているかもしれないですけど、あれが本来の比江島慎だとずっと信じていたんで。やっと本来の比江島慎がここへ来て出た感じです。」
「ほんとに彼がああいう自信を持ってプレーしたときって、ほんとに世界でも止めれる人少ないと思うんで。いつもやってくれ、まこ(笑)!」
と5歳下の渡邊選手から、賞賛と叱咤激励を受けていましたね(笑)。
富樫選手からも、「毎試合やれよ(笑)!」と胸をたたかれ、はにかんでいた比江島選手。
自身のインタビューでも、第4クオーターの活躍について質問されると、まさかの「恥ずかしいですね。今思い返すと。」の言葉。
試合中の自信満々な姿と、コート外での可愛らしさが、比江島選手が愛される理由だと思います。
貴重な1勝をあげたベネズエラ戦。
この試合でも、渡邊雄太選手が38分、ジョシュ・ホーキンソン選手が35分33秒出場と、プレータイムが長くなっており、心配していました。
渡邊選手は足の状態が心配でしたし、ホーキンソン選手は、明らかに第4クオーター疲れた様子で、試合を通じて6得点に終わっていました。
最後のカーボベルデ戦、2人はどれぐらい出場できるのか、心配なほどでした。
まさか、あんなことになるとは・・・。
最終戦 対カーボベルデ スタッツリーダー
日本代表 カーボベルデ戦スタッツリーダー
得点
1位 J・ホーキンソン 29得点
2位 富永啓生 22得点
3位 河村勇輝 14得点
リバウンド
1位 渡邊雄太 10リバウンド
2位 J・ホーキンソン 7リバウンド
3位 比江島慎 5リバウンド
アシスト
1位 河村勇輝 8アシスト
J・ホーキンソン 4アシスト
富樫勇樹 3アシスト
比江島慎 3アシスト
吉井裕鷹 3アシスト
パリオリンピック出場権がかかった最終戦。
心配していた渡邊雄太選手、ジョシュ・ホーキンソン選手は、なんと40分フル出場!
いやもう、考えられません。
9日間で5試合をこなしてきて、最後に40分フル出場。
それも、フィジカル勝負となる、国際試合の中でですからね。
頭が下がります。
結果は80対71で見事日本代表が勝利しましたが、第4クオーターに苦しみぬいた、厳しい試合となりました。
対戦相手のカーボベルデは、アフリカ大陸の北西沖に浮かぶ、小さな火山群島の国家。
221㎝のセンター、ウォルター・タバレス(レアル・マドリード)を中心としたチームは、初出場ながら1次リーグで格上のベネズエラを倒し、勢いにのっていました。
第1クオーター、カーボベルデのシュートがよく決まり、一時8点差まで開きますが、ホーキンソン選手、そしてベンチから出てきた富永選手が3ポイントを決め、日本代表は2点ビハインドで最初のクオーターを終えます。
しかし、勢いではやはり日本代表の方が上。
第2クオーターいきなり激しいディフェンスと、河村選手、ホーキンソン選手の3ポイントシュート、河村選手のドライブからのレイアップが次々と決まり、リードする展開に。
そして、なんといっても富永選手。
前半だけで3ポイントを4本打って4本すべて成功、チームトップの16得点の大活躍でした。
満員の沖縄アリーナの声援を受け、これまでの4試合ではなかった、リードする展開をみせます。
ベネズエラ戦の勝利後、インタビューでトム・ホーバス監督が「いやもう、いつも言うけど、最後の方のプレーが次の試合は最初からやりたいです。それだったら、もっと楽!」と話していましたが、初めて監督の思い描いた前半戦になったんではないでしょうか?
前半を終えて、50対37と、日本代表は13点をリード。
第3クオーターでも日本代表の勢いは止まらず、リードを広げる展開。
第3クオーター残り5分48秒に、ゴール下でリバウンドを取ったホーキンソン選手が自らドリブルで持ちこみ、相手のファールを受けながらレイアップを決めきる、コースト・トゥ・コーストをみせた時の、会場の盛り上がりは半端なかったですね。
フル出場で疲れているはずなんですけど。
3ポイントも止まらず。
富樫選手、ホーキンソン選手、そして富永選手の2本の3ポイントでリードを広げ、73対55の18点リードで第4クオーターへ。
正直、楽勝だと思っていました。
「今日は井上選手や西田選手など、出場時間が少なかった選手たちも出れるなあ。」とぼんやり考えていました。
40年間もバスケにたずさわってきた、わたくしリトルでも、バスケの恐ろしさを忘れていました。
日本のシュートはことごとくリングに嫌われ、カーボベルデのシュートはリングに吸い込まれていきます。
カーボベルデの大巨人、タバレス選手が攻守で効いていましたね。
日本は、残り2分48秒、相手のテクニカルファウルによるフリースロー1本を比江島選手が決めるまで、無得点が続く異常事態。
その間、カーボベルデは13連続得点。
残り1分12秒にタバレス選手がフリースローを決めた時点で、ついに3点差と日本代表は追いつめられます。
ここで日本を救ったのは、フル出場を続けるジョシュ・ホーキンソン選手でした。
ゴール下で比江島選手のパスを受け、ファールを受けながら第4クオーター初めてのフィールドゴールをねじ込むと、フリースローも確実に成功。
激しいディフェンスで相手のオフェンスを防ぐと、左コーナーで吉井選手のアシストを受け、試合を決定づける3ポイントを決めきりました(吉井選手もいい働きだった!)。
最終スコアは80対71。
第4クオーターは、7-16とカーボベルデにリードされる苦しい展開でした。
ただ、得点ができない時間でも、激しいディフェンスで、勢いに乗るカーボベルデに大量得点を許さなかったのが勝利できた要因ですね。
全員でつかんだパリの切符でした。
勝利が決まった沖縄アリーナの盛り上がりはすごかったですね。
沖縄アリーナの観客と、選手たちが一体となって戦った結果が、アジア1位という最高の結果になりました。
映画のような美しいラストシーンでした。
日本代表おめでとう!
現在の日本代表のチーム力からすると、考えうる最高の結果がでた、今回のワールドカップ。
大会前に、渡邊雄太選手が「パリオリンピックに行けなければ代表を引退する。」と公言した際は、「いや、そりゃないよ。」と思いましたね。
渡邊選手の決意をなめていました。
渡邊選手をやめさせないという、日本代表の仲間たちの決意をなめていました。
結果をみれば、渡邊雄太選手が引退を公言したことは、日本代表アカツキジャパンに緊張感をもたらし、最高の結果を導くこととなりました。
今回のワールドカップは、バスケの国際大会を、民放のテレビ局が初めてゴールデンタイムで放送する、特別な大会です。
日本ではいまいちメジャーになれなかったバスケットボール。
原因ははっきりとしていました。
〝日本が弱い″から。
バスケットを愛する僕らは、ずっと悔しい思いをしてきました。
しかし、激闘の末フィンランドを破り、注目を浴びると、アカツキジャパンはさらに加速。
テレビでバスケの楽しさを知った人々が注目し、日本中から応援の声が届く中、満員の熱狂的な観客の前で2勝をあげ、ついにパリオリンピックの出場権を手にしました。
初めて日本代表が、国際大会で〝強さ″を発揮した結果、初めて漫画以外で〝バスケブーム″を巻き起こしましたね。
ジョシュ・ホーキンソン選手について
今回の日本代表では、毎試合日替わりでヒーローが生まれましたが、大会を通じてのジョシュ・ホーキンソン選手の活躍には、本当に驚かされました。
アメリカのシアトルで生まれ育ち、イチローに憧れ、来日ホーキンソン選手。
「本当に、この男が日本にいてよかった!!」
知らぬうちに日本を救っていたイチロー選手にも感謝です。
ジョシュ・ホーキンソン スタッツ
対ドイツ 24分56秒 9得点 10リバウンド
対フィンランド 37分32秒 28得点 19リバウンド
対オーストラリア 36分28秒 33得点 7リバウンド
対ベネズエラ 35分33秒 6得点 11リバウンド
対カーボベルデ 40分00秒 29得点 7リバウンド
こうしてみると、とんでもないスタッツですね。
国際試合の40分、初戦のドイツ戦を除けば、ほぼフル出場。
得点、リバウンドと、闘志あふれるプレーで、日本代表を鼓舞し続けました。
バスケワールドカップ2023、日本代表のMVPは間違いなくジョシュ・ホーキンソン選手です!
まとめ
心の底から楽しめた、9日間でした。
バスケの醍醐味がつまっていましたね。
チームワークの良さが画面越しに伝わってきました。
出場した選手たちみんなが、勝利のために自分の役割に徹していましたし、出場していない選手も、ベンチで日本の勝利のために声をはりあげ、オーバーリアクションで選手を鼓舞していましたね。
なんだか「ああ、俺たちの部活もこんな感じだったなあ。」と懐かしく思うような光景でした。
そして、選手をまとめるトム・ホーバス監督の、厳しさと温かさ。
「こんな監督のもとで、バスケやりたかったなあ(絶対無理だけど)。」と思わせてくれる、心から信頼できる人だと思います。
わたくしリトルは、大学時代、何度か日本リーグの試合会場の手伝いに借り出されましたが、一番印象に残っているのがトム・ホーバス選手のシュート力です。
とにかく落とさない。
試合はもちろん、練習でのシュート精度にも驚きました。
3ポイントシュートも、フリーなら確実に決める。
4年連続日本リーグ得点王の実力に、「こりゃ、アメリカにはかなわないな。」と強く感じたことを覚えています。
監督となったホーバス監督は「こりゃ、かなわない」では絶対に終わらせない、「どうれば勝てるか」を追求する監督です。
そして、全力で監督のプランを遂行する選手たち。
まだまだ、世界トップのチームとの差は大きいと思いますが、確実に今回のワールドカップで、その差は縮まりました。
日本中の人の、アカツキジャパンを見る目が変わりました。
今回のチャンスを大いに生かしたバスケ男子日本代表「アカツキジャパンが」、世界を驚かせる姿をまた観たいですね。
パリオリンピックに向けて、新たなチームづくりが始まります。
最後にひとつだけ。
八村塁選手への批判がニュースになっていましたが、批判している人はおそらくNBAを知らない人だと思います。
NBAの過酷さ、契約の大きさ、選手の責任感、精神的なストレスは相当なものだと思います。
今回、レイカーズで巨額な契約を結び、その責任感で欠場を選んだ八村選手は、わたしは当然の選択だと思います。
そして、八村選手がパリオリンピックに出場を決めた時は、心の底から応援します。
ファンそれぞれが自分の思いを持つことは素晴らしいですが、自分の価値観で、選手を批判するのは絶対にやめましょう。
最強日本で、世界に挑むアカツキジャパンを応援しましょう!