ドレイモンド・グリーンは必要か?【プールパンチ事件】の結末は?

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現在NBA、そして現チャンピオンであるゴールデンステイト・ウォリアーズをゆるがしている大事件が、ドレイモンド・グリーンによるプールパンチ事件です。

今回は、ドレイモンド・グリーンの起こしたパンチ事件についてまとめ、今後どのような対応となるのかを考察します。

目次

ドレイモンド・グリーンが起こしたパンチ事件とは

東京で行われたNBAジャパンゲームズ2022を無事に終え、帰国した現チャンピオン、ゴールデンステイト・ウォリアーズ。

帰国直後の10月5日の練習で事件は起きます。

当初報道された内容は、練習中にドレイモンド・グリーンジョーダン・プールが激しい口論となり、グリーンがプールの胸を強く殴って練習が中止になったというものでした。

「グリーンやっちゃったな。」

「プールは何言っちゃったんだろうな。」

わたくしリトルの感想もそんなもんでした。

ここ最近、ジョーダン・プールが天狗になっているとの噂(ホントかウソかわかりませんが)が出て、スティーブ・カーHCやカリーが否定することもありましたので、「グリーンにお灸をすえられたのかな。」くらいの感覚でした。

すぐにグリーンがチームに謝罪をし、マイヤーズGMも「グリーンの処分は内部で済ませる。今のところ欠場させることはないと思う。」と発言したこともあり、騒動も収束すると思っていました。

しかし、グリーンがプールにパンチをふるう動画が流出したことで、風向きが一気に変わります。

動画はユーチューブでご覧ください。

ブログで暴力的な動画が認められないようです。

いや、だめでしょう。

わたくしリトルが想像していた7倍マジなパンチでした。

とても「内部で処理する」どころではなく、刑事事件になってもおかしくない行為です。

動画が出てきた背景

動画を公開したのは、アメリカのスポーツサイト「TMZスポーツ」。

TMZは、2005年に解説された、エンターテイメントとセレブリティに関するニュースサイト。

いわゆるゴシップサイトのスポーツ版に、動画が流出したことになります。

ウォリアーズの練習を撮影している動画のため、チーム関係者が流出させたと考えるのが自然でしょう。

グリーンの日頃の態度に不満のある関係者、もしくは今回の事件がチーム内での処分で終わることに反対する関係者が「TMZスポーツ」に持ち込んだ可能性が高いと思われます。

いずれにせよ現チャンピオンであり、連覇を狙うウォリアーズにとって、とてつもなく大きな問題が立ちはだかった状態です。

今後の対応次第では、チームが崩壊する危機におちいることも考えられます。

ウォリアーズの3選手 延長契約について

ウォリアーズは、現時点で3人の主力の契約延長について検討中です。

ドレイモンド・グリーンジョーダン・プール、そしてアンドリュー・ウィギンズ

これまでウォリアーズの4回の優勝に貢献したグリーンと契約延長を行い、プールとウィギンズのどちらかをトレードするのではないかと考えていました。

グリーンはマックス契約を希望しているとの噂も。

しかし、グリーンがパンチ事件を起こしたことで、風向きが大きく変わったのではないでしょうか。

プールの契約延長について

ウォリアーズは、2022年10月17日まで、ジョーダン・プールとのルーキー契約を延長することができます。

契約延長がまとまらなければ、プールは来年の夏に制限付きFAとなり、おそらく引き留めることは難しくなるでしょう。

すでに「オーランド・マジックが来年プールを獲得するために動き出している」というニュースも出ています。

2022年9月1日、ドラフト同期のRJ・バレットがニューヨーク・ニックスと延長契約を結びましたが、その額なんと4年総額1億2000万ドル(約168億円)です。

ドラフト3位指名(プールは28位指名)とはいえ、プールよりも活躍しているかといえば微妙なバレットでも、これだけの大きな契約を勝ちとっています。

プールの延長契約にも、4年1億ドル以上が必要なのは間違いないでしょう。

グリーンの契約延長について

2022NBAファイナル終了後、グリーンがマックス契約を希望していると、「The Athletic」が報じました。

マックスとなると、4年1億3840万ドル(約185億4560万円)という巨額の契約。

確かに、スプラッシュブラザーズの活躍を支えたのはグリーンであることに疑いはありません。

4回の優勝も、ドレイモンド・グリーン抜きではありえなかったでしょう。

これまでのカリーやクレイとの契約をみても、ウォリアーズのフロントは、功労者のグリーンに対しても、それなりの金額での契約更新を検討していたと思います。

しかし、今回のプールへの暴力行為によって、流れは大きく変わったと考えます。

カリーやクレイ、プールなど、シュート力や個人技が優れている選手と違い、グリーンの場合どこのチームでも輝けるとはいえない選手です。

最優秀守備選手賞の獲得歴もあるディフェンスはもちろん、アシスト力やリバウンド力もNBAトップレベルにあります。

ただ、ご意見番のチャールズ・バークレーからトリプルシングル(得点、リバウンド、アシスト すべて1桁しか記録できない選手)と揶揄されるように、グリーンの能力は数字では表せないものでもあります。

果たして、グリーンがどれくらい価値のある選手なのか、フロントもはかりかねているところに、今回の事件。

チームワークを重んじるウォリアーズのフロントがどういう選択をするのか、非常に興味深いです。

ウォリアーズには、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズと3人のMAX契約の選手がいるため、2021-22シーズンのサラリー総額はNBA1位の178,230,829ドル(約246億円)

リーグに支払うラグジュアリータックスは、NBA史上最高額の1億7000万ドル(約234億6000万円)にのぼりました。

優勝するためとはいえ、これ以上ラグジュアリータックスを支払うことは避けたいフロントは、今回の事件を受けて、3人のうち誰を残し、誰を放出するんでしょうか?

追記

2022年10月16日、ウォリアーズは、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールと契約

 アンドリュー・ウィギンズ 4年 1億900万ドル (約161億3200万円)

 ジョーダン・プール    4年 1億4000万ドル(約207億2000万円)

ドレイモンド・グリーンはどこへ行く?

ゴールデンステイト・ウォリアーズをこよなく愛する、わたくしリトルの見解をお伝えします。

NBA史上でも、トップクラスの人気と実力を兼ね備えた現在のウォリアーズ。

カリー、クレイのスプラッシュブラザーズを擁するウォリアーズにおいて、司令塔の役割を担っているのがドレイモンド・グリーンです。

グリーンがいないウォリアーズは考えられません。

しかし・・・

今回はグリーンとお別れするべきだと思います。

ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、シカゴ・ブルズの一員だった現役時代、練習中ジョーダンに殴られたことがあったそうです。

練習中トラッシュトークを言い合っていた二人は、互いにヒートアップし揉みあいとなり、ジョーダンがカーを殴ってしまったのです。

カーの目の周りは黒いアザになるほどだったそうです。

カーは、当時を振り返り、「彼(ジョーダン)のテストに合格できたと感じた。あのあと、彼はより私を信頼してくれるようになった。」と語っています。

今回のグリーンとプールの場合も、当時のジョーダンとカーのように、より信頼を深めることになる・・・ことはないと思います。

当時と今とでは、暴力に対する世間の意識が違います。

アカデミー賞でウィル・スミスがクリス・ロックを平手打ちした際の反応をみても、アメリカでは日本以上に暴力に対しての拒否反応が強いことがわかります。

今回のドレイモンド・グリーンのパンチは、もしかしたらジョーダン・プールの選手生命を、もしかしたら生命そのものを奪ってもおかしくない威力でした。

幸いにも、プールはその後に行われたプレシーズンマッチのロサンゼルス・レイカーズ戦で、チームトップの25得点を記録するなど、元気に過ごしています。

ただし、体は元気でも心の中まではわかりません。

フロントやチームメイトは、プールの心のケアもしっかり行ってほしいと思います。

わたくしリトルの意見は、ドレイモンド・グリーンはトレードに出すべきだと思います。

「一度だけの過ちでウォリアーズの要であるグリーンを放出するのか!」との意見もあるでしょう。

しかし、今回プールに暴行をはたらいた翌日、グリーンはメアリー・J・ブライジのライブを妻と一緒にたのしむ様子をSNSにアップしています。

とても反省しているとは思えません。

ウォリアーズには、プールをはじめ伸びしろのある若い選手が揃っています。

もし、ウォリアーズのフロントが、今回のグリーンのパンチ事件を軽い処分ですませてしまえば、若い選手たちの心は離れてしまうでしょう。

今だけでなく、今後のチームケミストリーを考えると、ドレイモンド・グリーンと決別する必要があると考えます。

追記

2022年10月16日、ウォリアーズはアンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プールと4年契約を締結。

ドレイモンド・グリーンの立場はいよいよ厳しくなりました。

まとめ

今回は、ドレイモンド・グリーンが起こしたプールへの暴行事件について語りました。

わたくしリトルの意見は、グリーンのトレード一択です。

もちろん、他のチームからは足元をみられ、十分な対価は得られないかと思います。

しかし、チームケミストリーを強みとして王朝を築いたウォリアーズのフロントが、今回の事件をなあなあで済ますことは考えにくいです。

今後のウォリアーズのフロントの動きに要注目です。

まだしばらく優勝争いするウォリアーズを観ていたいんですけどねえ。

さて、いよいよNBAの2022-23シーズンの開幕が近づいてきました。

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