ブランドン・クラークを悼む 八村塁の戦友 大学~グリズリーズでの活躍まとめ

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衝撃的なニュースが飛び込んできました。

メンフィス・グリーズは現地時間5月12日(日本時間13日)、所属選手のブランドン・クラークが死去したと発表したのです。

ゴンザガ大学で八村塁選手とチームメイトだったこともあり、日本でもファンが多かったクラーク。

渡邊雄太選手や河村勇輝選手ともグリズリーズでチームメイトでしたしね。

クラークのエナジー全開なプレーは、グリズリーズの本拠地フェデックスフォーラムを熱狂させてきました。

今シーズンはケガのため2試合の出場に終わっていましたが、まだまだ主力として活躍できるポテンシャルの高さは、誰もが認めるところ。

まだ詳細はわかっていませんが、報道によると鎮痛作用がある薬物の過剰摂取が原因だとみられています。

とにかくショックですね・・・。

今回はブランドン・クラークがNBAに残した記録をまとめていきたいと思います。

目次

ブランドン・クラーク死去の報道

まずは報道の内容をまとめてみましょう。

報道によると、最近カリフォルニア州サンフェルナンドバレーにあるクラークの自宅から緊急通報があり、救急隊員が駆けつけたところ、すでに死亡していたとのこと。

現時点で死因は明かされていませんが、報道によると薬物と投与道具が発見されており、薬物の過剰服用による死亡の可能性が高いと言われています。

現地時間4月1日には、薬物の所持・取引とスピード超過、不適切な追い越しなどの容疑で逮捕されていたクラーク。

今シーズンケガで2試合の出場にとどまったこともあり、ストレスが溜まっていたのでしょうか?

もちろんストレスで薬物やカーチェイスは、許されることではありませんが・・・。

メンフィス・グリズリーズは「ブランドン・クラークの悲劇的な死を深く悼む。素晴らしいチームメイトであり、それ以上に素晴らしい人物だった。チームやメンフィスの地域社会に与えた影響は決して忘れられない」とコメントを発表。

NBA選手会もフレッド・バンブリートとアンドレ・イグダーラの名義で「兄弟であるブランドン・クラークの死去を受け、深い悲しみに包まれている。彼の死は我々にとって計り知れない損失だ。ブランドンがキャリアを通じて多くの人に与えた喜び、バスケの枠を超えて築いた友情を、いつまでも心に刻み続ける」と声明を発表しました。

2024-25シーズングリズリーズに在籍し、クラークとチームメイトだった河村勇輝選手は自身のインスタグラムで「BC、寂しくなるよ。ありがとう R.I.P」とコメントしています。

まだ29歳。

ケガで苦しんでいたとはいえ、まだまだこれからの選手。

本当に残念で仕方ありません。

ここからはブランドン・クラークの残した足跡をふりかえっていきましょう。

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ブランドン・クラーク サンノゼ州立大学時代

カナダのバンクーバーでカナダ人の母、ジャマイカ人の父の間に生まれたクラーク。

フェニックスのデザート・ビスタ高校時代は、オールアリゾナに選ばれるなど活躍したクラークは、サンノゼ州立大学に進学します。

ゴンザガ大学で八村塁選手とチームメイトだったイメージが強いブランドン・クラークですが、NCAAデビューはサンノゼ州立大学スパルタンズでした。

ブランドン・クラーク サンノゼ州立大学時代スタッツ
2015-16 1年生 31試合出場
8.8P 5.6R 1.5A 1.2B FG63.4% 

2016-17 2年生 30試合出場
17.3P 8.7R 2.3A 2.6B FG59.2% 

大学1年生時には出場した30試合のうち先発は3試合にとどまりましたが、フィールドゴール成功率は驚異の63.4%を記録するなど、ベンチからチームにエナジーを注入。

所属するマウンテン・ウエスト・カンファレンスの6thマン・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、注目を集めます。

2年生時に先発に定着すると、平均17.3得点 8.7リバウンド 2.6ブロック、シュート成功率は59.2%とクラークの才能は爆発。

オフェンス力だけでなく、身体能力を生かしたディフェンスでもチームに大きく貢献し、オールマウンテン・ウエストの1stチームと、オール・ディフェンシブチームに選出されたクラークは、シーズン終了後にNBA選手を多数輩出しているゴンザガ大学への転向を決意したのです。

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ブランドン・クラーク ゴンザガ大学時代

ゴンザガ大学に編入したクラークでしたが、NCAAのルールで転校後1シーズン試合に出場できない期間、いわゆる「レッドシャツ」の期間を経て、2018-19シーズンに3年生としてデビュー。

当時のゴンザガ大学は、エースとなった3年生の八村塁選手、現在アトランタ・ホークスに所属しているコーリー・キスパートなど、のちにNBAでプレーする選手を7人も擁する強力なチームでした。

クラークのゴンザガ大学でのスタッツは・・・

ブランドン・クラーク ゴンザガ大学時代スタッツ
2018-19 3年生 37試合出場
16.9P 8.6R 1.9A 3.2B 1.2S FG68.7% 

強豪ゴンザガ大学で、エースの八村選手(19.7得点)に次ぐチーム2位の得点を記録したクラーク。

超人的な身体能力を誇り、全力でボールに飛び込んでいくファイトスタイルで、ファンを熱狂させました。

シュート成功率は驚異の68.7%!

203㎝ 98㎏とフォワードとしては決して大きくない身体ながら、圧倒的なジャンプ力と瞬発力でゴール下を制圧していました。

ミドルレンジを得意としていた八村選手との相性は抜群でしたね。

ちなみにゴンザガ大学での37試合でクラークが外してしまったシュートの数が117本。

そして決めたブロックの数も117本。

374本のシュートを放ち257本を決める(68.7%)成功率の高さもすばらしいですが、37試合で117本のブロックショットを決める(平均3.2本)ディフェンス力の高さも恐ろしいです。

まあこれはNBAユーチューバーのニコラス武さんが配信の中で言われていて、なるほどと思ったことですが。

クラークと八村選手に牽引されたゴンザガ大学は、NCAAトーナメント、通称マーチ・マッドネスを勝ち進んだものの、テキサス工科大学に敗れベスト8に終わりました。

これほど日本でマーチ・マッドネスが注目されたことはかつてなかったでしょう。

八村塁選手とともに躍動するブランドン・クラークは、日本のファンにとってもフェイバリットな選手となったのです。

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ブラドン・クラーク グリズリーズルーキー時代

1年間だけゴンザガ大学でプレーしたクラークは、チームメイトの八村選手らとともにNBAドラフトにアーリーエントリーします。

ただ同じ大学3年生といっても、ドラフト時に21歳だった八村選手に対し、クラークはレッドシャツ期間もあり実質2歳年上の選手。

能力は高かったものの、若手が有利となるドラフトでは、予想よりもやや低い1巡目全体21位でオクラホマシティ・サンダーに指名されました。

その後トレードでメンフィス・グリズリーズに加わると、若手主体のサマーリーグでは4回のダブルダブルを記録するなど大活躍をみせ、サマーリーグMVPを受賞。

これ以上ないほど幸先のよいスタートを切ります。

シーズンが始まると、この年のドラフトで1巡目全体2位指名を受けたジャ・モラント、前年の1巡目全体4位指名を受けたジャレン・ジャクソンJr.(JJJ)など若手有望株がそろうチームの中で、クラークも躍動。

クラークのNBA1年目のスタッツは・・・

ブランドン・クラーク2019-20スタッツ
58試合出場(うち4試合先発)
12.1P 5.9R 1.4A 0.8B 
FG61.8% 3P35.9% FT75.9%

ハッスルプレーでチームに勢いを注入したクラークは、ベンチからの出場ながらモラント(17.8得点)JJJ(17.4得点)ディロン・ブルックス(16.2得点)ヨナス・バランチュナス(14.9得点)らスターター陣に次ぐ平均得点をあげ、インパクトを残します。

注目すべきはフィールドゴール成功率。

フィールドゴール成功率61.8%はこの年のリーグ5位にあたり、ルーキーとしてはNBA記録を39年ぶりに更新する、衝撃的な活躍でした。

残念ながらグリズリーズはプレーオフに進むことはできませんでしたが、ジャ・モラントが新人王を獲得した投票で、クラークもリーグ4位の票を集めるなど、すばらしいルーキーシーズンとなりました。

シーズン終了後に発表されたオールルーキーチームでは、モラント、ケンドリック・ナン、ザイオン・ウイリアムソン、エリック・パスカルとともに1stチームに選出されています。

われらが八村選手は、残念ながら2ndチーム入りでした。

ちなみに、クラークはルーキーシーズン、渡邊雄太選手ともチームメイトとしてプレーしています。

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ブランドン・クラーク グリズリーズ時代

驚異的なルーキーシーズンを過ごし、大きな期待を集めたクラークですが、2年目のシーズン、小さなケガを繰り返しスタッツは伸びず。

爆発的な身体能力を武器に戦うクラークにとって、ケガは大きなマイナス要素となりました。

ブランドン・クラーク2020-21スタッツ
59試合出場(うち16試合先発)
10.3P 5.6R 1.6A 0.9B 
FG51.7% 3P26.0% FT69.0%

それでも貴重なバックアップとしてチームに貢献。

メンフィス・グリズリーズは38勝34敗と勝ち越し、4シーズンぶりのプレーオフ出場を果たします。

翌2021-22シーズンはグリズリーズにとって飛躍のシーズンとなりました。

ジャ・モラント、ジャレン・ジャクソンJr.、デズモンド・ベイン、ディロン・ブルックス、スティーブン・アダムスと強力なスターターがそろったグリズリーズはウエスタンカンファレンス2位の56勝26敗を記録し、NBAに旋風を巻き起こします。

クラークもベンチからエナジーを注入する活躍をみせ、チームの躍進に貢献しました。

ブランドン・クラーク2021-22スタッツ
64試合出場(うち1試合先発)
10.4P 5.3R 1.3A 1.1B 
FG64.4% 3P22.7% FT65.4%

クラークはケガを抱えながらも64試合に出場。

高いフィールドゴール成功率とハッスルプレーでチームを鼓舞し、この年の6thマン・オブ・ザ・イヤーの投票で11位となる高い評価を受けました。

プレーオフでは全12試合にベンチから出場し、平均12.3得点 6.9リバウンドと活躍。

フィールドゴール成功率も61.5%と高確率を維持し、チームに貢献したものの、カンファレンスセミファイナルでこの年優勝するゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れ、シーズンを終えました。

2022-23シーズン、グリズリーズはややペースを落としますが、51勝31敗でウエスタンカンファレンス2位の座をキープ。

シーズン開幕前に4年5200万ドル(約77億4000万円:当時)の大型契約を結んでいたクラークも、主にベンチから安定したプレーで貢献します。

ブランドン・クラーク2022-23スタッツ
56試合出場(うち8試合先発)
10.0P 5.5R 1.3A 0.7B 
FG65.6% 3P16.7% FT72.3%

しかし現地時間3月3日に行われたデンバー・ナゲッツ戦で、クラークはアキレス腱を断裂する大けがを負い、シーズンエンドとなり、プレーオフの試合に出場することは叶いませんでした。

2023-24シーズンはアキレス腱断裂の影響で6試合しか出場できず。

シーズン最後にカムバックしたクラークは、出場した6試合でエネルギーをみせ、ファンを安心させました。

ブランドン・クラーク2023-24スタッツ
6試合出場(うち1試合先発)
11.3P 5.3R 1.5A 1.0B 
FG55.9% 3P16.7% FT14.3%

河村選手がグリズリーズと2way契約を結んだこともあり、私たち日本人もグリズリーズに久しぶりに注目した2024-25シーズン。

クラークは64試合に出場する復活のシーズンとなりました。

しかし度重なるケガとアキレス腱の影響もあり、平均得点は初めて1桁を記録。

それでも高いシュート成功率と堅実なリバウンドで役割を果たします。

ただシーズン終盤3月19日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で右ひざの後十字靭帯損傷のケガを負い、シーズンエンドとなってしまいました。

ブランドン・クラーク2024-25スタッツ
64試合出場(うち18試合先発)
8.3P 5.1R 1.0A 0.6B 
FG62.1% 3P5.9% FT70.1%

クラークにとって最後となった今シーズン(2025-26)、膝やふくらはぎのケガで2試合しか出場できない中、どんな気持ちで過ごしていたのでしょうか?

エネルギー全開でベンチから飛び出し、豪快なダンクやブロックでファンを魅了していたクラークにとって、プレーができないつらさは私たちの想像以上だったのかもしれません。

大学生の時からずっと観つづけてきた数少ないNBA選手、ブランドン・クラーク。

まさかシーズン途中にこんな悲しいニュースが飛び込んでくるとは・・・。

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まとめ

今回は29歳でこの世を去ったブランドン・クラークについて語ってきました。

超人的な身体能力でグリズリーズの躍進をささえたクラークのプレーを、もう観ることができないのだと思うと、心がしめつけられるようです。

八村塁選手と強力なコンビを組んでいたゴンザガ大学時代から追ってきた選手だけに、ショックが大きいですね。

まだ死亡の詳細な内容はわかっていませんが、クラークがこの世からいなくなったことは事実。

残念でなりませんが、心から哀悼の意を表します。

安らかに眠ってください。

今までありがとう・・・。

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