2023年のオールスターが終わりました。
スターの競演に胸がおどったという人もいれば、あまりにもユルユルなディフェンスにがっかりした人もいるのではないでしょうか?
NBAを35年間観つづけて来たわたくしリトルも、正直面白さでいえば、ワーストの部類に入るのではないかと思います。
ちょっと盛り上がりにかけたオールスター本戦にくらべ、誰がみても面白かったのが、まさかのスラムダンクコンテスト。
昨年、出場者全員失敗しまくるという、史上最低のスラムダンクコンテストになってしまい、今年がひどければ、1998年のように、またダンクコンテストは中止になってしまうのでは・・・と言われていました。
思いっきり杞憂におわりましたね。
最高のスラムダンクコンテストの一つに数えられる、大盛り上がりとなりました。
前回「【最高のNBAオールスターゲームは?】 歴代NBAオールスター ベスト7」というタイトルで記事を書きましたが、今回はオールスターサタデーに開催される「スラムダンクコンテスト」の思い出を語っていきたいと思います。
「最高の」ではなく、「思い出の」ですので、大興奮したダンクから、「なんやこれ!いかさまやないか!」と声をあげたダンクまで、記憶に強烈に残るダンクコンテストを紹介します。

思い出に残るスラムダンクコンテストランキング ベスト5
35年間NBAを観つづけて来たわたくしリトルが選ぶ、思い出に残るスラムダンクコンテストベスト5を発表します。
5位 スラムダンクコンテスト2023 優勝者マック・マクラング
4位 スラムダンクコンテスト1991 優勝者ディー・ブラウン
3位 スラムダンクコンテスト1992 優勝者セドリック・セバロス
2位 スラムダンクコンテスト2016 優勝者ザック・ラビーン
1位 スラムダンクコンテスト2000 優勝者ビンス・カーター
しつこいようですが、「思い出に残る」スラムダンクコンテストですので、お間違いのないように。
第5位 スラムダンクコンテスト2023 マック・マクラング大爆発
まずは、記憶に新しい今年のスラムダンクコンテストをあげましょう。
観たばかりで、〝思い出の″スラムダンクコンテスト5位。
相当な衝撃だったことがおわかりかと思います。
前年のコンテストが残念だったこともあり、「今年は史上最低の冷え冷えダンクコンテストになるぞ。」と噂されていました。
フリが大きいほど、オチの威力が増すことを思い知らされましたね。
スラムダンクコンテスト2023 出場者
トレイ・マーフィー三世(ニューオリンズ・ペリカンズ)
ジェリコ・シムズ(ニューヨーク・ニックス)
ケニオン・マーティンJr.(ヒューストン・ロケッツ)ジェリコ・シムズ(ニューヨーク・ニックス)
マック・マクラング(フィラデルフィア・76ers)
今季チームの主力として2ケタ得点をあげている、トレイ・マーフィー三世とケニオン・マーティンJr.。
ケニオン・マーティンJr.の父は、ニュージャージー・ネッツやデンバー・ナゲッツで活躍したK-Martこと、ケニオン・マーティンです。
コンテスト本番、息子のアシストに登場した父マーティンは、引き締まってかっこいいおっさんになっていました。
とんでもない跳躍力(ドラフトコンバイン史上2位の113㎝)を誇るジェリコ・シムズにも期待していましたが、エルボーダンク2連発と工夫がなく敗退。
そして何と言っても今年の目玉、188㎝のポイントガード、マック・マクラング!
フィラデルフィア・76ersと2way契約を結んだばかりで、今年のNBA出場はなし。
しかし、高校時代から試合中のダンク動画がSNSで大バズリし、バスケファンの間では有名なマクラング。
わたくしリトルも、NBAジャパンゲームズ2022(ウォリアーズ×ウィザーズ)前の記事で、マクラングについて語っています。

残念ながら、ジャパンゲームズからアメリカに帰国した直後、ウォリアーズからカットされてしまいましたが・・・。
とにかくマクラングのダンクすべてが衝撃!
もうダンクのバリエーションは出尽くしたと思ってたのに!
スラムダンクコンテストの歴史の中で、ビンス・カーター、ザック・ラビーン、アーロン・ゴードンなど、ただのチャンピオンとはレベルの違う〝モンスターダンカー″が数人誕生しています。
今年のマクラングは、まさにモンスターでした。
1本目、肩車された男性を飛び越え、バックボードに一度ボールをタップしてからバックダンクを叩きこんだ瞬間から、観客と審査員の心をわしづかみにしました。
審査員の中で一人だけ鬼のように厳しい、カール・マローンの心さえもがっちりつかんでいましたね。
危なげなく進んだ、トレイ・マーフィー三世との決勝でも、マクラングは別格でした。
決勝1本目の〝ダブルポンピング″で満点をたたき出すと、最後のダンクに期待する観客のハードルは爆上がり!
動画で話題になった高校時代のユニフォームを着て、会場のボルテージがMAXとなったところで、ゆっくりと助走に入るマクラング。
小道具いっさいなしでゴールに向かうと、空中で1回転半のひねりを入れながらのバックダンク!!!
540度のスピンダンクは、爆上がりしていた観客のハードルさえも余裕で超える満点ダンクでした。
なにより、これだけ難易度の高いスーパーダンクを、4回すべて1発で成功させたところに感動しました。
見事に優勝し、ダンカーとして頂点をつかんだマクラング。
今度はNBAの舞台でも、輝いている姿をみていきたい選手です。
第4位 スラムダンクコンテスト1991 エア注入と目隠しダンク
何度も言いますが、今回は〝思い出に残るスラムダンクコンテスト″のランキングです。
すごいダンクのランキングではありませんので、カン違いのないようお願いします。
第4位は、大学生の時に、バスケ部のチームメイトと4畳半の自宅で観た1991年のコンテスト。
スラムダンクコンテスト1991 出場者
ブルー・エドワーズ(ユタ・ジャズ)
ディー・ブラウン(ボストン・セルティックス)
ショーン・ケンプ(シアトル・スーパーソニックス)
ケニー・スミス(ヒューストン・ロケッツ)
オーティス・スミス(オーランド・マジック)
ケニー・ウイリアムズ(インディアナ・ペイサーズ)
ケンドール・ギル(シャーロット・ホーネッツ)
レックス・チャップマン(シャーロット・ホーネッツ)
出場者の多さと、そこそこの豪華さに、かつてのスラムダンクコンテストの権威が感じられます。
1991年のオールスターは、シャーロットコロシアムでの開催だったため、ケンドール・ギル&レックス・チャップマンへの歓声がものすごかったです。
二人とも男前ですし(笑)
しかし、この日の主役はディー・ブラウンと、彼の履いたリーボックの「PUMP OMNI ZONE II(ポンプ オムニ ゾーン II)」でした。
ダンクのたびに、シュータンについたポンプで空気を送り込む姿に、現地の実況は大笑い。
会場のファンの反応は、最初にエア注入した時には歓声があがったものの、次第に「もう、ええて!」のブーイングに代わっていきました。
それほど印象に残るダンクはみられないまま、コンテストは淡々とすすみ、ファイナルはディー・ブラウンとショーン・ケンプの一騎打ちとなります。
そして最後のダンクで、ディー・ブラウンが新しいダンクを披露。
ドリブルをつきながら、ハーフコートラインの後ろから助走を開始、フリースローラインを過ぎたところで両足で踏み切ると、右ひじの内側で自分の目を隠す、「目隠しダンク」で49.6点を獲得。
笑顔でチャンピオンキャップをかぶるディー・ブラウン。
会場はさほど盛り上がっていなかったのが印象的でした。
正直、「うーん・・・」という感じでしたが、次の日一緒にコンテストを観ていたメンバーで、近くの小学校に行き、目隠しダンクに挑戦。
意外に上手くいかず、「いや、ディー・ブラウンすげえやん!」と言いあったことを思い出します。
第3位 スラムダンクコンテスト1992 インチキ目隠しにもほどがある!
前年ディー・ブラウンの目隠しダンクで幕を閉じたスラムダンクコンテスト。
まさか翌年、もっと目隠しなダンクが登場するとは夢にも思いませんでした。
スラムダンクコンテスト1992 出場者
セドリック・セバロス(フェニックス・サンズ)
ステイシー・オーグモン(アトランタ・ホークス)
ショーン・ケンプ(シアトル・スーパーソニックス)
ラリー・ジョンソン(シャーロット・ホーネッツ)
ジョン・スタークス(ニューヨーク・ニックス)
ダグ・ウエスト(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
ニック・アンダーソン(オーランド・マジック)
1991年のNBAドラフト1巡目全体1位でシャーロット・ホーネッツに指名された、ラリー・ジョンソンを含む、今みるとなかなか豪華なメンバーです。
この年のオールスターはオーランドアリーナで行われたため、マジックのニック・アンダーソンに大きな歓声が送られましたが、大きなインパクトは残せず。
前年に続いて、大きな盛り上がりもなく、決勝には予選の2本のダンクで、98.0点をあげたラリー・ジョンソンと、90.4点のセドリック・セバロスが進みます。
決勝1本目、セバロスは背中越しにバックボードに投げたボールを、普通にボースハンドダンクするという、ほぼ工夫ゼロのダンクで、決勝とは思えない低得点、43.3点をたたき出します。
がぜん有利となった、ラリー・ジョンソン。
しかし、ラリー・ジョンソンはまさかの1本目、3回連続失敗し、33.5点。
もう、塩のしょっぱいにおいが、プンプンしだします。
ジョンソンは2本目のダンク1回目を失敗すると、なんと2回目に挑むことなく棄権。
そして、勝利が決まったセバロスのウイニングダンクで、ダンクコンテストの歴史に残る、迷ダンクが飛び出すのです。
セバロスは、コートサイドでテレビ解説していたマジック・ジョンソンとアイザイア・トーマスに近寄ると、最後のダンクを「ホーカス・ポーカス」と伝えます。
「ホーカス・ポーカス」とは、「呪文、まじない、手品、ごまかし」という意味。
フリースローのあたりから歩数を数えるように、ゆっくり歩きだすと、バックコートでチームメイトのダン・マーリーから黒い布を受け取り、目に〝はち巻き″を巻くようにしっかり結びます。
まったく前が見えない中、大きく息を吐き、ドリブルを一つだけつくと、ボールを持ってリングに向かって走り出すセバロス。
ゴール正面から右足で踏み切り、そのままボースダンクで見事ダンクを叩きこみました。
会場はこの日一番の盛り上がりをみせ、文句なしの50点満点。
「いや・・・いかさまやろ。」
一緒に観ていた友人が、寝っ転がったままつぶやきました。
結局、ダン・マーリーが渡した黒い目隠しの布は、ダンクの後の混乱で行方不明に。
真実を知るのはマーリーとセバロスだけでしたとさ。
さすがに、ほかの50点ダンクと一緒にするのは、どうかと思いますがね。
とにかく、思い出には残っているダンクコンテストでした。
ちなみに、1992年のオールスター本戦は、NBAを35年間観つづけて来たわたくしリトルが選ぶ、最も面白いオールスターゲームですよ。

第2位 スラムダンクコンテスト2016 ラビーンvsゴードン最高のダンク合戦
やっと、正統派のスラムダンクコンテストについて語ることができます。
カナダのトロントで行われた2016年は、史上最高のスラムダンクコンテストと言って差しつかえないでしょう。
今回1位でなく、2位にしたのは、わたくしリトルの思い入れの差がちょっと出ただけです。
スラムダンクコンテスト2016 出場者
ウィル・バートン(デンバー・ナゲッツ)
アンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)
アーロン・ゴードン(オーランド・マジック)
ザック・ラビーン(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
あれ?バートンとドラモンド出てましたっけ?
というくらい、ゴードンとラビーンの一騎打ちが、凄まじかった2016年。
二人は圧倒的な強さで決勝へ。
決勝1本目のゴードンが、まず観客の度肝をぬきます。
ホバーボードに乗った、オーランド・マジックのマスコット〝スタッフ・ザ・マジック・ドラゴン″が、リング正面でボールを持ち、ゆっくり回転するところに、走りこむゴードン。
タイミングを合わせて思いっきり飛び上がると、自分も360度回転しながら、マスコットの手から右手でボールを奪い、思いっきりリングに叩きこむ大迫力のダンク。
もちろん50点満点を奪い、会場もヒートアップ。
ラビーンにプレッシャーをかけます。
対するラビーンは、スリーポイントライン手前から高くボールを放り上げると、バウンドしたボールを右手で抱えながら、360度回転し、ものすごい速さでリングに叩きこみます。
こちらも50点。
「これは、とんでもないものを観れるかもしれないぞ・・・。」
そんな予感を感じさせる二人のダンクに、会場も異様な雰囲気となります。
そして伝説となっている、アーロン・ゴードンの決勝2投目。
再び(予選からあわせると3回目)マジックのマスコットを呼び出すと、ゴールの右で、頭上にボールをセットさせます。
ゴードンは、右45度の位置から走りこむと、マスコットを飛びこえながら、両足を伸ばし身体を〝くの字″に。
ボールをつかむと、両足の腿の下を通し、落下しながら左手でダンクを叩きこみました。
この時、フロアからゴードンの腿までの高さは231㎝(ESPN調べ)!!
いや、重力どうなってんだよ。
ダンクが決まった瞬間、観客は総立ち。
コートサイドでは、NBAのスターたちが転げまわり、実況は「レッツ・ゴー・ホーム!」を繰り返す大盛りあがり!
もちろん50点満点で、優勝は決まったと思いました。
しかし、簡単に引き下がらないザック・ラビーン。
ラビーンは、ゴードンのダンクの余韻が残る中、バックコートからボールを持って走り出すと、フリースローラインから飛び立ち、まさかのウインドミル。
いや、ほんとにトロントって、重力少ないんかな・・・。
またもや50点で、決勝の2本のダンクを終えます。
正直、2本目が終わった時点で、M-1の最終投票のように、2人のどちらが凄かったか、5人の審査員の決戦投票にしていたら、完璧なスラムダンクコンテストになっていたでしょう。
決戦投票では、きっとアーロン・ゴードンがチャンピオンになっていたと思います。
結局、2本のダンクで争われる予定だった決勝は、決着がつくまでのサドンデスへ。
延長1本目は、2人とも50点で、決着は4本目へ。
しかし、もともと決勝は2本の予定だったため、考えていたダンクはすべて披露してしまったゴードン。
4本目は、迷った様子をみせたあと、ベースラインから大きなモーションのボースハンド・リバースダンクを叩きこみますが、得点は47点。
明らかにネタ切れでした。
48点を超えれば優勝となるラビーン。
決勝の2本目と同じようにバックコートから走り出し、フリースローラインをやや超えたところで飛び立つと、股の間を通したボールを、リングに叩き込むレッグスルーダンク!
文句なしの50点満点をたたき出し、ザック・ラビーンが2年連続のスラムダンクチャンピオンに輝きました。
いや、アーロン・ゴードンかわいそすぎるでしょう。
全部で4本のダンクと言われてたのに。
必死に4本のダンクを準備してきたのに。
さすがに、「じゃあ、決着つくまでよろしく!」と言われたって・・・。
決勝2本のダンクのインパクトで、ゴードンがチャンピオンでよかったと思うのですが・・・。
みなさんも、動画を観て、考えてみてください。
ゴードンの敗因をしいてあげるなら、ゴードンの最初の登場シーン、派手なスーツとステッキが意味わかんなかったことくらいかなあ。
ちなみに、アーロン・ゴードンは、2020年にシカゴで行われたスラムダンクコンテストに2度目の出場をします。
圧倒的な強さで決勝にすすみ、マイアミ・ヒートのデリック・ジョーンズJr.との一騎打ち。
またも2人が、2本とも50点満点をたたき出し、勝負は魔の延長2本目へ。
まず、ジョーンズJr.がフリースローラインからのウインドミルダンク。
ザック・ラビーンに比べると、フリースローラインを大きく超えていたため、2人が9点をつけ、48点。
ジョーンズJr.も悔しそうな表情をしていました。
ここでゴードンは、ボストン・セルティックスの229㎝、タッコ・フォールを飛び越えるスーパーダンク。
会場が揺れるほどもりあがりました。
しかし、なんとジャッジの判定は3人が9点をつけ47点。
なぜか、悔しそうにしていたデリック・ジョーンズJr.が優勝してしまったのです。
審査員の一人が、ジョーンズJr.が所属するマイアミ・ヒートの英雄、ドウェイン・ウェイドだったこともあり(ウェイドは最後9点をつけた一人)、批判の渦がまき起こりました。
ゴードンは「本当なら、僕が2つのトロフィーを持っているはずだと思う。」と言って、もうスラムダンクコンテストには出ないと宣言してしまいました。
歴代最高のモンスターダンカーがチャンピオンになれなかったのは、本当に残念です。
第1位 スラムダンクコンテスト2000 ビンス・カーターの歴代最高ダンク
NBAを35年間観つづけて来たわたくしリトルが選ぶ、最も思い出に残っているスラムダンクコンテストは、2000年オークランドで行われ、ビンス・カーターが圧倒的な強さで優勝した、2000年の大会です。
1997年のスラムダンクコンテストで、コービー・ブライアントが優勝しますが、目新しいダンクはなく、失敗も多く、盛り上がりにかける大会となり、翌1998年はスラムダンクコンテストが開催されませんでした。
1999年は、ロックアウトにより、オールスター自体が中止。
そして、3年ぶりに開催されることになった2000年のスラムダンクコンテスト。
もし、2000年の大会がグダグダで終わったら、スラムダンクコンテストの歴史も、ここで終わっていたのかもしれません。
スラムダンクコンテスト2000 出場者
ラリー・ヒューズ(フィラデルフィア・76ers)
トレイシー・マグレディ(トロント・ラプターズ)
スティーブ・フランシス(ヒューストン・ロケッツ)
ビンス・カーター(トロント・ラプターズ)
ジェリー・スタックハウス(デトロイト・ピストンズ)
リッキー・デイビス(シャーロット・ホーネッツ)
マグレディやフランシスなど、いいダンカーは揃っていますが、ビンス・カーターというモンスターダンカーに太刀打ちできるプレイヤーはいませんでした。
1998年のNBAドラフト1巡目全体5位でゴールデンステイト・ウォリアーズに指名されたカーター。
トレードを経てトロント・ラプターズでデビューすると、圧倒的なゲームタイムダンカーとして、NBAを席巻します。
3年ぶりのスラムダンクコンテストの超目玉として、会場の観客、世界中のファン、NBAのスターたちの注目を一身に集めていました。
カーターは最初のダンク1発で、この日の優勝を決めてしまいます。
わたくしリトルが35年間NBAを観つづけた中で、最高のダンクは、スラムダンクコンテストファーストラウンド1本目であっさり披露されたのです。
カーターは、左サイドからボールを3回つきながら、ゆっくりとリングに向かうと、両足で離陸。
通常と逆回転の右側に360度回転しながらのウインドミルダンクを、1発で叩きこみます。
これまでのスラムダンクコンテストで、ものすごい迫力のダンクや、びっくりするアイデアのダンクはたくさん観てきましたが、ここまで力強さと美しさを兼ねそなえた完璧なダンクは、初めてでした。
もちろん会場は大歓声に包まれ、実況は「レッツ・ゴー・ホーム!」の連呼。
シャックはビデオカメラを手に、ムトンボは右手を大きくかかげ、子供のような驚きの表情をカーターに向けていました。
最初のダンクで、観客、視聴者、審査員、全員の心をがっちりとつかんだカーターは、2本目も豪快なウインドミルで、49点を獲得します。
3本目はラプターズのチームメイトで、いとこでもあるトレイシー・マグレディがバウンドさせたボールを、空中でつかみ、股の間を通してから叩きこむ、「イーストベイ・ファンク・ダンク」を披露し、文句なしの50点満点を獲得。
マグレディ、フランシスと共に進んだ決勝1本目。
とんでもなく高いジャンプからのトマホークと見せかけて、肘までリングに叩き込む、当時は誰も見たことがなかった驚きの「エルボーダンク」で、またもや50点を獲得します。
今年のスラムダンクコンテストでジェリコ・シムズ(ニューヨーク・ニックス)が2本連続で披露したエルボーダンクは、カーターによって、世界に広がったダンクなのです。
ほぼ優勝を確実にした中、カーターが最後の1本に選んだのは、フリースローラインから踏切り、ダンクする「レーンアップ」でした。
しかも、通常片手でダンクするところを、両手でダンク!
フリースローラインから大きく踏み出してしまったため、カーター自身も不満そうな表情を浮かべ、得点も48点止まりでしたが、圧倒的な強さでチャンピオンに輝きました。
消滅の危機があった2000年、ビンス・カーターによって、スラムダンクコンテストは復活。
カーターの衝撃がなければ、2016年の激闘も、今年のマクラングのブレイクもなかったと思うと、2000年のコンテストを1位以外にはできないと、わたくしリトルは思ってしまったのでした。
まとめ
わたくしリトルの、「思い出に残っているNBAスラムダンクコンテストベスト5」について語ってきました。
人間とは思えないすさまじいダンクから冗談みたいなダンクまで、スラムダンクコンテストでは、さまざまなダンクが披露されてきました。
バスケをプレーしてきた人なら、誰もが憧れる〝ダンク″。
これからも、私たちファンの想像を超える、とんでもないダンクとの出会いを楽しみにしていきたいと思います。
もちろん、コンテストだけでなく、普段の試合の中でも、声がでてしまうようなとんでもないダンクが飛び出すのがNBA。
これからNBAのシーズンも後半戦に入り、プレーオフに向けて激しい戦いが繰り広げられます。
2月のトレードデッドラインで移籍した、ケビン・デュラント(ネッツ⇨サンズ)、カイリー・アービング(ネッツ⇨マーベリックス)は力を発揮することができるのか?
二人のスーパースターが抜けたネッツはプレーオフへ進めるのか?
シーズン前半、ネッツで大活躍した渡邊雄太は後半戦出場時間を確保できるのか?
そして、八村塁、ディアンジェロ・ラッセルらが新たに加わったレブロン・ジェームズ擁するレイカーズは、プレーオフに進むことができるのか?
興味がつきない後半戦~プレーオフに向けてのNBAを、心から楽しみましょう。
