【ステフィン・カリーvsデル・カリー】対決シリーズ特別編 シューター親子対決!

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NBA観戦歴約35年のリトルです。

昨年のチャンピオン、ゴールデンステイト・ウォリアーズが苦しんでいますね。

それでも、エースのカリーは、高確率でウソみたいなシュートを決めまくっています。

会場には、息子の活躍を喜ぶ父、デル・カリーの姿が。

以前は、妻と二人仲良く観戦していましたが・・・。

とにかく、父デル・カリーはわたくしリトルの大学時代の憧れでした。

これまで、「ドンチッチvsバード」、「ヨキッチvsオラジュワン」をとりあげた対決シリーズ。

今回は、特別編として「ステフィン・カリーvsデル・カリー」の親子対決です!

目次

結論:ステフィンvsデル 勝者はもちろんステフィン・カリー 

当たり前の結果ですみません(笑)

今回〝特別編″としたのは、結果がわかりきっていたためです。

「NBAの歴史上最高のシューターは?」の質問に、よっぽどのへそ曲がりか、アンチウォリアーズの人以外は、「ステフィン・カリー!」と答えるでしょう。

3ポイントシュートに関するNBA記録は、ほぼすべてステフィン・カリーが塗りかえています。

人間の限界を超えたシュート力のみならず、巧みなドリブルペネトレイトからのレイアップなど、オフェンススキルは、歴代でもトップレベル。

ゴールデンステイト・ウォリアーズを4度のチャンピオンに導いたスーパースターです。

わたくしリトルも、現在のNBAで一番好きな選手は、やっぱりステフィン・カリーですね。

いつもファンの想像を軽々と越えてきます。

そんなカリーで「対決シリーズ」を書くとなれば、レジー・ミラーやレイ・アレンなど、歴代の3ポイントシューターが候補にあがるかと思いますが、誰が相手になっても、カリーの勝利となるでしょう。

それならば、いっそのこと、わたくしリトルが大学生の時に大好きだった、父デル・カリーと戦わせてみたいと思ったのです。

ステフィン・カリーの父であるデル・カリーは、息子以上に3ポイントシュートに特化した選手でした。

能力をシュート力に全振りした、まるでSLAM DUNKの神宗一郎(海南大付属高校)のようなシューターです。

わたくしリトルが大学生の時に、足首のじん帯を痛めてしばらくバスケができない時期がありました。

それまで、どちらかというとスラッシャータイプだった自分が、ドライブすることを怖がるようになって・・・。

そんな時に、シャーロット・ホーネッツの試合を観て、デル・カリーのプレーに衝撃をうけました。

身体能力はどうみても平均以下、スピードがあるわけでもないのに、パスを受けると次々とゴールを射抜くシュート力。

解説の結城昭二さんが言った「このシュート力があれば、他はなにもいらないですね。」という言葉をはっきり覚えています。

デル・カリーのプレーを観て、「とにかくシュート力だけを伸ばそう。」と決意し、シュート練習をひたすら続けました。

デル・カリーは、わたくしリトルにとって、とても思い入れの強い選手なんです。

先ほど、「現在のNBAで一番好きな選手はステフィン・カリー」と書きました。

もちろん、カリーのエキサイティングなプレーに魅了されているのも事実ですが、何より「あのデル・カリーの息子」という点に、運命を感じているんですよね。

カリー親子対決 通算成績

これまで、対決シリーズとして、「ドンチッチvsバード」「ヨキッチvsオラジュワン」を語ってきました。

ドンチッチ(NBA5年目)もヨキッチ(8年目)も、まだ若い選手のため、レジェンドのバード、オラジュワンもデビューから同じ期間での成績比較としていました。

しかし、ステフィン・カリーも34歳(2023年3月14日で35歳)。

いつのまにかNBA14シーズン目の大ベテランとなっています。

父デル・カリーがNBAで過ごした16シーズンも見えてきました(父すごいな)。

今回の親子対決は、通算成績での対決とさせていただきます。

ステフィン・カリー(ステフ)の記録は、2023年1月29日時点での成績です。

ステフィン・カリー 860試合出場 通算成績(1試合平均)
24.3得点 4.7リバウンド 6.5アシスト FG 47.3% 3P 42.8% FT 90.8% 1.65スティール

あらためてみると、ものすごい数字が並んでいます。

まず驚かされるのが、やはりシュート力。

スリーポイントは驚異の42.8%、フリースローも90%を超えています。

ステフが凄いのは、スクリーンを使いスポットで待ち構えてパスを受けシュートを放つ、歴代のシューターたちと違い、どんなシチュエーションからも、コートのどこからでもゴールを射抜けるところです。

普通のシューターでは、絶対に打ってこないタイミング、距離でも躊躇なくシュートし、その結果42.8%の高確率で3ポイントを決めてしまうのです。

NBAの常識を塗り替え、バスケットボールを変えた選手といっても過言ではないでしょう。

また、身長が188㎝(昨シーズンまでの登録は191㎝)と低いわりに、4.6リバウンドと、意外に高い数字も残しています。

スティールも1.65と、ディフェンスにも手を抜かず取り組んでいることもわかりますね。

ディフェンスに定評のあるチームメイト、クレイ・トンプソン(通算3.5リバウンド 0.89スティール)よりも高い数字なのも驚きです。

次に、父デル・カリーの記録をみてみましょう。

デル・カリー 1083試合出場 通算成績(1試合平均)
11.7得点 2.4リバウンド 1.8アシスト FG 45.7% 3P 40.2% FT 84.3% 0.9スティール

父デル・カリーもキャリア平均で3ポイントを40.2%の高確率で決めています。

ステフの弟、セス・カリー(ブルックリン・ネッツ)も通算43.9%の超高確率で3ポイントを決めているところをみると、シュート力は遺伝するとみて、間違いないでしょう。

誰か頭のいい人が、真剣に研究してくれないでしょうか?

デル・カリーの身長は193㎝。

高さがなく、ディフェンス力が低いとの評価から、現役生活のほとんどをシックスマンとして過ごしました。

オールスターに選ばれるようなスター選手ではなかったにもかかわらず、NBAで16シーズンも現役生活を続け、1083試合にも出場したという事実が、デル・カリーの攻撃力を物語っていると思います。

通算成績対決は、息子ステフィン・カリーの圧勝とします。

これに関しては、父デル・カリーも、何の文句もないでしょう。

カリー親子対決 ベストシーズンの成績

次に、2人のベストシーズンの成績を比較してみましょう。

ステフのベストシーズンはシーズンMVPを獲得した2015-16シーズンとします。

2015-16シーズン、ステフはフィールドゴールを50%、3ポイントを40%、フリースローを90%以上で決める50-40-90クラブを達成した7人目の選手(2022年までで9人達成)となっただけでなく、得点王にも輝く大活躍。

ウォリアーズを73勝9敗の歴代最高勝率に導き、史上初めて満票でシーズンMVPに選ばれました。

父デルのベストシーズンは、1993-94シーズンとします。

1993-94シーズン、デル・カリーは82試合全試合に途中出場し、NBAシックスマン賞を受賞しています。

息子のステフの後では地味に思えますが、素晴らしい記録です。

ステフィン・カリー(2015-16)
30.1得点 5.4リバウンド 6.7アシスト FG 50.4% 3P 45.4% FT90.8% 2.1スティール

デル・カリー(1993-94)
16.3得点 3.2リバウンド 2.7アシスト FG 45.5% 3P 40.2% FT87.3% 1.2スティール

正直、記録をみると息子ステフィン・カリーの圧勝ですが、デル・カリーも素晴らしいシーズンであったことがわかります。

1試合もスタメン出場がなかった選手での平均得点は、この1993-94シーズンにデル・カリーが記録した16.3得点が歴代最高です。

1993-94シーズン、デル・カリーの平均出場時間はたったの26.5分。

チームが劣勢の時に、ベンチから出てきて連続で3ポイントシュートを決め、悠々とベンチに帰る姿はかっこよかったんですよ。

しかし、息子ステフの歴史的な活躍に比べると、見劣りしてしまうのも仕方がありません。

平均30.1得点で得点王に輝いただけでなく、50-40-90クラブを達成。

しかも3ポイントにいたっては、45.4%と、余裕でクリアしています。

何度も言いますが、コーナー待機してパスをもらって打つ通常のシューターでも、45%はなかなかクリアできないのに、ステフの場合は、相手の厳しいダブルチームを受けながら、ドリブルペネトレイトからのステップバックなど、超高難度のシュートを放ちながらの45.4%。

常軌を逸しています。

ちなみに、NBAの歴史上、50-40-90クラブを達成した選手をまとめると・・・

ラリー・バード(ボストン・セルティックス)×2回 1986-87 1987-88
マーク・プライス(クリーブランド・キャバリアーズ)1988-89
レジー・ミラー(インディアナ・ペイサーズ)1993-94
スティーブ・ナッシュ(フェニックス・サンズ)×4回 2005-06 2007-08 2008-09 2009-10

ダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)2006-07
ケビン・デュラント(オクラホマシティ・サンダー)2012-13
ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)2015-16
マルコム・ブログドン(ミルウォーキーバックス)2018-19
カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)2020-21

スーパースターが並んでいます。

それにしてもスティーブ・ナッシュの4回はすごいですね。

ベストシーズンの成績も、もちろん息子ステフィン・カリーの圧勝です。

カリー親子対決 チームに与えた影響力

ステフィン・カリーの影響力

ステフがチームに与えた影響力は、みなさんご存じのことかと思います。

2009年のNBAドラフト1巡目全体7位でゴールデンステイト・ウォリアーズに入団。

NBAデビューした2009-10シーズンは26勝52敗と、前年の29勝53敗からさらに成績を下げ、続く2シーズンも負け越しました。

4シーズン連続で負け越し、後がなくなったウォリアーズは、ミルウォーキー・バックスにステフィン・カリーのトレードを持ちかけます。

しかしバックスは、ケガがちなステフを拒否し、当時ウォリアーズのエースであったモンタ・エリスを希望したのです。

ウォリアーズ側がしぶしぶ折れる形で、トレードは成立。

ステフィン・カリーを中心にチーム再建を図ると、2012-13シーズンついにプレーオフ進出。

カンファレンスセミファイナルでスパーズに2勝4敗で敗れたものの、クレイ・トンプソンとのスプラッシュブラザーズは旋風を巻き起こしました。

2013-14シーズンもプレーオフに進むものの1回戦でロサンゼルス・クリッパーズに敗れると、ヘッドコーチのマーク・ジャクソンを解任し、ヘッドコーチ経験のなかったスティーブ・カーを招聘。

スティーブ・カーはステフを中心としたチームづくりをさらに強化し、黄金時代をつくりました。

ゴールデンステイト・ウォリアーズ
2014-15 67勝15敗 優勝
2015-16 73勝9敗  ファイナル敗退
2016-17 67勝15敗 優勝
2017-18 58勝24敗 優勝
2018-19 57勝25敗 ファイナル敗退

しかし、2019ファイナルでクレイ・トンプソンがケガを負い、2019-20シーズン全休。

ステフも開幕4戦目で左手人差し指を骨折し、長期欠場となると、2019-20シーズンはリーグ最下位の15勝50敗(コロナによる短縮シーズン)に終わります。

翌2020-21シーズン、クレイ・トンプソンが開幕前にアキレス腱断裂し、再びシーズン全休となりますが、ステフが32.0得点で得点王に輝く活躍をみせ、ウエスタンカンファレンス8位の39勝31敗。

ステフが長期欠場したシーズンにリーグ最下位となったことで、ステフの影響力を、よりはっきりと認識させられました。

そして2021-22シーズン、ステフが開幕からチームを牽引すると、2022年1月9日にクレイ・トンプソンが941日ぶりに復帰。

本調子にはほど遠いクレイを、ステフがフォローしながら、ウエスタンカンファレンス3位の53勝29敗を記録します。

プレーオフでも快進撃をみせると、ファイナルでボストン・セルティックスを倒し、3年ぶりにチャンピオンに返り咲きました。

ステフは初めてのファイナルMVPに輝く大活躍。

「チームに与えた影響力」を考えると、ステフィン・カリーはマイケル・ジョーダンらと並んで、歴代最高と言ってもいいのではないでしょうか?

デル・カリーの影響力

父デル・カリーは1986年のNBAドラフト1巡目全体15位でユタ・ジャズに入団。

MLBのテキサス・レンジャーズとボルティモア・オリオールズからも投手としてドラフトされるなど、スポーツ万能で知られていました。

ジャズでは出場機会が少なく、翌シーズンクリーブランド・キャバリアーズに移籍。

キャブスでの1シーズンで1試合平均10.0得点をマークし、実力の片りんをみせるが、1989-99シーズンに新設されたシャーロット・ホーネッツ、マイアミ・ヒートのエクスパンションドラフトで、キャブスはデル・カリーをプロテクトしませんでした。

シャーロット・ホーネッツから、エクスパンションドラフト全体1位で指名され移籍すると、デル・カリーは自分の居場所をみつけます。

ホーネッツで過ごした10シーズン、ほぼシックスマンでの出場ながら、チームの主力として活躍。

球団が創設された1988-89シーズンから10シーズンの成績をまとめると・・・

シャーロット・ホーネッツ
1988-89 20勝62敗
1989-90 19勝63敗
1990-91 26勝56敗
1991-92 31勝51敗
1992-93 44勝38敗 カンファレンス準決勝敗退
1993-94 41勝41敗
1994-95 50勝32敗 1回戦敗退
1995-96 41勝41敗
1996-97 54勝28敗 1回戦敗退
1997-98 51勝31敗 カンファレンス準決勝敗退

ホーネッツが創設されてからの10年間、チームが着実に力をつけていく中で、デル・カリーの影響力はとても大きなものでした。

しかし、ステフと違い、デル・カリーはチームの明らかなエースではありません。

それでも、ホーネッツが創設されてからの10年間、チームの象徴として常にチームメイトをまとめていたのは、デル・カリーでした。

ただ、相手が悪すぎますね・・・(笑)

影響力に関しても、ステフィン・カリーの勝利とします。

カリー親子対決 受賞・タイトル

最後に、息子ステフィン・カリーと父デル・カリー、2人が勝ち取った受賞・タイトル歴についてまとめます。

まずはステフ。

NBAチャンピオン ×4回(2015、17、18、22)
NBAファイナルMVP(2022)
NBAシーズンMVP ×2回(2015、16)
オールNBAファーストチーム ×4回(2015、16、19、21)
オールNBAセカンドチーム ×3回(2014、17、22)
オールNBAサードチーム(2018)
NBA得点王 ×2回(2016、21)

NBAスティール王(2016)
フリースロー成功率1位 4回(2011、15、16、18)
NBAオールスター出場 ×8回(2014-19、2021、22)
NBAオールスターゲームMVP(2022)
NBAオールスタースリーポイントコンテスト優勝 ×2回(2015、21)
NBAスキルチャレンジ優勝 (2011)
NBA75周年記念チーム
etc

スーパースターと言われる理由がおわかりでしょう。

数々のタイトルを獲得しています。

圧倒的な個人記録も残しながら、ウォリアーズ王朝を築き上げました。

チームを、時に強権的なカリスマパワーでまとめたマイケル・ジョーダンや、マジック・ジョンソンらと違い、バスケを楽しみながらチームメイトの力をアップさせていくカリーは、新しいタイプのエースですね。

次に父デル・カリー。

NBAシックスマン賞(1994)

ステフの後に見ると、これだけ?と思うかもしれませんが、NBAの中でシックスマン賞を受賞することが、どれだけすごいことか。

NBAを35年間観つづけてきたわたくしリトルが選ぶ、歴代ベストシックスマン候補は・・・

デル・カリー(シャーロット・ホーネッツ他)
マヌ・ジノビリ(サンアントニオ・スパーズ)
ジャマール・クロフォード(アトランタ・ホークス他)
ルー・ウイリアムズ(ロサンゼルス・クリッパーズ他)

この4人のうち、やはりデル・カリーが一番思い出深い選手ですね。

ということで、わたくしリトルが、NBA歴代ベストシックスマン賞を、デル・カリーに贈りたいと思います。

それでも、受賞・タイトルについては、息子ステフィン・カリーの圧勝です。

まとめ

ステフィン・カリーは、NBAに革命を起こしてきました。

現代のNBAの頂点は、レブロン・ジェームズ、とステフィン・カリーです。

NBAの歴史に残るスーパースターであるステフと比べると、父であるデル・カリーがNBAに残した足跡は、小さなものだったかもしれません。

それでも、当時大学生だったわたくしリトルは、デル・カリーのプレーに感動し、自分のプレースタイルを変えるために努力しました。

NHKーBSで、めったにないシャーロット・ホーネッツの試合が放送されると、ビデオに録画し、何度も繰り返し見直していました。

美しいシュートフォームとうことで考えると、父デル・カリーに軍配が上がるのではないでしょうか?

今回の「ステフィン・カリーvsデル・カリー」というテーマで考えると、息子ステフィン・カリーの圧勝です。

しかし、カリー親子に、長年楽しませていただいているわたくしリトルにとっては、2人とも特別な選手なんです。

最後に、父の日に放送された、カリー親子の動画をご覧ください。

NBAのスター親子というよりも、心からバスケを楽しむ家族の温かさを感じさせてくれる、大好きな動画です。

これからも、できるだけ長く、カリー親子がアリーナでバスケを楽しむ姿を観ていきたいと思います。

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