【2024-25】メンフィス・グリズリーズまとめ 河村勇輝とその仲間たち

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2024-25シーズンのNBAは、いまのところ日本人の私たちにとって、特別なシーズンになっています。

4月21日に渡邊雄太選手がNBAから日本のBリーグに戦いの場を移すと会見して以来、なんとなく心にぽっかり穴が開いたような状態が続いていました。

そんな中、7月に飛びこんできた富永啓生選手と河村勇輝選手のエグジビット10契約のニュース。

残念ながら富永選手はキャンプ前にウェイブ(契約解除)されてしまいましたが、河村選手はプレシーズンマッチでインパクトを与え、見事に2way契約を勝ちとりました。

シーズンが始まっても、ガベージタイムの出場ではあるものの、観客を魅了するプレーで、ファンを熱狂させています。

河村選手のプレーを盛り上げるチームメイトの姿にも、なんだか感動してしまいますね。

今回は、河村勇輝選手が活躍を続けているメンフィス・グリズリーズについて、徹底解説していきたいと思います。

レッツラ・ゴー!

目次

メンフィス・グリズリーズの現状

昨シーズン(2023-24)は、主力がケガ人だらけだったメンフィス・グリズリーズ。

エースのジャ・モラントは、銃チラ見せ(2回目)問題で開幕から25試合の出場停止をくらった上、肩の負傷でわずか9試合の出場に終わりました。

モラント以外にも長期離脱する選手が続出し、チームは低迷。

シーズン途中からはドラフト狙いのタンク(意図的に負け、高順位のドラフトを狙う行為)路線にきりかえます。

誰も知らない謎チームで試合することも増え、27勝55敗、ウエスタンカンファレンス13位と、期待を裏切るシーズンとなってしまいました。

ただこれまで試合に出場する機会が少なかったGG・ジャクソンやビンス・ウイリアムズJr.が実力を発揮し、戦力の底上げにつながったシーズンだったとも言えますね。

ドラフトでザック・イディーも獲得できましたし、長い目でみると必要なシーズンだったのかもしれません。

ただ今シーズン(2024-25)もケガ人の多さは相変わらずです。

エースのジャ・モラントは開幕から元気な姿をみせていたものの、河村選手がNBA初得点を決めた11月6日のロサンゼルス・レイカーズ戦で股関節を負傷。

その後は欠場を続けています。

デズモンド・ベインやマーカス・スマートなどチームの主軸も万全ではなく、なにより昨シーズン活躍をみせたGG・ジャクソンとビンス・ウイリアムズJr.の若手二人が離脱しているのが大きいですね。

そんな苦しい選手事情の中、グリズリーズは7勝6敗と健闘をみせています。

ケガ人がもどってきて、主力が安定し、昨シーズン飛躍した若手が嚙み合えば、グリズリーズは今シーズン台風の目になれるかもしれません。

グリズリーズが大差で勝つ試合がふえれば、河村選手の出番も増えるでしょう。

最高に面白いシーズンになるかもしれません!

メンフィス・グリズリーズ 主要メンバー

ジャ・モラント

ジャ・モラント
1999年8月10日生まれ(25歳)
188㎝ 79㎏
2019年ドラフト 1巡目全体2位
ポイントガード
2023-24シーズンスタッツ
9試合出場
25.1得点 5.6リバウンド 8.1アシスト FG47.1% 3P27.5%
2024-25シーズンスタッツ
8試合出場
20.6得点 5.0リバウンド 9.1アシスト FG44.8% 3P25.8%

メンフィス・グリズリーズの絶対的エース、モラント。

圧倒的な身体能力と勝負強さで、数々のハイライトシーンを作り上げている、NBAを代表するスター選手です。

人間離れしたプレーで、たびたびファンの度肝を抜いてきます。

実力的には、アメリカ代表にも当然選ばれるべき選手なのですが・・・。

ここ最近はインスタライブで銃をちらつかせたり、ショッピングモールで警備員を恫喝したり、17歳の少年に暴行したり・・・。

とにかくプライベートで問題行動を連発し、大きく株を下げていました。

昨シーズンは2度目の銃チラ見せが問題となり、開幕から25試合の出場停止。

処分があけてからはチームを4連勝に導くなど、さすがと言える活躍をみせましたが、肩の負傷のため9試合の出場のみでシーズンを終えてしまいました。

悪童のイメージがついてしまったモラントですが、今シーズンは開幕前から大きくイメージが変わっています。

キャンプの段階から河村選手の兄貴分として、素晴らしいサポートをみせてくれているのです。

グリズリーズ恒例の新人ダンス大会で、河村選手から誘われて一緒に踊ったり、河村選手のプレーに全身で喜びを表したり、ミスにはしっかりと助言をしたり・・・。

これまでのギャング的なイメージからは考えられない、リーダーとしてのモラントが、グリズリーズによいイメージを与えているのは間違いありません。

河村選手の純粋にバスケを愛する熱い心が、悪に染まりかけていたモラントの、心を覆っていた氷を溶かしたのかもしれませんね。

現地時間11月6日のレイカーズ戦、第3クオーターに右股関節を痛め、ロッカールームに下がっていたモラントは、試合終盤、河村選手がNBA初フィールドゴールとなるフリースローを決めた瞬間、足を引きずりながらコートサイドへとつながる通路に現れ、ファンとともに歓声をあげていました。

試合終了後には、本当にうれしそうに河村選手にハグしていた姿が印象的です。

河村選手がアメリカですっかり人気者になっているのも、モラントが兄のようにサポートしてくれているおかげかもしれません。

残念ながらケガで離脱中のモラントですが、今シーズンのグリズリーズの躍進には、エースの活躍が欠かせません。

モラントが欠場をつづけている間に、河村選手が成長し、勝負所でもプレーできるようになることを期待します。

河村選手のアリウープパスからの、モラントの超人ダンクなんて観てみたいですね!

ジャレン・ジャクソンJr.

ジャレン・ジャクソンJr.
1999年9月15日生まれ(25歳)
208㎝ 110㎏
2018年ドラフト 1巡目全体4位
センター
2023-24シーズンスタッツ
66試合出場
22.5得点 5.5リバウンド 2.3アシスト FG44.4% 3P32.0%
2024-25シーズンスタッツ
11試合出場
23.4得点 5.6リバウンド 1.0アシスト FG54.7% 3P36.4%

2023-24シーズン、ケガで主力が離脱していく中、一人気をはいたジャレン・ジャクソンJr.(JJJ)。

チーム最多の66試合に出場し、平均得点(22.5得点)とアシスト(2.3)で自己最高のスタッツを残しました。

2021-22(2.27本)、2022-23シーズン(3.00本)、2年連続ブロック王に輝いていた守備の鬼ですが、ジャ・モラントやデズモンド・ベインら得点源が離脱したことで、オフェンスのファーストオプションとしてプレーしたため、ブロックは1.61と大きくスタッツを落としています。

ある意味、自身の強みを生かせず、新しい能力を発見できた1年でした。

昨シーズンケガで離脱した選手が戻り、昨シーズン能力が開花した若手選手と合流する2024-25シーズン、JJJがどんなプレーをみせてくれるのか楽しみです。

2023年の夏に行われたバスケワールドカップではアメリカ代表のセンターとして出場したJJJですが、ファールがかさみ、十分に能力を発揮することができず、アメリカ代表が4位に終わった戦犯にあげられていました。

JJJが真の能力を発揮するのは、パワーフォワードではないかと思えるため、新人のザック・イディーが成長すれば、JJJとの同時出場で、より支配的なインサイドを構築できるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

ちなみに、ラッパーとしても活動するJJJ。

「Trip J」のアーティスト名で、オールスターブレイクにアルバム『Fully』を、オフにはシングル『Make a Mess』をリリースしています。

正直ラップはよくわかりませんが、YouTubeでみると、視聴回数が少ない!

もうちょっと「俺、ジャレン・ジャクソンJr.なんだけど」感を出していいと思うんですけどねえ。

皆さんも聞いてみてください。

デズモンド・ベイン

デズモンド・ベイン
1998年6月25日生まれ(26歳)
196㎝ 98㎏
2020年ドラフト 1巡目全体30位
シューティングガード・スモールフォワード
2023-24シーズンスタッツ
42試合出場
23.7得点 4.4リバウンド 5.5アシスト FG46.4% 3P38.1%
2024-25シーズンスタッツ
6試合出場
18.7得点 5.5リバウンド 2.7アシスト FG49.4% 3P38.9%

NBA屈指のスリーポイントシューター、デズモンド・ベイン。

2023-24シーズンは、モラントやスマートら、ポイントガードにケガ人が続出したこともあり、自己最高の平均5.5アシストを記録するなど、プレーメイクの能力を開花させました。

キャッチ&シュートはもちろん、プルアップからの3ポイントも高確率で決めるシューターは、貴重な存在です。

筋肉モリモリの肉体を武器に、当たり負けしないベインは、ディフェンスでも体幹の強さを発揮し、粘り強く相手にプレッシャーをかけ続けます。

オフェンスでもディフェンスでも、欠かせない存在となったベインですが、昨シーズンは左足首の捻挫などで、シーズンの半分42試合を欠場。

今シーズンも開幕からケガで万全ではありませんが、グリズリーズの躍進には欠かせない選手です。

完全復活を心待ちにしています。

マーカス・スマート

マーカス・スマート
1994年3月6日生まれ(30歳)
191㎝ 100㎏
2014年ドラフト 1巡目全体6位
ポイントガード・シューティングガード
2023-24シーズンスタッツ
20試合出場
14.5得点 2.7リバウンド 4.3アシスト FG43.0% 3P31.3%
2024-25シーズンスタッツ
7試合出場
7.4得点 2.6リバウンド 3.7アシスト FG30.0% 3P21.4%

ボストン・セルティックスのハート&ソウルと言われた男、マーカス・スマート。

9シーズンにわたりセルティックスの司令塔として活躍。

2021-22シーズンにはNBAの最優秀守備選手賞を受賞するなど、攻守にわたって強豪セルティックスに貢献してきました。

2023年のプレーオフでマイアミ・ヒートにカンファレンスファイナルで敗れたセルティックスは、チームリーダーのスマートをグリズリーズに放出。

賛否が分かれたセルティックスの判断でしたが、結果はドリュー・ホリデーを新司令塔にすえ優勝したことで、フロントの判断が間違っていなかったことが証明されました。

グリズリーズ1年目の2023-24シーズン、スマートは62試合を欠場するなどインパクトは残せず。

責任感の強い選手ですから、今シーズンへかける思いは並々ならぬものがあるでしょう。

今シーズンも開幕直後に早くもケガで離脱してしまったものの、重症ではなかったようでほっと一安心。

ただ、出場した試合ではシュート成功率の低さが問題となっています。

あまりにもシュートが入らない・・・。

ディフェンス面でのインパクトも、ボストン時代に比べるとかなりうすくなっています。

とはいえ、まだケガから復帰したばかり。

30歳になったベテランガードは、今シーズンこそ、NBA最高級のディフェンス力を発揮することができるのか?

要注目です。

サンティ・アルダマ

サンティ・アルダマ
2001年1月10日生まれ(23歳)
213㎝ 98㎏
2021年ドラフト 1巡目全体30位
パワーフォワード・センター
2023-24シーズンスタッツ
61試合出場
10.7得点 5.8リバウンド 2.3アシスト FG43.5% 3P34.9%
2024-25シーズンスタッツ
13試合出場
12.3得点 7.2リバウンド 3.5アシスト FG45.8% 3P25.4%

スペイン出身のビッグマン、サンティ・アルダマ。

213㎝と長身ながら、体重は98㎏と線が細いこともあり、アウトサイドシュートを得意とするオフェンシブビッグマンです。

2021年ドラフト1巡目全体30位でユタ・ジャズに指名されると、同日のトレードでメンフィス・グリズリーズ入り。

毎年着実にスタッツをのばし、3年目の昨シーズンにはついに平均10.7得点と、2ケタにのせています。

スペイン出身の選手らしく、バスケIQの高さも話題になるアルダマですが、最近もっとも話題になったのは、語学力。

「河村勇輝選手に英語のスラングを教えている」先生の一人として、ネットニュースにアルダマが取り上げられていました。

アルダマは「ユウキはすばらしいですよ。英語を勉強しようと本当に努力していることが伝わってきます。英語字幕で英語番組(マイケル・ジョーダン「ラストダンス」)を観たりしているようですし、ずいぶんと上達していますね。僕らは彼にスラングも教えています。良いものも、悪いものも」と語っています。

チームの雰囲気のよさが伝わってくるようです。

どこの国の若者も、新人をからかうノリは同じなんですね(笑)。

年の近いアルダマは、河村選手のよき兄貴分のようです。

開幕戦で豪快なアリウープダンクを決めたアルダマのプレーに、ベンチの河村選手がピョンピョン飛びあがって喜ぶ姿が話題になりました。

「可愛すぎる」「めちゃくちゃはしゃいでて笑った」などの声もあがっていましたが、ファンが投稿した動画を引用したアルダマは日本語で「ゆうきは、僕の兄弟だ」と投稿。

河村選手はチームメイトに受け入れられているんだなあ、と感動しました。

まるで父親のような気持になっちゃいましたね。

河村選手もスペイン語で「mi hermano(わが兄弟)」と返信するなど、良い関係ができているようです。

今シーズンMIP争いに加わるほどの活躍をみせるかもしれない、サンティ・アルダマに注目しましょう。

ザック・イディー

ザック・イディー
2002年5月14日生まれ(22歳)
224㎝ 138㎏
2024年ドラフト 1巡目全体9位
センター
2023-24シーズンスタッツ(大学)
パデュー大学

39試合出場
25.2得点 12.2リバウンド 2.0アシスト 2.15ブロック FG62.3%
2024-25シーズンスタッツ
13試合出場
11.5得点 6.9リバウンド 0.7アシスト FG62.2% 3P66.7%

今年のNBAドラフト1巡目全体9位でグリズリーズが指名したザック・イディー。

224㎝ 138㎏の巨体を武器に、大学ではペイント内を支配し、3年生時、4年生時、2年連続でカレッジバスケの最優秀選手賞を総なめにしました。

入団発表時に、河村選手との身長差を強調するあの写真が話題になりましたね。

231cm のマヌート・ボル&160㎝のマグジー・ボーグスと比べるのは無理があると思いますが、面白い宣材写真です。

3ポイントシュートとスペースを空ける動きが求められる現代のセンターとは真逆の、オールドタイプのイディー獲得には賛否の声があがりましたが、現在(11月16日)まで平均2桁得点と、まずまずの活躍をみせています。

現地時間11月4日のブルックリン・ネッツ戦では、28分41秒の出場で、25得点 12リバウンド 4ブロックを記録。

大器の片りんをみせています。

意外なのは、インサイドだけでなく、3ポイントシュートも高確率で決めていること。

まだ13試合で9本の試投しかないものの、そのうち6本を成功しています。

イディーがインサイドだけでなく、ブルック・ロペス(バックス)のように3ポイントシュートを武器とできれば、グリズリーズにとって大きな戦力アップにつながると思いますが・・・。

プレシーズンマッチでは、河村選手と抜群の相性を発揮し、アシストパスのターゲットとなっていたイディー。

インサイドを制圧し、アウトサイドからもシュートを射抜けるようになれば、ジャレン・ジャクソンJr.とのツインタワーがグリズリーズの大きな武器になってくるのかもしれません。

まとめ

今回は河村勇輝選手が2way契約を勝ちとったメンフィス・グリズリーズの現状と、主力選手たちの活躍をまとめました。

史上4人目の日本人NBAプレイヤーとなった河村選手。

まだまだ戦力になっているとは言えないものの、敵地でも大歓声を浴びる人気者となっています。

しばらくはGリーグが主戦場になると思われますが、実戦を積み重ねてNBAの舞台に戻ってきてほしいと思います。

グリズリーズにはすばらしい仲間たちがそろっていますからね。

渡邊雄太選手はGリーグで圧倒的なスタッツを残し、NBAに定着しましたから、河村選手にも同様の活躍を見せてほしいと思います。

今シーズンのメンフィス・グリズリーズには要注目です。

NBAを観つづけて36年になるわたくしリトルも、全力で応援していきたいと思います。

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