NBAオールスター2026、優勝したのはアメリカの若手が揃ったチームスターズでした。
大会MVPを獲得したのは、3試合で計32得点をあげたアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)。
しかしもっとも世界のバスケファンに衝撃をあたえたのは、アメリカのベテランで形成された「チームストライプス」のカワイ・レナードでしたね。
チームワールドとの一戦で、12分間に31得点の大爆発をみせ、その実力を世界にみせつけました。
フィールドゴール13本中11本、3ポイントシュート7本中6本、フリースローは3本すべてを決め切る精度の高さは、まさに精密機械!
普段クールなレナードが笑顔をみせていたのも印象的でした。
決勝のアメリカ対決では、わずか1得点でしたが・・・。
ということで、今回はカワイ・レナードのNBAキャリアを振り返っていきたいと思います。
レッツラゴー!
カワイ・レナード基本情報 通算スタッツ
まずはカワイ・レナードの基本情報と通算スタッツをまとめてみましょう。
基本情報
サイズ 201㎝ 102㎏
ポジション スモールフォワード
誕生日 1991年6月29日(34歳)
出身地 カリフォルニア州リバーサイド
出身大学 サンディエゴ州立大学
ドラフト 2011年1巡目15位
受賞歴
NBAチャンピオン×2(2014 19)
NBAファイナルMVP(2014 19)
オールNBA1stチーム×3(2016 17 21)
オールNBA2ndチーム×3(2019 20 24)
NBA最優秀守備選手賞×2(2015 16)
オールディフェンシブ1stチーム×3(2015~17)
オールディフェンシブ2ndチーム×4(2014 19~21)
NBAスティール王(2015)
NBAオールスター×7(2016 17 19~21 24 26)
NBAオールスターMVP(2020)
NBA75周年記念チーム
通算スタッツ(2026年2月26日時点)
777試合 31.8分出場
20.5得点 6.4リバウンド 3.1アシスト 1.7スティール
FG49.8% 3P39.1% FT86.3%
こうしてまとめてみると、すばらしいNBAキャリアですね。
特にディフェンス面ではNBAの歴史上トップクラスのプレイヤーだといえるでしょう。
2度の優勝(2014スパーズ 2019ラプターズ)ではどちらもファイナルMVPを受賞しています。
あまり感情を表に出さず、派手なプレーもめったに繰り出さないレナードですが、その実力の高さは疑いようがありません。
カワイ・レナード NBAデビュー~初優勝
サンディエゴ州立大学で2年間プレーし、2年連続でチームをNCAAトーナメントに導く活躍をみせたレナードは、2011年のNBAドラフト1巡目全体15位でインディアナ・ペイサーズに指名されます。
しかし学生時代からレナードに注目していたサンアントニオ・スパーズが、当時スターティングポイントガードをつとめていたジョージ・ヒルとのトレードを持ちかけ、レナードはスパーズの一員としてデビューすることとなりました。
当時のサンアントニオ・スパーズの主力はトニー・パーカー、マヌ・ジノビリ、そして‶史上最高のパワーフォワード″ティム・ダンカンら、経験豊富なベテランぞろい。
ダンカンが加入して以降、すでに4回の優勝をはたしている超強豪チームでした。
2011-12シーズン途中にスターターのスモールフォワードだったリチャード・ジェファーソンがウォリアーズに放出された後、スターターに定着したレナードは、1年目に7.9得点 5.1リバウンド 1.1アシスト 1.3スティールを記録。
人気も実力も高かったジョージ・ヒルを放出し獲得した新人のレナードに対するファンの目は厳しかったものの、ディフェンス力でおおいにチームに貢献したレナードは、次第にその実力を認められていきます。
スパーズはウエスタンカンファレンス1位の50勝16敗(ロックアウトによる短縮シーズン)を記録し、プレーオフに進み順調に勝ち進んだものの、カンファレンスファイナルでケビン・デュラント、ラッセル・ウエストブルック、ジェームズ・ハーデンの若きビッグ3擁するオクラホマシティ・サンダーに1勝4敗で敗れ去り、レナードのルーキーシーズンは終わりました。
レナード加入2年目の2012-13シーズンは、ケガもあり58試合の出場にとどまりますが、57試合に先発出場。
グレッグ・ポポビッチHCの信頼を勝ちとります。
ティム・ダンカン36歳、マヌ・ジノビリ35歳とベテランの高齢化が進む中、レナードの起動力とディフェンス力は、スパーズの大きな武器となりました。
チームは6年ぶりにNBAファイナルに進出。
対する相手は、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ、そしてレブロン・ジェームズのビッグ3擁するマイアミ・ヒートでした。
レギュラーシーズンで平均11.9得点 6.0リバウンド 1.6アシスト 1.7スティールを記録したレナードは、プレーオフでさらにギアを上げ、13.5得点 9.0リバウンド 1.0アシスト 1.8スティールを記録。
レナードはレブロンを徹底マークし奮闘したものの、やはりレブロンは怪物でした。
平均25.3得点 10.9リバウンド 7.0アシスト 2.3スティールを記録したレブロンは、マイアミ・ヒートを優勝に導き、当然のようにファイナルMVPに輝きます。
力の差をみせつけられたレナードでしたが、最終第7戦までもつれたヒートとのNBAファイナルで、平均14.6得点 11.1リバウンド 0.9アシスト 2.0スティールと、攻守にオールラウンドな活躍をみせ、評価を高めました。
マイアミ・ヒートへの雪辱に燃える2013-14シーズン、スパーズはウエスタンカンファレンストップの62勝20敗を記録。
スパーズは15年連続50勝以上という、とんでもない記録を達成しています。
レナードはレギュラーシーズン平均12.8得点 6.2リバウンド 2.0アシスト 1.7スティールと、スタッツ上は前年から大きな伸びはありませんでしたが、ディフェンス力が評価され、初めてのNBAオールディフェンシブチーム入り(2ndチーム)を果たしました。
プレーオフを順調に勝ち進んだスパーズは、2連連続でNBAファイナルに進出。
イースタンカンファレンスを勝ち抜いたのは、前年のチャンピオン、マイアミ・ヒートでした。
ウェイド、ボッシュ、レブロンの超強力ビッグ3を擁するヒートが優勢とみられる中、スパーズはチーム力で圧倒。
4勝1敗でヒートを下し、7年ぶりのNBAチャンピオンに輝きます。
レナードはファイナルの5試合で平均17.8得点 6.4リバウンド 2.0アシスト 1.6スティール 1.2ブロックと攻守で活躍し、22歳の若さでファイナルMVPに輝きました。
22歳でのファイナルMVP受賞は、マジック・ジョンソンが1980年に記録した20歳278日、1982年に記録した22歳298日に次ぐ、史上3番目に若い受賞でした。
こうしてレナードは、スパーズの未来と呼ばれるようになるのです。
カワイ・レナード 不動のエース時代~スパーズとの決裂
NBAチャンピオンとしてむかえた2014-15シーズン、スパーズは55勝27敗と大きく勝ち越したものの、レベルの高いウエスタンカンファレンスでは第6シードとプレーオフでのホームコートアドバンテージを獲得することができず。
レナードは平均16.5得点 7.2リバウンド 2.5アシストとオールラウンドな活躍をみせます。
圧倒的なディフェンス力にはさらに磨きがかかり、平均2.3スティールで初のスティール王に輝いたレナード。
ついにNBA最優秀守備選手賞を受賞し、NBAオールディフェンシブ1stチーム入りも果たしました。
個人としては評価を上げたシーズンとなりましたが、スパーズはいまいち乗り切れず。
プレーオフでは1stラウンドで第3シードのロサンゼルス・クリッパーズと対戦し、最終第7戦で敗れ去ってしまいました。
レナードはチームトップの平均20.3得点を記録したものの、クリス・ポールとブレイク・グリフィンの強力コンビの勢いを止めることはできませんでした。
2015-16シーズン、レナードはオフェンス面で大きく成長。
平均21.2得点をあげ、完全にスパーズのエーススコアラーとなります。
6.8リバウンド 2.6アシスト 1.8スティール 1.0ブロックとオールラウンドな活躍で、2年連続NBA最優秀守備選手賞を受賞し、オールディフェンシブ1stチーム入りをはたしたレナード。
MVP投票ではステフィン・カリーに次ぐ得票をあつめ、自身初のオールNBA1stチームに選出されています。
スパーズはフランチャイズレコードを更新する67勝15敗を記録。
ゴールデンステイト・ウォリアーズが73勝9敗のNBA新記録を打ち立てたため、印象はうすくなってしまったものの、記録的な強さを発揮したスパーズは、カワイ・レナードの成長とともに強力なチームとなりました。
ただプレーオフではカンファレンスセミファイナルでサンダーに2勝4敗で敗れ、シーズンを終えています。
そしてシーズン終了後に、スパーズの英雄ティム・ダンカンが引退。
スパーズは完全にカワイ・レナード中心のチームへと移行するのです。
2016-17 シーズン、19シーズンにわたりエースとしてチームを牽引したティム・ダンカンが引退した後も、スパーズの強さは続きます。
シーズン連続50勝以上の記録を18年に延ばす61勝21敗。
昨年に続き、ウォリアーズに次ぐウエスタンカンファレンス2位の座をキープします。
レナードは1試合平均25.5得点 5.8リバウンド 3.5アシスト 1.8スティールを記録し、シーズンMVP投票で3位の得票を集め、オールNBA1stチーム入り。
当然のように3年連続でNBAオールディフェンシブチーム1stチームにも選出されました。
プレーオフではグリズリーズ、ロケッツを破り、ウォリアーズとのカンファレンスファイナルへ。
最強のオフェンス力をもつウォリアーズと、最強のディフェンス力をもつスパーズの戦いに注目が集まりましたが、第1戦の第3クオーター、スパーズを悲劇が襲います。
エースのカワイ・レナードがステップバックしてジャンプシュートを放った際、シュートチェックに来たザザ・パチューリアの足を踏んでしまい、左足首を激しく痛めてしまったのです。
結局レナードはこのケガでシーズンエンド。
チームも0勝4敗でスウィープ負けを喫してしまいました。
2017-18シーズン、レナードは右大腿四頭筋の故障で開幕から27試合連続で欠場すると、復帰後の1月5日に行われたサンズ戦で肩を負傷するなど、ケガに苦しめられます。
1月17日には、無期限でチームを離脱することが発表されたレナード。
わずか9試合の出場に終わったレナードは、平均16.2得点 4.7リバウンド 2.3アシスト 2.0スティールを記録していますが・・・
結局プレーオフにもレナードが出場することはなく、チームは47勝35敗に終わり、50勝以上の連続記録は18シーズンで途切れてしまいました。
シーズン中レナードの復帰の噂は何度も流れましたが、最後まで出場することはなく「けがは治っているもののレナード自身がプレーを望んでいない」と言われる状況がつづいたのですが、これはチームのメディカルスタッフがプレーにGOを出しても、レナードの個人アドバイザーがSTOPをかけていたためだと言われています。
レナードの取り巻きが出場を拒んだという噂もあり、グレッグ・ポポビッチHCとレナードの関係が修復できないほどに悪化したとも言われていました。
スパーズはレナードにマックス契約を提示したものの、レナードはこの巨額なオファーを前にしても、トレード要求を突きつけ、シーズン終了後の7月18日にトロント・ラプターズとの大型トレードが行われるのです。
ラプターズ獲得
カワイ・レナード
ダニー・グリーン
スパーズ獲得
デマー・デローザン
ヤコブ・ポートル
2019年ドラフト1巡目指名権
スパーズ帝国の終焉でした。
カワイ・レナード ラプターズでの栄光
2018-19シーズン、レナードはNBAデビュー以来7シーズンを過ごしたサンアントニオを離れ、カナダのトロントでプレーすることになりました。
当時はレナードのケガの状態も心配されており、わたくしリトルも「ラプターズは貧乏くじ引いたんじゃないやろか?」と、このトレードに懐疑的な見方をしていたのを思い出します。
しかしレナードは開幕戦のキャブス戦から元気に出場。
24得点 12リバウンドを記録し、チームを勝利に導きました。
ラプターズの指揮をとるニック・ナースHCは、2日連続で試合がある時は、そのうち1試合を休ませるなど、レナードの健康状態を考え、ロード・マネジメントを導入。
プレーオフに万全の状態で出られるように、82試合中22試合を休ませています。
1月3日にスパーズの本拠地AT&Tセンターで行われた試合では、観客からの激しいブーイングが飛び交い、ポポビッチHCが観客をなだめる場面もありましたね。
結果レナードは60試合に出場し、平均26.6得点 7.3リバウンド 3.3アシスト 1.8スティールを記録。
レナードは60試合の出場ながら、オールNBA2ndチームとオールディフェンシブ2ndチーム入りを果たしました。
ラプターズは58勝24敗、イースタンカンファレンス2位(1位はバックス)でプレーオフに進出。
1stラウンドでオーランド・マジックを一蹴したラプターズ。
カンファレンスセミファイナルの相手はジョエル・エンビード、ジミー・バトラー、ベン・シモンズらがそろうフィラデルフィア・76ersでした。
一進一退の攻防は、最終第7戦まで進みます。
ここでNBAの歴史に残る名場面が生まれました。
カンファレンスセミファイナル第7戦、90-90の同点でむかえた第4クオーター残り時間4.2秒、ラプターズボールのスローイン。
トップでボールを受けたレナードはドリブルをつきながら右コーナーに移動し、体制を崩しながらフェイダウェイぎみのジャンパーを放ちます。
リング手前に当たったボールは、4回バウンドした後に、静かにネットを通過しました。
ラプターズのホームコートを埋め尽くしたファンの大歓声が響き渡る中、チームメイトにもみくちゃにされるレナード。
NBAを37年間観続けているわたくしリトルにとっても、ベスト10に必ず選ぶ名場面だったと思います。
レナードは7戦すべてでチームトップの得点を記録。
7試合で平均34.7得点 9.9リバウンド 4.0アシスト 1.3スティールと鬼神のような活躍をみせチームをNBAファイナルへと導きました。
カンファレンスファイナルでバックスを4勝2敗で下したラプターズは、初のNBAファイナルに進出。
敵はNBA2連覇中の絶対王者、ゴールデンステイト・ウォリアーズでした。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンにケビン・デュラントと超強力カルテットを擁するウォリアーズが圧倒的に有利とみられていましたが、デュラントは右ふくらはぎの損傷のため欠場が続いており、復帰できるのかはわからない状況でした。
レギュラーシーズンの1勝差のおかげでトロントのホームで始まったファイナルは、レナードの攻守における圧倒的な活躍もあり、第4戦を終えて3勝1敗とラプターズが王手をかけます。
すると第5戦で右ふくらはぎの故障が完治していないデュラントが強行出場し、第1クオーターだけで11得点を記録。
ウォリアーズに勢いを与えたものの、第2クオーター開始2分でドライブをしかけた際に右アキレス腱を断裂してしまう悲劇に襲われてしまいました。
この試合は王者の意地をみせて勝利したウォリアーズでしたが、悲劇はこれで終わりません。
1点を争う緊迫した試合となった第6戦。
序盤から次々と高確率でシュートを沈め、第3クオーター残り2分22秒まででゲームハイの28得点をあげていたクレイ・トンプソンが、速攻からダンクを狙った際、ブロックに飛んだダニー・グリーンと交錯。
着地に失敗し、左膝を痛めたクレイは、一度ロッカールームにもどりかけたものの、しっかりと歩いてコートにもどり、フリースローを2本を決め切りコートを後にします。
左膝前十字靭帯の断裂でした。
激戦となった第6戦、レナードは22得点に終わりましたが、ポイントガードのカイル・ラウリーと、若手のパスカル・シアカムが26得点と大活躍。
ベンチから出てきたフレッド・バンブリートも22得点をあげる活躍をみせ、チーム力で王者ウォリアーズを倒し、ラプターズは歴史上はじめてアメリカのチーム以外でのNBAチャンピオンチームとなりました。
MVPはこのシリーズ6試合で、平均28.5得点 9.8リバウンド 4.2アシスト 2.0スティール 1.2ブロックと、攻守に圧倒的な存在感をみせたカワイ・レナード。
賛否両論渦巻いていたカワイ・レナードの獲得でしたが、終わってみればラプターズの大勝利となりました。
カワイ・レナード クリッパーズでの奮闘
トロントで英雄となったレナード。
シーズン終了後にプレイヤーオプションを破棄して制限付きFA(フリーエージェント)となったレナードは、ラプターズ残留、大学時代まで過ごした地元にあるロサンゼルス・レイカーズかロサンゼルス・クリッパーズとの契約で迷っていました。
大方の予想では、ラプターズで2連覇を目指すのではと思われていたのですが、レナードが選択したのはクリッパーズ。
決め手はクリッパーズがオクラホマシティ・サンダーとのトレードで、オールスターのポール・ジョージ(PG)を獲得したことでした。
ちなみにポール・ジョージを獲得するために、クリッパーズはダニーロ・ガリナリ、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)に加え、ドラフト1巡目指名権5つをサンダーに渡しています。
今思えば恐ろしい大失敗トレードですよねえ。
SGA+1巡目指名権5つて・・・。
ただ、PGを獲得していなければ、レナードがクリッパーズを選ぶことはなかったのでしょうから、仕方がないのかもしれませんが・・・。
2019-20シーズン、レナードとPGが加わったクリッパーズは、コロナによる短縮シーズンの中、ウエスタンカンファレンス2位の49勝23敗を記録。
レナードはクリッパーズでもロードマネジメントでたびたび休息をとりながら、57試合に出場。
平均27.1得点 7.1リバウンド 4.9アシスト 1.8ブロックの活躍をみせ、オールNBA2ndチーム、オールディフェンシブ2ndチーム入りをはたしました。
プレーオフではダラス・マーベリックス(4勝2敗)に勝利したものの、カンファレンスセミファイナルでヨキッチ率いるデンバー・ナゲッツに3勝4敗で惜敗しシーズン終了となります。
ナゲッツ相手に3勝1敗と王手をかけながらその後3連敗する、後味の悪いシーズンエンドでした。
2020-21シーズンもレナードはたびたび試合を休みながらも、52試合に出場(コロナによる全72試合の短縮シーズン)し、平均24.8得点 6.5リバウンド 5.2アシスト 1.6スティールと、攻守に安定した活躍をみせます。
特に5.2アシストは自己最高のスタッツです。
レナードは4シーズンぶりのオールNBA1stチームと、オールディフェンシブ2ndチームに選出されています。
ポール・ジョージも平均23.3得点 6.6リバウンド 5.2アシスト 1.1スティールと、レナードと遜色ない活躍をみせたクリッパーズは、47勝25敗、ウエスタンカンファレンス第4シードでプレーオフへ進みました。
1stラウンド、苦しみながら第7戦でドンチッチ擁するダラス・マーベリックスを倒すと、カンファレンスセミファイナルではドノバン・ミッチェル&ルディ・ゴベア擁するユタ・ジャズに4勝2敗で勝利。
ただジャズとの第4戦でレナードは、相手のジョー・イングルスからファウルをされた際に右ヒザを痛めてしまい、チームを離脱してしまいました。
そこまでひどい状態には思えなかったのですが、のちに右ヒザ前十字靭帯の部分断裂の診断で修復手術を受けています。
チーム史上初となるカンファレンスファイナルに進んだクリッパーズですが、フェニックス・サンズとの戦いにエースのレナードが出場することはありませんでした。
クリッパーズは2勝4敗でサンズに敗れ、シーズンを終えています。
2021-22シーズン、レナードは膝の治療のためシーズンを全休。
2022-23シーズンには復帰し、52試合に出場。
平均23.8得点 6.5リバウンド 3.9アシスト 1.4スティールと、復活を果たしました。
プレーオフでは1stラウンドでデュラント、ポール、ブッカー、エイトンらがそろう第4シードのフェニックス・サンズと対戦。
第1戦でレナードは38得点をあげチームを勝利に導きますが、この試合で右ヒザの状態が悪化してしまいます。
続く第2戦でもチームトップの31得点を記録したレナードですが、無理をして出場したためヒザの状態はさらに悪化し、結局第3戦からは出場することができず、クリッパーズは1勝4敗で敗れてしまいました。
ちなみにこのプレーオフにポール・ジョージは右ひざ捻挫のため出場できず。
ケガが多いエース2人への批判が強くなっていました。
2023-24シーズン、クリッパーズにもう一人スーパースターが加わります。
シーズン開幕後に76ersのフロントともめにもめたジェームズ・ハーデンが、クリッパーズにやってきたのです。
レナード68試合、ジョージ74試合と、比較的健康体を維持できたこともあり、チームは51勝31敗で第4シードを獲得します。
ただ、レナードは右ひざの炎症によりレギュラーシーズン最後の8試合を欠場。
ダラス・マーベリックスとのプレーオフ1stラウンドでも2試合の出場に終わり、チーム敗退の戦犯となってしまいました。
シーズン終了後に、ポール・ジョージはFAでフィラデルフィア・76ersに去り、クリッパーズは方向転換することを余儀なくされます。
2024-25シーズン、右ヒザの炎症のため開幕前にチームから無期限の離脱が発表されたレナードは、34試合を欠場したのち1月4日のアトランタ・ホークス戦でようやく初出場。
その後もロードマネジメントのため休息をとりながら37試合に出場し、平均21.5得点 5.9リバウンド 3.1アシスト 1.6スティールを記録します。
プレーオフでは優勝候補のデンバー・ナゲッツを相手に最終第7戦まで熱戦を繰り広げましたが、惜しくも敗退。
ナゲッツとの7試合でレナードは平均25.0得点 7.6リバウンド 4.7アシスト 1.1スティールを記録し、健康体であればまだまだリーグトップクラスの選手であることを証明しています。
カワイ・レナードの現在 裏金疑惑~自己最高シーズン
2025-26シーズン開幕前に、ロサンゼルス・クリッパーズとカワイ・レナードに関する重大な疑惑が発覚します。
報道によると、クリッパーズのオーナーであるスティーブ・バルマーが支援していた「アスピレーション」という団体が、レナードの個人会社に対し、2022年からの4年間、年間700万ドル、総額2800万ドル(約41億円)の報酬を支払っていたとのこと。
レナード自身のアスピレーションに対する広報活動や、広告起用の記録は確認されず、いわゆる「ノーショー契約(宣伝活動がともなわない契約)」とみられ、実質サラリーキャップ回避の裏契約とみられたのです。
2026年2月末現在、この問題にはまだ結論は出ておらず、レナードも試合出場は続けていますが、最終的にNBAがどう判断するのかまだ答えは出ていません。
一大スキャンダルから始まった2025-26シーズンですが、レナードは自身のベストシーズンを過ごしています。
シーズン序盤にレナードが捻挫のため10試合を欠場した間、2勝8敗と苦しみ、その後も一時はウエスタンカンファレンス最下位まで落ちたものの、現在はなんとかプレーイン争いに食い込んでいるクリッパーズ。
苦しいチーム状況の中、レナードは2月26日現在44試合に出場し、平均28.0得点 6.4リバウンド 3.7アシスト 2.0スティールと、圧倒的な存在感でチームを牽引しています。
NBA15年目にして自己最高の平均得点を記録しているレナードは、どこまで進化していくのでしょうか?
オールスターでみせた12分間で31得点する姿をみれば、まだまだこの男に期待してしまいますよね。
楽しみはつきません。
まとめ
今回は、カワイ・レナードのデビューから現在までを振り返ってみました。
自己主張が激しいNBAの中で、圧倒的に静かな男カワイ・レナード。
激しいディフェンスで相手のボールを奪い、淡々と得点を積み上げる姿は、華やかな世界の中で、どこか異質なものを感じます。
ただ時折みせる笑顔が、めちゃくちゃかわいいんですよね。
オールスターの時も、楽しそうに笑うレナードの姿にほっこりしました。
問題はスキャンダルの行方がどうなるかですが・・・。
シーズン終盤のカワイ・レナードの活躍に注目していきましょう。
ちょっと長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

