【50-50】大谷翔平の偉業をNBAで例えると誰のどのシーズン?ラス?カリー?

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日本中、いや世界中を熱狂させているロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手。

前人未踏の50-50(ホームラン50本 盗塁50個)をあっさり達成し、翌日には52-52まで記録を伸ばしてしまいました。

しかも50-50を決めた9月19日(日本時間20日)のマーリンズ戦では、6打数6安打 3本塁打 10打点 2盗塁と歴史に残る大爆発。

プレーだけでなく、さわやかな立ち振る舞いと、謙虚で努力家な一面に、老若男女みな大谷選手に夢中になっていますね。

数年前「視聴者が選ぶ歴代最強の野球選手」というテレビ番組で大谷選手が1位だった時「大谷はまだ早いよー。そりゃ王・長嶋がまだ上だわー」と言っていた80歳を超えた父も、最近あった同番組では「大谷しかおらんやろー」と言って拍手していました。

日本人がメジャーリーグでホームラン王になるなんて、夢にも思っていませんでしたから。

その上、盗塁も現在リーグ全体で2位です。

しかも大谷選手は、リハビリ中のピッチャーですからねえ(笑)。

普通のリハビリ中のピッチャーなら、手術のあと身体をつくる1年になっていたはずです。

大谷の場合は、リハビリをしながらバッターとして歴史的な活躍をするのですから、開いた口がふさがりません。

そんな大谷選手のyahooニュースの記事を読みあさっていると「大谷翔平の「51-51(当時)をバスケに例えたら?『平均30点-20R-10A』『3P300本&300ブロック』など現地NBAファンが議論」という記事ができてきました。

面白いですね。

今回はNBAを35年間観つづけてきたわたくしリトルが、50-50を達成した大谷選手に匹敵するようなインパクトあるシーズンをすごしたNBA選手を思い出していきたいと思います。

レッツラゴー!

目次

NBAで記録的なシーズンを過ごした選手たち

まずは大谷選手の50-50に匹敵するほどインパクトのあるシーズンを過ごした選手たちを紹介します。

NBAを35年間みつづけてきたわたくしリトルが、自分が衝撃を受けた選手たちです。

①マイケル・ジョーダン(1987-88シーズン)

ジョーダンがMVPを受賞した1988年のオールスター

1987-88シーズンスタッツ
82試合 平均40.4分出場
35.0得点 5.5リバウンド 5.9アシスト 3.2スティール 1.6ブロック FG53.5%

※赤字はリーグ1位のスタッツ

1987-88 受賞歴
シーズンMVP
最優秀守備選手賞
オールNBA1stチーム
オールディフェンシブ1stチーム
オールスターMVP
得点王
スティール王

わたくしリトルが最初にNBAに夢中になった1987-88シーズン。

NBAに興味をもったきっかけが、マイケル・ジョーダンでした。

圧倒的なスタッツを残すだけでなく、バツグンの勝負強さと見たこともないようなアクロバティックなプレー。

高校生になったばかりのわたくしリトルは、ジョーダンのプレーにとんでもない衝撃を受けました。

NBA4年目のジョーダンは、得点とスティールでリーグトップのスタッツを残し、初めてのシーズンMVPを受賞。

当然のようにオールNBA1stチームと、NBAオールディフェンシブ1stチームに選出され、最優秀守備選手賞にも輝いています。

ジョーダンの活躍もあり、所属するシカゴ・ブルズも、前年の40勝42敗から50勝32敗へと、大きく勝ち星をのばしました。

当時はまだNBAを簡単には観ることができませんでしたが、夜中に観たジョーダンのプレーは、衝撃的だったのをおぼえています。

前年も圧倒的な得点王(37.1得点)でしたが、1987-88シーズンはジョーダンが真のスーパースターになったシーズンだと思います。

ただ、当時は現在のように自由に試合をみれる状況にはありませんでしたからね。

マイケル・ジョーダンの熱狂を日本で100%感じることができなかったのは、残念です。

②レブロン・ジェームズ(2009-10シーズン)

2009-10シーズンスタッツ
76試合 平均39.0分出場
29.7得点 7.3リバウンド 8.6アシスト 1.6スティール FG50.3%


2009-10 受賞歴
シーズンMVP
オールNBA1stチーム
NBAオールディフェンシブチーム

GOAT(グレート・オブ・オール・タイム)の座をジョーダンと争うレブロン・ジェームズ。

12月30日でついに40歳となるレブロンですが、この夏のパリオリンピックでも、まだまだ圧倒的なプレーで、世界最高のプレイヤーであることを証明しています。

そんなレブロンが、もっとも衝撃を与えたシーズンは、前期クリーブランド・キャバリアーズ時代のラストイヤー、2009-10シーズンでしょう。

前年に初めてシーズンMVPを獲得してたレブロンは、2009-10シーズン、鬼神のような活躍で、キャブスをイースタンカンファレンス1位(61勝21)に導きます。

得点だけでなく、リバウンド、アシスト、スティールなど、すべてがトップレベル。

究極のオールラウンダーと言われていたレブロンですが、なんでもできるがゆえに、各部門のスタッツリーダーにはなっていません。

そういった面では、インパクトは大谷翔平選手の50-50には及ばないですかね。

イースタンカンファレンス1位でプレーオフに進んだキャブスは、イースタンカンファレンスセミファイナルでボストン・セルティックスに2勝4敗で敗れ去り、レブロンはマイアミ・ヒートへと去っていきました。

最高のシーズンを過ごしても、優勝に届かなかったチームに限界を感じたのでしょう。

ちょっとそこは大谷選手に通じるところもありますねえ・・・。

印象はだいぶ違いますが。

③ステフィン・カリー(2015-16)

2015-16シーズンスタッツ
79試合 平均34.2分出場
30.1得点 5.4リバウンド 6.7アシスト 2.1スティール 3P45.4% 3P402成功


2015-16 受賞歴
シーズンMVP
オールNBA1stチーム
得点王
フリースロー成功率1位

NBAを観つづけて35年になりますが、個人的にもっとも衝撃を受けたシーズン個人記録は、2015-16シーズンにステフィン・カリーが記録した「シーズン3ポイントシュート402本成功」かもしれません。

カリーが登場するまで、シーズン3ポイントシュート成功数のNBA記録は、レイ・アレンがシアトル・スーパーソニック時代(2005-06)に記録したシーズン269本でした。

アレンのNBA記録を、最初にカリーが上回ったのが、NBA4シーズン目の2012-13シーズン。

78試合の出場で、272本の3ポイントシュートを沈め「デル・カリーの息子すげえな」とバスケ仲間で盛り上がったのをおぼえています。

カリーは2014-15シーズンに286本の3ポイントシュートを沈め、自らのもつNBA記録を更新。

「ついにシーズン300本の3ポイントシュートを沈める選手が出るのか?」と期待が高まった2015-16シーズン、カリーはなんと300本どころか402本を記録してしまったのです。

長年応援してきたゴールデンステイト・ウォリアーズから、こんなすごい選手が出るなんて!

しかも、大学時代に大好きだったデル・カリーの息子なんて!!

と胸が熱くなりましたね。

以前の記録保持者レイ・アレンの2005-06シーズンと、カリーの2015-16シーズンのスタッツを比べると・・・

レイ・アレン(2005-06)
25.1得点 3P41.2% 3P試投数8.4 FT90.3%

ステフィン・カリー(2015-16)
30.1得点 3P45.4% 3P試投数11.2 FT90.8%

カリーの1試合平均3ポイントシュート試投数11.2、成功率45.4%はえげつないですね。

相手チームがカリーの3ポイントシュートを全力で抑え込みにくる中、次々とタフショットを沈めていく姿は、もはや狂気でした。

カリーは、2023-24シーズンまでに「シーズン300本以上3ポイントシュート成功」を5回も達成しています。

35歳となった昨シーズンも、357本の3ポイントシュートを沈めているのがすごいですね。

ただ、2015-16シーズンのカリーの鬼気迫るプレーには、驚きをとおりこして、あきれていました。

「もう漫画やん」と。

信じられないプレーの連続は、今シーズンの大谷翔平選手と重なるところもありますね。

ただ、カリーは己の最大の武器「シュート力」を極限まで高めたのに対し、大谷選手はホームラン+盗塁という、ジャンルの違う武器をもっています。

しかも最大の武器は、今シーズン出していないピッチャーとしての能力かもしれないんですよね。

もうわけがわかりません(笑)。

記録の衝撃は通じるものがあるかと思いますが、ちょっとタイプは違うのかもしれませんね。

④ラッセル・ウエストブルック(2016-17)

最初にナゲッツ戦でのブザービーターが流れます

2016-17シーズンスタッツ
81試合 平均34.6分出場
31.6得点 10.7リバウンド 10.4アシスト 1.6スティール FG42.5%


2016-17 受賞歴
シーズンMVP
オールNBA1stチーム
得点王

大谷翔平選手の50-50の衝撃に最も近いのは、ラッセル・ウエストブルック(ラス)が初めてシーズントリプルダブルを達成した2016-17シーズンなのかもしれません。

ラスはその後4回もシーズントリプルダブルを記録しているため、やや記録の価値が落ちているような気はしますが、冷静に考えると、とんでもない記録です。

ラス以外では、唯一1961-62シーズンにオスカー・ロバートソンがシーズントリプルダブル(30.8得点 12.5リバウンド 11.4アシスト)を記録していましたが、当時は「トリプルダブル」という概念はなく、話題にはならなかったそうです。

NBAの人気も今とは違いますからね。

ルールの変更や戦術の多様化、選手の技術の飛躍的な向上などもあり「現代バスケでのシーズントリプルダブルは不可能」と言われていました。

そんな中、不可能な記録に挑んだのが2016-17シーズンのラッセル・ウエストブルック。

シーズン前に、絶対的エースだったケビン・デュラントがFAで宿敵ゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍した結果、オクラホマシティ・サンダーファンの期待を一身に背負うことになったラスは、想像の斜め上をいく活躍をつづけました。

特に印象深いのは、オスカー・ロバートソンの記録を更新する「シーズン42回目のトリプルダブル」を達成した80試合目(4月9日)のデンバー・ナゲッツ戦です。

第4クオーター残り4分17秒の時点でトリプルダブルを達成したラスでしたが、その時点では地元のデンバー・ナゲッツが10点をリードしている状態。

余裕でラスに歓声を送っていたデンバーのファンは、その後ラスの活躍でしだいに静かになっていきます。

サンダーの最後の13得点を一人であげ、猛烈にナゲッツを追い上げたラスは、美しいラストシーンを演出しました。

試合残り時間2.3秒、103-105デンバー・ナゲッツ2点リードの場面。

インバウンドパスを受けたスティーブン・アダムスから、3ポイントラインのはるかに後ろでボールを受け取ったラスは、迷わず飛び上がりシュート。

試合終了のブザーが鳴り響く中、ボールは見事にネットを通過し、サンダーは奇跡的な逆転勝利を手にしました。

この試合ラスのスタッツは、50得点 16リバウンド 10アシスト FG53.1% 3P41.7%(12本中5本成功)。

自らの記録を、圧倒的な活躍で祝う姿は、50-50を達成した試合で6打数6安打 3ホームラン 10打点 2盗塁を決めた大谷翔平選手と重なりますね。

SNSで、大谷選手の50-50達成の時に「ウエストブルックのナゲッツ戦での50得点+ブザービーターを思いだした」と書いていた人がいましたが、わたしも一番に思いだしてしまいました。

「いや、ウエストブルックは4回も達成しているやん。大谷の50-50の方がすごいやろ」と言われるかもしれませんが、大谷選手も今後50-50を連発するかもしれませんよ・・・。

まあ、大谷選手のおそろしいところは「今年はリハビリ中のピッチャー」という事実なんですが。

まとめ やっぱりラスかな

今回は大谷翔平選手の50-50達成を記念して、「今年の大谷選手の活躍をNBA選手にたとえると・・・」というテーマで語ってきました。

超人だらけのNBAの世界でも、圧倒的なシーズンを過ごし、スーパースターとして語り継がれている選手たちがいます。

今回語った4人以外にも、異次元な活躍をみせた選手はいるのですが、正直今シーズンの大谷選手の活躍には誰も及ばないでしょう。

メジャーリーグで伝説的なシーズンを過ごす選手が日本人なんて、本当に信じられません。

2024年を生きていて幸せだと感じますね。

ホームラン50本、盗塁50個というのは、NBAでいうと3ポイント成功300本、ブロック200本といったところでしょうか。

ただ、今のNBAはビッグマンでも3ポイントシュートを武器とする選手が多いですからねえ。

ちょっとイメージが違うかもしれません。

今回あげた4選手の中では、武器の多さという点と、記録達成の衝撃度で、2016-17シーズンのラッセル・ウエストブルックが今シーズンの大谷選手に最も近いといえるでしょう。

なんとなくレイカーズで批判にさらされたあたりから、ネタにされることも多いラスですが、とんでもない活躍をつづけてきたレジェンド選手です。

今シーズンはデンバー・ナゲッツでどんな活躍をみせてくれるのか、楽しみにしましょう。

そして、大谷翔平選手がどこまで記録をのばすのか。

ドジャースがプレーオフを勝ち進み、ワールドシリーズに進むことができるのか。

ヒリヒリする戦いを楽しみましょう。

願わくばワールドシリーズを制し、シャンパンファイトをする大谷選手のすがたを観たいですね。

漫画や映画を超える現実。

最高ですね。

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