マブスファンのアンチレイカーズが ドンチッチ⇔AD世紀のトレードを語る

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NBAを36年間観つづけているわたくしリトルですが、これほどまで衝撃を受けたトレードは初めてです。

私が愛するダラス・マーベリックスの若きフランチャイズプレイヤー、ルカ・ドンチッチがよりによってロサンゼルス・レイカーズにトレードになってしまいました。

ふだんはできるだけ客観的に語ることを意識して記事をかいているわたくしリトルですが、今回にかぎっては感情的になってしまうかもしれません。

目次

マーベリックス⇔レイカーズ トレード内容

まずは今回起こった衝撃トレードの内容をまとめましょう。

レイカーズ獲得
ルカ・ドンチッチ(⇦マブス)
マキシ・クレバー(⇦マブス)
マーキーフ・モリス(⇦マブス)


マブス獲得
アンソニー・デイビス(⇦レイカーズ)
マックス・クリスティ(⇦レイカーズ)
ドラフト1巡目指名権×1(⇦レイカーズ)


ジャズ獲得
ジェイレン・フッド・シェフィーノ(⇦レイカーズ)
ドラフト2巡目指名権×2(レイカーズ×1 マブス×1)

レイカーズが獲得したのは、5年連続オールNBA1stチームに選出されている、25歳の若きスーパースター、ルカ・ドンチッチ。

そのほかには208㎝ 109㎏のセンター、33歳のマキシ・クリバーと、206㎝ 111㎏のパワーフォワード、35歳のマーキーフ・モリスのベテラン2人を獲得しています。

マキシ・クリバーは今シーズン34試合に出場し、平均18.7分プレー、3.0得点 2.8リバウンド 1.3アシストを記録しているロールプレイヤー。

マーキーフ・モリスは今シーズン7試合に出場し、平均5.9分プレー、1.7得点 1.1リバウンド 0.6アシストを記録していますが、正直戦力になるとは思えません。

モリスは2020年にレイカーズが優勝したプレーオフで、貴重なベンチメンバーとして活躍していましたが、35歳となった現在はコートに出ることは少なくなっています。

正直ドンチッチ以外の2人がレイカーズで主力になるとは思えませんから、サラリーを合わせるための獲得でしょう。

マブスが獲得したのは、パリオリンピックでも活躍したNBAを代表するビッグマン、アンソニー・デイビス(AD)。

そして2022年のNBAドラフト2巡目35位でレイカーズに指名され、今シーズン3&Dとしてブレイクしたマックス・クリスティーとドラフト1巡目指名権。

レイカーズが獲得したベテランビッグマン2人とは違い、21歳(2月10日で22歳)のマックス・クリスティには、おおきな伸びしろがあります。

NBA3年目の今シーズンは、出場した46試合のうち25試合で先発出場。

ディフェンス力の高さを認められ、ここ最近はレイカーズの主力として活躍していました。

ファンからの人気も高く「ADよりクリスティがいなくなるのがつらい」という声も多くあがっています。

レイカーズは、大事に持っていた2029年のドラフト1巡目指名権も放出しました。

ジャズには、レイカーズでほとんど出番がなくなっていた(今シーズン2試合のみ出場)ジェイレン・フッド・シェフィーノが移籍しましたが、今回はレイカーズとマブスにしぼって語っていきます。

ドンチッチ⇔AD 史上最大のトレードを聞いた時のリアクション

今回のドンチッチとADのトレードは、間違いなく史上最大のトレードと言ってよいでしょう。

NBAの歴史の中で、オールNBAに選出されるクラスのスター同士が、シーズン中にトレードになるのは初めてのことだそうです。

たしかにわたくしリトルがNBAに夢中になってから36年間、思い起こしてもこれほどの衝撃を味わったことはありませんでした。

今回のトレードを知ったのは、スーパーに恵方巻を買いに行っていた時でしたが、このシチュエーションを忘れることはないでしょう。

Xで「ドンチッチとADがトレード」というニュースを見たときの感想は「またまた~(^_^)」でした。

「おもろいこと言うやつおるなー」ぐらいの感覚でしたが、ソースが今もっとも信頼がおける「ESPN」のNBAインサイダー、シャムズ・シャラニアと知って「あれ?」となりました。

そして思ったのが「シャムズのXが乗っ取られたか(^O^)」。

世界中のNBAファンが同様に考えたと思います。

そしていよいよ事実らしいとなったところで「どういうことや( ゚Д゚)」と放心状態になったのです。

妻が買い物をしている中「ちょっとゴメン」と言って、車の中で情報を確認しつづけていたわたくしリトル。

買い物を終え「何があったの?」と心配そうな妻と放心状態で自宅に帰り、ドンチッチの過去のプレー動画を観あさっていました。

わたくしリトルは、36年前からアンチレイカーズとして、仲間の間では有名でした。

大学生の時に、周りがみんなレイカーズファンばかりでウンザリしたことと、初めてテレビでみたレイカーズの試合が、床が黄色でユニフォームが観にくかったという、しょーもない理由なんですが。

まあマジック・ジョンソンのプレーを観たら、誰でもファンになっちゃいますよねえ。

今と違ってブラウン管のテレビでは、床の黄色とユニフォームの黄色がにじんで本当に観にくかったんですよ。

シャック&コービーの時代も、コービー&ガソルの時代も、つねに相手チームを応援してきました。

そんなチームに、大好きなドンチッチが移籍させられてしまったんです。

こんな悲しいことがあってよいのでしょうか?

過去の衝撃トレード

今回のように、自分がトレードを知ったシチュエーションを、はっきり覚えていることが1度だけあります。

1995年にデニス・ロッドマンがサンアントニオ・スパーズからシカゴ・ブルズに移籍したトレードです。

当時仕事で早朝市場に行って仕入れを行っていたのですが、競り人のおじちゃんにNBAファンの人がいました。

おじちゃんは朝6時に僕をみつけると、ダッシュでやってきて「ロッドマンがブルズ。交換相手はパデュー」とだけ言うと、ニヤッと笑って競りにもどっていきました。

当時はスマホもない時代ですから、おじちゃんがどこからニュースを仕入れたのかわかりませんが、物凄い衝撃を受けたのは覚えています。

ジョーダン、ピッペンにとって、デトロイト・ピストンズ時代の悪童デニス・ロッドマンは最大の敵でしたから。

まさかあのロッドマンがブルズ入りするとは思っていませんでしたし、交換相手が「ウィル・パデューだけ?」というのも、驚きでした。

サンアントニオ・スパーズは問題児ロッドマンを何がなんでも放出したかったのです。

でもたしかにロッドマンのブルズ入りには驚かされましたが、シーズン前でしたからねえ。

今回のシーズン途中に行われたスーパースター同士のトレードの方が、衝撃は数倍上です。

マブスがドンチッチを放出した理由

ニュースが流れて数日たち、トレードの全容がわかってきました。

トレードをもちかけたのは、ダラス・マーベリックス側だったとのこと。

マブスがドンチッチ放出を決めた理由は、おもに次の3点と言われています。

① ディフェンスの強化
② スーパーマックス契約に対する不安
③ コンディショニングに対する不安

理由① ディフェンスの強化

今回のトレードを画策した、マブスのGM(ゼネラルマネージャー)ニコ・ハリソンが最初に語ったトレードの理由は「守備力の強化」でした。

「我々はディフェンスがリーグを制すると考え、リーグ屈指の万能ディフェンダーであるデイビスを獲得した。オールスターであると同時にオールディフェンシブチームにも選ばれる選手が他にいるなら教えてほしい。」

「マックス・クリスティは若くて運動能力に優れている。ディフェンスがリーグを制する、その文化に溶け込むことのできる2人だ。今、そして将来にわたって勝利する態勢をつくるトレードなんだ」

うーん。

たしかにディフェンスは大事ですし、ADは現在トップクラスのディフェンダーでしょう。

若いクリスティも、これからトップクラスのディフェンダーに成長する可能性は高いと思います。

ただドンチッチのオフェンス力は、NBA史上最強クラスです。

攻撃センスでいったら、バスケットボールの歴史上で頂点に立つといってもいいでしょう。

最強のオフェンスを捨ててまで、ディフェンス力をあげる必要があるのでしょうか?

バスケットボールの醍醐味は、アッと驚くような独創的なパスや、クラッチタイムでシュートを決めきるスーパースターたちの躍動です。

ドンチッチにはそのすべてがあります。

実際昨シーズンのプレーオフで、レギュラーシーズン5位のマブスがNBAファイナルまで進んだのは、ドンチッチのスターパワーによるところが大きかったのは間違いありません。

たとえディフェンス力が上がったとしても、ファンからバスケの醍醐味を奪った罪は重いですよ、ニコ・ハリソンさん。

② スーパーマックス契約に対する不安

今回マブスがドンチッチをトレードに出したもっとも納得がいく理由が、この「スーパーマックス契約に対する不安」です。

スーパーマックス契約は、オールNBAやMVP、最優秀守備選手賞を受賞するなど、特定の条件を満たした超一流選手だけがむすぶことのできる、破格の契約です。

契約初年度はチームのサラリーキャップの35%を上限とし、毎年8%の昇給が認められています(通常のマックス契約は昇級5%)。

昨シーズンまで5年連続でオールスターに選出され、オールNBA1stチームにも5年連続で選出されているドンチッチは今年の夏、NBA史上最高額となる5年3億4500万ドル(約517億5000万円 1㌦=150円)のスーパーマックス契約をマブスと結ぶ権利をもっていました。

マブスのGMニコ・ハリソンは、1年100億円を超える大金を5年間もの間、ドンチッチにつぎ込むことを躊躇したのです。

躊躇した理由は、このあと説明する「③ コンディショニングに対する不安」で詳しく語ります。

スーパーマックスの選手がいるチームは、どうしても1人のスーパースターが高いサラリーを独占するため、選手の層がうすくなりがちです。

ハリソンは、コンディショニングに不安のあるドンチッチに史上最高額のサラリーを渡すことに不安を感じたのでしょう。

今回のトレードでレイカーズに移籍したことにより、ドンチッチがこの夏レイカーズと結べる契約の最高額は、5年2億2900万ドル(約343億5000万円)となり、マブスとのスーパーマックス契約にくらべ、約174億円の減額となりました。

これはスーパーマックス契約が「チームが自分のチームのスター選手を長期にわたって維持しやくすることを目的としている」ため、4年以上所属しているチームと延長契約を結ぶ場合にしか適応されないためです。

まあ5年343億円でも、途方もない金額なんですが。

③ コンディショニングに対する不安

今回マブスがドンチッチを放出したもっとも大きな要因と言われているのが、コンディショニングに対する不安です。

ESPNは「食事に関するドンチッチの規律のなさに関して、球団内でフラストレーションが大きくなっていた」と報じています。

ドンチッチ、かわいいですね。

好きなだけ食べちゃうんだ💛

身長198㎝ 体重104㎏登録のドンチッチですが、実際は体重が120㎏近くにアップしているとの報道もありました。

真偽はわかりませんが。

今シーズンは現地時間12月25日におこなわれたクリスマスゲーム、ミネソタ・ティンバーウルブズ戦で左ふくらはぎを負傷し、長期離脱しているドンチッチ。

出場は22試合にとどまっています。

オールスター前には復帰すると言われているドンチッチですが、実は長引くケガを抱えているのでしょうか?

そんな感じもしないんですが・・・。

ドンチッチのプロ意識が低いというだけなら、なにもトレードしなくても、意識改革する方法をマブス側でみつけるべきかと思うのですがねえ。

今シーズは欠場が多くなっているドンチッチですが、デビュー2年目(61試合出場)以外の5シーズンで65試合以上出場しているんですから。

だいたいドンチッチの代わりに獲得したアンソニー・デイビスの方が、ケガのリスクは大きいと思うんですけど!

レイカーズがADとクリスティを放出した理由

レイカーズがアンソニー・デイビス(AD)とマックス・クリスティを放出した理由は簡単です。

「ルカ・ドンチッチを獲得できるから」。

マブス側からドンチッチのトレードを持ちかけられたら、ほとんどのチームがよろこんで主力選手でも放出するでしょう。

たしかにADは最強格のビッグマンで、レブロンとともにレイカーズのWエースとしてチームを支えてきましたがケガも多く、年齢ももうすぐ32歳になります。

ADより6歳若く、史上最強クラスの攻撃力をほこるスーパースター、ドンチッチを獲得できるのなら、そりゃあ迷うことなく放出するでしょう。

今シーズンブレイクしているマックス・クリスティも、さすがに相手がドンチッチなら仕方ないですね。

ドラフト1巡目指名権が1つですんだのも、レイカーズにとっては大きいと思います。

去年の夏ニューヨーク・ニックスがミケル・ブリッジズを獲得した時には、ドラフト1巡目指名権を5本だしているんですよね。

だいたい本来はどれだけドラフト指名権を積んでも、スター選手を出しても、ルカ・ドンチッチを獲得することはできませんから!

リトルの個人的トレードの感想

NBAを36年間観つづけているわたくしリトルですが、ここまで好きなチームに落胆したのは初めてです。

わたくしリトルはユタ・ジャズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ダラス・マーベリックスの3チームを長年応援しています。

ジャズはカール・マローン&ジョン・ストックトンの時代から、ウォリアーズはクリス・マリンの時代から応援してきました。

マブスファンになったのは、ダーク・ノビツキーのNBA2年目のシーズンからですから、ジャズとウォリアーズより約10年遅く応援しだしたことになります。

ダーク・ノビツキーのプレーに夢中になり、ノビツキーの成長を見守り、そしてノビツキーがチャンピオンになる姿を観つづけてきました。

ルカ・ドンチッチがマブスでNBAデビューしたのは、ノビツキーのラストシーズンでしたね。

まるでマブスのエースというバトンを、ノビツキーから引き継ぐように現れたドンチッチ。

わたしたちファンはノビツキーの物語を、ドンチッチにも期待していました。

ドンチッチもダラスの地で戦い、成長し、マブスをチャンピオンに導いてくれると確信していました。

その夢が今回ニコ・ハリソンGMが画策したトレードで、砕け散ってしまったのです。

確かに今年の夏スーパーマックス契約をドンチッチと結んでしまえば、マブスのサラリーキャップは圧迫され、タックスの支払いも大きくなるでしょう。

それでも私たちファンはマブス一筋のフランチャイズプレイヤー、ルカ・ドンチッチの成長物語を見守りたかったのです。

一度冷静になって考えると、ADとクリスティが加わったマブスの新ロスターは、非常にバランスがよいと思います。

ニコ・ハリソンが言うように、ディフェンス力はおおいにアップするでしょう。

元々ドンチッチ&カイリー、2人のスーパースターガードコンビが中心のチームは、バランス的にはいびつでしたから。

それでも、やはりドンチッチのいるマブスを応援していきたかったのが、わたくしリトルの本音です。

今シーズンに限るとレイカーズよりもマブスの方が、チーム力はアップするかもしれません。

しかし長期で考えると、間違いなく今回のトレードの勝者は、レイカーズでしょう。

NBA史上最高クラスのオフェンス力をもつ、どんなにがんばっても獲得できないはずのスーパースターをゲットできたのですから。

と記事を書いていたら、レイカーズがシャーロット・ホーネッツからセンターのマーク・ウイリアムズを獲得したというニュースが飛びこんできました。

めっちゃええやん!

確かにケガで休みがちの選手ではありますが、まだ23歳で身体能力抜群の7フッター。

1月に出場した10試合では1試合平均18.9得点 11.5リバウンド 1.3ブロックと絶好調です。

ドンチッチのロブパスを、つぎつぎとリングにたたきこんでくれるでしょう。

パサーはドンチッチだけじゃなくレブロンもいますからね。

ケガさえなければ、レイカーズにとって最高のセンターになるかもしれません。

こりゃ今年に限ってもレイカーズの方が戦力アップになるかもしれませんね。

わたくしリトルは、ニコ・ハリソンを絶対に許せません(笑)。

※2月9日に「レイカーズとホーネッツの間のトレードが破断になった」と驚きのニュースが入ってきました。

マーク・ウイリアムズの身体検査で、問題が発生したようですね。

ダルトン・コネクトの心中はいかに・・・。

盛大な送別会したのに、コロナで転勤なくなった友達を思い出しました。

メッチャ気まずかったらしいです(笑)。

まとめ

今回は、わたくしリトルの長々とした愚痴を聞いていただき、ありがとうございました。

自分の大好きな選手が、自分のアンチチームに放出させられてしまったんです。

愚痴のひとつも言いたくなります。

ドンチッチ、AD、クリスティなど、トレードになった選手にも事前に話はなかったそうですし、他のチームにもトレード話は漏れてなかったようですね。

レブロンやカイリーなど、チームの主力選手もシャムズのツイートで知ったようです。

これだけSNSが発達し情報がとびかう現在、これだけのビッグトレードが秘密裏にすすめられたのは驚きです。

まったく事前情報がなかっただけに、トレードを知った時の衝撃はすさまじかった・・・。

ニコ・ハリソンGMきらいやわー!

マブスのことを嫌いになろうと思っても、なんだかんだ今後も応援しちゃいそうな気がします。

選手たちに罪はありませんからね。

今わたくしリトルがやるべきことは、36年間アンチし続けたレイカーズを、好きになることですね。

八村塁選手がレイカーズに移籍した時に、レイカーズを好きになろうと努力しましたが、試合をみるとつい敵チームを応援してしまう自分がいました。

でも小学生の時に嫌いだったピーマンを、今はおいしくいただいていますし、シイタケも最近食べられるようになりました。

食わずぎらいは、チャンスがあれば克服できるのです。

アンチレイカーズを克服するチャンスは、まさに今でしょう。

大学時代のブラウン管テレビと違い、今のテレビは画像もきれいですからね(笑)。

まあブツブツ言っても、どうしようもありません。

これからのマブスとレイカーズの戦いを、楽しんでいきましょう。

やっぱりNBA、面白いな!

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