いよいよNBAオールスターウイークエンドが近づいて来ました。
今回はスラムダンクコンテストに久しぶりの大物選手、ジェイレン・ブラウンが出場したり、〝NBA最強シューター″ステフィン・カリー対〝WNBA最強シューター″サブリナ・イオネスクの「人類ナンバー1シューター決定戦」が行われたりと、もの凄い盛り上がりが予想されています。
初日に行われるライジングスターズにも、ビクター・ウェンバンヤマとチェット・ホルムグレンのスーパールーキーコンビが出場しますしね。
年に1度のお祭りを存分に楽しみたいと思っていますが・・・。
メインのオールスター本戦がやや不安です。
昨年のあまりにもディフェンスしない、ゆるゆるゲームを観てしまうと・・・。
いや、今年は久しぶりにイーストvsウエストになりましたし、選手たちがプライドをかけて戦ってくれることを期待しましょう。
これまで、4回にわたってオールスター出場選手の紹介をしてきましたが、漏れてしまった中にも「うわー、選んでほしかったなあ。」という選手がいます。
今回は個人的にオールスターの選考から漏れてしまった中から、「選ばれるべきだった選手ベスト5」を選んでみました。
それでは、レッツラゴー。
NBAオールスター2024 選ばれるべきだった選手とは
正直、今回のオールスターに選ばれた選手に、文句はありません。
一人ひとりのスタッツ、チーム成績をみると、納得の12人になっています。
ただ、それでも「いや、これだけ活躍してオールスターに選ばれないの?」という選手もまだまだいます。
今回は独断と偏見で、5人のオールスター漏れ選手について語っていきたいと思います。
出場してほしかった5人を挙げてみたら、全員ウエスタンカンファレンスの選手になってしまいました。
やはりスター選手がウエストに固まっているのは間違いないですねえ。
今回記事をまとめている時に、ウエストのリザーブで選ばれていたカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)が、左内転筋の肉離れにより離脱するとのニュースが入ってきました。
レナードの離脱はショックですねえ。
これまでもケガに苦しんできた過去がありますから・・・。
重傷でないことを祈ります。
果たして、レナードの代替選手は誰になるんでしょうか?
自分だったら、フロントコートの選手ならドマンタス・サボニスを選んじゃいますかね。
それでは、5人の選手をあげていきましょう。
ディアーロン・フォックス(サクラメント・キングス)
ディアロン・フォックス
ポイントガード
背番号 5
生年月日 1997年12月20日生まれ(25歳)
出身地 ルイジアナ州ニューオリンズ
出身校 ケンタッキー大学
身長体重 191㎝ 84㎏
今季年俸 3260万ドル
ドラフト 2017年1巡目5位
受賞歴
オールNBA3rdチーム(2023)
NBAオールスター(2023)
NBA最優秀クラッチ賞(2023)
2023-24シーズンスタッツ
47試合出場 26.7得点 4.0リバウンド 5.4アシスト FG46.4% 3P37.8%
通算スタッツ
442試合出場 20.9得点 3.7リバウンド 6.1アシスト FG47.1% 3P33.2%
「NBAオールスター2024 なぜ選ばれなかったランキング」文句なしの1位が、ディアロン・フォックスです。
大ブレイクを果たしオールNBA3rdチーム入りした昨シーズンと、変わらない活躍をみせています。
何度も言いますが、ウエスタンカンファレンスの選手層が厚すぎますね。
今回ウエスタンカンファレンスでオールスター入りした選手を並べると・・・
スターター
ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
リザーブ
ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)
アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
デビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)
いや、確かに誰もはずせないなあ・・・。
もしイースタンカンファレンスなら、文句なしでフォックスがスターターだと思うんですが。
昨シーズンブレイクしたフォックスが、今回選ばれた5人のバックコートメンバーに比べて劣っている点は、所属チームの勢いでしょうか。
現在サクラメント・キングスはウエスタンカンファレンス8位。
昨シーズンがウエスタンカンファレンス3位だったことを考えると、勢いが落ちています。
個人スタッツは文句なしですが、チーム成績がいまいちなことは、オールスター選出にはマイナスになりますね。
同じキングスのドマンタス・サボニスも、同じ理由で今回は外れてしまったように思います。
ゴールデンステイト・ウォリアーズが現在10位と苦戦している中、ステフィン・カリーが今回選出されていますが、なんと言ってもカリーですから(笑)。
ディフェンスがゆるゆるのここ最近のオールスターで、フォックスが本気のアタックをしたら、誰も止められないでしょうね。
スピード自慢が揃う、NBAのポイントガードの中でも、フォックスのスピードは群を抜いています。
今シーズンは、これまで苦手としていた3ポイントシュートも、自己最高の成功率(37.8%)を記録しており、さらに弱点のないポイントガードに成長しています。
シーズン後半、サボニスとのコンビでキングスを上位に引き上げる活躍を期待しましょう。
ドマンタス・サボニス(サクラメント・キングス)
ドマンタス・サボニス
センター
背番号 10
生年月日 1996年5月3日生まれ(27歳)
出身地 オレゴン州ポートランド
出身校 ゴンザガ大学
身長体重 216㎝ 109㎏
今季年俸 3060万ドル
ドラフト 2016年1巡目11位
受賞歴
オールNBA3rdチーム(2023)
NBAオールスター×3(2020 21 23)
NBAリバウンド王(2023)
2023-24シーズンスタッツ
53試合出場 20.2得点 13.2リバウンド 8.4アシスト FG62.3% 3P42.6%
通算スタッツ
547試合出場 15.6得点 10.0リバウンド 4.6アシスト FG55.7% 3P33.5%
ディアロン・フォックスの紹介記事で、「NBAオールスター2024 なぜ選ばれなかったランキング」文句なしの1位と書きましたが、唯一張り合えるのが、チームメイトのドマンタス・サボニスです。
今シーズンは、ほぼすべてのスタッツで、自己最高を記録。
平均得点は初の20点台。
アシストは驚異の8.4で、並み居るガード陣をおさえて、NBA6位につけています。
二コラ・ヨキッチ(9.0アシスト NBA4位)がいるので、凄さが伝わりにくくなっていますが、センターの8.4アシストは、異常ですね。
得意のリバウンドはこれまた自己最高の13.2本で、堂々NBA1位!
3ポイントシュートまで42.6%の成功率ですから、もう弱点が見当たりません。
これでオールスターに選ばれないのなら、どうやったら選ばれるのでしょうか?
NBAを35年間観つづけているわたくしリトルとしては、サボニスの父、アルビダス・サボニスへの思い入れがあるので、息子サボニスにがんばってほしい気持ちは、人一倍強いです。
そういえば、お父さんもとにかくパスが上手いセンターでした。
ただ、父サボニスはNBA入りしたのが31歳と遅かったこともあり、NBAでの実績は、すでに息子が超えちゃいましたね。
立派に育ったものです。
サクラメントという土地柄か、いまいち実力どおりの評価がされていないと感じるドマンタス・サボニス。
評価をあげるには、ディアロン・フォックスとともに、キングスを優勝させるしかないですね!
アルペレン・シェングン(ヒューストン・ロケッツ)
アルペレン・シェングン
センター
背番号 28
生年月日 2002年7月25日生まれ(21歳)
出身地 トルコ ギレスン
身長体重 211㎝ 110㎏
今季年俸 354万ドル
ドラフト 2021年1巡目16位
受賞歴
なし
2023-24シーズンスタッツ
52試合出場 21.2得点 9.2リバウンド 5.0アシスト FG54.1% 3P28.9%
通算スタッツ
199試合出場 14.6得点 7.8リバウンド 3.7アシスト FG52.9% 3P28.0%
今シーズン、大ブレイクをした選手の代表といえば、オールスターに選出されたフィラデルフィア・76ersのタイリース・マキシーと、このアルペレン・シェングンでしょう。
NBA3シーズン目の今シーズン、シェングンは突如覚醒。
今シーズンは2月15日時点で平均21.2得点と、昨シーズン(14.8得点)より得点力を大幅にアップさせています。
シェングンの武器は、自ら得点するだけでなく、アシストでも貢献できること。
センタープレイヤーとは思えない、トリッキーなパスを繰り出し、ロケッツのオフェンスを活性化させています。
昨シーズンまで3年連続NBA最弱チームと呼ばれていたロケッツが、今シーズン健闘をみせているのは、シェングンの成長が大きな一因になっていますね。
もちろん、フレッド・バンブリートやディロン・ブルックスの獲得、イメイ・ウドカHCの就任など、多くの要因がありますが。
シーズン前半は、驚きの快進撃をみせていたロケッツでしたが、12月後半からは勢いが落ちてきました。
シーズン前半の勢いがもう少し続いていたら、コーチ推薦でのオールスター初出場あったと思うんですけどねえ。
とにかく、ウエスタンカンファレンスは選手の層が厚すぎます。
もしオールスターに選出されていれば、若さゆえシーズン後半さらに爆発する可能性も高くなったと思うんですが・・・。
ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
ルディ・ゴベア
センター
背番号 27
生年月日 1992年6月26日生まれ(31歳)
出身地 フランス サン=カンタン
身長体重 216㎝ 117㎏
今季年俸 3817万ドル
ドラフト 2013年1巡目27位
受賞歴
オールNBA2ndチーム(2017)
オールNBA3rdチーム×3(2019-21)
最優秀守備選手賞×3(2018 19 21)
オールディフェンシブ1stチーム×6(2017-22)
NBAオールスター×3(2020-22)
NBAブロック王(2017)
NBAリバウンド王(2022)
2023-24シーズンスタッツ
53試合出場 13.8得点 12.5リバウンド 1.2アシスト FG64.9% 3P0.0%
通算スタッツ
734試合出場 12.6得点 11.7リバウンド 1.3アシスト FG65.4% 3P0.0%
現在NBAで最もディフェンス力の高い選手、ルディ・ゴベア。
216㎝の高さと機動力を武器に、ゴール下で圧倒的な存在感をみせています。
ユタ・ジャズで9シーズンプレーし、最優秀守備選手賞を3度受賞。
オールディフェンシブ1stチームに、6度も選出されるほどの守備力を誇っていました。
しかし昨シーズン開幕前にミネソタ・ティンバーウルブズに移籍すると、思うような活躍はできず。
カール・アンソニー・タウンズとのツインタワーは機能せず、スタッツも大きく落としてしまいました。
シーズン終盤には、試合中にチームメイトのカイル・アンダーソンを殴って帰宅を命じられるなど、2022-23シーズンは、全くポジティブな要素がないシーズンでしたね。
ドラフト1巡目指名権×4に加え、多くの選手を放出してゴベアを獲得したウルブズの判断に、「史上最低のトレード」と厳しい声が飛び交っていました。
しかし今シーズン、カール・アンソニー・タウンズとのツインタワーは抜群のコンビネーションをみせ、ウルブズは大躍進をとげています。
新エースとなった、アンソニー・エドワーズとのピック&ロールも、アンストッパブル。
今シーズンウルブズが、ウエスタンカンファレンスで首位争いをしている最大の要因は、ゴベアのフィットだと思います。
やはりディフェンスが安定すると、チーム力は大幅にアップしますね。
ウルブズがもし優勝すれば、「史上最低のトレード」とは誰も言わなくなるでしょう。
長年ジャズファンのわたくしリトルにとっては、特別な選手であるゴベア。
自らの活躍で、周りの声をだまらせてほしいと思います。
できればオールスターに出場して、ディフェンスの重要性を他の選手に見せつけてほしかったんですけどね。
正直今年のウルブズでの貢献度をみると、カール・アンソニー・タウンズよりゴベアがオールスターに選ばれるべきだったと思うのですが、いかがでしょうか?
そういえばシーズン前には3ポイントシュートの練習をしている動画が話題になっていましたが、今シーズンは2本の試投で成功は0。
これまでNBAで11シーズン過ごしていますが、1本も3ポイントを成功していません。
オールスターで、ゴベアが次々に3ポイントを決めたりしたら、盛り上がったでしょうけどねえ。
ラウリ・マルカネン(ユタ・ジャズ)
ラウリ・マルカネン
パワーフォワード
背番号 23
生年月日 1997年5月22日生まれ(26歳)
出身地 フィンランド ヴァンター
身長体重 213㎝ 109㎏
今季年俸 1726万ドル
ドラフト 2017年1巡目7位
受賞歴
NBAオールスター(2023)
MIP賞(2023)
2023-24シーズンスタッツ
44試合出場 23.6得点 8.5リバウンド 1.9アシスト FG50.1% 3P40.6%
通算スタッツ
392試合出場 18.0得点 7.3リバウンド 1.4アシスト FG46.1% 3P37.5%
最後は、もろに自分の好みが出ちゃいますが・・・。
わたくしリトルが、ずっと応援している3チーム(ウォリアーズ、マブス、ジャズ)のうち、誰も選ばれていないジャズから、マルカネンを選んでみました。
昨シーズンMIP(最も成長した選手に与えられる賞)を受賞し、誰もが認めるユタ・ジャズのエースとなったマルカネン。
シーズン前のバスケワールドカップでは、フィンランドのエースとして日本代表と戦いましたね。
河村君の引き立て役になってしまった感もありますが(笑)。
今シーズンも安定した活躍で、ユタ・ジャズの勝利に大きく貢献してきました。
特に12月中旬から1月中旬にかけて、絶好調だったジャズ。
わたくしも思わず、「【快進撃】ユタ・ジャズ好調の理由まとめ」という記事を書いたんですが、書いたとたんにポロポロと負けがこむようになってしまい・・・。
ジャズ絶好調期間がもう少し続いていたら、マルカネンが選出されていたかもしれませんが、他のメンツをみると、やや弱いかもしれませんね。
現在ユタ・ジャズは26勝29敗でウエスタンカンファレンス11位。
今回オールスターに選ばれた選手が所属するチームで、現在最下位が10位のゴールデンステイト・ウォリアーズ(ステフィン・カリー)ですから、まあマルカネン選ばれないでさーね(笑)。
能力的には、オールスター常連になってもおかしくない選手ですから、来年こそ堂々と選出されるよう、ユタ・ジャズを押し上げていってほしいと思います。
いや、来年ユタにおってほしいんやけどなあ・・・。
まとめ
今回は、今年のオールスターから漏れてしまった中から、「選ばれるべきだった選手ベスト5」をテーマにまとめてみました。
5人とも今シーズン大いにNBAを盛り上げてくれている選手たちです。
NBAの層の厚さをあらためて感じますね。
今回選ばれなかった選手たちの思いを受け止めて、出場する選手たちにはプライドをかけて戦ってほしいと思います。
第4クオーターだけでいいから、真剣な勝負を観たいんです。
レブロンもいつまでオールスターに出られるのかわかりませんから、その雄姿をしっかり目に焼き付けておかなければとも思います。
なんといっても39歳ですからね。
ここ最近の動きをみていると、まだまだしばらくは大丈夫な気もしますが。
いまだに信じられません。
とにかく、オールスターウイークエンドが、NBAファンにとって最高に楽しい時間になることを祈っています。
心の底から最上のエンターテイメントを楽しみましょう!