【快進撃】ユタ・ジャズ好調の理由まとめ ウィル・ハーディヘッドコーチの決断

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2023-24シーズンも半分を過ぎ、勝負の後半へと突入していきます。

今シーズンNBAで話題になったチームといえば、シーズン序盤からウエストの首位争いをしているミネソタ・ティンバーウルブズとオクラホマシティ・サンダー。

ジェームズ・ハーデン移籍後の連敗と、その後の連勝で注目を集めたロサンゼルス・クリッパーズ。

NBAのシーズン記録となる、28連敗を喫してしまったデトロイト・ピストンズなどが挙げられます。

そして現在、NBAファンの間で、最も話題になっているチームが、突如覚醒したユタ・ジャズでしょう。

今シーズンのジャズは、開幕から負けが先行し、大差で負けることも多く、「今年はダメか・・・」と正直諦めかけていました。

そんな雰囲気が突如変わったのが、10勝18敗で迎えた29試合目のデトロイト・ピストンズ戦。

リーグ最弱のピストンズに勝ったジャズは、この試合から1月16日に行われたペイサーズ戦までの14試合で、12勝2敗と圧倒的な強さを見せつけています。

今シーズンの通算成績も、22勝20敗とついに勝ち越しとなり、ウエスタンカンファレンス9位と、プレーイン圏内に入ってきました。

わたくしリトルはストックトン&マローン以来のジャズファンですから(ウォリアーズとマーベリックスも好きですけど)、ジャズ大躍進のニュースをみては、小おどりしています。

昨シーズンは、開幕から絶好調だったものの後半失速し、プレーインも逃したユタ・ジャズ。

ちなみに、昨シーズンも前半の好調に気をよくして、記事を書いています。

今回は、突如覚醒したユタ・ジャズ好調の理由と、選手たちについて語ります!

目次

2023-24シーズン チームスタッツ

まずは、今シーズンのユタ・ジャズのチームスタッツをまとめます。

ユタ・ジャズ チームスタッツ(1月18日現在)

116.4得点     (NBA11位)
118.5失点     (NBA23位)
46.7リバウンド  (NBA 2位)
28.0アシスト    (NBA 7位)
7.1スティール   (NBA22位)
5.9ブロック    (NBA 8位)
16.2ターンオーバー(NBA 1位)※ワースト
フィールドゴール46.6%  (NBA21位)
3ポイント 35.5%   (NBA22位)
フリースロー82.2%    (NBA2位)

スタッツをみると、平均得点がNBA11位、平均失点がNBA23位と、ややオフェンス重視のチームになっていますね。

特筆すべきはリーグ2位を記録しているリバウンド。

圧倒的なリバウンダーはいないものの、213㎝のラウリ・マルカネン(8.8リバウンド)、206cmのジョン・コリンズ(7.7リバウンド)、213㎝のウォーカー・ケスラー(7.6リバウンド)、211㎝のケリー・オリニク(5.3リバウンド)と、高さがある選手が揃っています。

昨シーズン、ヨキッチを中心にデンバー・ナゲッツが優勝したこともあり、スモールボール全盛の時代は、もう時代遅れになっていくのかもしれない・・・と思わせられますね。

シュート成功率はあまり高くないものの、大事な場面でフリースローを確実に決めて勝利を手にしています。

ターンオーバーの多さはいただけませんが・・・。

ユタ・ジャズの主力選手 スタッツ

ラウリ・マルカネン

ラウリ・マルカネン(26歳)
213㎝ 109㎏
背番号 23
年俸 1726万ドル


2023-24シーズン スタッツ(1月18日現在)
24.0得点 8.8リバウンド 1.8アシスト FG49.7% 3P39.7%

213㎝の長身ながら、アウトサイドからも高確率でリングを射抜く、オールラウンダー。

昨シーズン開幕前に、ジャズのエースを務めてきたドノバン・ミッチェルとのトレードの一員として、クリーブランド・キャバリアーズから加入すると、想像以上の大活躍をみせ、初めてのオールスターにも選出されました。

最も成長が著しかった選手に贈られる、MIP賞も受賞し、昨年夏のワールドカップでも、フィンランドのエースとして大活躍しています。

日本戦では引き立て役に回ってもらいましたが(笑)。

今シーズンも開幕から安定した活躍。

キャブス時代はロールプレイヤーとみられていたマルカネンは、いまやジャズの不動のエースとして躍動しています。

ジョーダン・クラークソン

ジョーダン・クラークソン(31歳)
196㎝ 88㎏
背番号 00
年俸 2349万ドル


2023-24シーズン スタッツ(1月18日現在)
17.9得点 3.6リバウンド 5.2アシスト FG41.9% 3P30.6%

圧倒的な個人技で得点を重ねるスコアラー。

NBA10シーズン目のベテラン選手は、NBA入りしてほとんどの期間を、シックスマンとして過ごしてきました。

2020-21シーズンには、NBAのシックスマン賞も受賞しています。

クラークソンは、ロサンゼルス・クリッパーズなどで活躍した、ジャマール・クロフォードやルー・ウイリアムズのような、根っからのシックスマンだと思っていました。

しかし、昨シーズンは出場した試合すべてで先発出場。

平均得点を、自己最高の20.8とし、貴重な得点源としてチームを支えました。

今シーズンも開幕からスターティングラインナップの中心となっていましたが、12月13日のニックス戦から6試合をケガで欠場。

復帰戦となった12月23日のトロント・ラプターズ戦からは、シックスマンに戻っています。

後述しますが、ジャズが覚醒したのは、クラークソンを先発からセカンドユニットの得点源に変えたことも大きな要因だと思います。

やっぱり、根っからのシックスマンなんですね。

ちなみに、バスケワールドカップでは、フィリピン代表として出場。

マルカネン(平均24.8得点)を上回る、平均26.0得点を記録し、大会2位の個人得点を記録しています。

コリン・セクストン

コリン・セクストン(24歳)
188㎝ 86㎏
背番号 2
年俸 1733万ドル


2023-24シーズン スタッツ(1月18日現在)
16.9得点 2.6リバウンド 3.9アシスト FG48.9% 3P37.1%

身長は低いが得点力の高い、スコアリングガード。

2018年のドラフト1巡目全体8位で指名されたクリーブランド・キャバリアーズでは、1年目から活躍をみせ、3年目のシーズンでは平均24.3得点を記録します。

しかし、4年目のシーズンに膝のケガで11試合出場にとどまると、セクストンの1年後に入団した、同じスコアリングガードのダリアス・ガーランドがブレイク。

昨シーズン開幕前に、マルカネン、オチャイ・アバジと共に、ドノバン・ミッチェルのトレード相手として、キャブスからジャズへ放出されました。

キャブスでは、スターティングガード失格の烙印をおされてしまったセクストンでしたが、昨シーズンにジャズでケガから復帰すると、今シーズンは輝きを取り戻しています。

シーズン序盤はシックスマンとしてチームに活力を与えていましたが、ジョーダン・クラークソンと入れ替わるように、12月13日のニューヨーク・ニックス戦からスターティングラインナップに加わると、その後は平均21.9得点 FG52.2% 3P41.5% FT90.8%と、圧倒的なシュート成功率を残しています。

ディフェンスでもハッスルし、ジャズに勢いを与えているセクストンも、ジャズ覚醒の大きな理由ですね。

ジョン・コリンズ

ジョン・コリンズ(26歳)
206㎝ 103㎏
背番号 20
年俸 2534万ドル


2023-24シーズン スタッツ(1月18日現在)
13.8得点 7.7リバウンド 1.0アシスト FG50.1% 3P38.0%

今シーズンからユタ・ジャズの一員となったジョン・コリンズ。

昨シーズンまで所属していたアトランタ・ホークスでは、トレイ・ヤングとのコンビで、ハイライトシーンを量産していました。

インサイドで身体をはり、圧倒的な身体能力でダンクを叩きこみ、アウトサイドからは柔らかいタッチで3ポイントシュートを高確率で決める、能力の高いパワーフォワードです。

ただ、NBA3年目の2019-20シーズンに平均21.6得点を記録してから、年々平均得点は下降し、6年目の昨シーズンは平均13.1得点 と、過去最低のスタッツとなっていました。

いわばホークスでは失格の烙印を押された形となりましたが、まだ26歳。

持っているポテンシャルにジャズのフロントは期待し、残り3シーズンで7800万ドル(約111億5400万円 1㌦=143円)の超大型契約が残っているコリンズを引き取ったのです。

ちなみに今シーズン、ジャズで最もサラリーの高い選手ですね。

今シーズン、スタッツ的にはホークスでの昨シーズンと大きく変わりませんが、豪快なダンクや、ブロックショットでチームに勢いを与えています。

マルカネンとのインサイドコンビは、お互いに弱点を補いあえる、いいコンビだと思います。

ちょっとお給料がお高いですが・・・。

ウォーカー・ケスラー

ウォーカー・ケスラー(22歳)
213㎝ 111㎏
背番号 24
年俸 283万ドル


2023-24シーズン スタッツ(1月18日現在)
8.6得点 7.6リバウンド 0.7アシスト 2.6ブロック FG64.9%

2022年のNBAドラフト1巡目全体22位でジャズ入りした本格派センター。

ルーキーシーズン期待以上の活躍をみせ、平均9.2得点 8.4リバウンド 2.3ブロックのスタッツを残すと、シーズン後に開催されたバスケワールドカップアメリカ代表に選出されました。

期待の高まった今シーズンは、開幕からスターティングセンターとして出場を続けていたものの、調子があがらず。

11月8日に、今季開幕戦で痛めていた左肘の検査を行った結果、左尺側側副靭帯を捻挫していることが判明し、7試合の離脱となりました。

復帰後は先発から外れ、セカンドユニットの大黒柱としてプレー。

チームに安定感をもたらしています。

クリス・ダン

クリス・ダン(29歳)
191㎝ 93㎏
背番号 11
年俸 259万ドル


2023-24シーズン スタッツ(1月18日現在)
5.0得点 2.8リバウンド 4.1アシスト FG47.3% 3P37.0%

今シーズンのジャズにおける、影の主役クリス・ダン。

大学ナンバー1ポイントガードと言われ、2016年のNBAドラフト1巡目全体5位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名された、スター候補生でした。

しかし、あまりのシュート力のなさにウルブズは見切りをつけ、ジミー・バトラーのトレードの一員としてシカゴ・ブルズに放出。

ブルズでの1年目に平均13.4得点 6.0アシストと期待のもてる活躍をみせましたが、年々スタッツは下がり、その後アトランタ・ホークス、ポートランド・トレイルブレイザーズを転々としたものの解雇。

Gリーグのチームでバスケを続けていましたが、昨シーズンユタ・ジャズとの10日間契約をなんとか掴みます。

すると、ジャズでは大復活。

見事にスタンダード契約を勝ちとったダンは、今シーズン開幕から控えのポイントガードとして堅実なプレーをみせていましたが、12月21日の運命のデトロイト・ピストンズ戦からは、突如先発ポイントガードに抜擢されています。

このピストンズ戦から12勝2敗を記録しているジャズ。

クリス・ダンが先発してから流れを掴んでいるのは間違いないでしょう。

先発抜擢後も平均得点は5.1得点と、控えで出場していた時と変わっていないものの、アシストは平均6.1と、大幅にアップしています。

先発定着後の14試合で、クリス・ダン出場時の+/-は、+5.9。

自分の苦手なシュートは自重し、味方を生かし、ディフェンスにも懸命に頑張るダンの姿は、ジャズの士気を確実に高めていますね。

全米ナンバー1ポイントガードともてはやされ、NBA選手失格の烙印を押されながらも、Gリーグで懸命に努力し、つかみとったチャンスをものにしたクリス・ダン。

そんな選手を信頼するウィル・ハーディーヘッドコーチ。

ジャズファンには、たまらない物語です。

その他の選手たち

テイレン・ホートン・タッカー(THT) SG(22歳)

昨シーズン後半に、41得点を記録するなど、大活躍をみせた若手シューティングガード。

193㎝ながらウイングスパン216㎝という驚異的な長い腕をもち、ドライブを得意とする、得点力の高い選手です。

シーズン序盤は先発出場していましたが、12月21日のデトロイト・ピストンズ戦以来、ほぼ出場がなく干されている状態となっています。

THTが干されてからジャズは絶好調となっているため、今後も厳しい状態に置かれることが予想されます。

今シーズン後にFAとなるため、実力をみせつけるシーズンにしなければいけないのですが・・・。

ケリー・オリニク C(32歳)

チーム1のベテラン選手となったオリニク。

211㎝ながら3ポイントシュートも得意で、パスも上手い万能型のセンターです。

ボストン・セルティックスやマイアミ・ヒートなど、強豪チームで戦ってきた経験をもつオリニクは、ジャズの若い選手たちに落ち着きを与える存在になっています。

バスケワールドカップでは、カナダ代表として出場し、アメリカを撃破しての銅メダル獲得に貢献しました。

シモーネ・フォンテッキオ SF(27歳)

昨シーズンNBAデビューしたオールドルーキーは、イタリア、ドイツ、スペインなどで、プロリーグ歴10年以上を誇るベテラン選手です。

昨年のバスケワールドカップでは、イタリア代表のエースとして、チームのベスト8入りに貢献しています。

今シーズンは開幕からセカンドユニットで出場を続けていましたが、16試合目のニューオーリンズ・ペリカンズ戦で初めて先発出場。

その後は全試合先発出場を続けています。

203㎝の身長があり、3ポイントシュートを約39%の高確率で決めてくるフォンテッキオは、ロールプレイヤーとして

ジャズの勝利に大きく貢献しています。

キヨンテ・ジョージ PG(20歳)

今シーズンのルーキー。

1巡目全体16位でジャズが指名したポイントガードが、存在感を放っています。

途中16試合先発出場も果たし、現在はセカンドユニットで存在感を発揮。

平均11.3得点 4.5アシストと、見事な活躍をみせています。

今シーズンジャズはドラフト1巡目で3人の選手を指名していますが、いまのところ一番の当たり選手となっています。

今後の活躍が楽しみな選手です。

ユタ・ジャズ 覚醒の理由

2023-24シーズン開幕から28試合で、10勝18敗と大きく負け越していたユタ・ジャズ。

誰もが今シーズンのジャズはドアマットになると考えていたのではないでしょうか?

シーズン序盤ジャズのニュースといえば、「エースのラウリ・マルッカネンが、いったいどこのチームにトレードにされるのか?」という話題くらいでしたからね。

そんなチームが、12月21日のデトロイト・ピストンズ戦に勝利してからの14試合は、12勝2敗とまるで別のチームのような快進撃をみせています。

世界中から集まった超人たちを、最新の戦術を駆使する世界最高のコーチ陣が指揮するNBAの世界。

たまたま偶然で勝ちまくることは、ありえません。

果たして、ユタ・ジャズに何が起きたのか?

そこには35歳の現役最年少ヘッドコーチ、ウィル・ハーディHCの思い切った戦略変更がありました。

ウィル・ハーディHCの戦略① スタメンの大幅変更

今シーズン開幕戦、ジャズの先発選手は、PGジョーダン・クラークソン、SGテイレン・ホートン・タッカー、SFラウリ・マルカネン、PFジョン・コリンズ、Cウォーカー・ケスラーの5人でした。

まあ、納得感のあるスターティングファイブです。

個人的には、テイレン・ホートン・タッカー(THT)に変えて、PGにコリン・セクストンを入れ、ジョーダン・クラークソンをSGに回したいところですが。

昨シーズン後半に大活躍したTHTを先発に入れ、得点力のあるコリン・セクストンを控えに回したのも理解できます。

ただ、勝てなかった・・・。

開幕から8試合を2勝6敗とすると、ハーディーHCは、先発選手の入れ替えをはじめます。

まずは9試合目でテイレン・ホートン・タッカーに代え、ルーキーのキヨンテ・ジョージを先発ポイントガードとして起用。

次の試合ではウォーカー・ケスラーを外し、オチャイ・アバジをスモールフォワードに入れ、マルカネンをパワーフォワード、ジョン・コリンズをセンターにスライドさせるなど、いろいろと試すものの、なかなか結果は出ず。

紆余曲折の結果辿り着いたのが、クリス・ダンの先発抜擢でした。

得点力の高い選手がそろう、ジャズのガード陣の中で、最も得点が期待できないといっても過言ではないダンを先発に抜擢するヘッドコーチは、ウィル・ハーディーだけではないですかね。

ダンはシュートを苦手としながらも、今シーズンは3ポイントシュートを37.0%とまずまずの確率で決めています。

ドライブ能力が高く、的確なアシストもでき、ディフェンスでもチームに勢いを与えることができるダンは、得点力の高い選手がそろうジャズの司令塔として、ピッタリはまりました。

本格派センターとして期待されるウォーカー・ケスラーをセカンドユニットに回したのも、思い切った決断です。

PGクリス・ダン、SGコリン・セクストン、SFシモーネ・フォンテッキオ、PFラウリ・マルカネン、Cジョン・コリンズ。

現在不動のスターティング5となっている、この5人の相性の良さを見出したウィル・ハーディーヘッドコーチの分析力は、凄いと思います。

ウィル・ハーディHCの戦略② セカンドユニットのパワーアップ

これは戦略①の「スタメンの大幅変更」にも関わるのですが、先発にクリス・ダン、シモーネ・フォンテッキオと、潤滑油的なロールプレイヤーを入れたことで、セカンドユニットのメンバーが強力になりました。

まずは、6thマン賞受賞歴もあるインスタントスコアラー、ジョーダン・クラークソン。

期待のルーキーガード、キヨンテ・ジョージ。

2年目の若手成長株、オチャイ・アバジ。

器用なベテランビッグマンのケリー・オリニク。

本格派センターのウォーカー・ケスラー。

1つのチーム内に、2つの強力なユニットが存在しているようですね。

現在のジャズの試合をみていると、相手チームは気を抜ける時間帯がない状態です。

1試合を通じて、常に攻撃的な姿勢がくずれません。

勝利を重ねることで自信がつき、思い切ったプレーの連続で、完全に調子に乗っていますね(笑)。

ここまで層の厚いチームはなかなかないと思います。

スーパースター頼みのフェニックス・サンズやロサンゼルス・レイカーズの試合をみた後だと、特に感じます。

完全に干されてしまった、テイレン・ホートン・タッカーがちょっと可哀そうですが・・・。

ウィル・ハーディHCの戦略③ チーム内競争の激化

今シーズン開幕前、ウィル・ハーディHCは会見でこう語っていました。

「プレータイムを得るために必死で戦わなければいけない状況が私は好きだ。10日に一度、先発メンバーを代えるようなチームでありたいし、それを選手が受け入れてくれれば素晴らしいね。」

まさに今のジャズを表した言葉だと思います。

「NBA選手の95%は、それまでのキャリアでずっとチームのベストプレイヤーだった。でもNBAではそうじゃない。チームの勝利に貢献するには、何らかのアジャストが必要になる。シュートを打つな、リングを見るなと言いたいわけじゃない。ただ、自分を中心に組み立てられるわけじゃないことを理解すべきだ、と言いたいんだ。」

現在のユタ・ジャズは、開幕前にウィル・ハーディHCが語っていた理想を、体現しています。

世界最高峰の選手が集まるNBAで、ヘッドコーチ歴2年、現在NBA最年少35歳のウィル・ハーディーHCが、選手たちに自分の考えを伝え、選手たちから認められている姿は、奇跡に近いとさえ思いますね。

まずどんなコミュニケーション能力を持っているのでしょうか?

戦術云々の前に、まずはそこを知りたいです。

現在のジャズは、チームが絶好調なこともあって、選手が勝利のために一つにまとまっています。

このままどこまで突っ走れるのか?

NBAの世界はそんなに甘くはないと思いますが、勝利のためにチームががっちりとまとまったユタ・ジャズがどこまで行けるのか?

見守っていきたいと思います。

まとめ

正直、現在のユタ・ジャズの選手たちは、若手を除けば挫折を経験してきた選手たちばかりです。

エースのマルカネンは、デビューから4シーズンを過ごしたシカゴ・ブルズで、ソフトすぎると批判され、キャブスへ放出。

キャブスではまずまずの活躍をみせたものの、ジャズの大エースだったドノバン・ミッチェルとの交換選手の一員とされました。

ちなみに、キャブスとジャズのトレード内容は・・・

クリーブランド・キャバリアーズ獲得

ドノバン・ミッチェル

ユタ・ジャズ獲得

ラウリ・マルカネン
コリン・セクストン
オチャイ・アバジ
ドラフト1巡目指名権×3
ドラフト指名交換権×2

マルカネンも、セクストンも、複雑な心境だったでしょう。

ジョーダン・クラークソンもレイカーズやキャブスで活躍したものの、〝利己的″と批判され、ジャズに流れ着きました。

今シーズン加入したジョン・コリンズも、アトランタ・ホークスで年々存在感が薄くなり、高額な契約もあって、批判の対象となっていました。

いわば雑草軍団です。

能力はあるものの、失格の烙印を押された選手の集まりが、現在のユタ・ジャズです。

そんなチームを35歳の若手監督が再生させる・・・。

まるで、ドラマみたいな展開を期待してしまいます。

今年はユタ・ジャズ創設50年目のメモリアルシーズン。

舞台は整っています。

ジャズの快進撃がどこまで続くのか・・・

想像を超えるドラマはまっているのか・・・

ウィル・ハーディー率いるユタ・ジャズのさらなる躍進を期待します!

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