【三角トレード①】リラードが加入したバックスを語る ヤニスとリラードの相性は?

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NBAファンの間で、この夏もっともホットな話題だった、デイミアン・リラードのトレードに、ついに決着がつきました。

まさかのミルウォーキー・バックス!

現在のNBAで最強のモンスター、ヤニス・アデトクンボとの強烈なデュオが結成されます。

正直、エンターテイメント的には楽しみしかありません。

もちろん、不安要素もありますが・・・。

今回は、この夏88日間にわたって、NBAの話題を独占した、デイミアン・リラードのトレードについて語ります。

目次

デイミアン・リラードを含む3角トレードの内容

まずは、今回成立したトレード内容をまとめましょう。

ミルウォーキー・バックス、ポートランド・トレイルブレイザーズ、そしてフェニックス・サンズの間で成立した三角トレード。

それぞれのチームが獲得した選手たちです。

ミルウォーキー・バックス獲得

・デイミアン・リラード
(⇦ブレイザーズ

ポートランド・トレイルブレイザーズ獲得

・ドリュー・ホリデー(⇦バックス)
・ディアンドレ・エイトン(⇦サンズ)
・トゥマニ・カマラ(⇦サンズ)
・2029年ドラフト1巡目指名権(⇦バックス)
・2028年、2030年ドラフト指名権交換権(⇦バックス)

フェニックス・サンズ獲得

・ユスフ・ヌルキッチ(⇦ブレイザーズ)
・グレイソン・アレン(⇦バックス)
・ナシール・リトル(⇦ブレイザーズ)
・キーオン・ジョンソン
(⇦ブレイザーズ

もちろん、トレードの目玉はブレイザーズのエース、デイミアン・リラードでしたが、バックス、サンズからも、重要な選手が動いています。

バックスからはオフェンス・ディフェンスともに優秀な名ポイントガード、東京オリンピックアメリカ代表として金メダルも獲得したドリュー・ホリデーが、ブレイザーズへ。

サンズからは、2018年NBAドラフト1巡目全体1位、サンズのゴール下を支えた才能あふれるセンター、ディアンドレ・エイトンがブレイザーズへ。

そのほかにも、ダーティープレーが話題になるものの、ディフェンス力とシュート力が高いバックスのグレイソン・アレンや、故障が心配ではあるものの優秀なセンタープレイヤー、ブレイザーズのユスフ・ヌルキッチらが、新BIG3で話題のフェニックス・サンズに移籍するなど、久しぶりにワクワクする大トレードになりましたね。

正直、サンズの選手層が厚くなったことで、渡邊雄太選手の出場時間に影響が出ないか心配ですが・・・。

とにかく、現在の段階では、3チームともにメリットの大きい、いいトレードになったのではないでしょうか?

ミルウォーキー・バックスのトレード評価

今回は、ミルウォーキー・バックスのトレードのについて、語っていきたいと思います。

獲得
・デイミアン・リラード(⇦ブレイザーズ)

放出
・ドリュー・ホリデー(⇒ブレイザーズ)
・グレイソン・アレン(⇒サンズ)
・2029年ドラフト1巡目指名権(⇒ブレイザーズ)
・2028年、2030年ドラフト指名権交換権(⇒ブレイザーズ)

なんといっても、デイミアン・リラードの獲得につきます。

現在のNBAで、得点力はトップクラスのスーパースター。

バックスのフロントが、ポートランド・トレイルブレイザーズの王だったリラードを獲得する賭けにでたのは、バックスのエース、ヤニス・アデトクンボをチームにつなぎとめる思惑もあったのかもしれません。

8月末に公開されたニューヨークタイムスのインタビューで、「チーム全員がチャンピオンシップを目指すことができなければ、契約延長はしない」と語ったヤニス。

バックスのフロントは、ヤニスをつなぎとめ、是が非でももう一度優勝するために、リラード獲得という決断を下したのです。

では、今回のトレードのgoodなポイントをまとめましょう。

1. 得点力のアップ(リラードとヤニスのピック&ロールは止められない)
2. デイムタイムがバックスを救う
3. ヤニスのモチベーションアップ

1. 得点力のアップは、誰もが認めるところでしょう。

ヤニスとリラードの相性は、どう考えてもバッチリですね。

ペイントエリア最強のインサイドプレイヤーであるヤニスと、最強のシューターであり、ドライブも得意なリラード。

2人のピック&ロールは、史上最強のデュオ「ストックトン&マローン」を超える可能性もあります。

バックスが恐ろしいのは、リラードとヤニスの周りに、クリス・ミドルトンやブルック・ロペス、ジェイ・クラウダ―、マリーク・ビーズリーなど、優秀な3ポイントシューターが揃っているところ。

ホリデーも優秀なシューターでしたが、リラードの得点力はレベルが違います。

2022-23シーズンスタッツ
ジュルー・ホリデー  19.3得点 5.1リバウンド 7.4アシスト
デイミアン・リラード 32.2得点 4.8リバウンド 7.3アシスト

昨シーズンリーグ3位の32.2得点を記録したリラード。

歴代4位タイとなる、1試合71得点も記録したモンスターです。

オフェンス面で、どんな化学変化を起こすのか、今から楽しみでたまりません。

2.デイムタイムがバックスを救う、これも大きなメリットですね。

バックスには、誰もが認める大エース、ヤニス・アデトクンボがいますが、アウトサイドシュートが苦手なヤニスに試合を決めるラストショットをまかせるのは、不安でした。

そこに、NBA最強のクラッチシューター、〝デイムタイム″を発動するリラードが加入するのですから、バックスのメリットは計り知れないと思います。

3.ヤニスのモチベーションアップに関しては、言うまでもないでしょう。

ヤニスは、以前からお気に入りの選手に、リラードの名前をあげていました。

オールスターでチームキャプテンとなったヤニスが、ドラフト1位に選んだのがリラードでしたからね。

今回、バックスがリラード獲得に動いたことで、フロントの本気を感じ、間違いなくモチベーションアップしているではずです。

単純にリラードと共にプレーすることが、楽しみでしかたないでしょうね。

次に、今回のトレードの不安点をあげます。

1. ディフェンス力が大幅ダウン
2. リラードの莫大なサラリー
3. 勝てないときの絶望感

1.ディフェンス力が大幅ダウンは、これまでバックスのディフェンスを支えてきた、ドリュー・ホリデーとグレイソン・アレンがチームを去ったためです。

リーグ最強のペリメーターディフェンダー、ドリュー・ホリデーが去り、あまりディフェンスを得意としないリラードが加入することで、ディフェンス力が大きくダウンすることは、仕方がないところでしょう。

そこに加えて、固いディフェンスと、3ポイントシュートを武器としていたグレイソン・アレンもチームを去ったことで、正直ディフェンス面はかなり不安になりました。

2.リラードの莫大なサラリーは、今シーズンのチーム成績が伸び悩んだ際に、特に大きな問題になると思います。

今シーズンリラードのサラリーは、4564万ドル(約67億5472万円 1㌦=148円)で、ヤニスと同額です。

すさまじいサラリーですが、リラードは昨年2年間の延長契約を結んでいます。

その額なんと2年1億2200万ドル(約180億560万円 1㌦=148円)!

契約最終年の2026-27シーズン、リラードが36歳の時に受け取るサラリーは、驚異の6330万ドル(サラリーキャップの35%となるため、変動あり)となります。

ブレイザーズがチームの象徴として、チームにつなぎとめるために提示したサラリーだったんですけどね・・・。

優勝を手にすることができれば、大きな問題にはならないものの、チームが優勝争いにも加われない事態になった場合、リラードのサラリーはバックスにとって、大きな足かせとなってしまうでしょう。

3.勝てないときの絶望感は、「2.リラードの莫大なサラリー」も大きく関係しています。

バックスにとって、リラード獲得は優勝を目指すうえで最後のカード。

もし、リラードがバックスのシステムにマッチせず、優勝争いから脱落した場合は、チーム解体の危機となるでしょう。

2024-25シーズンまでバックスとの契約下にあるヤニスも、流出してしまう可能性も高くなってしまいます。

残るのは、リラードとの莫大な契約。

リラードも現在33歳で、今後力が落ちていくのは明らかです。

つまり、今年チーム成績が落ちるようなことがあれば、ミルウォーキー・バックスの崩壊につながるといっても、過言ではないと思います。

万が一、ミルウォーキー・バックスが崩壊し、ヤニスやミドルトンなど主力を放出、チーム再建となれば、ポートランド・トレイルブレイザーズが天下を取るかもしれません。

というのも、あまり注目されていませんが、今回のトレードに、2028年と2030年のドラフト指名権交換権が含まれているからです。

もし、2028年、30年にブレイザーズがスクート・ヘンダーソンを中心に強豪チームとなっていて、バックスがチーム再建でリーグ最下位を争う状態になった場合、ブレイザーズが希望すれば、ドラフト1巡目指名権を交換することができます。

つまり、優勝を争いながら、バックスの持つドラフト上位指名権をいただくことができるのです。

バックスがまだ強豪のままだと、あまり意味がない交換権ですが、もしかすると大化けするかもしれません。

悲観的な予測を並べてみましたが、現時点では、とにかく楽しみの方が大きいバックス。

リラードとヤニスのアンストッパブルなピック&ロールが、早く見たい!

単純に楽しみなチームになったと、ワクワクしているわたくしリトルです。


デイミアン・リラード トレード要求の理由

リラードのトレード希望が、どうしてここまで大きな話題になったのかというと、現在のNBAで数少ない、チームのシンボルとして誰もが認める、フランチャイズビルダーだからです。

ポートランド・トレイルブレイザーズといえば、初代ドリームチームの一員だった、クライド・ドレクスラーを思い浮かべるオールドファンも多いかと思いますが、リラードも肩を並べる存在だと思います。

ブレイザーズ一筋11年。

毎年、決して前評判の高くなかったブレイザーズが、8年連続でプレーオフに進出できたのは、リラードの得点力と、驚異的な勝負強さ、いわゆる〝デイム・タイム″によるところが大きかったですね。

ブレイザーズファンはもちろん、世界中のNBAファン誰もが認める、ポートランド・トレイルブレイザーズの王であり、象徴でした。

リラード自身も、「俺はポートランド・トレイルブレイザーズの歴史上で最も偉大で、最も長くチームに在籍した選手になりたい。」と常々公言していました。

チームも、リラードの功績を認め、2019年6月30日、4年1億9600万ドル(当時約212億1500万円)のスーパーMAX契約を結んでいます。

さらに2022年7月9日には、なんと当時歴代最高となる、2年1億2200万ドル(当時約165億9200万ドル)の超巨額な延長契約を結び、この契約により、リラードは2026-27シーズンまでブレイザーズの契約下でプレーすることが決まったのです。

リラードとブレイザーズの相思相愛の関係に、かげりが見え始めたのが、2021-22シーズン。

かつてデトロイト・ピストンズでファイナルMVPを獲得した名ポイントガード、チャウンシー・ビラップスを新ヘッドコーチに迎えたブレイザーズは、開幕から黒星先行の厳しいシーズンとなります。

下腹部の痛みを抱えてプレーしていたリラードも、1月に手術を決断し、このシーズン29試合の出場にとどまりました。

2021-22シーズン、ブレイザーズは27勝55敗と低迷。

長くバックコートコンビを組んできたシューティングガード、CJ・マッカラムもトレードでチームを去り、ブレイザーズは、リラードが熱望する優勝には、ほど遠いチームとなってしまいました。

それでも2022-23シーズン開幕前には、「100%健康だ。さらに強くなったと感じる。」と完全復調を宣言していたリラード。

2月26日のヒューストン・ロケッツ戦で、NBA歴代3位タイの、1試合71得点を記録する(歴代4位タイ)など、素晴らしい個人成績を残します。

デイミアン・リラード スタッツ
2022-23 32.3得点 4.8リバウンド 7.3アシスト FG46.3% 3P37.1%
通算   25.2得点 4.2リバウンド 6.7アシスト FG43.9% 3P37.2%

チームは、開幕から14戦で10勝し、順調なスタートをみせたものの、徐々に勢いを失い、オールスターの時点で28勝30敗。

なんとかプレーオフ争いに踏みとどまっていましたが、3月中旬に6連敗を喫し、プレーオフ進出の望みを絶たれてしまいました。

すると、ブレイザーズのフロントは、少しでもドラフト指名順位をあげようと、チームが負けるようにリラードら主力を半強制的に休ませる作戦に出たのです。

結果、33勝49敗でウエスタンカンファレンス15チーム中13位。

リラード個人は大活躍ながら、屈辱のシーズンを過ごしました。

常に全力を出して勝利を手にしてきたリラードが、わざと負けてドラフトの上位を狙う〝タンク″を指示したフロントに不信感を持ったのは、当然だと思います。

リラード自身も負けるために出場を制限され、フラストレーションのたまるシーズンエンドとなりました。

タンクの結果、ドラフト1巡目全体3位の指名権を手にしたブレイザーズは、ナンバー1ポイントガードとして注目を集めていた19歳、スクート・ヘンダーソンを指名。

リラードは、今優勝するために、即戦力となる選手の獲得を希望してました。

しかし、アンファニー・サイモンズ(2018年ドラフト1巡目24位)、シェイドン・シャープ(2022年1巡目7位)など、若手の有望株が揃ってきたブレイザーズが、将来を見すえてチームづくりを行っていきたいのは、明白です。

そこに、ドラフトでリラードと同じポジションのスーパースター候補、スクート・ヘンダーソンが加入したのですから、リラードが自身の居場所がないと感じたのも理解できます。

こうして、11シーズンポートランド・トレイルブレイザーズの象徴だった、デイミアン・リラードが、チームに自身をトレードするよう要求したのです。

リラードは当初、マイアミ・ヒートへの移籍を強く希望しました。

マイアミ・ヒートのフロントも、優勝へのラストピースとして、リラード獲得を強く希望し、タイラー・ヒーローを中心としたトレード案を出し、交渉を2か月以上にわたり続けたと言われています。

しかし、バックスへの移籍が決定したあとで、流れてきた情報によると、ブレイザーズ側はリラードの交換相手として、ジミー・バトラーや、バム・アデバヨを要求していたようですね。

優勝するためのトレードで、ジミーやバムは、さすがに出すことはないでしょうから、ブレイザーズ側は最初からヒートとトレードすることは、考えていなかったのかもしれません。

リラードのバックス入りが決まった時、ジミーが「NBAはバックスがタンパリングなかったか調査してくれ。」とメッセージを出していましたが、これはジミー流の悔しまぎれのジョークですね。

プレーオフでの鬼神のようなプレースタイルとは違い、普段のジミーはおちゃめな兄ちゃんですから。

リラードを獲得するために、昨年のプレーオフで活躍した、ゲイブ・ヴィンセントやマックス・ストゥルースをこのオフに放出したヒートは、今後どのように動くのでしょうか?

いらない子扱いされてしまったタイラー・ヒーローは、いったいどんなモチベーションでシーズンに挑むのでしょうか?

今度はブレイザーズに移籍したドリュー・ホリデー獲得に動くとの噂もある中、マイアミ・ヒートの動向にも注目です!

まとめ

NBAファンをアッと驚かせた、ミルウォーキー・バックス、ポートランド・トレイルブレイザーズ、フェニックス・サンズの三角トレード。

今回は、デイミアン・リラードを獲得したミルウォーキー・バックスを中心に語りました。

昨シーズン平均得点30点超えのリラードとヤニスのコンビは、正直楽しみで仕方ありません。

フェニックス・サンズに誕生した新ビッグ3(デビン・ブッカー、ケビン・デュラント、ブラッドリー・ビール)と違い、バランスもいいですし。

ただ、昨年までバックスを指揮していた名ヘッドコーチ、マイク・ブーデンホルツァーから、ヘッドコーチ経験のないエイドリアン・グリフィンに変更になっているのは、やや心配ですが。

エイドリアン・グリフィン新HCが、2006年ダラス・マーベリックスの一員としてファイナルに出場した、あのグリフィンだと気づくのに、時間がかかりました(笑)

今年のNBAも、楽しみですね。

NBA Rakutenの値上げだけが、頭の痛いところですが。

週に1試合だけでも、BSに放映権を売って、放送したりできないんでしょうかね。

NBAを知らない多くの人が、プレーを観て度肝を抜かれて、結果NBA Rakutenに加入する人も増えると思うのですが・・・。

八村塁選手や、渡邊雄太選手が活躍する現在のNBA、バスケワールドカップで日本中に広がったバスケ熱を、NBA人気にもつなげてほしいんです!

話が脱線してしまいましたが、NBAを35年間観つづけてきたわたくしリトルとしては、なんとかリラードに優勝してほしいと、心から思います。

皆さんは、いかがでしょうか?


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