いよいよ今週末にせまってきたNBAオールスター2025。
ここ数年はあまりに緊張感がない、ディフェンスがない、面白味がない〝ないないづくし″のオールスターがつづき「オールスターはもう観なくていいな」と毎年思うんですが、1月~2月初旬になるとなぜかワクワクしてしまいます。
今年は特に開催方法がガラッと変わり、オールスター3チームとライジングスターズを勝ち抜いた1チームによるミニトーナメントとなったため、どんな戦いになるのか楽しみですね。
オールスターのグズグズに反して、ここ2年間のスラムダンクコンテストは大変な盛り上がりをみせました。
救世主マック・マクラングが登場し、目の覚めるようなダンクを連発、圧倒的な違いをみせつけ2連覇をはたしたからです。
今年のスラムダンクコンテストには、そのマクラングをはじめ、なかなかに面白いメンバーがそろいました。
今回はスラムダンクコンテスト2025に出場する4人の選手を語っていきたいと思います。
レッツラゴー!
スラムダンクコンテスト2025出場者
まずは出場者の4人を紹介しましょう。
スラムダンクコンテスト2025出場者
アンドレ・ジャクソンJr.
ミルウォーキー・バックス
シューティングガード
198㎝ 95㎏
ステフォン・キャッスル
サンアントニオ・スパーズ
ポイントガード
198㎝ 98㎏
マタス・ブゼリス
シカゴ・ブルズ
スモールフォワード
208㎝ 95㎏
マック・マクラング
オーランド・マジック
ポイントガード
188㎝ 84㎏
今年のスラムダンクコンテストは、なかなか面白い4人がそろったと思います。
個人的に大注目しているステフォン・キャッスルとマタス・ブゼリスが出場すると聞いて、非常に興奮しています。
マクラングのダンクにまだバリエーションがあるのかという点にも注目ですね。
それでは一人づつ紹介していきましょう。
アンドレ・ジャクソンJr.
アンドレ・ジャクソンjr.
所属 ミルウォーキー・バックス
198㎝ 95㎏
2023年ドラフト2巡目36位
49試合出場 平均17.4分
3.8得点 3.2リバウンド 1.5アシスト
NBA2年目のシーズンを戦っているアンドレ・ジャクソンJr.。
今シーズンは強豪ミルウォーキー・バックスのスターターとして、デイミアン・リラードとバックコートコンビを組んでいます。
抜群の身体能力とバスケットボールIQを武器に、スタッツにあらわれないプレーでチームの勝利に貢献できるプレイヤーです。
スタッツ的にはまだまだですが、今後大化けするかもしれません。
2023年、コネチカット大学のキャプテンとしてNCAAトーナメントを制覇した実績のある選手ですから、実力は本物です。
バックスの未来をになうキープレイヤーへと成長していくでしょう。
アンドレ・ジャクソンJr.の名前を一躍有名にしたプレーが、昨シーズン3月12日(現地時間)のサクラメント・キングス戦、試合残り時間1分28秒で飛び出したプットバックダンクです。
バックスのAJ・グリーンが打ったミドルシュートが外れたと思った瞬間、突然ジャクソンJr.が飛びこんできて、身体ごとリングに飛びこむようにダンクをたたきこんだのです。
リングに頭がつくようなダンクはNBAではたまに観ることができますが、この時のジャクソンJr.のダンクは完全に首がリングより上に出ていました。
2023-24シーズンを代表するダンクの一つだったと思います。
最強クラスのゲームタイムダンカーは、スラムダンクコンテストの舞台でも創造的なダンクをみせることができるのか?
ただ高く飛んで力強くダンクするだけでは、審査員も観客も納得させることはできませんから。
アンドレ・ジャクソンJr.にアイデアがあるのであれば、有力な優勝候補になるのかもしれません。
ステフォン・キャッスル
ステフォン・キャッスル
所属 サンアントニオ・スパーズ
198㎝ 98㎏
2024年ドラフト1巡目4位
49試合出場 平均25.7分
12.7得点 2.8リバウンド 3.6アシスト
不作といわれた今シーズンのルーキーの中で、インパクトを残している大型ポイントガード、ステフォン・キャッスル。
カレッジ時代、1年生ながら司令塔としてコネティカット大学を全米制覇に導いた逸材です。
ドラフト1巡目全体4位でサンアントニオ・スパーズに指名され、名ポイントガードクリス・ポールのもと、ゲームコントロールを学んでいます。
開幕当初はNBAの壁にぶちあたっていたものの、徐々に実力を発揮し、1月以降は1試合平均15.8得点 3.4リバウンド 3.6アシストを記録。
得意のディフェンスでもさらに評価を高め、新人王争いに名をつらねています。
ドラフト時の評価では、シュートに難があり、エリートなアスリートではないと書かれた記事をみましたが、予想以上にアスレティックなプレーで、ファンを熱狂させています。
ドライブからの豪快なボースハンドダンクは、キャッスルのシグネチャームーブになっていますね。
今回のスラムダンクコンテストの中では、もっとも実績のある選手ですが、スタッツとは結びつかないのがスラムダンクコンテストの難しいところ。
昨年コンテストに挑戦した、ジェイレン・ブラウン(セルティックス)をみればおわかりかと思います。
オールスター本戦出場選手がスラムダンクコンテストに出たのはひさしぶりで注目を集めていましたが、正直すべってましたよねえ・・・。
試合で豪快なダンクを決めるのと、コンテストで観客をわかせるのは、まったく違うのだと再認識させてくれたのが、ジェイレン・ブラウンでした。
ゲームタイムダンカーとしては評価を高めているキャッスルですが、スラムダンクコンテストでも違いをみせることができるのか?
ビクター・ウェンバンヤマとともにスパーズの未来をになうキャッスルは、スラムダンクコンテストでも輝くことができるのか?
今回もっとも期待を集めている選手かもしれません。
マタス・ブゼリス
マタス・ブゼリス
所属 シカゴ・ブルズ
208㎝ 95㎏
2024年ドラフト1巡目11位
51試合出場 平均14.5分
6.2得点 2.9リバウンド 0.5アシスト
実はわたくしリトルが一番期待しているルーキー、マタス・ブゼリス。
シカゴ出身の長身白人フォワードは、センスあふれるプレーで大器の片りんをみせています。
208㎝ 95㎏とまだ線は細いものの、非凡なパスセンスとボールハンドリング能力は、白人プレイヤーのレジェンド、ラリー・バードに通じるものもあるというのは、言いすぎでしょうか(笑)。
ブゼリスの魅力はスキルの高さだけではありません。
見た目に反して、豪快なダンクをたたきこむだけのジャンプ力、身体能力も持ち合わせています。
「ホワイト・メン・キャント・ジャンプ」という映画があったように、一般的には白人選手は〝ジャンプ力がない″と揶揄されることが多いのですが、ブゼリスにはまったく当てはまりませんね。
1996年のスラムダンクチャンピオン、ブレント・バリーを思い出させてくれるプレイヤーです。
Gリーグ・イグナイトで1年プレーしたあとブルズ入りしたブゼリスは、シーズン当初は苦戦したものの、徐々にプレータイムを増やしています。
1月29日のセルティックス戦以降、2月11日のウォリアーズ戦まで、現在6試合連続2ケタ得点中。
この6試合の間、1試合平均27.1分の出場で15.0得点 4.2リバウンド 1.2アシスト 1.7ブロックとすばらしい活躍をみせています。
レギュラーシーズンの勢いそのままに、スラムダンクコンテストでもセンスあふれるダンクをみせてほしいですね。
ちなみにブゼリスのひそかな楽しみは、YoutubeでJR・スミスのハイライト動画を観ることですって。
なんだか親近感を覚えてしまいます。
マック・マクラング
マック・マクラング
所属 オーランド・マジック
188㎝ 84㎏
ドラフト外
1試合出場 平均5.0分
0.0得点 1.0リバウンド 2.0アシスト
NBAスラムダンクコンテスト2連覇中の絶対王者、マック・マクラング。
盛り上がりに欠け、存続の危機にあったスラムダンクコンテストに突如あらわれた救世主です。
ゲートシティ高校時代からとんでもないダンクを連発し、SNSで数百万回再生など、超有名人だったマクラング。
ダンクだけではなく、1試合平均42得点を記録し、アレン・アイバーソンがもっていたバージニア州の得点記録をやぶるほど実力のあるスター選手でした。
高校卒業後は、そのアレン・アイバーソンも活躍したジョージタウン大学に進学。
新人最多記録となる1試合38得点を記録するなど活躍したものの、2年生のシーズンはケガで苦しみます。
2年生のシーズン終了後にNBAドラフトにアーリーエントリーをいったん表明したものの取り消し、テキサス工科大学に転校。
1年プレーしたのち、満を持して2021年のNBAドラフトにエントリーしました。
しかしドラフトでは指名されず、ロサンゼルス・レイカーズの一員としてサマーリーグに参加。
一度はレイカーズと契約をむすんだものの、シーズン開幕前に解雇され、レイカーズ傘下のGリーグチーム、サウスベイ・レイカーズと契約を結びます。
Gリーグでは活躍をみせ、12月にシカゴ・ブルズと10日間契約を2回むすんだものの、NBAの舞台では1試合2分33秒しか出場できず(2得点)。
その後サウスベイ・レイカーズで再び活躍し、2022年のGリーグ新人王を受賞。
4月にはロサンゼルス・レイカーズにコールアップされ、自身2試合目のNBAの試合に出場し21分50秒のプレータイムで6得点を記録しました。
2022-23シーズンはフィラデルフィア・76ersで2試合に出場し、4月9日のブルックリン・ネッツ戦で20得点を記録するインパクトを与えたものの、シーズン終了後に解雇と、NBAの舞台になかなか定着できなかったマクラングですが、この2023年に人生をかえる一大イベントが起こります。
スラムダンクコンテストへの出場です。
2023年のスラムダンクコンテスト参加者は、ケニョン・マーティンJr.、トレイ・マーフィー三世、ジェリコ・シムズそしてマック・マクラングの4名でした。
今聞くと「なかなかのメンバーだな」と思いますが、当時はマクラング以外の3人もまったく実績のないプレイヤーだったのです。
アーロン・ゴードンがスーパーダンクをみせながらも、デリック・ジョーンズJr.に敗れた2020年を最後に、スラムダンクコンテストは低迷期をむかえていました。
NBAは、コンテストへのカンフル剤として、NBAでまったく実績はないがダンクに定評のあるマクラングを特別に出場させたのです。
オールスターの直前に76ersと2way契約は結んでいたものの、1試合も出場していない選手の出場は、賛否両論でした。
しかし、1本目のダンクを観た時点で、「否」の意見は吹き飛びましたね。
結局4本中3本のダンクで50点満点をたたきだしたマクラングが、会場を興奮の渦にまきこみ、圧倒的な強さで優勝しました。
昨シーズンはNBAで1試合もプレーできなかったマクラングでしたが、スラムダンクコンテストでは文句なしのダンクを連発し、みごと2連覇。
シーズンではGリーグMVPに輝いています。
今シーズンはマジックと契約したものの、1試合の出場にとどまっているマクラング。
そう考えるとNBAの壁は高いですねえ。
NBAのスラムダンクコンテストほど、成功と失敗がはっきりする大会はないでしょう。
歴史をみても「もうスラムダンクコンテストは廃止でいいだろ」と言われるたびに、救世主が現れてきました。
マイケル・ジョーダンとドミニク・ウィルキンスの戦いに興奮したファンたちが、目隠しダンクで物足りなさを感じていた1993年、ハロルド・マイナーが登場し、大迫力のダンクでファンの度肝を抜きました。
1997年の大会ではコービー・ブライアントが優勝したもののマンネリ化が問題となり、翌年は開催されず。
ロックアウトによりオールスターが中止となったため、2年の空白期間をへて開催された2000年のスラムダンクコンテストは、ビンス・カーターによって伝説となりました。
175㎝と小柄なネイト・ロビンソンの3回の優勝などはありましたが、いまいち盛り上がりを欠いていたスラムダンクコンテストを、再び熱狂の渦に巻きこんだのが、ザック・ラビーンとアーロン・ゴードン。
2016年の2人の戦いは、ジョーダンvsドミニクの戦いを超えていたと思います。
2021年、22年と史上最低ともいわれたスラムダンクコンテストを経て、あらわれた救世主がマック・マクラングだったのです。
2年連続で圧倒的迫力と独創性あふれるダンクで、会場を熱狂の渦に巻きこんでいるマクラング。
史上初めての3連覇がかかる今回のコンテストで、どんなダンクをみせてくれるのか、本当に楽しみです。
ただ、あれだけのダンクを披露したあとに、まだバリエーションが残っているんでしょうか?
今シーズンは1試合しか出場がないマクラングですが、鬱憤を思いっきりリングにぶつけてほしいと思います。
まとめ
今回は、NBAオールスター2025 スラムダンクコンテストの出場者について語りました。
注目はマック・マクラングの3連覇なるか。
今回はほかの選手たちも、注目の若手がそろっているため、面白い戦いになるんじゃないでしょうか?
日本時間2月16日(日)に行われるスラムダンクコンテストを、思う存分楽しみましょう!
