2023年8月25日から9月10日にかけて、フィリピン(マニラ)、インドネシア(ジャカルタ)、日本(沖縄)の3会場で2023 FIBAバスケットボール・ワールドカップが開催されます。
決勝ラウンドは、フィリピンで行われますが、1次ラウンド、2次ラウンドが行われる沖縄に、観に行きたいですねえ。
我らが日本チームは、八村塁選手が、出場を辞退しました。
ニュース記事では、「大谷のいないWBCみたいなもの」「テレビ局や代理店ガックシ」など、八村選手の辞退を否定的に報じているものもありましたが、NBAを35年間観つづけてきたわたくしリトルに言わせれば、「当然の判断」だと思います。
すでにレイカーズとの契約がまとまりましたが、さらなる成長のために、ゆっくり自分と向き合う時間にしてほしいと思います。
NBAで日本人が活躍するなんて、ちょっと前までは夢のまた夢でしたから。
東京オリンピックに日本代表として出場し、その後メンタルヘルス問題で、NBAの開幕からしばらく欠場した経験のある八村選手には、無理せず、自分のペースで、より高みを目指してほしいと思います。
バスケW杯を語るときに、最も注目されるチームといえば、チームUSAですね。
最近は、ドリームチームとはいえないチームになってしまっていますが、今年は粒ぞろいの(ちょっと小粒ですが)なかなか面白いチームになっているんではないでしょうか?
前回、過去最低の7位に終わったバスケW杯アメリカ代表が、優勝を奪還するために選んだ12人を、まとめました。
レッツラゴー。
2023年 バスケW杯 アメリカ代表メンバー
2023年 バスケW杯 アメリカ代表メンバー
タイリース・ハリバートン(PG 196㎝ インディアナ・ペイサーズ)
ジェイレン・ブランソン(PG 185㎝ ニューヨーク・ニックス)
アンソニー・エドワーズ(SG 193㎝ ミネソタ・ティンバーウルブズ)
ジョシュ・ハート(SG 196㎝ ニューヨーク・ニックス)
オースティン・リーブス(SG 196㎝ ロサンゼルス・レイカーズ)
ミケル・ブリッジス(SF 198㎝ ブルックリン・ネッツ)
ブランドン・イングラム(SF 203㎝ ニューオーリンズ・ペリカンズ)
キャメロン・ジョンソン(PF 203㎝ ニュージャージー・ネッツ)
パオロ・バンケロ(PF 208㎝ オーランド・マジック)
ジャレン・ジャクソンJr. (PF 211㎝ メンフィス・グリズリーズ)
ボビー・ポーティス(PF 208㎝ ミルウォーキー・バックス)
ウォーカー・ケスラー(C 216㎝ ユタ・ジャズ)
アメリカ代表というには、あまりにも経験値が低いチームですね。
全員が20代、フレッシュな若手選手で、世界に挑みます。
3月の時点で、アメリカ代表のマネージングディレクターを務めているグラント・ヒルは、「若手とベテランを融合させたチームにしたい」と語っていましたが、思うようなチームづくりはできなかったのかもしれません。
当然、アメリカ代表としてオフシーズンに戦うことは、ケガのリスクもありますし、負ければ選手たちは、誹謗中傷にさらされることも考えられます。
莫大なサラリーを球団からもらっているNBA選手にとって、名誉のためにアメリカ代表としてプレーすることは、あまりにもリスクが大きいのです。
アメリカ以外のスペイン、フランス、オーストラリアなどの強豪国は、国の威信をかけて、ほぼベストメンバーで挑んでくるでしょう。
現在強豪国といわれるチームは、サッカーの代表のように、長期的に同じ選手たちを招集し、戦術を構築しています。
大会直前に選手をその都度選考し、数回練習して本番に挑むアメリカ代表が、勝てなくなってきているのも、無理はありません。
NBAで優勝をするためにプレーし、大金を得ることが一番ですから仕方がないのかもしれませんが、アメリカも代表のシステムを考えていかないと、能力はすごくても世界のバスケから置いていかれることになりかねません。
前置きが長くなりましたが、ここでアメリカ代表の選手を、紹介します。
スタッツは、2022-23シーズンのスタッツ、年齢はW杯が開幕する8月25日時点のものです。
2023バスケW杯 アメリカ代表 ポイントガード
背番号4 タイリース・ハリバートン
インディアナ・ペイサーズ 背番号0
2000年2月29日生まれ(23歳)
196㎝ 83㎏
20.7得点 3.7リバウンド 10.4アシスト FG49.0% 3P40.0%
2020年のNBAドラフト1巡目全体12位でサクラメント・キングスに指名されたハリバートン。
2022年2月8日にトレードでペイサーズ入りしてからは、広い視野と高いシュート力を武器に、チームのエースとして大活躍をしています。
2022-23シーズンは、20得点10アシストを記録し、オールスターにも選出されました。
若いながらも、落ち着いたプレーメイクができる司令塔は、代表でも主軸になることが期待されます。
独特なシュートフォームから繰り出される、高確率の3ポイントも、相手の驚異となるでしょう。
ポイントガードとしては身長も高く、穴のないハリバートンは、アメリカ代表の主役となるかもしれませんね。
背番号11 ジェイレン・ブランソン
ニューヨーク・ニックス 背番号11
1996年8月31日(26歳)
185㎝ 86㎏
24.0得点 3.5リバウンド 6.2アシスト FG49.1% 3P41.6%
2018年のNBAドラフト2巡目全体33位でダラス・マーベリックスに指名されたブランソン。
マブスでは、6thマンとして、ルカ・ドンチッチ(スロベニア代表)と強力なバックコートを組んでいました。
2022年7月13日に、ニューヨーク・ニックスに移籍。
4年1億400万ドルという高額な契約は、サイズ的に不利なブランソンには高すぎるのではと、批判も集まりましたが、2022-23シーズン、圧倒的な活躍で、ニックスをイースタンカンファレンス5位(47勝35敗)に導きました。
個人技で得点を量産できる攻撃型のポイントガードで、ハリバートンとはスタイルが違うため、ヘッドコーチのスティーブ・カーがどう使い分けるのか、楽しみですね。
NBAの世界では、インサイドに果敢にアタックし、自分より20㎝以上身長の高い選手を翻弄していますが、よりフィジカルな戦いをしてくる国際試合で、ブランソンのプレーが通じるのか?
とても興味深いです。
2023バスケW杯 アメリカ代表 シューティングガード
背番号10 アンソニー・エドワーズ
ミネソタ・ティンバーウルブズ 背番号1
2001年8月5日(22歳)
193㎝ 102㎏
24.6得点 5.8リバウンド 4.4アシスト FG45.9% 3P36.9%
2020年のNBAドラフト1巡目全体1位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名されたアント。
とんでもない身体能力で、デイリーハイライトの常連です。
課題だったアウトサイドシュートも、年々精度を上げています。
ウルブズのエースの座を、カール・アンソニー・タウンズから奪った感もありますね。
今年はついにオールスターにも選出されました。
実力は申し分ないものの、ビッグマウスぶりもオールスター級。
大きすぎる自信が、良い方に転がればいいんですが・・・。
今回のアメリカ代表のエース候補です。
背番号12 ジョシュ・ハート
ニューヨーク・ニックス 背番号3
1995年3月6日(28歳)
196㎝ 98㎏
9.8得点 7.8リバウンド 3.8アシスト
2017年のNBAドラフト1巡目全体30位でユタジャズに指名され、直後にトレードされたロサンゼルス・レイカーズでデビュー。
オールラウンドな能力をもつ、貴重なロールプレイヤーとして、レイカーズ、ペリカンズ、ブレイザーズで活躍。
2023年2月9日にニューヨーク・ニックスにトレードされると、ハッスルプレーでチームに勢いをもたらしました。
ただ、正直代表に選ばれるプレーヤーかと言われれば・・・。
12人目に出場が決まったところをみても、ほかに代表入りを受けてくれるスター選手はいなかったのかもしれませんね。
ただ、ハートは好きな選手ですので、ぜひ期待以上の活躍をみせて、勝利に貢献してほしいと思います。
背番号15 オースティン・リーブス
ロサンゼルス・レイカーズ 背番号15
1998年5月29日(25歳)
196㎝ 89㎏
13.0得点 3.0リバウンド 3.4アシスト FG52.9% 3P39.8%
ドラフト外から2021-22シーズンにレイカーズと2way契約を結び、NBAデビューしたリーブス。
今一番ホットな選手でしょう。
2023年プレイオフでのリーブスの活躍は、レイカーズのカンファレンスファイナル進出に、大きく貢献しました。
シュート力が高く、見た目とは裏腹にしつこいディフェンスも持ち味。
クラッチシュートも迷わず放つ強心臓ぶりで、レイカーズにいくつもの勝利を届けています。
ただ、ルールの関係で、NBAよりもよりフィジカルになる代表戦で活躍はできるのでしょうか?
正直、〝アメリカ代表″という肩書がふさわしいかというと・・・。
わたしの疑念を吹きとばす活躍をみせてほしいですね。
2023バスケW杯 アメリカ代表 スモールフォワード
背番号5 ミケル・ブリッジス
ブルックリン・ネッツ 背番号1
1996年8月30日(26歳)
198㎝ 95㎏
20.1得点 4.4リバウンド 3.3アシスト FG46.8% 3P38.2%
2018年のNBAドラフト1巡目全体10位でフィラデルフィア76ersに指名され、すぐにトレードでサンズ入り(76ersなにやってんだよ)。
身長198㎝に対し、ウイングスパンは驚異の215㎝!
長い手を武器に、サンズではNBAトップクラスのディフェンスと、確率の高い3ポイントで、貴重なロールプレイヤーとして活躍しました。
2023年2月9日にケビン・デュラントとのトレードの一員として、ブルックリン・ネッツに移籍すると、才能が爆発します。
2022-23シーズン、サンズで出場した56試合で、1試合平均17.2得点だった記録が、ネッツで出場した27試合では、平均26.1得点に大幅アップ。
ディフェンスだけでなく、オフェンスにおいても試合を支配できるプレイヤーであることを見せつけました。
ちなみに、サンズとネッツで出場した試合を合計すると、83試合。
通常1シーズン82試合のところ、トレードの関係で、83試合出場しちゃうという、おもしろ現象が起こりました。
ブリッジスは、デビューしてから1試合も休むことなく、全試合に出場しています。
全試合出場×5シーズン+1試合出場しているブリッジスは、現代NBAの鉄人ですね。
シューティングガードでもプレーできるブリッジスは、今回のアメリカ代表にはかかせない選手になると思います。
背番号7 ブランドン・イングラム
ニューオーリンズ・ペリカンズ 背番号14
1997年9月2日(25歳)
203㎝ 86㎏
24.7得点 5.5リバウンド 5.8アシスト FG48.4% 3P39.0得点
2016年のNBAドラフト1巡目全体2位でロサンゼルス・レイカーズに指名されたイングラム。
身長は203㎝に対し、ウイングスパンはこちらも驚異の221㎝!
サイズは大きな武器ですが、とにかくデビュー時はヒョロヒョロの体型で、NBAでやっていけるのか心配なほどでした。
しかし、圧倒的なスキルとシュート力で、得点力をアップし、レイカーズの未来のエース候補とよばれるようになります。
2019年6月15日に、レイカーズはアンソニー・デイビス獲得のために、ペリカンズにイングラムと、今回のチームメイトであるジョシュ・ハート、そしてロンゾ・ボールを放出。
悔しさを味わったイングラムでしたが、ペリカンズでさらに能力が開花し、エースとしてチームを牽引しています。
2020年には、オールスターにも出場。
今回のアメリカ代表においても、アンソニー・エドワーズと並ぶ、エース候補と言っていいでしょう。
2023バスケW杯 アメリカ代表 パワーフォワード
背番号6 キャメロン・ジョンソン
ブルックリン・ネッツ 背番号2
1996年3月3日(27歳)
203㎝ 95kg
15.5得点 4.4リバウンド 1.9アシスト FG47.0% 3P40.0%
2019年のNBAドラフト1巡目全体11位でミネソタ・ティンバーウルブズに指名されたキャム。
直後にフェニックス・サンズにトレードされ、デビューを果たすと、貴重なロールプレイヤーとして活躍します。
コートを走り回り、精度の高い3ポイントシュートを効果的に決めるキャムのプレースタイルは、ゲームの流れを変える6thマンとして、最適でした。
2022-23シーズン、サンズでついにスターターの座をつかみますが、2023年2月9日に、ケビン・デュラントのトレードにからみ、今回のチームメイトであるミケル・ブリッジスらとともに、ブルックリン・ネッツに移籍。
ネッツでは完全にスターターに定着し、ミケル・ブリッジスとキャメロン・ジョンソンの大活躍で、同じフォワードの渡邊雄太選手が、全然試合に使ってもらえなくなってしまいました。
キャムのエナジーは、チームに活力を与えると思いますが、アメリカ代表となると・・・。
貴重なロールプレイヤーとして期待していますが、これまで国際大会のアメリカ代表で、このタイプの選手が活躍しているのを、あまり見たことがないんですよね。
心配が杞憂に終わることを期待します。
背番号8 パオロ・バンケロ
オーランド・マジック 背番号5
2002年11月12日(20歳)
208㎝ 113㎏
20.0得点 6.9リバウンド 3.7アシスト FG42.7% 3P29.8%
2022年NBAドラフト1巡目全体1位でオーランド・マジックに指名されたバンケロ。
ルーキーながら、完成された落ち着いたプレースタイルで、マジックのエースとして活躍しました。
ビッグマンとしては、フィールドゴール%がやや低かったものの、才能を見せつけ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。
今回の代表選考で、一番びっくりしましたね。
てっきりイタリア代表で出場すると思っていましたから。
チームUSA入りをバンケロが決断したことに、イタリアのバスケ連盟会長が怒ってましたねえ(笑)
「裏切者」「彼は我々をだました」と強い言葉で非難していました。
ただ、バンケロ自身は生まれも育ちもアメリカのシアトルですから、正直イタリア代表と言われても・・・。
父親がイタリア系アメリカ人で、イタリア国籍を持っているというだけなので。
まあ、20歳にしてこれだけの才能を持っている選手ですから、会長が必死になる気持ちもわかりますが。
ちなみに、バンケロの母親は、デューク大学の歴代最多得点記録を持ち、WNBAでもプレーした名選手。
バンケロのバスケセンスの高さは、母親の血が受け継がれているようです。
背番号13 ジャレン・ジャクソンJr.
メンフィス・グリズリーズ 背番号13
1999年9月15日(24歳)
211㎝ 110㎏
18.6得点 6.8リバウンド 1.0アシスト FG50.6% 35.5%
2018年NBAドラフト1巡目全体4位でメンフィス・グリズリーズに指名されたJJJ。
今回のチームUSAで、エース候補は、アンソニー・エドワーズとブランドン・イングラムですが、ディフェンス面のエースは間違いなく、このジャレン・ジャクソンJr.(JJJ)でしょう。
2022-23シーズン、DPOY(最優秀守備選手賞)を獲得。
1試合平均3.0ブロックで、2年連続のブロック王にも輝いています。
オールスターにも初出場しました。
グリズリーズは、シーズン中にエースのジャ・モラントが数々の問題行動で、欠場がつづくなど、危機的状況でしたが、ウエスタンカンファレンス2位で終われたのは、JJJの貢献が大きかったと思います。
リム・プロテクターとしての活躍が大いに期待されるJJJですが、懸念されるのはファールの多さ。
NBAは6ファールで退場なのに対し、国際試合では5ファールで退場ですから、十分注意してほしいです。
ディフェンス力は間違いない上に、変わったフォームから繰り出す3ポイントシュートも、大きな武器です。
2022-23シーズンは、1試合平均5.7本を試投し、2.0本を決めています(35.5%)。
シュートの上手さは、サンアントニオ・スパーズなどでシューティング・ガードとして活躍した父親、ジャレン・ジャクソンから受け継いでいますね。
2023バスケW杯 アメリカ代表 センター
背番号9 ボビー・ポーティス
ミルウォーキー・バックス 背番号9
1995年2月10日(28歳)
208㎝ 113㎏
14.1得点 9.6リバウンド 1.5アシスト FG49.6% 3P37.0%
2015年のNBAドラフト1巡目全体22位でシカゴ・ブルズに指名されたボビー。
ブルズ時代、練習中に同僚の二コラ・ミロティッチの顔面を殴って骨折させ、大問題となりましたが、2020-21シーズンから加入したバックスでは、貴重な6thマンとして活躍しています。
常に全力のプレースタイルで、攻守に存在感をみせています。
インサイドから3ポイントまで、シュートレンジは広い選手です。
正直、まだ28歳だったんだとビックリしました。
2017年、ミロティッチの顔面を骨折させたときのインパクトが強かったので、もう大ベテランのような気がしていましたが、事件を起こしたときまだ22歳だったんですねえ。
よくぞ更生してアメリカ代表に選ばれるまで成長したと、感慨深くもあります。
ただ、アメリカ代表にふさわしい選手かと言われると・・・。
今回のアメリカ代表は、ビッグマンが少ないので、ポーティスの器用さは絶対に必要になってくると思います。
本来パワーフォワードの選手ですが、今回はセンターとして起用されることが多いでしょうね。
年長者として、若い選手たちに経験も伝えていってほしいですね。
背番号14 ウォーカー・ケスラー
ユタ・ジャズ(背番号24)
2001年7月26日 22歳
216㎝ 111㎏
9.2得点 8.4リバウンド 0.9アシスト FG72.0% 3P33.3%(試投3本のみ)
2022年NBAドラフト1巡目全体22位でメンフィス・グリズリーズに指名され、直後にトレードされたユタ・ジャズでNBAデビューを果たしたケスラー。
インサイドで力強いプレーをみせ、FG%は驚異の72%。
惜しくも試投数が足りず、ランキングには入りませんでしたが、ランキング1位だったニック・クラクストン(ブルックリン・ネッツ)の70.5%を超える数字を残しました。
ディフェンスでも1試合平均2.3ブロックと、攻守両面で非凡な才能をみせています。
今回唯一のセンタープレイヤーとして、白羽の矢が立ったケスラーですが、ルーキーシーズンを終えたばかり。
正直、荷が重いのは誰がみても明らかでしょう。
今回ヘッドコーチとしてアメリカ代表を指揮するスティーブ・カーは、ゴールデンステイト・ウォリアーズで、センタープレイヤーを重視しないスモール・ボールの戦術を極めた名将です。
しかし、国際試合では、まだまだビッグマンが中心となるチームが多い状況。
はたして、ワールドカップでもスモールボールが通用するのか?
それとも、ビッグマンのケスラーがフル回転する状況になるのか?
今回のワールドカップで、カギを握る選手となるかもしれません。
2023バスケW杯 アメリカ代表 コーチ陣
ヘッドコーチ
スティーブ・カー(ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)
アシスタントコーチ
ティロン・ルー(ロサンゼルス・クリッパーズHC)
エリック・スポールストラHC(マイアミ・ヒートHC)
マーク・フュー(ゴンザガ大学HC)
さすがアメリカ代表、コーチ陣も豪華です。
ヘッドコーチは、スモールボールを極めたスティーブ・カー。
カリー、クレイのスプラッシュブラザーズを中心に、美しいパスまわしと激しいディフェンスで、ゴールデンステイト・ウォリアーズの王朝をつくりあげました。
セルビアの二コラ・ヨキッチや、フランスのルディ・ゴベア(ジョエル・エンビードは出場するのか?)など、強力なセンターがいるヨーロッパのチームに、果たしてカーの戦略が通用するのか?
非常に楽しみです。
脇をかためるのも、実績十分の名将たち。
名将中の名将、グレッグ・ポポビッチが東京オリンピックを最後に勇退し、後任が心配されましたが、さすがにアメリカは、コーチ陣も豊富ですね。
ただ心配なのは、メンバーが集まる時間が限られていることです。
いくら能力が高い選手達と言っても、平均年齢24.6歳と経験の浅いチーム。
短い期間で、どこまでカーの戦術を理解し、プレッシャーのかかるW杯の舞台で、実行できるのか?
正直、優勝もありえるし、前回のW杯のような惨敗におわることもありえるチームだと思います。
まとめ
今回は、8月25日に開幕する、2023年バスケW杯アメリカ代表について語りました。
NBAを35年間観つづけてきた私リトルの考えるスターティングメンバーは・・・
最強スタメン予想
PG タイリース・ハリバートン
SG アンソニー・エドワーズ
SF ミケル・ブリッジス
PF ブランドン・イングラム
C ジャレン・ジャクソンJr.
もちろん、相手に合わせてスタメンは変わってくると思いますが、スティーブ・カーの戦術であれば、こういったメンバーを軸にするのではないでしょうか?
正直、リバウンドがちょっと弱いのと、インサイドを責められた時に弱いとは思いますが・・・。
スモールフォワード枠二人を使ったのは、ブリッジスのディフェンス力は、やっぱりかかせないと思ったためです。
この5人に、6thマンとしてジェイレン・ブランソンが加わり、相手によっては、ポーティス、ケスラーのビッグマンを活用することも考えられます。
※(8/19時点で、スティーブ・カーHCは、ポイントガードのスターターとして、ジェイレン・ブランソンを固定していくようです。パス優先タイプのハリバートンをスタメンで、個人で得点できるブランソンを6thマンとして使った方が、戦略の幅が増すとおもうんですがねえ・・・)
今回のアメリカ代表チームで、センタープレイヤーの不足が心配されていますが、わたくしリトルは、ポイントガードが2人しかいないことも心配しています。
司令塔タイプは、ハリバートンのみ。
初代ドリームチームでも、ポイントガードを2人(マジック・ジョンソン、ジョン・ストックトン)しか選出していなかったため、ストックトンがケガをした時に、ピンチとなりました。
器用なピッペンがポイントガードをそつなくこなし、なんとか危機をのりこえましたが、当時と違い、世界のレベルが上がった現在は、致命傷となりかねません。
とにかく、12人全員が優勝に向かって、一致団結して、周囲の心配を吹きとばす活躍をみせてほしいですね。
やっぱりバスケはアメリカが強くないと面白くありません。
前回7位の屈辱を、若いメンバーで晴らしてほしいと、強く願います!
そして、日本代表も、とにかく1勝して盛り上げてほしいなあ・・・。
まさか3勝あげて、パリオリンピックの切符を勝ちとるとは!
トム・ホーバス監督、日本代表選手の皆さん、本当に申し訳ございませんでした。
そして、ありがとーーーーーーーーー!
最後に、現在当ハッピーなるブログでは、初代ドリームチームについてまとめています。
世界中のバスケ選手、ファン、子供たちを熱狂させた、歴代最高のスーパースター軍団初代ドリームチーム。
マジック・ジョンソン、ラリー・バード、マイケル・ジョーダン、チャールズ・バークレー、スコッティ・ピッペン、ジョン・ストックトン、カール・マローン、クリス・マリン、パトリック・ユーイング、デビッド・ロビンソン、クライド・ドレクスラー、クリスチャン・レイトナー。
なぜこの12人だったのか。
そして、12人はどんなインパクトを世界に与えたのか。
ぜひごらんください。