今年もいよいよ年に一度のお祭り、オールスターウイークエンドが近づいて来ました。
今年は日本時間で、2月17日(土)~ 19日(月)にかけて、インディアナ州インディアナポリスで開催されます。
毎年思うのですが、メインのオールスター戦が時差の関係で必ず月曜日になるのが、つらいですねえ・・・。
さすがに月曜は仕事休めないので。
昨年は、正直史上最低の、面白くないオールスター戦でした。
3ポイントと派手なダンクを見せるだけで、ディフェンスはないに等しい、お遊びゲームでしたから。
それでも、「今年こそは!」と期待してしまうのが、NBAオールスター。
NBAのアダム・シルバーコミッショナーも「これではいかん」と思ったのか、今年は久しぶりにイーストvsウエストのシンプルな形に戻すなど、試行錯誤しています。
今回は、昨年までと大きく変わった、オールスター2024のフォーマットの説明と、スターターの選手紹介を行っていきます。
NBAオールスター2024、ウエスタンカンファレンスのリザーブ選手については、【NBAオールスター2024メンバー紹介②】を、イースタンカンファレンスのリザーブ選手については、【NBAオールスター2024メンバー紹介③】をご覧ください。
NBAオールスター2024 放送予定とフォーマット
2024NBAオールスター 日程(日本時間)
2/17 (土)
NBAオールスターセレブリティゲーム
NBAライジングスターズ
※午前11時からNBA Rakuten または WOWWOWでライブ配信
2/18 (日)
スキルズチャレンジ
3ポイントコンテスト
スラムダンクコンテスト
※午前10 時からNBA Rakuten または WOWWOWでライブ配信
2/19(月)
NBAオールスター本戦
※午前10 時からNBA Rakuten または WOWWOWで生中継&ライブ配信
NBAオールスター2024 フォーマットの変更
2010年代に入りNBAオールスターは、ディフェンスレスの傾向にあり、盛り上がりにかける試合が続いていました。
2016年のオールスターで勝利したチームウエストの得点は、196点!
2017年のオールスターでも192対182でウエストが勝利するなど、あまりにも真剣味のない試合が続いていました。
そこでNBAはフォーマットを変更し、さまざまなアイデアでオールスターを盛り上げようと努力します。
2018年からは、それまで伝統的に行われていた「イーストvsウエスト」の試合形式を、「東西それぞれのファン投票最多得票の選手がキャプテンとなり、選手をドラフトしてチームを決める」形式に変更。
これは、スター選手がウエスタンカンファレンスに偏ってしまったための対策だったと思われます。
両チームキャプテンによる、ドラフトの中継も行われるなど、ショーアップするため、工夫を凝らしてきました。
昨年のオールスターは、本戦よりドラフトが盛り上がるほどでしたね。
また、2020年から導入されていた「イラムエンディング」も今年は行われません。
「イラムエンディング」とは、第3クオーターまでは通常どおり(1クオーターごとに勝敗を決定し、次のクオーター開始時には0点に戻す)12分間で争い、第4クオーターは、それまでにリードしているチームの総得点に24点(コービー・ブライアントの背番号に敬意を表して)をプラスしたターゲットスコアを設定。先に到達したチームの勝利となるものです。
この「イラムエンディング」を導入した2020年のオールスターは、コービー・ブライアントと娘のジアナがヘリコプター事故で亡くなった直後でもあったため、特別な試合になります。
第4クオーターには、まるでプレーオフのような緊張感が張りつめ、激しいディフェンスの応酬で、コービーへの思いも感じることができました。
しかし、昨年のオールスターは、ディフェンスがないに等しい、ゆるゆるの試合に。
ターゲットスコアにあと1プレーとなると、入りもしないロゴ3を連発。
最後はなんとかリラードがディープ3を決めて試合終了となりましたが、なんとも締まらないエンディングとなりました。
今年のオールスターは、2017年以来、シンプルに「イーストvsウエスト」で行われます。
試合形式も、通常と同じ12分×4クオーターのわかりやすい形式。
NBAを約35年間観つづけてきたわたくしリトルにとっては、やはりシンプルな今回の形式が一番わかりやすくていいですね。
ちなみに、オールスターの先発選手は、ファン投票と選手間投票、メディア投票によって決定。
ファン投票が50%、選手とメディアの投票が25%づつの割合で集計され、先発選手が決定されました。
リザーブ選手は各チームのヘッドコーチ投票によって決まり、2月1日(日本時間2月2日)に発表されます。
チームウエスト スターター選手紹介
ここからは、2024年NBAオールスターゲームの先発選手を紹介します。
スタッツはすべて2024年1月25日現在のものです。
ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)
ルカ・ドンチッチ
ポイントガード
背番号 77
生年月日 1999年2月28日生まれ(24歳)
出身地 スロベニア リュブリャナ
身長体重 201㎝ 104㎏
今季年俸 4006万ドル
ドラフト 2018年1巡目3位
受賞歴
オールNBA1stチーム×4(2020-2023)
NBAオールスター×4(2020-2023)
NBA新人王(2019)
2023-24シーズンスタッツ
37試合出場 33.6得点 8.5リバウンド 9.3アシスト FG48.2% 3P37.3%
通算スタッツ
367試合出場 28.2得点 8.6リバウンド 8.1アシスト FG46.8% 3P34.2%
若きスーパースター、ルカ・ドンチッチ。
24歳とは思えない落ち着きと、圧倒的なテクニックでNBA2年目から4年連続オールNBA1stチーム入りしています。
昨年のバスケワールドカップには、スロベニア代表として来日。
大会前に沖縄で行われた、日本代表との強化試合にも出場し、正確なシュートやトリッキーなパスで、会場を魅了しました。
今シーズンは、これまで弱点と言われていた3ポイントシュートの確率が37.3%と過去最高の成功率を記録し、得点、アシストも自己ベストのペース。
個人のスタッツは、文句なしのMVP級ですが、問題はチーム成績。
ダラス・マーベリックスは、開幕から10試合を8勝2敗とし、スタートダッシュに成功したものの、その後は勝ち負けを繰り返し、1月25日現在24勝20敗のウエスタンカンファレンス8位と、いまいち波に乗り切れていません。
個人的にはカイリー・アービングとのコンビが、フィットしていないように思うのですが・・・。
まあ、カイリーの場合、試合にきちんと出てくれるだけで良しとしなければいけないかもしれませんが(笑)。
なにはともあれ、ドンチッチは現在のNBAでトッププレイヤーと言っても過言ではないでしょう。
スピードのなさを、テクニックで完璧にカバーしています。
24歳(2月の終わりで25歳)でこの完成度は、驚きです。
マジック・ジョンソンやラリー・バードに匹敵するバスケIQの高さだと思います。
マジックやバードに比べて、ドンチッチが劣る点は、チーム成績だけですね。
もしドンチッチがマーベリックスを優勝に導くことができたなら、将来的にG.O.A.T.(Greatest Of All Time:史上最高の選手)論争に加わってくるんじゃないでしょうか。
ディフェンス面でも、もうちょっと頑張ってほしいところですが・・・。
シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)
シェイ・ギルジャス・アレキサンダー
ポイントガード
背番号 2
生年月日 1998年7月12日生まれ(25歳)
出身地 カナダ トロント
出身校 ケンタッキー大学
身長体重 198㎝ 88㎏
今季年俸 3339万ドル
ドラフト 2018年1巡目11位
受賞歴
オールNBA1stチーム(2023)
NBAオールスター(2023)
2023-24シーズンスタッツ
43試合出場 31.1得点 5.6リバウンド 6.4アシスト FG54.6% 3P32.9%
通算スタッツ
354試合出場 22.3得点 4.7リバウンド 4.8アシスト FG49.3% 3P34.5%
昨シーズン、突如覚醒しオールNBA1stチーム入りしたシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)。
2021-22シーズンの平均得点も24.5点と優秀なスコアラーでしたが、昨シーズン(2022-23シーズン)は、平均31.4得点と、モンスタースタッツを残し、周囲を驚かせました。
今シーズンも、昨シーズン同様、圧倒的な支配力をみせています。
平均得点はほぼ昨年と変わらず、アシストとリバウンドが増加。
3ポイントシュートの確率は落ちていますが、フィールドゴール%は54.6%と、ポイントガードとしては驚異的なシュート成功率を記録しています。
安易に3ポイントシュートシュートに頼らず、得意のドライブや、ミドルシュートを選択し、確実に得点に結びつけている証拠ですね。
特にクラッチタイムの落ち着き払ったプレーには、凄みを感じます。
今シーズン大事な勝負どころで、冷静に1on1からミドルを決めきるSGAを何度観てきたか・・・。
SGAの活躍は、オクラホマシティ・サンダーを、一段上のレベルに押し上げました。
今シーズンのサンダーは開幕から好調を維持し、1月26日現在ウエスタンファレンス2位。
昨シーズン40勝42敗、ウエスタンカンファレンス10位を記録し、「大躍進」と言われていたことが、はるか昔のことのように思えます。
怪物ルーキー、チェット・ホルムグレンが加わったこともありますが、やはり大きな要因は、SGAの影響ですね。
SGAのストイックなまでの向上心が、サンダー全体に強く影響を与えています。
昨年の夏は、ドンチッチ同様バスケワールドカップに、カナダ代表のエースとして出場。
アメリカを破っての銅メダル獲得に、大きく貢献しています。
今シーズンは、若きサンダーを率いて、プレーオフでどこまで駆け上って行けるのか?
若きリーダー、SGAの可能性は無限大です。
レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)
レブロン・ジェームズ
スモールフォワード
背番号 23
生年月日 1984年12月30日生まれ(39歳)
出身地 オハイオ州アクロン
出身校 セントビンセント・セントメリー高校
身長体重 206㎝ 113㎏
今季年俸 4761万ドル
ドラフト 2003年1巡目1位
受賞歴
NBAチャンピオン×4(2012 13 16 20)
NBAファイナルMVP×4(2012 13 16 20)
シーズンMVP×4(2009 10 12 13)
オールNBA1stチーム×13(2006 2008-18 20 )
オールNBA2ndチーム×3(2005 07 21)
オールNBA3rdチーム×3(2019 22 23)
NBAオールディフェンシブ1stチーム×5(2009-13)
NBAオールディフェンシブ2ndチーム(2014)
NBAオールスターMVP×3(2006 08 18)
NBAオールスター×19(2005-23)
NBA得点王(2008)
NBAアシスト王(2020)
NBA新人王(2004)
NBAインシーズントーナメントチャンピオン(2023)
NBAインシーズントーナメントMVP(2023)
NBA75周年記念チーム(2021)
2023-24シーズンスタッツ
40試合出場 24.8得点 7.2リバウンド 7.4アシスト FG52.0% 3P39.1%
通算スタッツ
1461試合出場 27.1得点 7.5リバウンド 7.3アシスト FG50.5% 3P34.6%
説明不要のレジェンド、レブロン・ジェームズ。
NBA21年目の今シーズンも、圧倒的な存在感をみせています。
正直、シーズン前には「今年はそろそろレブロンも・・・」なんて思っていましたが、全く衰えはみえませんね。
NBAを約35年間観つづけてきたわたくしリトルも、39歳でここまで支配的な活躍をするプレイヤーは見たことありません。
本当に人類なんでしょうか?
ファン投票ウエストトップも、当然ですね。
ただし、所属するロサンゼルス・レイカーズの状態は、正直厳しいものがあります。
1月26日現在、22勝23敗でウエスタンカンファレンス9位。
シーズン前の期待にはほど遠い成績となっています。
いくらレブロンがモンスターだと言っても、現役生活がいつ終わってもおかしくない年齢になっているのも事実です。
NBAの歴史上、G.O.A.T(Greatest Of All Time:史上最高の選手)の座をマイケル・ジョーダンと議論される、唯一の選手、レブロン・ジェームズ。
最後にもう一度、チャンピオンに輝く姿を見たい気もするのですが・・・。
今年のNBAオールスターに出場が決まったため、レブロンは20年連続出場!
これまでの記録、カリーム・アブドゥル・ジャバーの19回出場を超え、歴代最多出場記録を樹立しました。
しかも20回すべてスターターとして選出され、一度も欠場することなく、昨年までの19試合、全て出場しています。
この記録を破る選手は、もう2度と出てこないでしょうね。
現代のレジェンド、レブロンがオールスターでどんなプレーを見せてくれるのか、注目です。
ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)
ケビン・デュラント
スモールフォワード
背番号 35
生年月日 1988年9月29日生まれ(35歳)
出身地 ワシントンD.C.
出身校 テキサス大学
身長体重 208㎝ 109㎏
今季年俸 4765万ドル
ドラフト 2007年1巡目2位
受賞歴
NBAチャンピオン×2(2017 18)
NBAファイナルMVP×2(2017 18)
シーズンMVP(2014)
オールNBA1stチーム×6(2010-14 18 )
オールNBA2ndチーム×4(2016 17 19 22)
NBAオールスターMVP×2(2012 19)
NBAオールスター×13(2010-19 21-23)
NBA得点王×4(2010-12 14)
NBA新人王(2008)
フリースロー成功率1位(2013)
NBA75周年記念チーム(2021)
2023-24シーズンスタッツ
37試合出場 29.1得点 6.4リバウンド 5.7アシスト FG52.9% 3P45.5%
通算スタッツ
1023試合出場 27.3得点 7.0リバウンド 4.4アシスト FG50.0% 3P38.7%
NBA史上トップクラスのオフェンスマシーン、ケビン・デュラント(KD)。
昨シーズン終盤に移籍したフェニックス・サンズでも、あいかわらずのチートぶりを発揮しています。
レブロンと並び、レジェンドと言っても過言ではないと思いますが、「バスライダー」の異名を持つように、移籍希望を繰り返し、悪いイメージがついているのも事実です。
所属するフェニックス・サンズは、オフにクリス・ポール、ランドリー・シャメットと大量のドラフト指名権を放出し、ワシントン・ウィザーズのエース、ブラッドリー・ビールを獲得。
サンズは生え抜きのスター、デビン・ブッカーを加えた〝ビッグ3″を形成し、今優勝するために未来を捨てる選択をしました。
しかし現状ウエスタンカンファレンス5位と、当初の期待からすると思うように勝てていない現状です。
それでも、直近の7連勝で一気に順位を上げてきましたけどね。
今回のオールスターウイークエンドを機に、後半戦の大暴れを期待します。
二コラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)
二コラ・ヨキッチ
センター
背番号 15
生年月日 1995年2月19日生まれ(28歳)
出身地 セルビア ソンボル
身長体重 211㎝ 129㎏
今季年俸 4761万ドル
ドラフト 2014年2巡目41位
受賞歴
NBAチャンピオン(2023)
NBAファイナルMVP(2023)
NBAシーズンMVP×2(2021 22)
NBAウエスタンカンファレンスファイナルMVP(2023)
オールNBA1stチーム×3(2019 21 22)
オールNBA2ndチーム×2(2020 23)
NBAオールスター×5(2019-23)
2023-24シーズンスタッツ
44試合出場 26.2得点 12.0リバウンド 9.1アシスト FG59.0% 3P36.2%
通算スタッツ
640試合出場 20.6得点 10.6リバウンド 6.8アシスト FG55.6% 3P34.9%
昨シーズンデンバー・ナゲッツを初のチャンピオンに導き、自身はファイナルMVPを獲得した二コラ・ヨキッチ。
現在のNBAで最も支配的な選手と言ってもいいでしょう。
211㎝ 129㎏のぽっちゃり体型からは想像もつかないテクニックと視野の広さで、ノールックパスを連発。
卓越したシュート力で楽々と3ポイントシュートも決め、インサイドでは体の幅を生かしたプレーでいとも簡単に得点を量産しています。
これほどオールラウンドな能力を持つセンターは、NBAの歴史上誰もいませんでした。
NBAを約35年間観つづけてきたわたくしリトルですが、歴代最高のセンターは、ヨキッチorエンビードの2択だと思います。
シャックやオラジュワン、デビッド・ロビンソンなど、多くの優秀なセンターを観てきましたが、現在のヨキッチとエンビードのオールラウンドな能力の高さには誰もかなわないですね。
「スポーツは進化していくもの」ですから、当然かもしれませんが(そう考えるとジョーダンはやっぱりすごいな)。
昨シーズン、シーズンMVPはエンビードに譲ったものの、ナゲッツを優勝に導き、自身はファイナルMVPを獲得と、最高のシーズンを送ったヨキッチ。
今シーズンも1月26日現在ナゲッツはウエスタンカンファレンス3位と、好調を維持しています。
ドラフト2巡目全体41位で指名されたヨキッチは、今年もNBAのスーパースター達を差し置いて、頂点に立つことができるのでしょうか?
ただし・・・ヨキッチがオールスターで本気をだす姿は想像できないんですよね(笑)。
オールスターを思いっきり楽しんで、そして観ている私たちを楽しませてほしいと思います。
チームイースト スターター選手紹介
タイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)
タイリース・ハリバートン
ポイントガード
背番号 0
生年月日 2000年2月29日生まれ(23歳)
出身地 ウィスコンシン州オシュコシュ
出身校 アイオワ州立大学
身長体重 196㎝ 84㎏
今季年俸 581万ドル
ドラフト 2020年1巡目12位
受賞歴
NBAオールスター(2023)
2023-24シーズンスタッツ
34試合出場 23.6得点 4.1リバウンド 12.6アシスト FG49.6% 3P40.0%
通算スタッツ
225試合出場 17.3得点 3.7リバウンド 8.7アシスト FG48.2% 3P40.6%
今シーズン、最もブレイクした選手の一人が、インディアナ・ペイサーズの司令塔、タイリース・ハリバートンです。
前評判の低かったペイサーズを、インシーズントーナメント決勝まで導き、一気に評価を上げました。
現在平均アシストは、2位に大差をつけてぶっちぎりのトップ!
余裕があるためか、昨シーズンよりもトリッキーなパスが増え、プレーに華が出てきた気がします。
昨シーズンも平均20.7得点 10.4アシストと優秀なスタッツを残し、オフにペイサーズ史上最高額の5年総額2億6000万ドルの大型契約を結んだハリバートン。
バスケワールドカップにもアメリカ代表の一員として出場するなど、現在若手トップガードの一人として認められています。
ペイサーズは1月17日、トロント・ラプターズからフォワードのパスカル・シアカムを獲得。
強力な相棒を手に入れたハリバートンは、今後どこまでスタッツを伸ばしていくのでしょうか?
そして、ペイサーズはどこまで勝ち進んでいけるのか?
今回のオールスターは、ペイサーズの地元インディアナのゲインブリッジ・フィールドハウスが舞台です。
地元ファンの大声援を受け、躍動するハリバートンの姿が見たいですね!
楽しみにしたいと思います。
デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)
デイミアン・リラード
ポイントガード
背番号 0
生年月日 1990年7月15日生まれ(33歳)
出身地 カリフォルニア州オークランド
出身校 ウィーバー州立大学
身長体重 188㎝ 88㎏
今季年俸 4249万ドル
ドラフト 2012年1巡目6位
受賞歴
オールNBA1stチーム(2018)
オールNBA2ndチーム×4(2016 19-21)
オールNBA3rdチーム×2(2014 23)
NBAオールスター×7(2014 15 18-21 23)
NBA新人王(2013)
NBA3ポイントコンテスト優勝(2023)
NBA75周年記念チーム(2021)
2023-24シーズンスタッツ
41試合出場 25.3得点 4.3リバウンド 6.8アシスト FG42.6% 3P34.7%
通算スタッツ
810試合出場 25.2得点 6.7リバウンド 6.7アシスト FG43.9% 3P37.1%
NBA入りして11シーズンを、ポートランド・トレイルブレイザーズの王として過ごしたリラード。
ブレイザーズ一筋で選手生活を終えるかと思っていたんですが・・・。
昨年7月にブレイザーズに移籍志願。
紆余曲折を経て、イースタンカンファレンスの強豪、ミルウォーキー・バックスの一員として今シーズンを迎えることになりました。
移籍の詳細は、以前の記事をご覧ください。
圧倒的な得点力を誇るリラードが加わったバックスは、平均124.6得点と昨シーズンの116.9点から大きく攻撃力をアップ(NBA2位)。
その代わりに、昨シーズンの113.3失点から120.4へと、守備力は大きく落ちてしまいました。
この守備力が、リラードの評価を難しくしている点です。
ディフェンスに関しては、昨シーズンのPG、ドリュー・ホリデーには遠く及びません。
しかし攻撃力、特にクラッチタイムでの勝負強さは、NBA史上でもトップクラスのリラード。
ヤニスとの超攻撃的コンビで、シーズン後半も暴れまわってくれるでしょう。
正直、今回オールスターのスターターを予想して記事を書いていたのですが、予想と違ったのが、このイースタンカンファレンスのガード部門でした。
ハリバートンの相棒は、ドノバン・ミッチェルかトレイ・ヤングと思っていたのですが・・・。
ヤニス・アデトクンポ(ミルウォーキー・バックス)
ヤニス・アデトクンポ
パワーフォワード
背番号 34
生年月日 1994年12月6日生まれ(29歳)
出身地 ギリシャ アテネ
身長体重 211㎝ 110㎏
今季年俸 4564万ドル
ドラフト 2013年1巡目15位
受賞歴
NBAチャンピオン(2021)
NBAファイナルMVP(2021)
NBAシーズンMVP×2(2019 20)
NBA最優秀守備選手賞(2020)
オールディフェンシブ1stチーム×4(2019-22)
オールディフェンシブ2ndチーム×2(2017 18)
オールNBA1stチーム×5(2019-23)
オールNBA2ndチーム×2(2017 18)
NBAオールスターMVP(2021)
NBAオールスター×7(2017-23)
MIP賞(2017)
2023-24シーズンスタッツ
42試合出場 31.3得点 11.7リバウンド 6.2アシスト FG60.5% 3P24.0%
通算スタッツ
761試合出場 23.1得点 9.7リバウンド 4.8アシスト FG54.2% 3P28.5%
〝グリーク・フリーク″(ギリシャの変わり種)こと、ヤニス・アデトクンポは、211㎝ 110㎏のサイズを誇りながら、ドリブルやパスのスキルも高い、オールラウンドプレイヤーです。
2015-16シーズン、ジェイソン・キッドHCの元、ポイントガードとして起用された経験が生きていますね。
オフェンスだけでなく、ディフェンスでも圧倒的な存在感をみせる異次元な活躍は、まさにフリーク(freak=変わり種)。
「現在のNBAにおけるベストプレイヤー」との呼び声も高いスーパースターです。
今シーズンも、モンスタースタッツを残しているヤニス。
所属チームのミルウォーキー・バックスもイースタンカンファレンス2位と、高位置をキープしていますが、今シーズンデイミアン・リラードを獲得し、勝負をかけている割には、思うように勝ち星が伸びず・・・。
と記事を書いている時に、突然エイドリアン・グリフィンHC解雇のニュースが!
確かにディフェンスの脆さをみせることも多く、不安定な試合も多かったのは事実ですが、この時期カンファレンス2位のヘッドコーチが解雇されるとは、驚きました。
あまりの驚きに、話がそれてしまいましたが、とにかくヤニスの破壊力は凄まじいものがあります。
今回のオールスターファン投票は、NBA全体トップ!
人気と実力を兼ねそなえたヤニスは、オールスターでどんなプレーを見せてくれるのでしょうか?
ちなみに、ヤニスとわたくしリトルには共通点があります。
〝オレオ″が大好きだということです。
ヤニスは、1か月オレオだけを食べて過ごしたことがあるほど、オレオ愛が強いことを公言しています。
私もオレオ好きには自信があったのですが、さすがにヤニスには勝てないですね(笑)。
ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)
ジェイソン・テイタム
スモールフォワード
背番号 0
生年月日 1998年3月3日生まれ(25歳)
出身地 ミズーリ州セントルイス
出身大学 デューク大学
身長体重 203㎝ 95㎏
今季年俸 3260万ドル
ドラフト 2017年1巡目3位
受賞歴
NBAイースタンカンファレンスファイナルMVP(2023)
オールNBA1stチーム×2(2022 23)
オールNBA3rdチーム(2020)
NBAオールスターMVP(2023)
NBAオールスター×4(2020-23)
2023-24シーズンスタッツ
41試合出場 27.0得点 8.4リバウンド 4.4アシスト FG46.9% 3P36.1%
通算スタッツ
480試合出場 22.9得点 7.1リバウンド 3.4アシスト FG45.9% 3P37.4%
ボストン・セルティックスの不動のエースとなったジェイソン・テイタム。
今シーズンも安定した活躍で、リーグ首位を走るチームを牽引しています。
ここ2シーズンは優勝候補として注目されたセルティックスですが、2021-22シーズンはNBAファイナルでウォリアーズに敗れ、2022-23シーズンはカンファレンスファイナルでマイアミ・ヒートにアップセットをくらい、シーズンを終えてしまいました。
まだ25歳(3月3日で26歳)とは思えない、多彩な得点スキルを持つテイタムですが、大事な場面で急に弱気になる悪いクセ、「タツム化現象」が、ややマイナスイメージとなっています。
「TATUM」をローマ字読みすると「タツム」になることから、テイタムが弱気になってミスを重ねたり、ゲームから消えた状態になった場合、「テイタムからタツムになった」とSNSなどで言われているのです。
現在優勝に最も近いと言われているセルティックス。
優秀な選手が揃っていますが、優勝するためにはテイタムの大活躍が不可欠です。
テイタムが〝テイタム″でいられるのか?
〝タツム″になってしまうのか?
セルティックスが優勝するための1番のポイントです。
ちなみに、昨年の史上最低のオールスター、MVPはジェイソン・テイタムが獲得しています。
今シーズンは、どんな活躍をしてくれるのか?
できれば真剣勝負の中で、テイタムの力を発揮してほしいんですが・・・。
ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)
ジョエル・エンビード
センター
背番号 21
生年月日 1994年3月16日生まれ(29歳)
出身地 カメルーン ヤウンデ
出身大学 カンザス大学
身長体重 213 ㎝ 127㎏
今季年俸 4690万ドル
ドラフト 2014年1巡目3位
受賞歴
NBAシーズンMVP(2023)
オールNBA1stチーム(2023)
オールNBA2ndチーム×4(2018 19 21 22)
オールディフェンシブ2ndチーム×3(2018 19 21 )
NBAオールスター×5(2019-2023)
NBA得点王×2(2022 23)
2023-24シーズンスタッツ
32試合出場 平均 36.1得点 11.6リバウンド 5.9アシスト FG53.9% 3P36.3%
通算スタッツ
426試合出場 平均 27.9得点 11.2リバウンド 3.6アシスト FG50.4% 3P33.8%
2023-24のNBA、前半戦のMVPは、間違いなくこの人、ジョエル・エンビードだと思います。
ケガもあり、32試合の出場にとどまっていますが、それでもスタッツのインパクトは凄まじいものがありますね。
1月22日、怪物ルーキー、ヴィクター・ウェンバンヤマとマッチアップしたサンアントニオ・スパーズ戦で、今シーズンリーグ最多で、76ersチーム記録となる、1試合70得点を叩き出しています。
インサイドでは213㎝ 127㎏の巨体とパワーでゴール下を制圧し、アウトサイドからは楽々と3ポイントを決めきるシュート力を持ち合わせています。
速攻では、ポイントガードのようなハンドリングスキルを持ち、スピードでビッグマンを楽々と抜き去り得点を重ねるエンビード。
ファウルを受けても、90%近い高確率でフリースローを決めてしまうので、敵はお手上げの状態になってしまいます。
これまで活躍をしても、よりモンスタースタッツを残す怪物センター、二コラ・ヨキッチがいたため、オールNBA1stチーム入りもできなかったエンビードでしたが、昨シーズンついにシーズンMVPを獲得し、初のオールNBA1stチーム入りも果たしました。
シーズン当初、所属するフィラデルフィア・76ersはジェームズ・ハーデンの移籍騒動で、混乱の中にありましたが、ハーデンがクリッパーズに去ってからは好調を維持。
現在イースタンカンファレンス3位と、いい位置につけています。
今シーズンこそ、エンビードがNBAファイナルに進み、圧倒的な活躍でチャンピオンの座につくことができるのか?
心配はケガだけですね。
今シーズンから、MVPやオールNBAチームなどのアワード選出条件に、「65試合以上出場」という項目が加わりました。
現在10試合を欠場しているエンビードは、今シーズンあと7試合しか休めない計算になります。
後半戦ケガなく過ごし、2年連続MVPに輝くエンビードを見たいですね。
これほどの歴史的な活躍、そうそう見られないですから。
ちなみに、昨年までオールNBAチームは、ガード2人、フォワード2人、センター1人を選出するしばりがありましたが、今シーズンからはポジション関係なく、5人×3チームが選ばれることになります。
ここ数シーズン、MVP投票で首位を争うエンビードとヨキッチが、2人とも1stチームに入るのはよかったと思う反面、ポジションレスになることがちょっと寂しくも感じる、ベテランファンでした。
※エンビードは現地時間1月30日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で左膝外側半月板を損傷。
怪我の治療方法を検討中で、おそらくオールスター出場は難しいと思われます。
まとめ
今回は、「NBAオールスター2024」の日程とフォーマット、そしてスターターの選手紹介をまとめてみました。
「面白い」と「面白くない」にはっきりと分かれるのがNBAオールスター。
今年はどちらのオールスターになるのか?
選出された選手は、プライドを持って戦ってほしいと思います。
まあ、ケガしたくない気持ちはわかりますが・・・。
NBAを35年間観つづけているわたくしリトルからみても、現在のタレントの豊富さは、史上最高クラスだと思います。
ジョーダン、マジック、バード、バークレー、・・・1992年、バルセロナオリンピックのために結成された初代ドリームチームの時代にもひけをとらないほど、タレントが豊富です。
当時と違うのは、現在のスーパースターたちは、世界各国から集まっていること。
今回紹介した10選手のうち、アメリカ出身の選手は5名のみ。
昨年12月21日にアメリカのスポーツ専門局「ESPN」が、100名のメディアによるMVP世論投票第1弾を発表したのですが・・・
ESPN MVP世論調査第1弾
1位 ジョエル・エンビード
2位 二コラ・ヨキッチ
3位 ヤニス・アデトクンポ
4位 シェイ・ギルジャス・アレキサンダー
5位 ルカ・ドンチッチ
なんと、1位から5位までを、外国出身の選手が占めてしまいました。
アメリカ出身選手にも、もっと奮起してほしいですねえ。
今年のNBAオールスターでは、誰が主役になるのか?
本気の戦いを見ることができるのか?
今からワクワクが止まりません。
最後に・・・
1990年のNBAオールスターの時のように、音楽とハイライトプレーを合わせたPVを作ってくれませんかねえ。
30年以上オールスターを観るたびに、あの感動をもう一度・・・と思っているのですが、ないですねえ。
ジョーダンやマジック、バードが出てくるところの会場の盛り上がりがすごいです。
バッドボーイズの総帥、アイザイア・トーマス登場のところの演出もカッコいいですね。
今の技術であれば、すごいカッコいいPVができると思うのですが。
NBAオールスターを存分に楽しむには、NBA Rakutenと契約が必須です。
今シーズンからNBA Rakutenは月額4500円(!)と値上げが敢行されましたが、楽天モバイルの契約で、NBA Rakutenが無料で観れるため、携帯料金月々1078円の負担で、NBAの全試合を視聴することができます。
わたくしリトルは、携帯の契約はdocomoを残したまま、もう1台楽天モバイル〝最強プランを契約″し、実質1078円でNBAを楽しんでいます。
もちろん携帯の契約を楽天モバイルに変えてもいいと思いますが、あまりにも長い間docomoを利用しているため、なんとなく愛着があるんですよね。
現在楽天モバイルは、通話品質も以前よりよくなっていますし、プラチナバンドの獲得もニュースになっていますから、携帯を楽天モバイル1本にしても、問題ないとは思いますが。
是非皆さんも、楽天モバイルの〝最強プラン″を契約して、NBAの興奮を味わいましょう!